「Pythonは書きやすいけど遅い…」「C言語は速いけど難しい…」
プログラミングをやっていると、こんなジレンマに直面することがありませんか?
実は、Pythonのように書きやすく、C言語のように速いという、夢のようなプログラミング言語が存在します。それがJulia(ジュリア)です。
Juliaは2012年に登場した比較的新しい言語で、特に機械学習やデータサイエンス、科学技術計算の分野で注目を集めています。この記事では、Juliaの特徴からメリット・デメリット、実際の使い方まで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
Julia(ジュリア)とは?

Juliaは、高速な数値計算と科学技術計算に特化した、オープンソースのプログラミング言語です。
Juliaの誕生
Juliaは2009年に、マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者たちによって開発が始まりました。
開発者たち
- Jeff Bezanson(ジェフ・ベザンソン)
- Stefan Karpinski(ステファン・カルピンスキー)
- Alan Edelman(アラン・エーデルマン)
- Viral B. Shah(ヴィラル・B・シャー)
2012年にオープンソースとして公開され、2018年8月に安定版の「バージョン1.0」がリリースされました。
開発者たちの思い
開発者たちは、Juliaのリリース時に「Why We Created Julia(なぜ僕らはJuliaを作ったか)」という記事を公開しました。
そこには、こんな思いが書かれています。
「僕らは欲張りだ。もっと多くを求めている」
- C言語のような速さ
- Rubyのような柔軟性
- Pythonのような汎用性
- Rのような統計処理のしやすさ
- Perlのような文字列処理の自然さ
- Matlabのような線形代数の扱いやすさ
これらすべてを兼ね備えた言語を作りたい――それがJulia誕生の背景です。
Juliaの名前の由来
Juliaという名前について、開発者のKarpinskiは「特に深い理由はない。ただ綺麗な名前だと思った」と語っています。
ちなみに、後から「Jeff’s uncommon lisp is automated(ジェフの珍しいLispは自動化されている)」の頭文字を取ったのかもしれない、というジョークも生まれました。
Juliaの最大の特徴|2言語問題の解決
Juliaが解決しようとしたのが、プログラミング界で長年存在していた「2言語問題(Two-Language Problem)」です。
2言語問題とは?
従来、プログラミング言語は大きく2つに分かれていました。
高速だけど難しい言語
- C言語、C++、Fortran、Rust
- 実行速度:超速い
- 開発速度:遅い(コードを書くのに時間がかかる)
- 難易度:高い
書きやすいけど遅い言語
- Python、R、MATLAB
- 実行速度:遅い
- 開発速度:速い(すぐにプログラムが作れる)
- 難易度:低い
従来の解決法とその問題点
データサイエンスや機械学習の現場では、両方が必要でした。
典型的なパターン
- まずPythonで試作品(プロトタイプ)を作る
- 遅いことが判明
- 速度が必要な部分だけC言語で書き直す
- PythonとC言語を橋渡しするコードを書く
この方法の問題点
- 2つの言語を習得する必要がある
- 2つの言語を行き来する必要がある
- デバッグが複雑になる
- コードの保守が大変
- チームメンバー全員が両方の言語を理解している必要がある
Juliaの解決策
Juliaは、1つの言語で両方を実現します。
- 書きやすさ:Pythonレベル
- 実行速度:C言語レベル
すべてJuliaで書けるので、言語を行き来する必要がなくなります。これが「2言語問題の解決」です。
Juliaの特徴
それでは、Juliaの具体的な特徴を見ていきましょう。
特徴1:圧倒的な実行速度
Juliaの最大の売りは、その実行速度です。
速度比較(公式ベンチマークより)
C言語を基準(1.0倍)とした場合:
- C言語:1.0倍(最速)
- Fortran:1.0倍
- Julia:1.0〜2.0倍
- Java:2.0〜3.0倍
- Go:2.0〜3.0倍
- JavaScript(V8):2.0〜5.0倍
- Python(NumPy使用時):10〜50倍
- R:10〜100倍
- MATLAB:10〜100倍
Juliaは、ほぼC言語並みの速度を実現しています。Pythonと比較すると、10倍から数十倍速いこともあります。
なぜそんなに速いの?
JuliaはJIT(Just-In-Time)コンパイラを使っています。
- Python:インタープリタ型(実行時に1行ずつ解釈)
- C言語:コンパイラ型(事前に機械語に変換)
- Julia:JITコンパイラ型(実行直前に最適化して機械語に変換)
JITコンパイラは、コードを実行する直前に最適化を行い、機械語に変換します。これにより、C言語並みの速度を実現しているんです。
特徴2:シンプルで読みやすい文法
Juliaは、Pythonのようにシンプルで読みやすい文法を持っています。
例:1から10までの数字を表示
for i in 1:10
println(i)
end
非常にシンプルですね。1:10という書き方だけで、1から10までの範囲を表現できます。
例:関数の定義
function add(x, y)
return x + y
end
# または、短い書き方
add(x, y) = x + y
数学の関数のように、直感的に書けます。
特徴3:動的型付け言語
Juliaは動的型付け言語です。
変数の型を宣言する必要がなく、自動で判断してくれます。
x = 5 # 整数(Int)
y = 3.14 # 浮動小数点数(Float)
z = "Hello" # 文字列(String)
C言語のようにint x = 5;と書く必要はありません。
型を指定することもできる
速度を追求したい場合は、型を指定することもできます。
function add(x::Int, y::Int)
return x + y
end
これにより、さらなる最適化が可能になります。
特徴4:多重ディスパッチ(Multiple Dispatch)
Juliaの核心的な機能が多重ディスパッチです。
これは、同じ名前の関数でも、引数の型によって異なる処理を実行できる仕組みです。
例
# 整数同士の足し算
function add(x::Int, y::Int)
println("整数の足し算")
return x + y
end
# 文字列同士の連結
function add(x::String, y::String)
println("文字列の連結")
return x * y # Juliaでは*が文字列連結
end
add(1, 2) # → "整数の足し算" 3
add("Hello", " World") # → "文字列の連結" "Hello World"
同じaddという名前なのに、引数の型によって違う動作をします。これが多重ディスパッチです。
なぜ便利なの?
プログラムを書く人にとって、使う側のコードがシンプルになります。また、既存のコードを壊さずに、新しい型に対応した機能を追加できます。
特徴5:数学的な記法がそのまま使える
Juliaは、数学の記法をできるだけそのまま使えるように設計されています。
例:数式のような書き方
# 普通の書き方
x = 2
y = 3 * x + 1
# 数学的な書き方(係数を省略)
y = 3x + 1 # これでもOK!
3xのように、掛け算記号を省略できます(数学の教科書と同じ)。
変数名に数学記号が使える
α = 0.5
β = 0.3
θ = π / 4 # πも使える
# ギリシャ文字も使える(入力は\alpha + Tabキー)
Σ = sum([1, 2, 3, 4, 5])
これにより、数式をほぼそのままコードに書き起こせます。
特徴6:REPL(対話型実行環境)
JuliaにはREPL(Read-Eval-Print Loop)という対話型の実行環境があります。
REPLとは?
コマンドを1行ずつ入力すると、すぐに結果が返ってくる環境です。Pythonのインタラクティブモードと同じようなものです。
julia> 2 + 3
5
julia> sqrt(16)
4.0
julia> println("Hello, Julia!")
Hello, Julia!
試行錯誤しながら、すぐに結果を確認できるので、学習やデバッグに便利です。
特徴7:豊富なパッケージ
Juliaには、8,000以上の公式登録パッケージがあります(2024年現在)。
主要なパッケージ
- Plots.jl:グラフ描画
- DataFrames.jl:データフレーム操作(PandasのようなもBody)
- Flux.jl:機械学習・深層学習
- DifferentialEquations.jl:微分方程式の数値解法
- JuMP.jl:数理最適化
- MLJ.jl:機械学習フレームワーク
特に、DifferentialEquations.jlは、他の言語の類似パッケージよりも10〜100倍速いと評価されています。
特徴8:他言語との連携
Juliaは、他のプログラミング言語のライブラリを呼び出すことができます。
連携可能な言語
- Python
- R
- C / C++
- Fortran
- Java
- MATLAB
例:PythonのライブラリをJuliaから使う
using PyCall
# Pythonのnumpyを呼び出す
np = pyimport("numpy")
arr = np.array([1, 2, 3, 4, 5])
Juliaのパッケージが少なくても、Pythonの豊富なライブラリを活用できます。
Juliaのメリット

Juliaを使うメリットをまとめてみましょう。
メリット1:無料で使える(オープンソース)
JuliaはMITライセンスのオープンソースソフトウェアです。
- 誰でも無料で使える
- ソースコードが公開されている
- 商用利用も可能
MATLABやMathematicaのような有料の科学技術計算ソフトウェアの代替として使えるため、コスト削減にもつながります。
メリット2:書きやすく、読みやすい
Pythonに近い文法で、コードが短く、読みやすく書けます。
- 型宣言が不要(動的型付け)
- シンプルな文法
- 数式をほぼそのまま書ける
- 直感的なコーディングが可能
開発工数の短縮につながります。
メリット3:実行速度が速い
C言語に匹敵する実行速度を持っています。
- 大規模データの処理が速い
- 複雑な計算も高速
- ループ処理が速い(Pythonのようにベクトル化を強制されない)
速度が必要な場面で真価を発揮します。
メリット4:機械学習・データサイエンスに強い
機械学習やデータサイエンスに必要な機能が充実しています。
- 高速な数値計算
- 豊富な数学関数ライブラリ
- 行列演算の最適化
- 並列処理・分散処理のサポート
特に、大規模なデータセットや複雑なアルゴリズムを扱う場合に有利です。
メリット5:並列処理が得意
Juliaは、並列処理を標準でサポートしています。
- マルチスレッド処理
- GPU処理
- 分散コンピューティング
これにより、複数のCPUコアやGPUを活用した高速計算が可能です。
メリット6:コードの再利用性が高い
多重ディスパッチにより、汎用的なコードを書くことができます。
異なる型に対しても同じコードが使えるため、重複を減らせます。
メリット7:将来性がある
機械学習やAI、ビッグデータ解析の分野で需要が拡大しています。
今のうちに学んでおけば、将来的なキャリアの選択肢が広がる可能性があります。
Juliaのデメリット
一方で、Juliaにもデメリットがあります。
デメリット1:比較的新しい言語
2012年公開と、プログラミング言語としては比較的新しいです。
影響
- 使用人口が少ない
- ライブラリやパッケージがPythonほど豊富ではない
- 情報が少ない(特に日本語)
- 求人が少ない
ただし、コミュニティは着実に成長しており、改善されつつあります。
デメリット2:学習リソースが限られている
日本語での学習教材やチュートリアルが少ないです。
理由
- アメリカで開発された言語
- まだ日本での普及が進んでいない
- 日本語の書籍やスクールが少ない
英語の公式ドキュメントを読む必要があることも多いです。
デメリット3:初回実行が遅い
JITコンパイラの特性上、初回実行時にコンパイルが行われるため、最初は遅いです。
# 初回実行(コンパイル込み):1秒
@time my_function()
# 2回目以降:0.001秒
@time my_function()
これを「time to first plot(最初のプロットまでの時間)」問題と呼びます。
ただし、2回目以降は高速です。
デメリット4:求人・案件が少ない
現状、Julia専門の求人は少ないです。
- Juliaだけを使う仕事は限られる
- データサイエンス分野でも、まだPythonが主流
- Juliaを扱えるエンジニアの数が少ない
ただし、研究機関や先端技術企業では採用事例が増えています。
デメリット5:学習難易度がやや高い
特有の概念があるため、習得に時間がかかることがあります。
難しい点
- 多重ディスパッチの理解
- 型システムの理解
- パフォーマンスチューニングのコツ
ただし、PythonやRなどの経験があれば、スムーズに学習できます。
JuliaとPythonの違い
Juliaは、機械学習分野でPythonと比較されることが多いです。違いを見てみましょう。
実行速度
- Julia:C言語並み(非常に速い)
- Python:遅い(ただしNumPy/Pandasなどで一部高速化可能)
数値計算やループ処理では、Juliaが圧倒的に速いです。
学習難易度
- Julia:やや高い
- Python:低い(初心者向け)
Pythonの方が学習リソースが豊富で、初心者には学びやすいです。
ライブラリ・パッケージ
- Julia:8,000以上(発展途上)
- Python:30万以上(非常に豊富)
Pythonの方がライブラリが圧倒的に多いです。ただし、JuliaからPythonのライブラリを呼び出すこともできます。
コミュニティ・情報量
- Julia:小規模だが成長中
- Python:非常に大規模
情報を探す際は、Pythonの方が圧倒的に有利です。
用途
Julia
- 科学技術計算
- 数値解析
- 機械学習(大規模・高速計算が必要な場合)
- シミュレーション
- 金融工学
Python
- Web開発
- データ分析
- 機械学習(一般的な用途)
- 自動化
- あらゆる汎用プログラミング
どちらを選ぶべき?
Juliaを選ぶべき人
- 実行速度が最優先
- 大規模な数値計算や科学技術計算を行う
- 機械学習で高速な計算が必要
- 複雑なシミュレーションを行う
Pythonを選ぶべき人
- プログラミング初心者
- 汎用的なプログラミングをしたい
- 豊富なライブラリを使いたい
- 求人・案件を重視する
- Web開発やデータ分析が中心
両方学ぶのもアリ
理想的には、PythonとJuliaの両方を習得して、用途に応じて使い分けることです。
Juliaの活用事例・使われている分野
Juliaは、実際にどんな場面で使われているのでしょうか?
1. 科学技術計算・数値解析
物理学、化学、工学などの研究で、複雑な数値計算やシミュレーションに使われています。
具体例
- 微分方程式の数値解法
- 流体シミュレーション
- 量子力学の計算
- 気象予測モデル
2. 機械学習・人工知能
大規模なデータセットや複雑なモデルの学習に使われています。
具体例
- ニューラルネットワークの学習
- 深層学習モデルの開発
- 強化学習
- 科学機械学習(Scientific ML)
3. データサイエンス
ビッグデータ解析や統計分析に使われています。
具体例
- 大規模データの統計処理
- データの可視化
- データマイニング
4. 金融工学
金融業界でのリスク分析やアルゴリズム取引に使われています。
具体例
- リスク解析
- ポートフォリオ最適化
- 高頻度取引(HFT)のアルゴリズム
- デリバティブの価格計算
5. 最適化問題
数理最適化やオペレーションズリサーチの分野で使われています。
具体例
- 線形計画問題
- 整数計画問題
- 非線形最適化
- ロジスティクスの最適化
6. 並列計算・スーパーコンピュータ
大規模な並列計算が必要な研究に使われています。
実績
- Celeste.jlプロジェクト:アメリカの国立エネルギー研究科学計算センター(NERSC)のスーパーコンピュータ「Cori」で、65万コアを使用して1.5ペタフロップス(1秒間に1.5×10¹⁵回の計算)を達成
7. 生物学・計算生物学
生物学的なデータ解析やシミュレーションに使われています。
具体例
- ゲノム解析
- タンパク質構造予測
- 生態系シミュレーション
8. 天文学・宇宙物理学
天体観測データの解析や宇宙のシミュレーションに使われています。
実績
- ブラックホールの画像解析にJuliaが使用されたケースもあります
Juliaの始め方|インストールと基本的な使い方
それでは、実際にJuliaを始めてみましょう。
Juliaのインストール
公式サイトからダウンロード
- https://julialang.org/downloads/にアクセス
- お使いのOS(Windows、macOS、Linux)に合ったインストーラーをダウンロード
- インストーラーを実行
インストール確認
ターミナル(またはコマンドプロンプト)を開いて、以下を入力:
julia
Juliaが起動すれば成功です。
REPLを使ってみる
JuliaのREPL(対話型実行環境)で、簡単な計算をしてみましょう。
julia> 2 + 3
5
julia> 10 * 5
50
julia> sqrt(16)
4.0
julia> pi
π = 3.1415926535897...
変数と関数
変数の定義
julia> x = 10
10
julia> y = 20
20
julia> z = x + y
30
関数の定義
julia> function greet(name)
println("Hello, $name!")
end
greet (generic function with 1 method)
julia> greet("Julia")
Hello, Julia!
ループと条件分岐
for文
for i in 1:5
println(i)
end
if文
x = 10
if x > 5
println("xは5より大きい")
elseif x == 5
println("xは5")
else
println("xは5より小さい")
end
パッケージの使い方
パッケージをインストールして使ってみましょう。
パッケージのインストール
REPLで]キーを押すと、パッケージモードに切り替わります。
julia> ]
(@v1.10) pkg> add Plots
パッケージの使用
using Plots
x = 1:10
y = x.^2 # 各要素を2乗
plot(x, y, label="y = x^2", xlabel="x", ylabel="y")
ファイルの実行
ファイルを作成
hello.jlというファイルを作成し、以下のコードを書きます。
println("Hello, Julia!")
function add(x, y)
return x + y
end
result = add(10, 20)
println("10 + 20 = $result")
ファイルの実行
julia hello.jl
または、REPL内で:
include("hello.jl")
Juliaを学ぶためのリソース
Juliaを学ぶための情報源を紹介します。
公式リソース
公式サイト
- https://julialang.org/:公式ホームページ
- https://docs.julialang.org/:公式ドキュメント(英語)
公式チュートリアル
- Julia Academy:無料のオンラインコース
コミュニティ
公式コミュニティ
- Julia Discourse:質問・議論のフォーラム
- Julia Slack:Slackワークスペース
日本語コミュニティ
- Julia Tokyo:日本のJuliaユーザーグループ
日本語の学習リソース
オンライン記事
- Qiitaの「Julia」タグ記事
- noteの「Julia」記事
書籍(英語)
- “Julia Programming for Operations Research”
- “Statistics with Julia: Fundamentals for Data Science, Machine Learning and Artificial Intelligence”
練習サイト
Exercism
- https://exercism.org/tracks/julia:Juliaの練習問題
よくある質問(FAQ)
Q1:JuliaとPython、どちらを先に学ぶべき?
A:初心者なら、まずPythonから始めることをおすすめします。
Pythonの方が学習リソースが豊富で、初心者向けです。Pythonの基礎を学んだ後、速度が必要になったらJuliaに移行するのが良いでしょう。
Q2:Juliaの学習難易度は?
A:他のプログラミング言語の経験があれば、中程度の難易度です。
Pythonに似た文法なので、Python経験者ならスムーズに学習できます。ただし、多重ディスパッチなど特有の概念を理解する必要があります。
Q3:Juliaで仕事は見つかる?
A:現状、Julia専門の求人は少ないですが、増加傾向にあります。
特に、研究機関、金融業界、データサイエンス企業では需要があります。ただし、PythonやRなど他の言語もできることが前提になることが多いです。
Q4:Julia学習にどれくらい時間がかかる?
A:基本的な文法なら、1〜2週間程度で習得できます。
プログラミング経験者なら、より短期間でマスターできるでしょう。ただし、パフォーマンスを最大限引き出すには、さらに深い理解が必要です。
Q5:JuliaはPythonを置き換える?
A:完全に置き換わることはないでしょうが、特定分野では選択肢になります。
Pythonは汎用性が高く、エコシステムも巨大です。一方、Juliaは科学技術計算や高速計算が必要な分野で強みを発揮します。両者は共存し、用途に応じて使い分けられるでしょう。
Q6:Juliaは趣味でも使える?
A:もちろん使えます!
数学や物理のシミュレーション、データ分析、機械学習など、趣味でも楽しめる分野で活用できます。実行速度が速いので、大規模なデータや複雑な計算も快適に行えます。
Q7:JuliaはGPUに対応している?
A:はい、GPUを使った高速計算に対応しています。
CUDA.jlやAMDGPU.jlなどのパッケージを使えば、NVIDIA GPUやAMD GPUで計算を高速化できます。
Q8:Juliaの将来性は?
A:機械学習やデータサイエンス分野での需要拡大が期待されます。
特に、ビッグデータ解析、AIモデルの学習、科学技術計算などで活用が広がっています。今のうちに学んでおけば、将来のキャリアに役立つ可能性が高いです。
まとめ
Juliaについて、重要なポイントをおさらいしましょう。
Juliaとは
- 高速な数値計算と科学技術計算に特化したプログラミング言語
- 2012年にMITで開発、オープンソース
- 「2言語問題」を解決するために作られた
Juliaの特徴
- 実行速度:C言語並み(Pythonの10〜数十倍速い)
- 文法:Pythonのようにシンプルで読みやすい
- 動的型付け:型宣言不要
- 多重ディスパッチ:柔軟な関数設計が可能
- 数学的記法:数式をそのまま書ける
- 他言語連携:PythonやRのライブラリも使える
メリット
- 無料のオープンソース
- 書きやすく、読みやすい
- 実行速度が非常に速い
- 機械学習・データサイエンスに強い
- 並列処理が得意
- 将来性がある
デメリット
- 比較的新しい言語(情報が少ない)
- 学習リソースが限られている
- 初回実行が遅い(JITコンパイルのため)
- 求人・案件が少ない
- 学習難易度がやや高い
こんな人におすすめ
- 実行速度を重視する人
- 科学技術計算や数値解析を行う人
- 機械学習で大規模・高速計算が必要な人
- 物理学、工学、金融工学などの分野の人
- プログラミング経験者で新しい言語に挑戦したい人
最後に
Juliaは、Pythonの書きやすさとC言語の速さを兼ね備えた、次世代のプログラミング言語です。
まだ発展途上の部分もありますが、機械学習やデータサイエンス、科学技術計算の分野で着実に普及しています。特に、実行速度が重要なプロジェクトでは、Juliaは非常に魅力的な選択肢です。
プログラミング経験者で、高速な数値計算や科学技術計算に興味がある方は、ぜひJuliaにチャレンジしてみてください。新しい発見があるはずです!

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