「今どこにいるの?」というメッセージのやり取り、面倒に感じたことはありませんか?
iPhoneの位置情報共有機能を使えば、家族や友達と簡単に居場所をシェアできます。
この記事では、iPhoneで位置情報を共有する方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。プライバシーを守りながら安全に使うコツも併せてお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
iPhoneの位置情報共有とは?できること
位置情報共有は、自分の現在地を相手に見せる機能です。
地図上にリアルタイムで居場所が表示されるため、待ち合わせや家族の見守りに便利です。
位置情報共有でできること
待ち合わせがスムーズ
- 相手が今どこにいるか一目で分かる
- 到着予定時刻が推測できる
- 「どこ?」というメッセージ不要
家族の安全確認
- 子どもが学校から帰ってきたか確認
- 高齢の家族が無事か見守り
- 緊急時に居場所を把握
旅行やイベント時の合流
- 広い会場で友達を見つけやすい
- グループ旅行で各自の位置を確認
- はぐれた時もすぐに合流できる
共有する相手を選べる
位置情報は、自分が選んだ相手とだけ共有されます。
- 家族だけに共有
- 特定の友達だけに共有
- 期間限定で共有(1時間だけ、など)
このように、柔軟に設定できるので安心です。
位置情報共有の3つの方法
iPhoneでは、主に3つの方法で位置情報を共有できます。
方法1:「探す」アプリで共有
Apple純正の「探す」アプリを使う方法です。
特徴:
- 継続的な共有に向いている
- 家族や親しい友人との共有におすすめ
- 相手もiPhoneまたはApple製品を使っている必要がある
方法2:メッセージアプリで共有
iMessageを使って位置情報を送る方法です。
特徴:
- 一時的な共有に向いている
- 待ち合わせなど短時間の共有に便利
- 相手がiPhoneユーザーである必要がある
方法3:Googleマップで共有
Googleマップアプリを使う方法です。
特徴:
- Android ユーザーとも共有できる
- 期間を指定できる
- Googleアカウントがあれば使える
それぞれの具体的な手順を見ていきましょう。
「探す」アプリで位置情報を共有する方法
継続的に位置情報を共有したい場合は、この方法がおすすめです。
共有を開始する手順
ステップ1:「探す」アプリを開く
ホーム画面から「探す」アプリをタップします。
アイコンは緑色の円に白い点が描かれたデザインです。
ステップ2:「人を探す」タブを選択
画面下部の「人を探す」をタップしてください。
ステップ3:位置情報の共有を開始
「位置情報の共有を開始」または「+」ボタンをタップします。
ステップ4:共有相手を選択
連絡先から共有したい相手を選びます。
名前や電話番号、メールアドレスで検索できます。
ステップ5:送信方法を選ぶ
- メッセージ
- メール
- AirDrop
いずれかの方法で招待を送ります。
ステップ6:相手が承認
相手が招待を受け取り、承認すると共有が開始されます。
相手も自分の位置情報を共有するか選択できます。
共有を停止する方法
手順:
- 「探す」アプリを開く
- 「人を探す」タブをタップ
- 共有を停止したい人の名前をタップ
- 「位置情報の共有を停止」をタップ
- 確認画面で「停止」をタップ
一時的に共有を非表示にする
完全に停止せず、一時的に隠すこともできます。
- 「探す」アプリを開く
- 「自分」タブをタップ
- 「位置情報を共有」をオフにする
後でオンに戻せば、再び共有が再開されます。
メッセージアプリで位置情報を共有する方法
待ち合わせなど、短時間だけ共有したい場合に便利です。
共有手順
ステップ1:メッセージアプリを開く
共有したい相手とのトーク画面を開きます。
ステップ2:相手の名前をタップ
画面上部の相手の名前または写真をタップしてください。
ステップ3:情報画面を開く
「情報」をタップします。
ステップ4:位置情報を送信
「位置情報を送信」をタップします。
ステップ5:共有期間を選択
- 1時間共有
- 明け方まで共有
- 無期限で共有
いずれかを選びます。
現在地を1回だけ送る方法
継続的な共有ではなく、今いる場所だけを送ることもできます。
手順:
- メッセージアプリで相手とのトーク画面を開く
- 画面上部の相手の名前をタップ
- 「情報」をタップ
- 「現在地を送信」をタップ
地図のスクリーンショットが送信され、相手はその場所を確認できます。
Googleマップで位置情報を共有する方法
AndroidユーザーやGoogleマップを使っている人と共有する場合に便利です。
共有手順
ステップ1:Googleマップアプリを開く
App StoreからGoogleマップをダウンロードして開きます。
ステップ2:プロフィールアイコンをタップ
画面右上の自分のアイコンをタップしてください。
ステップ3:位置情報の共有を選択
メニューから「現在地の共有」をタップします。
ステップ4:共有期間を設定
- 1時間
- 共有を停止するまで
期間を選択します。
ステップ5:共有相手を選択
連絡先から相手を選ぶか、共有リンクをコピーして送ります。
ステップ6:送信
「共有」ボタンをタップすれば完了です。
共有を停止する方法
手順:
- Googleマップアプリを開く
- プロフィールアイコンをタップ
- 「現在地の共有」をタップ
- 共有を停止したい人を選択
- 「停止」をタップ
ファミリー共有で家族の位置情報を確認
Appleの「ファミリー共有」機能を使えば、家族全員の位置情報を簡単に管理できます。
ファミリー共有とは
最大6人の家族メンバーでAppleのサービスを共有できる機能です。
位置情報の共有もこの機能に含まれています。
ファミリー共有の設定方法
ステップ1:設定アプリを開く
「設定」アプリをタップします。
ステップ2:自分の名前をタップ
画面上部の自分の名前をタップしてください。
ステップ3:ファミリー共有を選択
「ファミリー共有」をタップします。
ステップ4:位置情報の共有をオン
「位置情報の共有」をオンにします。
ステップ5:家族を追加
「家族を追加」から、共有したい家族を招待します。
子どもの位置情報を確認する
お子さんのApple IDを作成し、ファミリー共有に追加すれば、いつでも居場所を確認できます。
「探す」アプリの「人を探す」タブから、お子さんの位置が表示されます。
位置情報共有のプライバシー設定
位置情報は個人情報なので、適切に管理することが大切です。
位置情報サービスの確認
基本設定の確認:
- 設定アプリを開く
- 「プライバシーとセキュリティ」をタップ
- 「位置情報サービス」をタップ
- オンになっているか確認
アプリごとの位置情報許可
各アプリがどの程度位置情報にアクセスできるか設定できます。
設定方法:
- 設定→プライバシーとセキュリティ→位置情報サービス
- アプリ一覧からチェックしたいアプリをタップ
- 以下から選択
- なし
- 次回確認
- このAppの使用中のみ許可
- 常に
おすすめ設定:
- 「探す」アプリ:常に
- メッセージ:このAppの使用中のみ許可
- Googleマップ:このAppの使用中のみ許可
- その他のアプリ:必要に応じて設定
正確な位置情報のオン・オフ
アプリによっては、大まかな位置だけ知らせることもできます。
設定方法:
- 設定→プライバシーとセキュリティ→位置情報サービス
- アプリを選択
- 「正確な位置情報」のオン・オフを切り替え
オフにすると、おおよその地域だけが共有されます。
位置情報共有の注意点とセキュリティ
便利な機能ですが、使い方には注意が必要です。
共有相手を慎重に選ぶ
信頼できる人とだけ共有
- 家族
- 親しい友人
- よく知っている人
知らない人やあまり親しくない人との共有は避けましょう。
定期的に共有状況を確認
確認方法:
- 「探す」アプリを開く
- 「自分」タブをタップ
- 「位置情報を共有中」のリストを確認
不要な共有があれば停止してください。
一時的な共有を活用
無期限ではなく期間限定で
待ち合わせなど、一時的な用途では期間を区切って共有しましょう。
- 1時間だけ
- 今日の夜まで
- イベント終了まで
子どもとの共有時の注意
お子さんと位置情報を共有する場合:
- 共有の目的を説明する
- プライバシーの大切さを教える
- 定期的に話し合う
よくあるトラブルと対処法
トラブル1:位置情報が更新されない
原因と対処法:
原因1:位置情報サービスがオフ
対処法:
- 設定→プライバシーとセキュリティ→位置情報サービス
- オンにする
原因2:機内モードがオン
対処法:
コントロールセンターまたは設定で機内モードをオフ
原因3:Wi-Fiやモバイルデータがオフ
対処法:
ネットワーク接続を確認してオンにする
原因4:相手のiPhoneの電源が切れている
対処法:
相手に充電してもらう
トラブル2:共有の招待が届かない
対処法:
- 連絡先が正しいか確認
電話番号やメールアドレスが間違っていないかチェック - Apple IDでサインインしているか確認
相手がApple IDでサインインしているか確認してもらう - もう一度招待を送る
「探す」アプリから再度招待
トラブル3:位置情報の精度が低い
対処法:
- 正確な位置情報をオンにする
設定→プライバシーとセキュリティ→位置情報サービス→該当アプリ→正確な位置情報をオン - Wi-Fiをオンにする
Wi-Fiをオンにすると精度が上がります(接続しなくてもOK) - iPhoneを再起動
一度電源を切って再起動
トラブル4:共有を停止したのに相手に表示される
対処法:
- 「探す」アプリで確認
「自分」タブで共有状況を確認 - 完全に削除する
- 「探す」アプリを開く
- 相手の名前をタップ
- 「この人を削除」をタップ
- iPhoneを再起動
設定が反映されていない可能性があるので再起動
トラブル5:位置情報の共有ができない
対処法:
- iOSを最新版に更新
設定→一般→ソフトウェアアップデート - Apple IDを確認
正しくサインインしているか確認 - 制限設定を確認
設定→スクリーンタイム→コンテンツとプライバシーの制限→位置情報サービスが許可されているか確認
便利な活用シーン
シーン1:家族の見守り
おすすめ設定:
- 「探す」アプリで継続的に共有
- ファミリー共有を活用
- 通知設定で特定の場所への到着・出発を知らせる
シーン2:友達との待ち合わせ
おすすめ設定:
- メッセージアプリで1時間だけ共有
- または現在地を1回だけ送信
シーン3:旅行やイベント
おすすめ設定:
- Googleマップで期間限定共有
- グループ全員で共有リンクを使う
シーン4:高齢の家族の安全確認
おすすめ設定:
- 「探す」アプリで継続的に共有
- 緊急時にすぐ確認できるようにする
位置情報共有をやめたくなったら
共有を完全に停止したい場合の手順です。
すべての共有を一括停止
手順:
- 「探す」アプリを開く
- 「自分」タブをタップ
- 「位置情報を共有」をオフにする
これで、すべての相手との共有が停止されます。
特定の相手だけ停止
手順:
- 「探す」アプリを開く
- 「人を探す」タブをタップ
- 停止したい相手をタップ
- 「位置情報の共有を停止」をタップ
アプリの位置情報アクセスを制限
手順:
- 設定→プライバシーとセキュリティ→位置情報サービス
- 該当アプリをタップ
- 「なし」を選択
ただし、「探す」アプリを「なし」にすると、紛失時に探せなくなるので注意してください。
まとめ:安全に位置情報を共有しよう
iPhoneの位置情報共有は、使い方次第でとても便利な機能です。
共有方法は3つ
- 「探す」アプリ:継続的な共有向き(家族・親しい友人)
- メッセージアプリ:一時的な共有向き(待ち合わせ)
- Googleマップ:Android ユーザーとも共有可能
安全に使うためのポイント
- 信頼できる人とだけ共有する
- 定期的に共有状況を確認する
- 一時的な用途では期間を区切る
- プライバシー設定を適切に管理する
こんな時に便利
- 家族の見守り
- 友達との待ち合わせ
- 旅行やイベントでの合流
- 緊急時の居場所確認
位置情報は大切な個人情報です。便利さとプライバシーのバランスを取りながら、上手に活用してください。
不要になった共有はこまめに停止し、安全で快適なiPhone生活を送りましょう。

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