「あれ、何か忘れてる気がする…」
そんな経験、誰にでもありますよね。買い物リストを忘れたり、大事な用事をうっかり忘れてしまったり。
iPhoneには、そんな「うっかり」を防いでくれる便利な標準アプリがあるんです。それが「リマインダー」アプリです。
この記事では、リマインダーアプリの基本的な使い方から、知っておくと便利な活用術まで、初心者でも分かりやすく解説していきます。
リマインダーアプリとは?

リマインダーアプリは、iPhoneに最初から入っている無料のタスク管理アプリです。
やるべきことをリスト化して、指定した日時や場所で通知してくれる優れもの。仕事でもプライベートでも活躍してくれます。
リマインダーでできること
リマインダーアプリには、次のような機能があります。
- タスクをリスト形式で管理できる
- 指定した日時に通知を受け取れる
- 特定の場所に着いたら通知してくれる
- 他の人とリストを共有して一緒に管理できる
- タスクを定期的に繰り返せる
- 優先順位をつけて整理できる
スケジュール帳と違って、自動で通知してくれるのが最大の魅力です。
カレンダーアプリとの違い
カレンダーは予定を時系列で管理するアプリですが、リマインダーは「やること」を管理するアプリ。
たとえば「来週までに資料を準備する」といった締め切りがあるタスクや、「スーパーで牛乳を買う」といった日常の用事を管理するのに適しています。
使い始める前の初期設定
リマインダーを使う前に、3つの設定を確認しておきましょう。
この設定をしておくことで、リマインダーの機能をフル活用できます。
通知設定をオンにする
通知がオフになっていると、せっかくリマインダーを設定しても気づけません。
設定手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「通知」をタップ
- 「リマインダー」を選択
- 「通知を許可」をオンにする
これで指定した時間にちゃんと通知が届くようになります。
位置情報をオンにする
位置情報をオンにすると、特定の場所に着いたときに通知してもらえます。
設定手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「プライバシーとセキュリティ」をタップ
- 「位置情報サービス」を選択
- 「位置情報サービス」をオンにする
- 下にスクロールして「リマインダー」をタップ
- 「このアプリを使用中」を選択
- 「正確な位置情報」をオンにする
この設定で、スーパーに着いたら買い物リストを表示、といったことができるようになります。
iCloudでの同期をオンにする
iCloudをオンにしておけば、iPhoneだけでなくiPadやMacでもリマインダーを確認できます。
設定手順:
- 「設定」アプリを開く
- 画面上部の自分の名前をタップ
- 「iCloud」を選択
- 「すべて見る」をタップ
- 「リマインダー」をオンにする
これで全てのAppleデバイスでリマインダーが同期されます。
基本的な使い方
それでは実際にリマインダーを使ってみましょう。
まずは基本的な操作から説明していきます。
リマインダーを追加する方法
リマインダーの追加は驚くほど簡単です。
手順:
- リマインダーアプリを開く
- 画面左下の「+新規」をタップ
- タスクの内容を入力
- キーボードの「完了」をタップ
これだけで、やることがリストに追加されます。
日時を設定して通知を受け取る
ただリストに追加するだけでなく、通知を設定してみましょう。
手順:
- 追加したリマインダーの右側にある「ⓘ」マークをタップ
- 「日時」の項目をオンにする
- 「今日」「明日」「今週末」から選ぶか、「日付と時刻」をタップして詳細を設定
- 「完了」をタップ
設定した日時になると、iPhoneが自動で通知してくれます。
場所を指定して通知を受け取る
位置情報を使った通知も設定できます。
手順:
- リマインダーの「ⓘ」マークをタップ
- 「場所」の項目をオンにする
- 「カスタム」をタップして具体的な場所を入力
- 「到着時」または「出発時」を選択
- 通知範囲の半径を設定
- 「完了」をタップ
たとえば「スーパーに着いたら買い物リストを通知」といった使い方ができます。
リマインダーを完了する
タスクが終わったら、完了マークをつけましょう。
リマインダーの左側にある丸い部分をタップするだけです。完了したリマインダーは薄い色で表示され、リストの下部に移動します。
リストを使って整理する
リマインダーは「リスト」というグループで整理できます。
仕事用、家族用、買い物用など、目的別に分けると管理しやすくなりますよ。
新しいリストを作成する
手順:
- リマインダーアプリを開く
- 画面下部の「リスト」をタップ
- 右下の「リストを追加」をタップ
- リスト名を入力
- 好きな色とアイコンを選ぶ
- 「完了」をタップ
これで新しいリストができました。
リストにリマインダーを追加する
作成したリストにリマインダーを追加しましょう。
- 作成したリストを開く
- 「+新規」または空白部分をタップ
- リマインダーの内容を入力
改行していく感覚で、どんどんタスクを追加できます。
便利な活用術
基本操作がわかったところで、もっと便利に使うための機能を紹介します。
Siriで音声入力する
手がふさがっている時は、Siriが便利です。
「Hey Siri、買い物リストにシャンプーを追加」
「Hey Siri、明日の午後3時に会議の資料を準備するってリマインドして」
このように話しかけるだけで、リマインダーが作成されます。
タグを使って分類する
タスクに「#」をつけてタグを設定できます。
たとえば「#急ぎ」「#仕事」「#家族」といったタグをつけておくと、ホーム画面の「タグリスト」から素早く検索できます。
入力する際に、文章の中に「#急ぎ」と入力するだけでタグ付けできます。
優先順位をつける
重要なタスクには、フラグ(旗のマーク)をつけられます。
リマインダーの「ⓘ」マークをタップして、「フラグ」をオンにするだけです。フラグをつけたタスクは、ホーム画面の「フラグ付き」リストに表示されます。
サブタスクで細分化する
大きなタスクは、小さなサブタスクに分けると管理しやすくなります。
作成方法:
- リマインダーの「ⓘ」マークをタップ
- 「サブタスク」をタップ
- 「リマインダーを追加」をタップして入力
たとえば「旅行の準備」というタスクに、「パスポート確認」「ホテル予約」「荷物準備」といったサブタスクを追加できます。
定期的に繰り返す
毎週や毎月など、定期的に行うタスクには繰り返し設定が便利です。
設定方法:
- リマインダーの「ⓘ」マークをタップ
- 「繰り返し」をタップ
- 「毎日」「毎週」「毎月」などから選択
ゴミ出しや薬の服用など、ルーティンワークの管理に最適です。
他の人と共有する
家族や同僚とリストを共有すれば、みんなでタスクを管理できます。
共有方法:
- 共有したいリストを開く
- 画面右上の「…」マークをタップ
- 「リストを共有」を選択
- メールやメッセージで招待状を送る
買い物リストを家族で共有したり、プロジェクトの進捗をチームで確認したりするのに便利です。
ウィジェットで素早くアクセス
ホーム画面にリマインダーのウィジェットを追加すると、アプリを開かずにタスクを確認できます。
追加方法:
- ホーム画面を長押し
- 左上の「+」マークをタップ
- 「リマインダー」を選択
- 好きなサイズのウィジェットを選ぶ
- 「ウィジェットを追加」をタップ
よく使うリストを設定すれば、さらに便利になります。
おすすめの活用シーン

実際にどんな場面でリマインダーを使えるのか、具体例を紹介します。
買い物リストとして
スーパーやコンビニで買うものをリスト化しておくと、買い忘れを防げます。
位置情報を設定すれば、お店に着いたときに自動で通知してくれるので便利です。
仕事のタスク管理に
締め切りのある仕事や、定期的にチェックする必要がある業務を登録しましょう。
優先順位をつけたり、サブタスクで細かく管理したりすれば、仕事の進捗が一目瞭然になります。
習慣化したいことに
毎日の運動や読書、語学学習など、習慣にしたいことを繰り返し設定で登録します。
通知が来ることで、忘れずに続けられるようになりますよ。
家事の分担に
家族とリストを共有して、家事の分担を管理できます。
誰がどのタスクを担当するか明確になり、完了したらマークをつけることで進捗も共有できます。
旅行の準備チェックリストに
旅行前の準備をリスト化しておけば、忘れ物を防げます。
サブタスク機能を使って、「持ち物」「手続き」「予約」など、カテゴリー別に整理するのがおすすめです。
リマインダーが通知されない時の対処法
リマインダーを設定したのに通知が来ない場合は、以下を確認してください。
通知設定を確認する
もう一度、通知設定がオンになっているか確認しましょう。
「設定」→「通知」→「リマインダー」で、「通知を許可」がオンになっているかチェックしてください。
iPhoneを再起動する
一時的な不具合が原因の場合、再起動で解決することがあります。
サイドボタンと音量ボタンを同時に長押しして、電源オフスライダーで電源を切り、少し待ってから再度電源を入れてみましょう。
iOSを最新バージョンにする
古いバージョンのiOSだと、動作に不具合が出ることがあります。
「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」で、最新版にアップデートできるか確認してください。
終日リマインダーの通知時刻を変更する
時刻を設定していない終日リマインダーは、デフォルトで午前9時に通知されます。
この時刻を変更したい場合は、「設定」→「アプリ」→「リマインダー」→「終日リマインダー」で時刻を選択できます。
よくある質問
リマインダーについて、よく寄せられる質問に答えていきます。
Q. リマインダーとカレンダー、どちらを使えばいい?
時間が決まっている予定はカレンダー、やるべきタスクはリマインダーという使い分けがおすすめです。
ただし、iOS 18以降では、リマインダーをカレンダーアプリでも確認できるようになりました。
Q. 削除したリマインダーは復元できる?
はい、できます。
削除したリマインダーは「最近削除した項目」に30日間保存されます。リマインダーアプリで下にスクロールすると表示されるので、そこから復元可能です。
Q. 無料で全ての機能が使える?
はい、リマインダーは完全無料です。
追加料金やサブスクリプションは一切必要ありません。iPhoneを持っていれば誰でも使えます。
Q. Androidユーザーとリストを共有できる?
残念ながら、リマインダーの共有はApple IDを持っている人同士でしかできません。
Androidユーザーと共有したい場合は、Google KeepやMicrosoft To Doなど、別のアプリを検討しましょう。
Q. リマインダーのバックアップは必要?
iCloudをオンにしていれば、自動でバックアップされます。
特別な操作は必要ありません。機種変更の際も、同じApple IDでサインインすれば、すべてのリマインダーが引き継がれます。
まとめ
iPhoneのリマインダーアプリは、シンプルながら非常に強力なタスク管理ツールです。
日時や場所による通知、Siriとの連携、家族や同僚との共有など、便利な機能がたくさん詰まっています。
基本的な使い方をマスターしたら、タグやサブタスク、繰り返し設定など、応用的な機能もぜひ試してみてください。
リマインダーを上手に活用すれば、「うっかり忘れてた!」という失敗を減らせます。毎日の生活やビジネスシーンで、ぜひ役立ててくださいね。

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