「使わなくなったカードがウォレットに溜まってきた…」
「iPhoneを売る前に、登録したカードを削除したい」
iPhoneのウォレットに登録したカードは、簡単に削除できます。ただし、カードの種類によって注意点があるんです。
この記事では、クレジットカード、Suica・PASMO、ポイントカードなど、それぞれのカードを安全に削除する方法を詳しく解説します。削除できないときの対処法や、再登録の手順も紹介しますよ。
ウォレットから削除できるカードの種類
iPhoneのウォレットアプリには、様々な種類のカードやパスを登録できます。
登録できる主なカード:
- クレジットカード・デビットカード
- プリペイドカード(Apple Cashなど)
- 交通系ICカード(Suica、PASMO)
- 電子マネー(iD、QUICPay、nanaco、WAONなど)
- ポイントカード(Ponta、dポイントなど)
- 搭乗券・イベントチケット
- クーポン・会員証
これら全てのカードは、基本的に同じ手順で削除できます。ただし、交通系ICカードだけは少し注意が必要です。
基本的なカード削除方法(2つの方法)
カードを削除する方法は、大きく分けて2つあります。どちらも簡単なので、やりやすい方を選んでください。
方法1:ウォレットアプリから削除
これが最も一般的な方法です。
削除手順:
- ホーム画面で「ウォレット」アプリを開く
- 削除したいカードをタップ
- 右上(または右下)の「…」(3つの点)をタップ
- iOS 16以降:「カードの詳細」をタップ
- 画面を下にスクロール
- 「このカードを削除」をタップ
- 確認画面で「削除」をタップ
これでカードが削除されます。
ポイントカードやパスの場合:
ポイントカード、搭乗券、イベントチケットなどは「このカードを削除」ではなく「パスを削除」と表示されます。操作は同じで、タップすれば削除できます。
方法2:設定アプリから削除
設定アプリからも削除できます。こちらの方が複数のカードを確認しながら削除できるので、整理したいときに便利です。
削除手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「ウォレットとApple Pay」をタップ
- 削除したいカードを選択
- 画面を下にスクロール
- 「このカードを削除」をタップ
- 確認画面で「削除」をタップ
設定アプリから削除する場合は、「カードの詳細」を開く必要がないので、手順が少し短くなります。
Suica・PASMOを削除する際の注意点
交通系ICカードは、通常のカードとは少し扱いが異なります。
残高は自動的に保存される
Suicaやpasmoを削除すると、残高やチャージ額は自動的にクラウドに保存されます。
つまり、削除しても残高が消えることはありません。後で再登録すれば、残高はそのまま復元できるので安心してください。
削除にはネットワーク接続が必要
Suica・PASMOの削除には、インターネット接続が必須です。
Wi-Fiまたはモバイルデータ通信に接続していないと、削除作業が完了しません。削除する前に、必ずネットワークに接続しているか確認しましょう。
削除手順は通常のカードと同じ
削除の操作自体は、クレジットカードなどと同じです。
ウォレットアプリまたは設定アプリから、上記の手順で削除できます。ただし、削除には数秒から数十秒かかることがあるので、気長に待ちましょう。
期限切れのパスを削除・整理する
搭乗券やイベントチケットなど、期限付きのパスは期限が切れると自動的に非表示になります。
期限切れパスを確認する方法
非表示になったパスは、ウォレットアプリの下の方に移動します。
確認手順:
- ウォレットアプリを開く
- 一番下までスクロール
- 「期限切れのパスを表示」をタップ
これで、非表示になっているパスの一覧が表示されます。
期限切れパスを削除する
非表示のパスを完全に削除したい場合は:
- 「期限切れのパスを表示」をタップ
- 削除したいパスをタップ
- 「削除」をタップ
または、「編集」をタップすれば、複数のパスをまとめて削除することもできます。
期限切れパスを再表示する
まだ使いたいパスがあれば、再表示できます。
- 期限切れパスの一覧から、パスをタップ
- 「非表示を解除」をタップ
これで、パスがウォレットのメイン画面に戻ります。
紛失・盗難時に遠隔でカードを削除する方法
iPhoneを紛失したり盗まれたりした場合、遠隔でウォレットのカードを削除できます。
iCloudから削除する方法
パソコンやほかのデバイスがあれば、iCloud経由で削除可能です。
削除手順:
- ブラウザでicloud.comにアクセス
- Apple IDでサインイン
- 「デバイスを探す」をクリック
- 紛失したiPhoneを選択
- 「項目を削除」(ウォレットとApple Payの下)をクリック
これで、紛失したiPhoneからウォレットのカードが削除されます。
別のiPhoneやiPadから削除
手元に別のiPhoneやiPadがあれば、そこからも削除できます。
削除手順:
- 別のiPhoneで「設定」アプリを開く
- 一番上の自分の名前をタップ
- 紛失したiPhoneを選択
- 「項目を削除」(ウォレットとApple Payの下)をタップ
紛失したときは、できるだけ早くこの操作を行って、不正利用を防ぎましょう。
カード会社にも連絡を
遠隔削除と同時に、クレジットカード会社や銀行にも連絡して、カードの利用を一時停止してもらうのがより安全です。
カード削除時のよくあるトラブルと解決法
削除しようとしても、うまくいかないことがあります。
「削除」ボタンが表示されない
この場合、ウォレットアプリではなくApple Pay画面を開いている可能性があります。
解決方法:
- サイドボタンをダブルクリックすると、Apple Pay画面が開く(カードをすぐに使える状態)
- これはウォレット「アプリ」ではない
- ホーム画面から「ウォレット」アプリのアイコンをタップして開く
間違えやすいポイントなので、注意してください。
削除できない・エラーが出る
削除操作をしてもエラーが出る場合、いくつかの原因が考えられます。
原因1:ネットワーク接続の問題
- Wi-Fiまたはモバイルデータ通信に接続されているか確認
- 接続が不安定な場合は、安定した場所に移動
- 一度機内モードをオンにして、またオフにしてみる
原因2:Apple IDの認証問題
- 「設定」→ 一番上の自分の名前をタップ
- サインアウトして、再度サインインしてみる
原因3:ウォレットアプリの一時的な不具合
- ウォレットアプリを完全に終了して、再起動
- iPhoneを再起動してみる
これらの方法で、ほとんどのエラーは解決できます。
iCloudからサインアウトすると全カードが削除される
知っておくべき重要なポイントがあります。
「設定」→「自分の名前」からiCloudからサインアウトすると、ウォレットに登録されているすべてのクレジットカードやプリペイドカードが自動的に削除されます。
これは一括削除したいときには便利ですが、意図せずサインアウトしてしまわないよう注意が必要です。次回サインインしたときに、カードを再度追加できます。
削除したカードを再登録する方法
削除したカードは、いつでも再登録できます。
クレジットカード・デビットカードの再登録
登録手順:
- ウォレットアプリを開く
- 右上の「+」ボタンをタップ
- 「デビットカードまたはクレジットカード」を選択
- カメラでカードをスキャン、または手動で情報を入力
- セキュリティコードを入力
- 利用規約に同意
- SMS認証コードを入力(送られてきた場合)
以前に登録したことがあるカードは、「以前のカード」として表示されることがあり、そこから簡単に再登録できます。
Suica・PASMOの再登録
削除したSuica・PASMOを再登録すると、削除時にクラウドに保存された残高が復元されます。
登録手順:
- ウォレットアプリを開く
- 右上の「+」ボタンをタップ
- 「Suica」または「PASMO」を選択
- 削除したカードが表示されるので、選択
- 「カードを再度追加」をタップ
数秒で残高とともにカードが復元されます。
ポイントカードの再登録
ポイントカードも、簡単に再登録できます。
多くの場合、対応アプリ(Pontaアプリ、dポイントアプリなど)から「ウォレットに追加」を選べば、再登録完了です。
削除前に確認すべきこと
カードを削除する前に、以下の点を確認しておきましょう。
サブスクリプションや定期支払いの確認
削除予定のカードで、定期的な支払いを設定していないか確認してください。
確認すべきサービス例:
- Netflix、Spotify、Apple Musicなどのサブスクリプション
- 公共料金の自動引き落とし
- 携帯電話料金
- その他の月額サービス
カードを削除する前に、これらの支払い方法を別のカードに変更しておくと安心です。
他のデバイスのカードは削除されない
重要なポイントがあります。
iPhoneからカードを削除しても、他のデバイス(iPad、Apple Watch、Macなど)に登録されているカードは削除されません。
複数のデバイスからカードを完全に削除したい場合は、それぞれのデバイスで削除操作が必要です。
交通系ICカードの残高確認
Suica・PASMOを削除する前に、残高を確認しておきましょう。
削除後もクラウドに保存されますが、念のため金額をメモしておくと安心です。ウォレットアプリでカードをタップすれば、残高が表示されます。
Apple Watchのカード削除方法
Apple Watchに登録したカードも削除できます。
iPhoneから削除する方法
Apple Watchのカードは、ペアリングしているiPhoneから削除できます。
削除手順:
- iPhoneで「Watch」アプリを開く
- 「マイウォッチ」タブをタップ
- 「ウォレットとApple Pay」をタップ
- 削除したいカードをタップ
- 「カードを削除」をタップ
Apple Watchから直接削除する方法
Apple Watch自体からも削除できます。
削除手順:
- Apple Watchでウォレットアプリを開く
- 削除したいカードを長押し
- 「カードを削除」をタップ
どちらの方法でも、同じようにカードが削除されます。
よくある質問と答え
削除したカードの履歴は消える?
カードを削除しても、Apple Payの取引履歴を完全に消すことはできません。
履歴を消したい場合は、カードを削除してから再度追加することで、履歴がリセットされます。ただし、カード会社の記録には残り続けます。
カードを削除するとポイントも消える?
ポイントカードをウォレットから削除しても、実際のポイントは消えません。
ポイントはカード会社のサーバーに保存されているので、再登録すればまた使えます。ただし、念のため削除前にポイント残高を確認しておくと安心です。
削除したカードは何回でも再登録できる?
はい、何回でも削除・再登録できます。
ただし、カード会社によっては、頻繁な登録・削除を不正利用と判断してロックする場合があります。必要のない限り、何度も繰り返すのは避けましょう。
iPhoneを売るときは全部削除すべき?
はい、iPhoneを売却・譲渡する前に、必ずすべてのカードを削除してください。
さらに、「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」で初期化すれば、より安全です。
カードが勝手に削除されることはある?
基本的に、カードが勝手に削除されることはありません。
ただし、カードの有効期限切れや、カード会社側でカードを停止した場合は、ウォレットから使えなくなることがあります。その場合は、カード情報を更新するか、新しいカードを登録する必要があります。
まとめ:安全にカードを整理しよう
iPhoneのウォレットからカードを削除するのは、とても簡単です。
削除の基本手順:
- ウォレットアプリまたは設定アプリを開く
- 削除したいカードを選択
- 「…」をタップ→「カードの詳細」(iOS 16以降)
- 「このカードを削除」をタップ
削除前に確認すべきこと:
- サブスクリプションや定期支払いの設定
- 交通系ICカードの残高(自動保存されるが確認推奨)
- 他のデバイスにも登録されていないか
使わなくなったカードは定期的に削除して、ウォレットを整理しておくと、支払いのときにスムーズですよ。削除してもいつでも再登録できるので、気軽に整理してみてくださいね。


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