「Apple認定整備済製品」という言葉、聞いたことはありますか?
新品のiPhoneよりも安く買えるのに、Apple公式の保証が付いている魅力的な選択肢なんです。でも「整備済製品って何?中古品と何が違うの?」「本当に買っても大丈夫?」と疑問に思う方も多いですよね。
今回は、iPhoneの整備済製品について、初心者の方にも分かりやすく徹底解説していきます。新品や中古品との違い、メリット・デメリット、購入方法、見分け方まで、すべてカバーしますよ。
「少しでも安くiPhoneを手に入れたい」「でも品質は妥協したくない」という方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。整備済製品が自分に合っているかどうか、判断できるようになるはずです。
Apple認定整備済製品とは何か
まず、基本的なところから確認していきましょう。
整備済製品の定義
Apple認定整備済製品とは、Appleが公式に整備・検査して、新品同様の品質基準を満たした製品のことです。
具体的には、以下のような製品が整備済製品として販売されています。
- 購入後に返品された製品
- 店頭の展示品
- 注文キャンセルされた製品
これらをAppleが回収して、専門スタッフが徹底的に整備・検査し、新品同様の状態にして再販売しているんですね。
新古品に近いイメージ
整備済製品は、いわゆる「新古品」に近いイメージです。
誰かが一度開封したり使ったりした可能性はありますが、Appleの厳格な基準でリフレッシュされているため、品質は新品と同等なんですよ。
自動車で例えるなら、「ディーラー認定中古車」のような位置づけと考えると分かりやすいかもしれません。メーカー自身が品質を保証している点が大きな特徴です。
2023年3月からiPhoneも販売開始
実は、Apple認定整備済製品は以前からMacやiPadでは販売されていましたが、iPhoneは扱っていませんでした。
それが2023年3月から、Apple公式オンラインストアでiPhoneの整備済製品も販売されるようになったんです。これによって、より多くの人が手頃な価格でiPhoneを購入できるようになりました。
新品のiPhoneとの違い
整備済製品と新品のiPhoneは、どこが違うのでしょうか。
価格が安い(最大15%オフ)
最も大きな違いは、価格が新品より安いことです。
Apple認定整備済製品は、新品の最大15%引きの特別価格で販売されています。モデルや容量によって割引率は異なりますが、数万円単位で安く購入できることも珍しくありません。
例えば、新品で15万円のiPhoneが、整備済製品なら12万円台で購入できる、といった具合ですね。
パッケージが違う
整備済製品は、新品とはパッケージが異なります。
新品のiPhoneは専用のカラフルなパッケージに入っていますが、整備済製品は白い無地の箱に「Apple Certified Refurbished(Apple認定整備済製品)」というロゴが入ったシンプルなパッケージになっています。
中身の品質は同じですが、見た目の華やかさは新品のほうが上ですね。将来的にフリマアプリなどで売却を考えている場合は、この点も考慮しておくといいでしょう。
在庫が限られている
新品のiPhoneは常に購入できますが、整備済製品は在庫が限られています。
整備済製品は返品された製品などを整備して販売するため、どのモデルがいつ入荷するかは予測できません。人気モデルはすぐに売り切れてしまうことも多いんですよ。
欲しいモデルが見つかったら、すぐに購入を決断する必要があります。
その他は新品と同じ
上記以外の点では、整備済製品は新品とほぼ同じです。
- バッテリーは新品に交換されている
- 外装(ボディ)も新品に交換されている(iPhoneとiPadの場合)
- 1年間のハードウェア保証が付いている
- AppleCare+にも加入できる
- Apple純正の部品のみを使用している
- 最新のiOSにアップデートできる
品質面では新品と何も変わらないので、安心して使えますよ。
中古品との違い
「整備済製品って、中古品と同じじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。
でも実は、大きく違うんです。
整備・検査の品質が違う
Apple認定整備済製品は、Appleの専門スタッフが厳格な基準に従って整備・検査しています。
一方、一般的な中古品は、中古ショップのスタッフが検査していますが、お店によってスキルやレベルにばらつきがあります。
Apple認定整備済製品は、Appleが「新品同様の品質」を保証しているという点で、大きな安心感がありますよね。
使用歴が違う
整備済製品は、主に返品された製品や展示品など、ほとんど使われていない製品が中心です。
中古品は、ユーザーが数ヶ月から数年使った後に売却した製品なので、使用歴が長いものも含まれます。
整備済製品のほうが、元の状態が良いケースが多いんですね。
保証が違う
整備済製品には、新品と同じく1年間のハードウェア保証が付いています。AppleCare+にも加入できます。
中古品には、Apple公式の保証は付きません(中古ショップ独自の保証がある場合もあります)。
万が一のトラブルがあったときの安心感が、まったく違いますよ。
バッテリーと外装の状態が違う
整備済製品のiPhoneとiPadは、バッテリーと外装が必ず新品に交換されています。
中古品は、バッテリーの劣化が進んでいたり、外装に傷があったりすることが多いです。
見た目も性能も、整備済製品のほうが圧倒的に良い状態なんですね。
価格の比較
ここまで見ると「整備済製品って中古品より高いんじゃないの?」と思うかもしれません。
確かに、整備済製品は一般的な中古品よりも少し高めです。でも、品質と保証を考えると、価格差以上の価値があると言えるでしょう。
新品ほどは出せないけど、中古品の品質には不安がある…という方に、整備済製品はぴったりの選択肢なんですよ。
整備済製品のメリット
ここで、整備済製品のメリットをまとめて確認しましょう。
価格が安い
新品と同じ品質なのに、最大15%引きで購入できるのが最大のメリットです。
浮いたお金で、ケースやフィルム、AirPodsなどのアクセサリーを買うこともできますね。
新品同様の品質
Appleが厳格な基準で整備しているので、品質は新品と変わりません。
バッテリーと外装が新品なので、「中古っぽさ」を感じることはほとんどありませんよ。
1年間の保証付き
新品と同じく、1年間のハードウェア保証と90日間のテクニカルサポートが付いています。
購入後すぐに不具合が見つかっても、Appleが対応してくれるので安心です。
AppleCare+に加入できる
整備済製品でも、新品と同じようにAppleCare+に加入できます。
保証を2年間に延長したり、画面割れや水没などの事故による損傷もカバーできるので、長く安心して使えますよ。
Apple純正部品のみ使用
整備に使われる部品は、すべてApple純正品です。
サードパーティの部品は一切使われていないので、品質面で妥協はありません。
環境に優しい
整備済製品を購入することで、新しい製品を製造するよりもCO2排出量を削減できます。
環境への負荷を減らすという点でも、整備済製品は良い選択肢なんですね。
整備済製品のデメリット
良いことばかりではなく、デメリットもしっかり確認しておきましょう。
在庫が不安定
整備済製品の最大のデメリットは、欲しいモデルがいつでも買えるわけではないことです。
在庫は返品された製品などに依存するため、タイミング次第。人気モデルはすぐに売り切れてしまうこともあります。
定期的にApple公式サイトをチェックして、欲しいモデルが入荷したらすぐに購入する必要がありますよ。
最新モデルは入手困難
整備済製品として販売されるのは、発売から数ヶ月〜1年以上経ったモデルが中心です。
最新のiPhoneをすぐに整備済製品で買うことは、ほぼ不可能だと考えてください。
「最新モデルじゃなくてもいいから、安く良いものを買いたい」という方に向いています。
パッケージが地味
白い無地の箱なので、新品のカラフルなパッケージと比べると地味です。
プレゼント用には向かないかもしれませんね。また、将来的に売却する場合、パッケージの違いで買取価格が少し下がる可能性もあります。
「完全な新品」ではない
品質は新品同様ですが、一度は誰かの手元に届いた可能性がある製品です。
「誰も触っていない完全な新品じゃないと嫌だ」という方には向いていません。
整備済製品の購入方法
整備済製品を購入したい場合は、どこで買えばいいのでしょうか。
Apple公式オンラインストアで購入
Apple認定整備済製品を購入できるのは、Apple公式オンラインストアのみです。
Apple公式サイトの一番下にある「整備済製品&旧モデル新品」というリンクから、整備済製品のページにアクセスできます。
または、「認定整備済製品」で検索すれば、すぐに見つかりますよ。
Apple Storeでは買えない
整備済製品は、実店舗のApple Storeでは販売されていません。
オンライン限定の商品なので、注意してくださいね。
一部の中古ショップでも取り扱い
一部の中古ショップ(イオシスやReYuuストアなど)でも、Apple認定整備済製品を販売していることがあります。
Apple公式よりもさらに安く販売されている場合もありますが、在庫はApple公式のほうが豊富です。
サードパーティの「整備済品」に注意
Amazonやその他のショップで「整備済品」として販売されているiPhoneもありますが、これらはApple認定整備済製品ではありません。
サードパーティが独自に整備した製品で、Appleの保証は付きません。品質もまちまちなので、購入する際は注意が必要ですよ。
確実に品質の良いものを買いたいなら、Apple公式オンラインストアで購入するのがおすすめです。
整備済製品と新品の見分け方
自分が持っているiPhoneや、人から譲り受けたiPhoneが整備済製品かどうかを確認する方法もあります。
モデル番号で確認する方法
iPhoneの設定アプリから、モデル番号を確認できます。
手順1:設定アプリを開く
ホーム画面から「設定」アプリを開きます。
手順2:一般を選択
設定画面で「一般」をタップしてください。
手順3:情報を選択
一般設定の中から「情報」を選択します。
手順4:モデル番号を確認
「モデル番号」の項目を見てください。モデル番号の最初の文字で、その端末の種類が分かります。
- Mで始まる → 新品
- Fで始まる → 整備済製品
- Nで始まる → 交換品(AppleCareなどで交換された製品)
- Pで始まる → 刻印入りの新品
自分のiPhoneのモデル番号が「F」で始まっていれば、整備済製品ということになりますね。
販売国コードも確認できる
モデル番号の「/」の前にある1〜2文字が販売国コードです。
例えば「J/A」なら日本で販売された製品、「CH/A」なら中国、「TA/A」なら台湾という具合です。
中古で購入したiPhoneが、どこの国向けに販売されたものかも分かりますよ。
よくある質問
整備済製品について、よく聞かれる質問にお答えします。
Q1:整備済製品は壊れやすい?
いいえ、壊れやすいということはありません。
Appleが厳格な品質検査を行っており、不良品は市場に出回らないようになっています。新品と同じ条件で使えば、寿命に差はないと考えて大丈夫ですよ。
Q2:整備済製品でもiOSのアップデートはできる?
はい、できます。
整備済製品も新品と同じように、最新のiOSにアップデートできます。機能面で制限されることは一切ありません。
Q3:整備済製品のバッテリー最大容量は?
iPhoneとiPadの整備済製品は、バッテリーが新品に交換されています。
したがって、バッテリー最大容量は100%の状態で届きますよ。
Q4:どれくらいの頻度で在庫が追加される?
在庫の追加頻度は不定期で、予測できません。
人気モデルは週に数回入荷することもあれば、数週間入荷がないこともあります。こまめにチェックするしかないのが現状ですね。
Q5:整備済製品の入荷をメール通知してくれるサービスはある?
「Refurb-Tracker.com」など、整備済製品の入荷を通知してくれるサードパーティサービスがあります。
欲しいモデルを登録しておけば、入荷時にメールで知らせてくれるので便利ですよ。
Q6:分割払いはできる?
Apple公式オンラインストアでは、最大24回の分割金利0%のキャンペーンが利用できます(時期によって異なる場合があります)。
ただし、一部の決済方法では分割払いができない場合もあるので、購入時に確認してくださいね。
Q7:データは完全に消去されている?
はい、完全に消去されています。
すべての整備済製品は、ストレージが完全に消去・再フォーマットされてから出荷されます。前のユーザーのデータが残っている心配はありませんよ。
まとめ
iPhoneの整備済製品について、詳しく解説してきました。
整備済製品は、「新品は高すぎるけど、中古品は不安…」という方にぴったりの選択肢です。
この記事のポイント
✓ 整備済製品は返品された製品などをAppleが整備して再販売したもの
✓ 新品より最大15%安く購入できる
✓ バッテリーと外装は新品に交換されている
✓ 1年間の保証付きでAppleCare+にも加入可能
✓ 中古品より品質が高く、保証も充実している
✓ 在庫が不安定で、最新モデルは入手困難
✓ Apple公式オンラインストアで購入するのが安心
✓ モデル番号が「F」で始まれば整備済製品
整備済製品の最大の魅力は、新品同様の品質を手頃な価格で手に入れられることです。
「最新モデルじゃなくてもいいから、安く良いiPhoneが欲しい」という方は、ぜひApple公式オンラインストアの整備済製品ページをチェックしてみてください。
在庫は常に変動しているので、欲しいモデルが見つかったら、すぐに購入を検討するのがおすすめですよ。浮いたお金で、AirPodsやApple Watchなど、他のApple製品を買うのもいいかもしれませんね!


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