LINEで突然「正常に処理できませんでした。しばらく経ってからもう一度お試しください」というエラーが表示されて困っていませんか?
メッセージが送れない、写真が表示されない、機種変更の引き継ぎができない…このエラーはさまざまな場面で発生します。
この記事では、エラーが起きる原因と、状況別の具体的な解決方法を初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
LINEで「正常に処理できませんでした」と表示される原因

まず、このエラーがなぜ発生するのかを理解しておきましょう。
原因1:インターネット接続の問題
Wi-Fiやモバイルデータ通信が不安定だと、LINEがサーバーと正しく通信できずエラーが発生します。
特に電波が弱い場所や、移動中に発生しやすい原因です。
原因2:LINEアプリのバージョンが古い
古いバージョンのLINEを使っていると、サーバーとの互換性の問題でエラーが出ることがあります。
アプリの更新をしばらく行っていない場合は、この原因の可能性が高いです。
原因3:スマホのOSが古い
iPhoneのiOSやAndroidのOSが古いと、最新のLINEアプリが正常に動作しないことがあります。
重要な情報(2025年12月時点)
iPhoneの場合、iOS15.0未満では最新のLINEが正常に動作しません。また、LINE13.20.0以下のバージョンで「正常に処理できませんでした」エラーが多く報告されています。
原因4:ストレージ容量不足
スマホの空き容量が少ないと、LINEが正常に動作できません。
写真や動画、アプリが増えて容量がいっぱいになっている可能性があります。
原因5:キャッシュデータの蓄積
LINEを長く使っていると、キャッシュ(一時データ)がどんどん溜まって動作が重くなります。
これがエラーの原因になることもあります。
原因6:LINEサーバーの問題
LINE側のサーバーにトラブルが発生していると、ユーザー側では何をしても解決できません。
この場合は、復旧を待つしかありません。
原因7:機種変更時の引き継ぎ設定ミス
機種変更でLINEを引き継ぐときに、手順を間違えたり必要な設定をしていないとエラーが出ます。
パスワードの入力ミスなども原因になります。
【基本編】まず試してほしい5つの対処法
エラーが出たら、まずこれらの基本的な対処法を試してみましょう。
対処法1:インターネット接続を確認する
Wi-Fi接続の場合
- Wi-Fiマークが表示されているか確認
- ルーターから離れすぎていないかチェック
- 他のアプリ(SafariやChromeなど)でネット接続ができるか試す
- Wi-Fiルーターを再起動してみる
モバイルデータ通信の場合
- 画面上部のアンテナマークを確認
- 機内モードがオンになっていないかチェック
- モバイルデータ通信がオフになっていないか確認
切り替えて試す
Wi-Fiで繋がらない場合はモバイルデータに、逆にモバイルデータで繋がらない場合はWi-Fiに切り替えてみましょう。
対処法2:LINEアプリを最新バージョンに更新する
iPhoneの場合
- App Storeを開く
- 画面右上の自分のアイコンをタップ
- 下にスクロールして「LINE」を探す
- 「アップデート」ボタンがあればタップ
Androidの場合
- Google Play ストアを開く
- 右上のプロフィールアイコンをタップ
- 「アプリとデバイスの管理」を選択
- 「LINE」の横に「更新」があればタップ
更新後は、LINEアプリを再起動してエラーが解消されたか確認してください。
対処法3:スマホを再起動する
意外と効果的なのが、スマホの再起動です。メモリがリフレッシュされて、一時的な不具合が解消されることが多いです。
iPhoneの再起動
- iPhone X以降:音量ボタン(どちらか)とサイドボタンを長押し→スライダーを右にスライド→30秒待ってサイドボタン長押し
- iPhone 8以前:上部または側面の電源ボタンを長押し→スライダーを右にスライド→30秒待って電源ボタン長押し
Androidの再起動
- 電源ボタンを長押し→「再起動」をタップ
- 機種によっては「電源ボタン+音量ボタン」の同時長押し
対処法4:LINEアプリのキャッシュを削除する
iPhoneの場合(アプリを取り除く機能を使用)
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」→「iPhoneストレージ」をタップ
- アプリ一覧から「LINE」を選択
- 「Appを取り除く」をタップ
- 「Appを取り除く」で確定
- App Storeから再度LINEをダウンロード
※この方法ならトーク履歴は残ります。
Androidの場合
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」または「アプリと通知」をタップ
- アプリ一覧から「LINE」を選択
- 「ストレージ」をタップ
- 「キャッシュを削除」をタップ
※トーク履歴は削除されません。
対処法5:スマホのOSを最新バージョンに更新する
iPhoneの場合
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」→「ソフトウェアアップデート」をタップ
- アップデートがあれば「ダウンロードしてインストール」をタップ
※iOS15.0未満の場合は、iPhone 6s以降でないと更新できません。
Androidの場合
- 「設定」アプリを開く
- 「システム」→「システムアップデート」をタップ
- アップデートがあれば指示に従ってインストール
※機種によってメニュー名が異なる場合があります。
【場面別編】特定の操作でエラーが出る場合の対処法
エラーが特定の場面でだけ発生する場合、それぞれに合った対処法があります。
写真や動画を送信するときのエラー
対処法1:ファイルサイズを小さくする
動画や写真のファイルサイズが大きすぎると送信できません。
- 動画を短くカットする
- 写真を圧縮アプリで小さくする
- 解像度を下げて撮影し直す
対処法2:写真へのアクセス許可を確認する
- 「設定」アプリを開く
- 下にスクロールして「LINE」を選択
- 「写真」をタップ
- 「すべての写真」または「選択した写真」を選択
対処法3:ストレージ容量を確保する
スマホの空き容量が少ないと送信できません。不要な写真や動画、アプリを削除して空き容量を増やしましょう。
友達追加のときのエラー
原因:相手の名前に特殊文字が使われている
相手のLINE名に特殊文字(㊑、㌔など)が含まれていると、友達追加やブロックができないことがあります。
この場合は、相手に名前を変更してもらうか、QRコードで友達追加を試してみてください。
対処法:QRコードで追加する
- LINEの「ホーム」タブを開く
- 右上の友だち追加アイコン(人型+マーク)をタップ
- 「QRコード」を選択
- 相手のQRコードを読み取る
機種変更時の引き継ぎエラー
機種変更でLINEを引き継ぐときに「正常に処理できませんでした」と表示される場合の対処法です。
対処法1:古いスマホで「アカウント引き継ぎ設定」をオンにする
新しいスマホで引き継ぐ前に、古いスマホで必ずこの設定をしてください。
- 古いスマホでLINEを開く
- 「ホーム」→「設定」(歯車アイコン)をタップ
- 「アカウント引き継ぎ」を選択
- 「アカウント引き継ぎをする」をオンにする
※この設定は36時間で自動的にオフになります。
対処法2:パスワードを確認する
パスワードを間違えていないか、もう一度確認してください。
パスワードを忘れた場合は、古いスマホで以下の手順でリセットできます。
- 「ホーム」→「設定」→「アカウント」
- 「パスワード」をタップ
- 新しいパスワードを設定
対処法3:電話番号認証をやり直す
SMS認証がうまくいかない場合は、以下を試してください。
- 「再送」をタップしてもう一度SMSを受信
- 「通話による認証」を選択して音声で認証コードを聞く
- 少し時間をおいてから再度試す
対処法4:24時間待つ
短時間に何度も引き継ぎを試すと、一時的にロックがかかることがあります。
この場合は、24時間待ってから再度試してください。
【最終手段】それでも直らない場合
基本的な対処法を試してもエラーが解消されない場合の最終手段です。
LINEを再インストールする
非常に重要な注意点
再インストールする前に、必ずトーク履歴のバックアップを取ってください。バックアップなしで再インストールすると、トーク履歴がすべて消えてしまいます。
バックアップの取り方(iPhone)
- LINEの「ホーム」→「設定」→「トーク」
- 「トークのバックアップ」をタップ
- 「今すぐバックアップ」をタップ
※iCloudの容量が必要です。
バックアップの取り方(Android)
- LINEの「ホーム」→「設定」→「トーク」
- 「トークのバックアップ」をタップ
- 「Googleドライブにバックアップする」をタップ
※Googleアカウントとの連携が必要です。
再インストールの手順
- バックアップを確認する
- LINEアプリをアンインストール
- App StoreまたはGoogle Play ストアから再度ダウンロード
- ログインして「トーク履歴を復元」を選択
ストレージ容量を大幅に確保する
iPhoneの場合
- 「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」
- 容量を多く使っているアプリを確認
- 不要なアプリ、写真、動画を削除
Androidの場合
- 「設定」→「ストレージ」
- 何が容量を使っているか確認
- 不要なデータを削除
目安
最低でも1GB以上の空き容量を確保するのが理想です。
LINEサーバーの状況を確認する
LINEのサーバーに問題が発生している場合、ユーザー側では何もできません。
確認方法
- TwitterやXで「LINE 障害」「LINE エラー」などを検索
- LINEの公式Twitterアカウントをチェック
- ダウンディテクター(https://downdetector.com/status/line)で状況確認
サーバー障害の場合は、復旧を待つしかありません。通常は数時間以内に解決されます。
よくある質問と回答
Q1. エラーが出てもメッセージは相手に届いている?
いいえ、「正常に処理できませんでした」と表示された場合、メッセージは送信されていません。
エラーが解消されてから、もう一度送信する必要があります。
Q2. キャッシュを削除するとトーク履歴も消える?
いいえ、キャッシュの削除ではトーク履歴は消えません。
ただし、再インストールする場合は事前にバックアップが必要です。
Q3. 何度試してもエラーが直らない
以下の可能性があります。
- 24時間以上同じエラーが続いている→LINEサポートに問い合わせ
- 特定の機能だけエラーが出る→その機能を使わず、しばらく待つ
- すべての対処法を試した→機種変更も検討する(OSが古すぎる場合)
Q4. PC版LINEは使える?
スマホ版でエラーが出ても、PC版では問題なく使えることがあります。
緊急の連絡がある場合は、PC版LINEを使うのも一つの方法です。
Q5. バックアップを取っていないのに再インストールしてしまった
残念ながら、バックアップなしで再インストールするとトーク履歴は復元できません。
ただし、友だちリストやスタンプ、LINE Payなどの情報は復元されます。
エラーを予防するための日常的な対策

エラーを未然に防ぐために、普段から以下のことを心がけましょう。
定期的なメンテナンス
月に1回やること
- LINEアプリのアップデート確認
- スマホのOSアップデート確認
- キャッシュの削除
- 不要な写真や動画の削除
トーク履歴のバックアップ習慣
週に1回または月に1回
トーク履歴を定期的にバックアップしておくと、いざというときに安心です。
自動バックアップを設定しておくと便利です。
設定方法
- LINEの「ホーム」→「設定」→「トーク」
- 「トークのバックアップ」をタップ
- 「バックアップ頻度」を設定(iPhoneの場合)
空き容量を常に確保
スマホの空き容量は、常に2GB以上確保しておくのが理想です。
写真や動画はGoogleフォトやiCloudなどのクラウドサービスに保存して、スマホ本体の容量を節約しましょう。
まとめ:エラーは冷静に一つずつ試そう
LINEの「正常に処理できませんでした」エラーは、原因によって対処法が異なります。
まず試す基本の5つ
- インターネット接続を確認
- LINEアプリを最新版に更新
- スマホを再起動
- キャッシュを削除
- OSを最新版に更新
場面別の対処法
- 写真・動画送信→ファイルサイズ削減、容量確保
- 友達追加→QRコードを使う
- 機種変更→引き継ぎ設定の確認、パスワード確認
それでもダメなら
- バックアップを取ってから再インストール
- サーバー障害の可能性を確認
- LINEサポートに問い合わせ
エラーが出ると焦りますが、一つずつ落ち着いて試していけば、ほとんどの場合は解決できます。特に、アプリの更新とスマホの再起動だけで直ることも多いので、まずはこの2つを試してみてください。
日頃からバックアップを取る習慣をつけておくと、万が一のときも安心です。
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