IT用語『サードパーティ』とは?意味と具体例をわかりやすく解説

「サードパーティ製のプラグインを削除してください」
こんな指示を見て、「サードパーティって何?」と困ったことはありませんか?

IT業界でよく使われるこの言葉、実は知っておくとトラブル解決にも役立つ重要な用語なんです。
この記事では、サードパーティの意味から具体例、メリット・デメリットまで、初心者にもわかりやすく解説していきます。

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  1. サードパーティとは
    1. 言葉の成り立ち
  2. ファースト・セカンド・サードの関係
    1. ファーストパーティ(First Party)
    2. セカンドパーティ(Second Party)
    3. サードパーティ(Third Party)
    4. 関係図
  3. IT業界におけるサードパーティの3つの種類
    1. 種類1:ソフトウェア
    2. 種類2:ハードウェア
    3. 種類3:修理店・販売店
  4. 分野別の具体例
    1. 例1:ゲーム業界
    2. 例2:スマートフォン
    3. 例3:パソコン
    4. 例4:Webサービス
    5. 例5:決済サービス
  5. サードパーティのメリット
    1. メリット1:価格が安い
    2. メリット2:選択肢が豊富
    3. メリット3:イノベーションと競争
    4. メリット4:専門性の高い製品
  6. サードパーティのデメリット
    1. デメリット1:品質のばらつき
    2. デメリット2:互換性の問題
    3. デメリット3:保証対象外になる
    4. デメリット4:セキュリティリスク
    5. デメリット5:サポートが不十分
  7. サードパーティ製品を選ぶときの注意点
    1. 注意点1:信頼できるメーカーを選ぶ
    2. 注意点2:レビューを確認する
    3. 注意点3:保証内容を確認
    4. 注意点4:公式認証マークを確認
    5. 注意点5:セキュリティを重視
  8. よくある質問
    1. Q1:サードパーティ製品は違法?
    2. Q2:サードパーティ製品を使うとバレる?
    3. Q3:すべてのサードパーティ製品は品質が悪い?
    4. Q4:どんな製品はサードパーティを避けるべき?
    5. Q5:サードパーティ製品で失敗しないコツは?
  9. サードパーティとファーストパーティの使い分け
    1. 純正品(ファーストパーティ)を選ぶべき場合
    2. サードパーティ製品を選んでもよい場合
  10. まとめ

サードパーティとは

サードパーティ(Third Party)は、英語で「第三者」という意味です。

IT業界では、元の製品を作った会社以外の、互換性のある製品を提供する企業や開発者を指します。

言葉の成り立ち

  • Third(サード) = 3番目の、第三の
  • Party(パーティ) = 当事者、関係者

直訳すると「第三の当事者」となります。

ファースト・セカンド・サードの関係

サードパーティを理解するには、3つの立場を知る必要があります。

ファーストパーティ(First Party)

元の製品を作った会社のことです。

  • Apple(iPhoneを作った会社)
  • Microsoft(Windowsを作った会社)
  • Adobe(Photoshopを作った会社)
  • Sony(PlayStationを作った会社)

ファーストパーティが提供する製品は「純正品」と呼ばれます。

セカンドパーティ(Second Party)

ユーザー(購入者・利用者)のことです。

または、ファーストパーティの系列企業や密接な提携関係にある企業を指す場合もあります。

  • iPhoneを買ったあなた
  • Windowsを使っている会社
  • ゲーム機本体メーカーの子会社

サードパーティ(Third Party)

ファーストパーティとは別の会社が作った、互換性のある製品を提供する企業です。

サードパーティが提供する製品は「非純正品」「サードパーティ製品」と呼ばれます。

関係図

ファーストパーティ(Apple)
    ↓ iPhoneを販売
セカンドパーティ(あなた)
    ↓ iPhoneケースを購入
サードパーティ(ケースメーカー)

Appleが作っていないiPhoneケースを作っている会社が、サードパーティです。

IT業界におけるサードパーティの3つの種類

サードパーティは、大きく分けて3種類あります。

種類1:ソフトウェア

OS(オペレーティングシステム)を作った会社以外が開発したソフトウェアです。

具体例

Windowsの場合

  • Microsoft以外が作ったアプリ
  • Google Chrome(Googleが開発)
  • Zoom(Zoom社が開発)
  • LINE(LINEヤフー社が開発)

macOSの場合

  • Apple以外が作ったアプリ
  • Dropbox(Dropbox社が開発)
  • Slack(Salesforce社が開発)

Adobeアプリの場合

  • Adobe以外が作ったプラグイン
  • Photoshop用のフィルタープラグイン
  • Illustrator用の拡張機能

実は、私たちが日常的に使っているアプリの多くは、サードパーティ製なんです。

種類2:ハードウェア

本体を作った会社以外が製造した、互換性のある機器です。

具体例

スマートフォン関連

  • 純正品:Appleが作ったiPhoneケース、充電器
  • サードパーティ製:他社が作ったiPhoneケース、充電器、保護フィルム

パソコン関連

  • 純正品:Appleが作ったMacBookの充電器
  • サードパーティ製:他社が作った互換充電器、外付けキーボード、マウス

プリンター関連

  • 純正品:Epsonが作ったEpsonプリンター用インク
  • サードパーティ製:他社が作った互換インク

ゲーム機関連

  • 純正品:Sonyが作ったPS5コントローラー
  • サードパーティ製:他社が作った互換コントローラー

家電量販店で見る「互換品」「汎用品」のほとんどが、サードパーティ製品です。

種類3:修理店・販売店

メーカーが公式に認定していない修理・販売業者です。

具体例

スマートフォン修理

  • 純正:Apple StoreでのiPhone修理
  • サードパーティ:街の非正規修理店でのiPhone修理

中古品販売

  • 純正:メーカー認定の中古販売店
  • サードパーティ:非認定の中古ショップ

Appleの場合、「Apple正規サービスプロバイダ」以外の修理店は、サードパーティになります。

分野別の具体例

様々な分野でのサードパーティ製品を見ていきましょう。

例1:ゲーム業界

ファーストパーティ

  • 任天堂(Switchを作った会社)
  • ソニー(PS5を作った会社)

セカンドパーティ

  • ハードメーカーの子会社が作るゲームソフト
  • 任天堂系列企業が作る任天堂ゲーム

サードパーティ

  • カプコン(バイオハザード)
  • スクウェア・エニックス(ファイナルファンタジー)
  • セガ(ソニックシリーズ)

ゲーム機本体を作っていない会社が作るゲームソフトは、すべてサードパーティ製です。
ゲーム業界では、「サード」と略して呼ぶことが多いです。

例2:スマートフォン

ファーストパーティ(Apple)

  • iPhone本体
  • 純正ケース
  • 純正充電器
  • AirPods

サードパーティ

  • Anker製モバイルバッテリー
  • エレコム製保護フィルム
  • 無名メーカーのiPhoneケース
  • サードパーティ製イヤホン

例3:パソコン

ファーストパーティ(Microsoft)

  • Windows OS
  • Microsoft Office(Word、Excel)
  • Surface(Microsoft製PC)

サードパーティ

  • Google Chrome
  • Adobe Photoshop
  • メモリ増設用のRAM
  • 外付けハードディスク

例4:Webサービス

ファーストパーティ(Twitter/X)

  • 公式Twitterアプリ
  • Twitter.com(公式サイト)

サードパーティ

  • TweetDeck(以前はサードパーティ、現在は公式化)
  • 予約投稿ツール
  • 分析ツール

例5:決済サービス

ファーストパーティ(ECサイト)

  • Amazon独自の決済システム

サードパーティ

  • PayPal
  • Stripe
  • 楽天ペイ

外部の決済サービスを導入している場合、それがサードパーティです。

サードパーティのメリット

純正品ではなく、サードパーティ製品を選ぶ理由があります。

メリット1:価格が安い

最大のメリットです。

純正品に比べて、開発コストや広告費を抑えられるため、価格が安くなります。

価格比較の例

純正品

  • Apple純正iPhoneケース:5,000円
  • Apple純正充電器:2,780円
  • Epson純正インク:6,000円

サードパーティ製

  • サードパーティ製iPhoneケース:1,000円
  • サードパーティ製充電器:1,000円
  • 互換インク:1,500円

同じような機能でも、価格が半額以下になることが珍しくありません。

メリット2:選択肢が豊富

純正品にはない、バリエーションやデザインが選べます。

デザイン

  • iPhoneケース:何千種類もの柄・色から選べる
  • ゲームコントローラー:光るもの、特殊な形状など多様

機能

  • 純正にはない便利機能が追加されている
  • より高性能な仕様
  • 特定用途に特化した設計

ユーザーのニーズに合わせた多様な製品が市場に出回ります。

メリット3:イノベーションと競争

サードパーティの存在が、市場全体を活性化させます。

競争による効果

  • 純正品も価格を下げざるを得なくなる
  • 新しい機能やアイデアが生まれる
  • ユーザーが自由に選べる環境ができる

独占市場よりも、健全な競争がある方が、消費者にとって有利です。

メリット4:専門性の高い製品

特定の用途に特化した製品が開発されます。

  • プロ向けの高性能プラグイン
  • 特定業界専用のソフトウェア
  • ニッチな需要に応える製品

ファーストパーティが対応しきれない細かいニーズを、サードパーティが埋めてくれます。

サードパーティのデメリット

便利な反面、注意すべき点もあります。

デメリット1:品質のばらつき

サードパーティ製品は、品質が保証されていません。

リスク

  • 粗悪品が混ざっている可能性
  • 期待した性能が出ない
  • すぐに壊れてしまう

純正品と同じ品質を期待すると、がっかりすることがあります。

デメリット2:互換性の問題

完全に互換性があるとは限りません。

よくある問題

  • 一部機能が使えない
  • エラーが発生する
  • アップデート後に動かなくなる

「純正品なら問題なかったのに…」という事態が起こり得ます。

デメリット3:保証対象外になる

サードパーティ製品を使うと、メーカー保証が受けられなくなることがあります。

保証問題の例

iPhoneの場合

  • 非正規店で修理→Apple保証が無効に
  • サードパーティ製部品使用→以降の修理を拒否される可能性

プリンターの場合

  • 互換インク使用→メーカー保証対象外
  • トラブル時のサポートが受けられない

取扱説明書に「純正品以外の使用は保証対象外」と明記されていることが多いです。

デメリット4:セキュリティリスク

特にソフトウェアの場合、セキュリティ上の危険があります。

リスクの例

  • マルウェアが仕込まれている
  • 個人情報が抜き取られる
  • システムが不安定になる

信頼できる開発元かどうか、事前に確認が必要です。

デメリット5:サポートが不十分

トラブル時のサポート体制が弱いことがあります。

サポート問題

  • 問い合わせ先が不明
  • 日本語対応していない
  • 返品・交換に応じてくれない

安心感を重視するなら、純正品の方が無難です。

サードパーティ製品を選ぶときの注意点

賢くサードパーティ製品を選ぶコツをお伝えします。

注意点1:信頼できるメーカーを選ぶ

有名で実績のあるメーカーを優先しましょう。

信頼できるサードパーティの例

  • Anker(充電器・バッテリー)
  • ロジクール(マウス・キーボード)
  • エレコム(周辺機器)
  • バッファロー(ストレージ・ネットワーク機器)

聞いたこともないメーカーは避ける方が安全です。

注意点2:レビューを確認する

実際に使った人の評価を参考にします。

確認すべき点

  • 星の数(4.0以上が目安)
  • レビュー件数(多いほど信頼できる)
  • 具体的な使用感
  • 不具合の報告

極端に安い製品は、レビューをしっかり確認してください。

注意点3:保証内容を確認

万が一のときのために、保証があるか確認します。

確認項目

  • 保証期間(何ヶ月・何年?)
  • 保証範囲(どこまで対応?)
  • 返品・交換の条件
  • 問い合わせ先

保証がしっかりしているメーカーは、製品に自信がある証拠です。

注意点4:公式認証マークを確認

安全性を示すマークがついているか確認します。

重要な認証

  • MFi認証(Apple製品向け)
  • USB-IF認証(USB機器)
  • PSE(電気用品安全法)マーク

認証マークがあれば、最低限の安全基準はクリアしています。

注意点5:セキュリティを重視

特にソフトウェアは、セキュリティを最優先で考えます。

安全な選び方

  • 公式ストア(Microsoft Store、Mac App Store)からダウンロード
  • ウイルス対策ソフトでスキャン
  • 開発元の評判を調べる
  • 怪しいサイトからダウンロードしない

無料だからといって、安易にインストールしないでください。

よくある質問

サードパーティについて、よくある疑問にお答えします。

Q1:サードパーティ製品は違法?

A:違法ではありません。

互換性のある製品を作ること自体は、法律的に問題ありません。

ただし、以下は違法です。

  • 商標権や特許を侵害する製品
  • 海賊版ソフトウェア
  • 偽ブランド品

正規のサードパーティ製品を選べば、法的問題はありません。

Q2:サードパーティ製品を使うとバレる?

A:メーカーには分かることがあります。

特に修理やサポートを依頼したときに判明します。

ただし、使うこと自体は個人の自由です。
保証対象外になる可能性があることを理解した上で、使用してください。

Q3:すべてのサードパーティ製品は品質が悪い?

A:いいえ、優れた製品も多数あります。

有名メーカーのサードパーティ製品は、純正品に劣らない品質のものもあります。

逆に、純正品が必ずしも最高とは限りません。
用途によっては、サードパーティ製品の方が優れていることもあります。

Q4:どんな製品はサードパーティを避けるべき?

A:安全性・セキュリティが重要な製品です。

純正品を選ぶべきもの

  • 充電器(発火リスク)
  • バッテリー(爆発リスク)
  • セキュリティソフト
  • 銀行アプリ関連
  • 医療機器

命や財産に関わるものは、純正品が安心です。

Q5:サードパーティ製品で失敗しないコツは?

A:段階的に試すことです。

おすすめの手順

  1. まず安いアクセサリー類で試す(ケースなど)
  2. 問題なければ、少し高価なものに挑戦
  3. 重要な機器は慎重に選ぶ
  4. 最初から高額な製品を買わない

小さな失敗で学び、徐々にステップアップしましょう。

サードパーティとファーストパーティの使い分け

賢い選択をするための判断基準です。

純正品(ファーストパーティ)を選ぶべき場合

品質・安全性を最優先

  • 高価な製品の充電器
  • セキュリティ関連
  • 保証を維持したい製品
  • 業務で使う重要な機器

公式サポートが必要

  • トラブル時に確実にサポートを受けたい
  • 長期間使う予定
  • アップデートが頻繁にある製品

サードパーティ製品を選んでもよい場合

コストを重視

  • 消耗品(インク、保護フィルムなど)
  • 複数個必要なもの(ケーブルなど)
  • 頻繁に買い替えるもの

多様性を求める

  • デザインにこだわりたい
  • 純正品にない機能が欲しい
  • 特定用途に最適化されたものが欲しい

試しに使ってみたい

  • 新しい機器を試したい
  • まずは安価に体験したい

まとめ

IT用語「サードパーティ」について、重要なポイントをまとめます。

  • サードパーティは「第三者」という意味で、元の製品を作った会社以外の互換製品を提供する企業
  • ファーストパーティ(メーカー)、セカンドパーティ(ユーザー)、サードパーティ(第三者企業)の3つの関係
  • ソフトウェア、ハードウェア、修理店の3種類がある
  • メリットは価格の安さ、選択肢の豊富さ、専門性の高さ
  • デメリットは品質のばらつき、互換性問題、保証対象外、セキュリティリスク
  • 信頼できるメーカー、レビュー、保証、認証マークを確認して選ぶ
  • 安全性重視なら純正品、コスト重視ならサードパーティと使い分ける

サードパーティ製品は、うまく選べば大きなメリットがあります。

価格と品質のバランスを見極めて、自分のニーズに合った製品を選んでください。

「サードパーティ」という言葉の意味を理解しておけば、トラブルシューティングの指示も迷わず実行できます。
IT用語の理解が、スムーズな問題解決につながるんです!

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