「iPhoneのアプリを人に見られたくない」「ホーム画面をスッキリさせたい」そんな時に便利なのが、アプリの非表示機能です。
実は、iPhoneにはアプリを非表示にする方法が複数あり、iOS 18では新しい「完全非表示+ロック」機能も追加されました。目的に応じて使い分けることで、プライバシー保護やホーム画面の整理がより簡単になります。
この記事では、iPhoneでアプリを非表示にするすべての方法と、非表示にしたアプリの見つけ方まで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
アプリを非表示にする方法は全部で5つ

iPhoneでアプリを非表示にする方法は、主に以下の5つがあります。
- iOS 18の完全非表示機能(最もプライバシー性が高い)
- ホーム画面から取り除く(Appライブラリに移動)
- ホーム画面のページごと非表示
- 検索結果から非表示
- App Store購入履歴から非表示
それぞれの方法には特徴があるので、目的に応じて使い分けるのがポイントです。
【iOS 18新機能】完全にアプリを非表示にする方法
iOS 18から追加された、最も強力な非表示機能です。この方法を使うと、アプリがホーム画面だけでなく、検索結果やアプリライブラリからも完全に見えなくなります。
できること・できないこと
この方法でできること:
- アプリをホーム画面から完全に削除
- 検索結果にも表示されなくなる
- Face ID/Touch ID/パスコードがないと開けない
- 通知のプレビューも非表示になる
- Siriの提案にも出てこない
この方法でできないこと:
- プリインストールアプリ(計算機、カメラ、時計など)の非表示
- 13歳未満のユーザーは使用不可
非表示にする手順
手順:
- ホーム画面で、非表示にしたいアプリのアイコンを長押し
- メニューが表示されるので「Face IDを必要にする」をタップ
(Touch ID搭載機種は「Touch IDを必要にする」、それ以外は「パスコードを必要にする」) - 「非表示にしてFace IDを必要にする」をタップ
- Face ID/Touch ID/パスコードで認証
- 確認画面が表示されるので「アプリを非表示」をタップ
これで、アプリが完全に非表示になり、「非表示」フォルダに移動します。
非表示にしたアプリの開き方
非表示にしたアプリは、以下の2つの方法で開けます。
方法1:Appライブラリの「非表示」フォルダから開く
- ホーム画面を左にスワイプし続けて、一番右端のAppライブラリに移動
- 一番下までスクロール
- 「非表示」フォルダをタップ
- Face ID/Touch ID/パスコードで認証
- 非表示にしたアプリが表示されるのでタップして起動
方法2:設定アプリから確認する
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」をタップ
- 一番下の「非表示にしたアプリ」をタップ
- Face ID/Touch ID/パスコードで認証
- 非表示にしたアプリの一覧が表示される
非表示を解除する方法
非表示にしたアプリを元に戻すには、以下の手順で操作します。
手順:
- Appライブラリの「非表示」フォルダを開く
- 解除したいアプリのアイコンを長押し
- 「Face IDを必要にしない」をタップ
- Face ID/Touch ID/パスコードで認証
これで、アプリがAppライブラリの通常表示に戻ります。ホーム画面に戻したい場合は、さらにアプリを長押しして「ホーム画面に追加」をタップしてください。
【iOS 18新機能】アプリをロックだけする方法
iOS 18では、アプリを非表示にせず、ロックだけかけることもできます。
ロック機能の特徴
できること:
- アプリの起動時にFace ID/Touch ID/パスコードが必要になる
- 通知のプレビューが非表示になる
- アイコンはホーム画面に残る
できないこと:
- 一部のシステムアプリ(計算機、カメラ、時計、連絡先、探す、マップ、ショートカット、設定など)にはロックをかけられない
ロックをかける手順
手順:
- ホーム画面で、ロックしたいアプリのアイコンを長押し
- 「Face IDを必要にする」をタップ
- もう一度「Face IDを必要にする」をタップして確認
これで、アプリを開く際にFace ID/Touch ID/パスコードでの認証が必要になります。
ロック解除の方法
手順:
- ロックしたアプリのアイコンを長押し
- 「Face IDを必要にしない」をタップ
- Face ID/Touch ID/パスコードで認証
補足:
「盗難デバイスの保護」が有効になっている場合、パスコードでの解除はできません。Face ID/Touch IDでの認証が必須になるため、セキュリティがより強化されます。
ホーム画面から取り除く方法(iOS 14以降)
iOS 14以降で使える、従来からある非表示方法です。アプリをホーム画面から削除してAppライブラリに移動させます。
この方法の特徴
- アプリはホーム画面から消える
- Appライブラリには表示される
- 検索すると見つかる
- 認証なしで誰でも開ける
つまり、ホーム画面を整理するのには便利ですが、プライバシー保護の効果は低いです。
手順
方法1:アプリごとに取り除く
- ホーム画面で、削除したいアプリのアイコンを長押し
- 「Appを削除」をタップ
- 「ホーム画面から取り除く」をタップ
注意:「Appを削除」を選ぶと、アプリ自体が削除されてしまうので気をつけてください!
取り除いたアプリの見つけ方
Appライブラリから探す方法:
- ホーム画面を左にスワイプし続けて、Appライブラリに移動
- 上部の検索窓をタップ
- アプリ名を入力して検索
- 検索結果からアプリをタップして起動
または、Appライブラリのカテゴリフォルダを開いて探すこともできます。
ホーム画面に戻す方法
手順:
- Appライブラリでアプリを探す
- アプリのアイコンを長押し
- 「ホーム画面に追加」をタップ
ホーム画面をページごと非表示にする方法
1つのページに非表示にしたいアプリをまとめて、ページごと隠すことができます。
手順
非表示にする:
- ホーム画面の何もない部分を長押し
- 編集モードになったら、画面下部の丸印(ページインジケーター)をタップ
- ページ一覧が表示される
- 非表示にしたいページのチェックを外す
- 「完了」をタップ
再表示する:
同じ手順で、チェックを入れ直すとページが再表示されます。
この方法のメリット
- 複数のアプリを一度に非表示にできる
- 切り替えが簡単
- 使わないアプリを季節やシーンごとに整理できる
検索結果から非表示にする方法
アプリをホーム画面に置いたまま、検索結果には表示させないようにする方法です。
iOS 18の場合
iOS 18で「完全非表示」にしたアプリは、自動的に検索結果からも非表示になります。
iOS 17以前、または検索だけ非表示にしたい場合
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「Siriと検索」をタップ(iOS 17以前)
または「検索」をタップ(iOS 18) - 下にスクロールして、非表示にしたいアプリを探す
- 「検索でAppを表示」をオフにする
これで、Spotlightなどの検索結果にアプリが表示されなくなります。
App Store購入履歴から非表示にする方法
App Storeの購入済みリストからアプリを非表示にする方法です。
注意点
- アプリ自体は削除されない
- ホーム画面の表示には影響しない
- ファミリー共有を使っている場合、家族も再ダウンロードできなくなる
手順
iPhoneの場合:
- App Storeアプリを開く
- 右上のアカウントアイコン(プロフィール写真またはイニシャル)をタップ
- 「購入済み」をタップ
- 非表示にしたいアプリを左にスワイプ
- 「非表示」をタップ
購入履歴から再表示する:
- App Storeアプリを開く
- アカウントアイコンをタップ
- 下にスクロールして「非表示の購入済みアイテム」をタップ
- 再表示したいアプリを探す
- 「表示する」をタップ
どの方法を使えばいい?目的別おすすめ

目的に応じて、以下のように使い分けるのがおすすめです。
完全にプライバシーを守りたい
→ iOS 18の完全非表示機能
銀行アプリ、メッセージアプリなど、他人に絶対見られたくないアプリに最適です。
ホーム画面を整理したい
→ ホーム画面から取り除くまたはページごと非表示
あまり使わないアプリを整理するのに便利です。認証なしで誰でも開けるので、セキュリティ重視なら他の方法を選びましょう。
アプリは見えていいけど勝手に開かれたくない
→ iOS 18のロック機能
アイコンは表示されたままで、開く時だけ認証が必要になります。
家族に購入履歴を見られたくない
→ App Store購入履歴から非表示
App Storeの購入リストから特定のアプリを隠せます。
よくある質問
Q1. iOS 18の非表示機能が使えません
A. 以下の点を確認してください。
- iOSが18以降にアップデートされているか
- 13歳以上のアカウントか(13歳未満は使用不可)
- フォーカスモードやスクリーンタイムが有効になっていないか
- 管理プロファイルが設定されていないか(学校や会社のiPhoneの場合)
Q2. 「非表示」フォルダが見つかりません
A. iOS 18にアップデートすると、アプリを非表示にしていなくても「非表示」フォルダが自動的に作成されます。見つからない場合は、フォーカスモードをオフにしてみてください。それでも表示されない場合は、iPhoneを再起動してみましょう。
Q3. 標準アプリ(計算機、カメラなど)を非表示にできますか?
A. iOS 18の完全非表示機能では、App Storeからダウンロードしたアプリのみ非表示にできます。プリインストールアプリは非表示にできません。ただし、一部の標準アプリ(Safari、株価など)は、設定のスクリーンタイム機能で非表示にすることが可能です。
Q4. ロックできないアプリはありますか?
A. 以下のアプリはロックできません。
- 計算機
- カメラ
- 時計
- 連絡先
- 探す
- マップ
- ショートカット
- 設定
ただし、ほとんどのサードパーティアプリはロック可能です。
Q5. 非表示にしても通知は来ますか?
A. iOS 18の完全非表示機能を使った場合、通知も完全に非表示になります。通知は届きますが、プレビューは表示されず、「XX件のメッセージ」のように数だけ表示されます。着信も非表示フォルダにあるアプリからは受け取れません。
Q6. 非表示にしたアプリのデータは削除されますか?
A. いいえ、非表示にしてもアプリとデータは削除されません。いつでも元に戻して使用できます。
Q7. ホーム画面から取り除いたアプリをもう一度ダウンロードする必要がありますか?
A. いいえ、アプリ自体は削除されていないので、再ダウンロードの必要はありません。Appライブラリから「ホーム画面に追加」するだけで戻ってきます。
Q8. 子どもがアプリを非表示にするのを防げますか?
A. 13歳未満の子どもは自動的にこの機能を使えません。13〜17歳の場合、親や保護者はスクリーンタイムを使って、どのアプリがダウンロードされているか、使用時間を確認できます。また、アクセス制限もかけられます。
まとめ
iPhoneでアプリを非表示にする方法は複数あり、それぞれに特徴があります。
プライバシー重視なら:
iOS 18の完全非表示機能がおすすめです。検索結果にも表示されず、Face ID/Touch IDなしでは開けません。
ホーム画面の整理なら:
ホーム画面から取り除く方法や、ページごと非表示にする方法が便利です。Appライブラリからすぐにアクセスできます。
目的に応じて方法を使い分けることで、より快適で安全なiPhone環境を作ることができます。
非表示にしたアプリは、Appライブラリの「非表示」フォルダや設定アプリからいつでも確認・解除できるので、安心して活用してください。
iOS 18の新機能は特に強力なプライバシー保護機能なので、銀行アプリやメッセージアプリなど、重要な情報を含むアプリには積極的に活用することをおすすめします。

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