Linuxでコマンドの出力を整形しようとしたり、他人のシェルスクリプトを実行したときに突然現れるエラー:
column: command not found
「columnって何?」「標準コマンドじゃないの?」と戸惑う方も多いと思います。
今回は、このエラーの意味と原因、そして使えるようにするためのインストール方法をディストリビューション別にわかりやすく解説します。
columnとは?何に使うコマンド?

columnは、テキストを列状に整形して見やすく出力するためのユーティリティです。
特に、タブ区切り・スペース区切りのデータを表形式で並べるのに便利なんです。
使用例
cat file.txt | column -t
文字がきれいに整列して表示されます。データを見やすくしたいときにとても重宝するコマンドですね。
「column: not found」の原因
Linuxの多くのディストリビューションでは、columnは標準インストールされていないことがあるため、手動でインストールが必要です。
このコマンドは多くの場合、util-linuxまたはbsdmainutilsパッケージに含まれています。
つまり、必要なパッケージをインストールすれば解決するということですね。
ディストリビューション別:インストール方法

使っているLinuxディストリビューションによって、インストール方法が異なります。
Ubuntu / Debian系
sudo apt update
sudo apt install bsdmainutils
注意:Ubuntu 20.04以降では、util-linuxに統合されていることもあります。
sudo apt install util-linux
CentOS / RHEL / Fedora
sudo dnf install util-linux
または(古いバージョンの場合):
sudo yum install util-linux
Arch Linux / Manjaro
sudo pacman -S util-linux
どのディストリビューションでも、コマンド一つで簡単にインストールできます。
インストール後の確認方法
インストールが正常に完了したか確認してみましょう。
which column
出力例:
/usr/bin/column
このように表示されれば、インストール成功です。
5. 使い方の例:整形表示が劇的に見やすくなる!
実際に使ってみると、その便利さがよく分かります。
cat /etc/passwd | cut -d: -f1,3 | column -t -s:
出力例:
root 0
daemon 1
bin 2
...
オプションの説明
-t:タブ状に整形-s:区切り文字の指定(この例では「:」)
バラバラだった文字がきれいに整列して、とても見やすくなりますね。
まとめ:「column」コマンドはインストールすれば解決!
「column: not found」は、コマンドがインストールされていないだけの単純なエラーです。
パッケージを入れればすぐに使えるようになり、見づらい出力も一気に読みやすく整形できます!
ポイントまとめ
columnはテキストを表形式に整形するコマンド- 「not found」は未インストールが原因
- Ubuntu系 →
bsdmainutilsまたはutil-linux - RHEL系 →
util-linux - インストール後は
column -tで便利に活用可能!


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