iPhoneを使っていると「ユーティリティ」という言葉を見かけることがありますよね。
実は、iPhoneの「ユーティリティ」には複数の意味があるんです。ホーム画面のアプリフォルダのことだったり、写真アプリの整理機能のことだったり、それぞれ違う機能を指しています。
この記事では、iPhoneの「ユーティリティ」について、それぞれの意味と使い方を分かりやすく解説します。便利なツールをもっと使いこなしたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
iPhoneの「ユーティリティ」は3種類ある

「ユーティリティ」という言葉は、iPhoneの中で主に3つの意味で使われています。
1. ホーム画面のユーティリティフォルダ
電卓、時計、コンパスなど、便利なツールアプリをまとめたフォルダです。
iPhoneを購入したときから用意されていることが多く、日常的に使う小さなツールがまとまっています。
2. App Libraryのユーティリティカテゴリ
iOS 14以降に追加された「App Library」の中で、アプリが自動的に分類されるカテゴリの一つです。
システム系のアプリや便利ツールが自動的にまとめられます。
3. 写真アプリのユーティリティ機能
写真アプリの中にある整理機能で、領収書やQRコード、最近編集した写真などを自動分類してくれます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ホーム画面のユーティリティフォルダ
まずは、最も一般的な「ユーティリティフォルダ」について解説します。
ユーティリティフォルダとは?
ユーティリティフォルダは、日常的に使う便利なツールアプリをまとめた場所です。
iPhoneを初めて使うとき、すでに作られていることが多いフォルダですね。
よく入っているアプリ
ユーティリティフォルダには、以下のようなアプリが入っていることが多いです。
計算・計測系
- 電卓(Calculator)
- コンパス(Compass)
- 計測(Measure)
記録系
- ボイスメモ(Voice Memos)
- 連絡先(Contacts)
その他の便利ツール
- 時計(Clock)
- 拡大鏡(Magnifier)
- ショートカット(Shortcuts)
機種やiOSのバージョンによって、入っているアプリは多少違います。
ユーティリティフォルダの見つけ方
ユーティリティフォルダが見つからない場合は、以下の方法で探せます。
方法1:ホーム画面を探す
- ホーム画面を左にスワイプして、各ページを確認
- 「ユーティリティ」という名前のフォルダを探す
多くの場合、2ページ目か3ページ目にあります。
方法2:Spotlight検索を使う
- ホーム画面の中央を下にスワイプ
- 探したいアプリ名(例:「電卓」「コンパス」)を入力
- 検索結果からアプリを起動
この方法なら、フォルダの場所を覚えていなくても大丈夫です。
方法3:App Libraryから探す
- ホーム画面を左に何度もスワイプして、最後のページまで移動
- App Libraryが表示される
- 「ユーティリティ」カテゴリを探す
iOS 14以降では、この方法が最も確実です。
ユーティリティフォルダの管理方法
自分でフォルダを作ったり、アプリを整理したりする方法をご紹介します。
フォルダを新しく作る方法
ユーティリティフォルダがない場合や、自分専用のフォルダを作りたい場合は、簡単に作成できます。
- ホーム画面で整理したいアプリを長押し
- アプリが震え始めたら、別のアプリの上にドラッグ
- 2つのアプリが重なると、自動的にフォルダが作成される
- フォルダ名をタップして好きな名前に変更
- 画面右上の「完了」をタップ
これで、オリジナルのユーティリティフォルダの完成です。
アプリをフォルダに追加する方法
既存のフォルダにアプリを追加したい場合も簡単です。
- 追加したいアプリを長押し
- アプリが震え始めたら、フォルダの上にドラッグ
- フォルダが開いたら、好きな場所に配置
- フォルダの外側をタップして閉じる
- 画面右上の「完了」をタップ
一つのフォルダには、複数ページに渡ってたくさんのアプリを入れられます。
アプリをフォルダから出す方法
フォルダからアプリを取り出したい場合はこちら。
- フォルダをタップして開く
- 出したいアプリを長押し
- アプリが震え始めたら、フォルダの外までドラッグ
- ホーム画面の好きな場所に配置
- 画面右上の「完了」をタップ
よく使うアプリは、フォルダから出してホーム画面に置いておくと便利ですね。
フォルダ名を変更する方法
フォルダの名前は、いつでも変更できます。
- フォルダを長押し
- 「名称変更」をタップ
- 好きな名前を入力
- 「完了」をタップ
「仕事用」「ゲーム」「写真編集」など、分かりやすい名前にしましょう。
App Libraryのユーティリティカテゴリ
iOS 14以降では、App Libraryという新しい機能が追加されました。
App Libraryとは?
App Libraryは、iPhoneにインストールされているすべてのアプリを自動的に分類してくれる機能です。
ホーム画面の一番右端にあり、アプリを探しやすくしてくれます。
ユーティリティカテゴリに含まれるアプリ
App Libraryの「ユーティリティ」カテゴリには、以下のようなアプリが自動的に分類されます。
- App Store(アプリストア)
- 電卓(Calculator)
- 時計(Clock)
- 探す(Find My)
- Safari(ブラウザ)
- 設定(Settings)
- その他のシステムツール
iPhoneが自動的に判断して分類してくれるので、手動で整理する必要はありません。
App Libraryへのアクセス方法
- ホーム画面を左にスワイプし続ける
- 最後のページを過ぎると、App Libraryが表示される
- 「ユーティリティ」カテゴリを探す
- カテゴリをタップすると、中のアプリ一覧が見られる
App Libraryにはすべてのアプリがあるので、ホーム画面を整理したい方に便利です。
写真アプリのユーティリティ機能

写真アプリにも「ユーティリティ」という機能があります。
写真アプリのユーティリティとは?
写真を自動的に分類して、特定の種類の写真を素早く見つけられる機能です。
領収書、QRコード、最近編集した写真など、内容に基づいて自動分類してくれます。
利用できる分類カテゴリ
写真アプリのユーティリティには、以下のようなカテゴリがあります。
最近の操作
- 最近編集
- 最近保存
- 最近表示
- 最近共有
内容による分類
- 書類
- レシート
- 手書き
- イラスト
- QRコード
- スクリーンショット
これらのカテゴリから、探している写真を素早く見つけられます。
写真アプリのユーティリティの使い方
- 写真アプリを開く
- 画面下部の「コレクション」をタップ
- 下にスクロールして「ユーティリティ」を探す
- 見たいカテゴリをタップ
例えば、レシートの写真だけを見たい時は「レシート」をタップすれば、関連する写真だけが表示されます。
復元機能
写真アプリのユーティリティには「復元」という特別な機能もあります。
正しく保存されなかった写真のコピーが見つかる可能性があり、大切な写真を失わずに済むことがあります。
- 「コレクション」→「ユーティリティ」を開く
- 「復元」をタップ
- 復元したい写真やビデオを選択
ただし、復元コレクションから削除した写真は完全に削除されるので注意してください。
ユーティリティフォルダの活用アイデア
ユーティリティフォルダをもっと便利に使うためのアイデアをご紹介します。
目的別にフォルダを分ける
一つの「ユーティリティ」フォルダにすべて入れるのではなく、目的別に複数のフォルダを作ると便利です。
作業系
- 電卓
- メモ
- ファイル
- ショートカット
測定系
- コンパス
- 計測
- 水準器
記録系
- ボイスメモ
- 時計
- リマインダー
このように分けると、必要なアプリがすぐに見つかります。
Dockにフォルダを配置
画面下部のDock(常に表示される部分)にフォルダを配置すると、どのページからでもアクセスできます。
- フォルダを長押し
- Dockまでドラッグ
- Dockにある既存のアプリと入れ替える
よく使うツールをまとめたフォルダをDockに置くと、作業効率が上がります。
不要なアプリは削除
標準アプリの中には、使わないものもあるかもしれません。
多くの標準アプリは削除できるので、本当に必要なものだけを残しましょう。
- アプリを長押し
- 「Appを削除」をタップ
- 「Appを削除」を選択
削除したアプリは、後でApp Storeから再インストールできます。
ホーム画面をリセットする方法
アプリの配置がぐちゃぐちゃになってしまった場合は、ホーム画面を初期状態に戻せます。
リセット手順
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「転送またはiPhoneをリセット」をタップ
- 「リセット」をタップ
- 「ホーム画面のレイアウトをリセット」を選択
これで、アプリの配置が購入時の状態に戻ります。ただし、ダウンロードしたアプリは削除されず、配置だけが変わります。
よくある質問
ユーティリティに関するよくある疑問にお答えします。
Q. ユーティリティフォルダが見つからない
A. フォルダが削除されたか、別の場所に移動している可能性があります。App Libraryの「ユーティリティ」カテゴリから必要なアプリを探すか、Spotlight検索を使ってアプリを見つけましょう。
Q. フォルダの中身が消えた
A. アプリ自体は削除されていない可能性が高いです。App Libraryやホーム画面の別のページを確認してください。ホーム画面のページが非表示になっていることもあります。
Q. フォルダに何個までアプリを入れられる?
A. 一つのフォルダには最大で複数ページ分のアプリを入れられます。実質的に無制限に近いですが、あまり詰め込みすぎると探しにくくなるので注意です。
Q. フォルダを削除するには?
A. フォルダ内のアプリをすべて外に出すと、フォルダは自動的に削除されます。フォルダ自体を直接削除する機能はありません。
Q. App Libraryのカテゴリは変更できる?
A. できません。App Libraryのカテゴリ分類は、iPhoneが自動的に行うもので、ユーザーが変更することはできません。
まとめ:ユーティリティ機能でiPhoneをもっと便利に
iPhoneのユーティリティ機能について解説しました。
ホーム画面のユーティリティフォルダ
- 便利ツールをまとめて管理
- 自分で作成・カスタマイズ可能
- フォルダの追加・削除・名前変更が自由
App Libraryのユーティリティ
- アプリを自動分類
- すべてのアプリに素早くアクセス
- ホーム画面の整理に便利
写真アプリのユーティリティ
- 写真を自動分類
- 領収書やQRコードを素早く検索
- 復元機能で大切な写真を守る
ユーティリティ機能を上手に活用すれば、iPhoneがもっと使いやすくなります。
電卓や時計、ボイスメモなど、日常的に使う小さなツールたち。これらを自分なりに整理して、快適なiPhone生活を送りましょう!


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