iPhoneでQRコードを読み取ろうとカメラを起動したら、画面が真っ暗で何も映らない…そんな経験はありませんか?
お店での支払いや、イベントの受付など、QRコードを使う場面は増えています。そんな大切なタイミングで画面が真っ暗になってしまうと、本当に困りますよね。
この記事では、iPhoneのQRコード読み取り時にカメラが真っ暗になる原因と、その解決方法を初めての方でも分かるように詳しく解説していきます。順番に試していけば、きっと問題が解決しますよ。
よくある症状

まず、どんな症状が起こっているか確認しましょう。
主な症状
- カメラアプリを開いても画面が真っ黒
- QRコードリーダーを起動すると真っ暗
- カメラは起動しているようだが何も映らない
- 撮影ボタンは表示されているが画面だけ黒い
- 前面カメラは映るのに背面カメラだけ真っ暗
- 一瞬だけ映ってすぐに真っ暗になる
これらの症状がある場合、いくつかの原因が考えられます。
原因1:カメラへのアクセス許可がない
最も多い原因が、アプリにカメラの使用許可を与えていないことです。
iPhoneでは、プライバシー保護のため、アプリがカメラを使うには許可が必要になります。
確認方法
設定アプリで確認する
- ホーム画面から「設定」アプリを開く
- 下にスクロールして「プライバシーとセキュリティ」をタップ
- 「カメラ」を選択
- 使いたいアプリ(LINE、PayPayなど)を探す
- スイッチがオフ(灰色)になっていないか確認
解決方法
該当するアプリのスイッチをオン(緑色)にしましょう。
これでアプリがカメラにアクセスできるようになります。
設定を変更したら、一度アプリを完全に終了して再起動してください。
原因2:カメラレンズが汚れている
意外と見落としがちなのが、レンズの汚れです。
指紋や油、ホコリがレンズに付いていると、カメラが正常に機能しないことがあります。
確認方法
iPhoneの背面カメラレンズを目で見て、汚れや曇りがないか確認しましょう。
光に当てて角度を変えると、見えやすくなります。
解決方法
レンズを優しく拭く
- 柔らかい布(メガネ拭きやマイクロファイバークロス)を用意
- レンズを優しく円を描くように拭く
- 水滴や汚れがないか再確認
注意点:
- ティッシュペーパーは使わない(傷がつく可能性がある)
- 強くこすらない
- アルコールや洗剤は使わない(コーティングが剥がれる恐れがある)
原因3:保護フィルムやケースの干渉
スマホケースや保護フィルムが、カメラレンズを覆ってしまっている可能性があります。
確認方法
ケースをチェック
スマホケースがカメラ部分を塞いでいないか確認しましょう。特に新しいケースに変えた直後は要注意です。
保護フィルムをチェック
背面に保護フィルムを貼っている場合、カメラレンズ部分に気泡やズレがないか確認してください。
解決方法
ケースを外して試す
一度ケースを完全に外して、カメラが正常に動作するか確認します。
フィルムを貼り直す
保護フィルムがカメラ部分にかかっている場合は、貼り直すか、カメラ部分をカットしましょう。
原因4:カメラアプリの一時的な不具合
アプリが一時的におかしくなっていることがあります。
解決方法
アプリを完全に終了して再起動
- ホームボタンがあるiPhone:ホームボタンを2回押す
- ホームボタンがないiPhone:画面下から上にスワイプして途中で止める
- カメラアプリまたは使っているアプリを上にスワイプして終了
- ホーム画面からアプリを再度起動
これでアプリの一時的な不具合がリセットされます。
原因5:iPhoneを再起動していない
長期間iPhoneを再起動していないと、システムに小さな不具合が溜まることがあります。
解決方法
iPhoneを再起動する
ホームボタンがあるiPhone(iPhone 8以前)
- 電源ボタンを長押し
- 「スライドで電源オフ」を右にスワイプ
- 完全に電源が切れたら、再度電源ボタンを長押し
ホームボタンがないiPhone(iPhone X以降)
- 音量ボタン(上または下)と電源ボタンを同時に長押し
- 「スライドで電源オフ」を右にスワイプ
- 完全に電源が切れたら、電源ボタンを長押し
再起動後、カメラを開いて確認しましょう。
原因6:iOSのバージョンが古い
iOSが古いままだと、カメラアプリに不具合が起こることがあります。
確認方法
設定 → 一般 → 情報 → 「システムバージョン」を確認
解決方法
iOSをアップデートする
- 設定アプリを開く
- 「一般」→「ソフトウェアアップデート」をタップ
- アップデートがあればインストール
注意点:
- Wi-Fi環境で行う
- 充電しながらアップデートする
- バックアップを取ってから実行する
原因7:ストレージ容量不足

iPhoneのストレージ(保存容量)がいっぱいになっていると、カメラが正常に動作しないことがあります。
確認方法
設定 → 一般 → iPhoneストレージ
ここで残り容量を確認できます。残り1GB以下だと要注意です。
解決方法
不要なデータを削除
写真・動画を整理
「写真」アプリで不要な写真や動画を削除しましょう。特に動画は容量を多く使います。
使っていないアプリを削除
設定 → 一般 → iPhoneストレージ → 使っていないアプリを選択 → 「Appを削除」
iCloudを活用
写真をiCloudに保存して、iPhone本体の容量を空けることもできます。
原因8:暗い場所で使っている
周囲が暗すぎると、カメラが適切に露出を調整できず、画面が真っ暗に見えることがあります。
確認方法
明るい場所に移動して、カメラを起動してみてください。
解決方法
照明のある場所で使う
室内の照明をつけたり、窓際の明るい場所に移動したりしましょう。
フラッシュライトを使う
カメラアプリでフラッシュをオンにするか、別のiPhoneやスマホのライトで照らしてもらうのも効果的です。
原因9:カメラの切り替えができていない
前面カメラ(インカメラ)と背面カメラを間違えている可能性があります。
確認方法
カメラアプリを開いたとき、画面のどこかに回転する矢印のアイコン(カメラ切り替えボタン)がないか探しましょう。
解決方法
カメラ切り替えボタンをタップして、前面カメラと背面カメラを切り替えてみてください。
片方のカメラだけ真っ暗で、もう片方は正常に映る場合は、ハードウェアの問題かもしれません。
原因10:低電力モードの影響
「低電力モード」がオンになっていると、一部の機能が制限されることがあります。
確認方法
設定 → バッテリー → 「低電力モード」を確認
または、画面右上のバッテリーアイコンが黄色になっていれば、低電力モードがオンです。
解決方法
低電力モードをオフにして、カメラが正常に動作するか確認しましょう。
原因11:特定のアプリだけの問題
特定のアプリ(LINE、Instagram、PayPayなど)だけでカメラが真っ暗になる場合があります。
解決方法
アプリを最新版にアップデート
- App Storeを開く
- 右上のプロフィールアイコンをタップ
- 下にスクロールして、該当アプリの「アップデート」をタップ
アプリを再インストール
それでもダメなら、一度アプリを削除して再インストールしてみましょう。
- アプリを長押し → 「Appを削除」
- App Storeから再度ダウンロード
- ログイン情報を入力して再設定
注意: アプリを削除すると、保存されていないデータが消える可能性があります。事前に確認してください。
原因12:設定のリセットが必要
ここまでの方法で解決しない場合、iPhoneの設定に問題がある可能性があります。
解決方法
すべての設定をリセット
設定 → 一般 → 転送またはiPhoneをリセット → リセット → 「すべての設定をリセット」
重要:
- これはデータは消えません
- Wi-Fiのパスワードなどの設定は再入力が必要
- Face IDやTouch IDの設定もやり直しになります
原因13:ハードウェアの故障
上記のすべてを試してもダメな場合、カメラ本体に物理的な故障がある可能性があります。
確認のポイント
前面カメラと背面カメラの両方を試す
- 片方だけ映らない → そのカメラの故障の可能性が高い
- 両方とも映らない → システムまたは複合的な問題
標準のカメラアプリで試す
サードパーティ製アプリではなく、iPhoneに最初から入っている「カメラ」アプリで確認しましょう。
解決方法
Appleサポートに問い合わせ
- Apple公式サイトのサポートページにアクセス
- 「お問い合わせ」から電話またはチャットを選択
- 状況を説明して診断してもらう
Apple StoreまたはApple正規サービスプロバイダに持ち込む
直接店舗に行って、スタッフに診てもらうのが確実です。
注意:
- 保証期間内かどうか確認
- AppleCare+に加入している場合は修理費用が抑えられる
- 非正規の修理店は保証対象外になる可能性がある
QRコードを読み取る別の方法
カメラが直らない緊急時には、以下の方法も試してみてください。
コントロールセンターから起動
- 画面右上から下にスワイプ(iPhone X以降)
- または画面下から上にスワイプ(iPhone 8以前)
- 「コードスキャナー」アイコンをタップ
これでQRコード専用のスキャナーが起動します。
写真アプリから読み取る
- QRコードをスクリーンショットで保存(他の人に見せてもらうなど)
- 「写真」アプリで開く
- 画面下の共有ボタン(□↑)をタップ
- 「QRコードを読み取る」を選択
※この方法はiOS 11以降で使えます。
予防策
今後カメラが真っ暗にならないための予防策です。
1. 定期的に再起動する
週に1回程度、iPhoneを再起動する習慣をつけましょう。
2. iOSを最新に保つ
アップデートの通知が来たら、早めに更新してください。
3. レンズを清潔に保つ
定期的にカメラレンズを拭く習慣をつけるのも大切です。
4. ストレージに余裕を持たせる
常に10GB以上の空き容量を確保しておくと安心でしょう。
5. 適切なケースとフィルムを使う
iPhoneの機種に合ったケースやフィルムを選びましょう。
まとめ
iPhoneのQRコード読み取り時にカメラが真っ暗になる問題について解説してきました。
この記事のポイント:
- 最も多い原因はカメラへのアクセス許可がないこと
- レンズの汚れやケースの干渉も確認する
- アプリやiPhoneの再起動が効果的
- iOSを最新版にアップデートする
- ストレージ容量不足も原因になる
- 設定のリセットで解決することもある
- それでもダメならハードウェアの故障の可能性
- 緊急時は別の方法でQRコードを読み取れる
多くの場合、アプリの許可設定やレンズの清掃、再起動で解決します。
焦らず一つずつ試していけば、きっと問題が解決しますよ!

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