iPhoneを使っていると、「iOSのサポートが終了しました」というお知らせを目にすることがあります。
でも、サポートが終了したからといって、iPhoneが急に使えなくなるわけではありません。実際、物理的に壊れていなければ、そのまま使い続けることは可能です。
ただし、サポート終了後のiPhoneを使い続けるには、いくつかのリスクがあることを知っておく必要があります。
この記事では、iPhoneのサポート期間終了後に起こることと、安全に使い続けるための対処法をわかりやすく解説します。
iPhoneの「サポート期間」とは

iPhoneには主に2種類のサポートがあります。
iOSアップデートのサポート
これは、最新のiOS(iPhoneの基本ソフトウェア)にアップデートできるかどうかのサポートです。
Appleは毎年新しいiOSをリリースしていますが、発売から一定期間が経過したiPhoneは、この最新iOSの対象から外れていきます。
一般的に、iPhoneは発売から約5年から6年間、最新のiOSアップデートを受けられる傾向にあります。
修理サポート
Appleによる公式の修理サービスを受けられる期間のことです。
Appleでは、販売終了から最低5年間は修理サービスを提供しています。
さらに、部品の在庫があれば7年程度まで修理可能な場合もあります。
ただし、販売終了から7年以上経過したiPhoneは「オブソリート製品」と呼ばれ、Apple公式の修理サービスは完全に終了します。
現在のiPhoneサポート状況
2025年1月時点での主なiPhoneのサポート状況をまとめます。
iOS 18対応機種(2024年配信開始)
- iPhone XS / XS Max
- iPhone XR
- iPhone 11シリーズ
- iPhone 12シリーズ
- iPhone 13シリーズ
- iPhone 14シリーズ
- iPhone 15シリーズ
- iPhone SE(第2世代・第3世代)
サポートが終了したiPhone
以下のiPhoneは、最新のiOSアップデート対象から外れています。
- iPhone 6s / 6s Plus:iOS 15まで対応(2015年発売)
- iPhone 7 / 7 Plus:iOS 15まで対応(2016年発売)
- iPhone 8 / 8 Plus:iOS 16まで対応(2017年発売)
- iPhone X:iOS 16まで対応(2017年発売)
- iPhone SE(第1世代):iOS 15まで対応(2016年発売)
これらの機種は、それぞれ発売から約6年から7年でiOSアップデートのサポートが終了しています。
サポート終了後のiPhoneで起こること
サポートが終了したiPhoneは、すぐに使えなくなるわけではありません。
しかし、時間が経つにつれて以下のような問題が起こり始めます。
セキュリティアップデートが受けられなくなる
これが最も深刻な問題です。
最新のiOS対象から外れたiPhoneは、新しいセキュリティの脅威に対する保護が受けられません。
Appleは最新iOSだけでなく、1つか2つ前のiOSバージョンにも一定期間セキュリティアップデートを提供することがあります。
しかし、それも永久的ではなく、最終的にはセキュリティアップデートも終了します。
セキュリティアップデートが終了すると起こるリスク
- ウイルスやマルウェアへの感染リスクが高まる
- ハッキングや不正アクセスを受けやすくなる
- 個人情報や金融情報が盗まれる可能性が上がる
- フィッシング詐欺の被害に遭いやすくなる
特に、オンラインバンキングやクレジットカード情報を扱うアプリを使う場合、セキュリティは非常に重要です。
新しいアプリが使えなくなる
多くのアプリは、最新のiOSに合わせて開発されています。
そのため、古いiOSしか動かないiPhoneでは、新しいアプリをインストールできなくなります。
さらに、既存のアプリも次第にアップデート対象から外れ、使えなくなっていきます。
具体的な例
PayPayなどの決済アプリは、2025年7月以降、iOS 16以上が必須となりました。
つまり、iPhone 7以前や初代iPhone SEでは、PayPayが使えなくなってしまったのです。
「昨日まで普通に使えていたのに、突然PayPayが開けない」という事態が起こり得るわけです。
既存のアプリも徐々に動かなくなる
今使えているアプリも、アップデートのたびに新しいiOSバージョンを要求するようになります。
その結果、古いiOSでは以下のような問題が起こります。
- アプリが起動しなくなる
- アプリが正常に動作しない
- アプリの一部機能が使えなくなる
特に、学校の学習アプリや仕事で使うアプリが突然使えなくなると、生活に大きな支障が出ます。
新機能が使えない
Appleは毎年、新しいiOSで便利な機能を追加しています。
サポートが終了したiPhoneでは、これらの新機能を一切使うことができません。
Safariブラウザのセキュリティが古くなる
iPhoneに標準搭載されているSafariブラウザも、iOSと一緒にアップデートされます。
古いiOSのままだと、Safariのセキュリティも古いままになり、危険なウェブサイトから身を守りにくくなります。
サポート終了後も安全に使い続ける方法

どうしてもすぐにiPhoneを買い替えられない場合、以下の対策で少しでも安全に使い続けることができます。
セキュリティアプリを導入する
App Storeで提供されているセキュリティアプリをインストールすることで、ある程度の保護が可能です。
ただし、OS自体の脆弱性は防げないため、完全な対策にはならないことを理解しておきましょう。
インターネットの利用に注意する
サポート終了後のiPhoneでインターネットを使う場合は、以下の点に注意してください。
注意すべきこと
- 怪しいウェブサイトにアクセスしない
- 不審なメールの添付ファイルを開かない
- 個人情報やパスワードを入力するサイトでは特に慎重になる
- クレジットカード情報などの重要な情報は入力を避ける
サブ機として活用する
メインの連絡手段や決済手段としてではなく、限定的な用途で使う方法もあります。
サポート終了iPhoneの活用例
- 音楽プレーヤー専用機として使う
- 写真や動画の保存用として使う
- 子ども用のゲーム機として使う
- 自宅専用の動画視聴端末として使う
- 車内でBluetooth接続して音楽を聴く
Wi-Fi環境でのみ使用し、個人情報を扱わない用途であれば、ある程度安全に使い続けられます。
軽量なアプリを使う
古いiPhoneでも動作する、軽量なアプリやウェブベースのサービスを選ぶと、パフォーマンスを保ちやすくなります。
ただし、これも根本的な解決策ではありません。
いつiPhoneを買い替えるべきか
サポート終了後のiPhoneをいつまで使うかは、使用目的によって変わります。
すぐに買い替えを検討すべき場合
以下のような使い方をしている場合は、早めの買い替えをおすすめします。
- オンラインバンキングを頻繁に利用する
- クレジットカード決済アプリを日常的に使う
- 仕事で重要な情報をやり取りする
- 学校や職場で指定されたアプリを使う必要がある
セキュリティリスクや利便性の低下を考えると、サポート終了から1年以内には買い替えを検討するのが安全です。
もう少し様子を見てもよい場合
以下のような使い方であれば、もう少し使い続けても大きな問題はないかもしれません。
- 電話とメールのみの利用
- Wi-Fi環境下でのみ使用
- 個人情報を扱わない用途に限定
- サブ機としての利用
ただし、この場合でも定期的にセキュリティ状況を確認し、リスクを理解した上で使うことが重要です。
買い替え時のおすすめ機種
新しいiPhoneに買い替える際の選び方を紹介します。
最低でもiOS 18対応機種を選ぶ
2025年1月現在、新しくiPhoneを購入するなら、最低でもiPhone 11以降のモデルを選びましょう。
これらの機種はiOS 18に対応しているため、今後数年間は最新アップデートを受けられます。
コスパを重視するなら
iPhone SE(第3世代)
2022年発売のモデルですが、比較的手頃な価格で、現在の最新iOSに対応しています。
ホームボタンがあるため、古いiPhoneからの乗り換えでも違和感が少ないです。
iPhone 12 / 13シリーズ
中古やリファービッシュ品(整備済み製品)なら、比較的お手頃な価格で購入できます。
2020年から2021年発売のモデルですが、まだ数年間はサポートが続く見込みです。
長く使いたいなら
iPhone 14以降の最新モデル
最新に近いモデルを選べば、サポート期間を最大限に活用できます。
発売日に近い時期に購入すれば、約6年から7年間は最新iOSのサポートを受けられる計算になります。
中古iPhoneを購入する際の注意点
コストを抑えるために中古iPhoneを選ぶ場合は、以下の点に注意してください。
- 発売から何年経っているかを確認する
- 現在の最新iOSに対応しているかチェックする
- バッテリーの状態を確認する(80%以上が理想)
- 信頼できる販売店から購入する
- 保証やサポートの有無を確認する
あまりに古いモデルを安く買っても、すぐにサポート終了になってしまう可能性があるため注意が必要です。
非正規修理店での修理という選択肢
Apple公式の修理サポートが終了しても、非正規修理店(第三者修理店)での修理は可能です。
非正規修理店のメリット
- Apple公式より安く修理できることが多い
- 修理にかかる時間が短い場合が多い
- サポート終了機種でも対応してくれる
非正規修理店の注意点
- 総務省登録修理業者を選ぶこと
- 純正部品ではない場合がある
- 修理後はApple公式サポートを受けられなくなる可能性がある
- 品質や保証内容は店舗によって異なる
バッテリー交換や画面修理など、簡単な修理であれば非正規修理店を利用することで、サポート終了後のiPhoneの寿命を延ばすことができます。
データのバックアップを忘れずに

サポート終了が近づいているiPhoneを使っている場合、いつでも機種変更できるように準備しておきましょう。
バックアップの方法
iCloudバックアップ
設定 > [自分の名前] > iCloud > iCloudバックアップ から設定できます。
Wi-Fi接続時に自動的にバックアップされるため便利ですが、無料で使えるのは5GBまでです。
パソコンでのバックアップ
MacまたはWindowsパソコンに接続して、完全なバックアップを作成できます。
容量の制限がないため、写真や動画が多い場合におすすめです。
定期的にバックアップする習慣を
「いつかバックアップしよう」と思っていると、急に故障したときに大切なデータを失ってしまいます。
特にサポート終了が近いiPhoneは、いつ不具合が起こるかわからないため、定期的なバックアップが重要です。
よくある質問
サポート終了したiPhoneはいつまで使える?
物理的には壊れるまで使えますが、安全に使える期間は限られています。
サポート終了後1年から2年程度までなら、使い方を制限すれば何とか使えます。
しかし、セキュリティリスクやアプリの互換性問題が徐々に深刻になるため、長期間使い続けるのはおすすめしません。
サポート終了の何年前に買い替えればいい?
余裕を持って機種変更したいなら、サポート終了の半年から1年前には検討を始めましょう。
特に、バックアップやデータ移行、新機種の使い方に慣れるには時間がかかるため、早めの準備が安心です。
古いiPhoneは下取りに出せる?
サポートが終了していても、多くの場合下取りや買取は可能です。
Apple公式の下取りプログラムや、中古スマホ買取店などに相談してみましょう。
状態が良ければ、新しいiPhone購入の資金の一部になります。
セキュリティソフトを入れれば大丈夫?
セキュリティソフトである程度の保護は可能ですが、完全ではありません。
OS自体の脆弱性はセキュリティソフトでは防げないため、根本的な解決にはなりません。
まとめ:計画的な機種変更で安心のiPhone生活を
iPhoneのサポート期間終了後も、物理的には使い続けることができます。
しかし、セキュリティリスクの増大、アプリの非対応、新機能が使えないなど、さまざまな問題が起こります。
iPhoneは一般的に発売から5年から6年で最新iOSのサポートが終了し、7年程度で修理サポートも終了します。
サポート終了後のiPhoneを使い続ける場合は、セキュリティに注意し、重要な情報を扱わない用途に限定することをおすすめします。
長期的に安心して使うためには、サポート期間を意識した計画的な機種変更が大切です。
現在使っているiPhoneがいつ頃サポート終了になるかを確認し、早めに次の機種を検討しておきましょう。


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