iPhoneの「主回線」とは?デュアルSIMの仕組みを完全解説

iPhoneの設定画面で「主回線」「副回線」という言葉を見て、「これって何?」と思ったことはありませんか?

実は、これはiPhoneの「デュアルSIM機能」に関する用語です。1台のiPhoneで2つの電話番号や通信プランを使い分けられる便利な機能なんです。

この記事では、iPhoneの主回線とは何か、デュアルSIMの基本から設定方法、使いこなすコツまで詳しく解説します。

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  1. デュアルSIMとは?
    1. 1台で2つの回線が使える
    2. iPhoneのデュアルSIMの種類
  2. 主回線と副回線とは?
    1. 単なる「名前」にすぎない
    2. どちらをメインで使うかは自由
    3. 名前も変更可能
  3. デュアルSIM対応機種
    1. 対応しているiPhoneモデル
    2. eSIM 2枚に対応している機種
  4. 主回線・副回線の確認方法
    1. 確認手順
    2. 表示内容
  5. 主回線・副回線の名前を変更する
    1. 変更手順
  6. デフォルト回線の設定
    1. デフォルト音声回線(電話・SMS用)
    2. モバイルデータ通信(インターネット用)
    3. モバイルデータ通信の切替を許可
  7. 電話をかける時の回線切り替え
    1. 連絡先から電話をかける場合
    2. 電話アプリから直接かける場合
  8. iMessageとFaceTimeの設定
    1. iMessage / FaceTime用の回線設定
    2. 発信者番号の設定
  9. コントロールセンターでの表示
    1. 表示の見方
  10. デュアルSIMのメリット
    1. 1. 仕事とプライベートを分けられる
    2. 2. 通信費を節約できる
    3. 3. 海外で便利
    4. 4. 通信障害に強い
    5. 5. 電話番号を2つ持てる
  11. デュアルSIMの注意点
    1. バッテリー消費
    2. SMS送受信の回線
    3. 料金が2回線分かかる
    4. SIMロック解除が必要な場合も
  12. よくある質問
    1. 主回線と副回線、どちらが優先される?
    2. 名前を変更しないとダメ?
    3. 主回線を副回線に変更できる?
    4. デュアルSIMにするのに追加料金は?
    5. 両方の回線で同時に通話できる?
    6. eSIMってどうやって契約する?
  13. まとめ:主回線・副回線を理解してデュアルSIMを活用しよう

デュアルSIMとは?

1台で2つの回線が使える

デュアルSIMとは、1台のスマートフォンで2つのSIMカード(通信契約)を同時に使える機能です。

できること

  • 2つの電話番号を1台で管理
  • 仕事用とプライベート用を使い分け
  • 通話用とデータ通信用で別々の契約を利用
  • 海外旅行時に現地SIMと日本のSIMを併用

iPhoneのデュアルSIMの種類

iPhoneでは、以下の組み合わせでデュアルSIMが使えます。

対応している組み合わせ

  1. 物理SIM + eSIM(iPhone XS/XR以降)
  2. eSIM + eSIM(iPhone 13以降、iPhone SE第3世代)

注意点

  • 日本で販売されているiPhoneは物理SIM 2枚には非対応
  • 物理SIM 2枚が使えるのは中国・香港・マカオで販売されている一部モデルのみ

主回線と副回線とは?

単なる「名前」にすぎない

結論から言うと、主回線と副回線は単なる呼び名です。

仕組み

  • 最初に使っていたSIM → 自動的に「主回線」と表示
  • 後から追加したSIM → 自動的に「副回線」と表示

これは便宜上の名称であって、「主回線の方が優先される」「副回線は補助的」といった意味はありません。

どちらをメインで使うかは自由

主回線・副回線という名前にかかわらず、実際にメインで使う回線は自由に設定できます。

  • 主回線:docomo(後からあまり使わなくなった)
  • 副回線:楽天モバイル(実際にはこちらをメインで使用)

この場合、「副回線」である楽天モバイルをデフォルト(メイン)として設定すればOKです。

名前も変更可能

「主回線」「副回線」という名前自体も変更できます。

変更例

  • 主回線 → 「仕事用」
  • 副回線 → 「プライベート」

または

  • 主回線 → 「docomo」
  • 副回線 → 「楽天モバイル」

分かりやすい名前に変更しておくと、管理がしやすくなります。

デュアルSIM対応機種

対応しているiPhoneモデル

以下のモデルでデュアルSIMが利用できます。

iPhone XS / XR(2018年)以降

  • iPhone XS / XS Max
  • iPhone XR
  • iPhone 11 / 11 Pro / 11 Pro Max
  • iPhone SE(第2世代)
  • iPhone 12 / 12 mini / 12 Pro / 12 Pro Max
  • iPhone SE(第3世代)
  • iPhone 13 / 13 mini / 13 Pro / 13 Pro Max
  • iPhone 14 / 14 Plus / 14 Pro / 14 Pro Max
  • iPhone 15 / 15 Plus / 15 Pro / 15 Pro Max
  • iPhone 16 / 16 Plus / 16 Pro / 16 Pro Max

非対応機種

  • iPhone X以前の機種
  • iPhone SE(第1世代)

eSIM 2枚に対応している機種

iPhone 13以降(2021年)

  • iPhone 13シリーズ
  • iPhone SE(第3世代)
  • iPhone 14シリーズ
  • iPhone 15シリーズ
  • iPhone 16シリーズ

これらの機種では、物理SIMを使わずにeSIM 2枚だけでデュアルSIMを利用できます。

主回線・副回線の確認方法

現在の設定を確認する手順です。

確認手順

手順

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「モバイル通信」をタップ
  3. 「SIM」の項目に主回線と副回線が表示される

ここで、どのSIMが主回線で、どのSIMが副回線かが分かります。

表示内容

表示例

  • 主回線:povo2.0
  • 副回線:mineo

または

  • 主回線:090-1234-5678
  • 副回線:080-9876-5432

契約内容や設定によって表示が異なります。

主回線・副回線の名前を変更する

分かりやすい名前に変更しましょう。

変更手順

手順

  1. 「設定」→「モバイル通信」を開く
  2. 「SIM」の項目で名前を変更したい回線をタップ
  3. 「モバイル通信プランの名称」をタップ
  4. 好きな名前を入力
  5. 「完了」をタップ

おすすめの名前例

  • 仕事用 / プライベート
  • 通話用 / データ用
  • docomo / 楽天モバイル
  • メイン / サブ
  • 日本 / 海外

自分が分かりやすい名前を付けましょう。

デフォルト回線の設定

実際にメインで使う回線を設定します。

デフォルト音声回線(電話・SMS用)

電話をかける時やSMSを送る時に、どちらの回線を使うかを設定します。

設定手順

  1. 「設定」→「モバイル通信」
  2. 「デフォルトの音声回線」をタップ
  3. 主回線または副回線を選択

ここで選んだ回線が、電話・SMSのデフォルトになります。

ポイント

  • 電話をかける時、毎回この回線が使われる
  • もちろん、電話をかける時に別の回線に切り替えることも可能

モバイルデータ通信(インターネット用)

インターネットを使う時に、どちらの回線を使うかを設定します。

設定手順

  1. 「設定」→「モバイル通信」
  2. 「モバイルデータ通信」をタップ
  3. 主回線または副回線を選択

ここで選んだ回線が、インターネット接続のデフォルトになります。

使い分けの例

  • 主回線:通話用(かけ放題プラン)
  • 副回線:データ通信用(大容量プラン)

このように、用途によって回線を使い分けると節約になります。

モバイルデータ通信の切替を許可

便利な自動切替機能もあります。

機能

  • デフォルトの回線の電波が弱い時、自動的にもう一方の回線に切り替える
  • 片方の回線で通話中、もう一方の回線でデータ通信を使える

設定方法

  1. 「設定」→「モバイル通信」→「モバイルデータ通信」
  2. 「モバイルデータ通信の切替を許可」をオン

オンにすると、より安定した通信が可能になります。

電話をかける時の回線切り替え

電話をかける時、その都度回線を選ぶこともできます。

連絡先から電話をかける場合

手順

  1. 連絡先アプリまたは電話アプリを開く
  2. 電話をかけたい人を選択
  3. 電話番号をタップする前に、下に表示されている回線名を確認
  4. 回線名をタップすると、使用する回線を変更できる
  5. 希望の回線を選択してから電話番号をタップ

電話アプリから直接かける場合

手順

  1. 電話アプリで番号を入力
  2. 発信ボタンを長押し
  3. 使用したい回線を選択

iMessageとFaceTimeの設定

iMessageやFaceTimeでも、どちらの回線を使うか設定できます。

iMessage / FaceTime用の回線設定

設定手順

  1. 「設定」→「モバイル通信」
  2. 下にスクロールして「iMessage / FaceTime用連絡先情報」をタップ
  3. 使用したい回線を選択

発信者番号の設定

設定手順

  1. 「設定」→「電話」
  2. 「発信者番号」をタップ
  3. 使用したい回線を選択

相手に表示される電話番号が、ここで設定した回線の番号になります。

コントロールセンターでの表示

デュアルSIM使用時、コントロールセンターに2つの回線の状態が表示されます。

表示の見方

配置

  • 上:モバイルデータ通信で使用中の回線
  • 下:もう一方の回線

注意点

  • 常に主回線が上、副回線が下というわけではない
  • モバイルデータ通信に設定した回線が上に表示される

デュアルSIMのメリット

1. 仕事とプライベートを分けられる

使い方例

  • 主回線:仕事用の電話番号
  • 副回線:プライベート用の電話番号

1台のiPhoneで2つの番号を管理できます。

2. 通信費を節約できる

使い方例

  • 主回線:通話かけ放題プラン(通話用)
  • 副回線:大容量データプラン(ネット用)

それぞれの長所を活かして組み合わせることで、月額料金を抑えられます。

3. 海外で便利

使い方例

  • 主回線:日本のSIM(日本の電話番号を維持)
  • 副回線:現地のeSIM(現地でのデータ通信用)

日本の番号を残したまま、現地の安いデータプランを使えます。

4. 通信障害に強い

使い方例

  • 主回線:docomo
  • 副回線:楽天モバイル

片方のキャリアで通信障害が起きても、もう片方で通信できます。

5. 電話番号を2つ持てる

使い方例

  • 主回線:メインの電話番号
  • 副回線:サブの電話番号(ネットサービス登録用など)

プライバシー保護にも役立ちます。

デュアルSIMの注意点

バッテリー消費

2つの回線を同時に使うため、通常よりもバッテリー消費が増えます。

目安

  • 通常の使用と比べて5〜10%程度増加

こまめな充電や、モバイルバッテリーの携帯をおすすめします。

SMS送受信の回線

SMS(ショートメッセージ)は、デフォルトの音声回線で送受信されます。

注意点

  • 一度SMSの会話を始めたら、その会話で使う回線は変更できない
  • 別の回線で送りたい場合は、会話を削除して新しく開始する必要がある

料金が2回線分かかる

当然ですが、2つの契約をするので料金も2回線分かかります。

節約のコツ

  • 片方は安い格安SIMを使う
  • データ専用プランを活用
  • 通話専用の低価格プランを組み合わせる

SIMロック解除が必要な場合も

2つの異なるキャリアを使う場合、SIMロック解除が必要です。

確認方法

  1. 「設定」→「一般」→「情報」
  2. 「SIMロック」の項目を確認
  3. 「SIMロックなし」と表示されていればOK

※2021年10月以降に購入したiPhoneは最初からSIMロックなし

よくある質問

主回線と副回線、どちらが優先される?

どちらも同等です。優先順位はありません。

デフォルト設定で、どちらをメインで使うかを自分で決められます。

名前を変更しないとダメ?

いいえ、変更しなくても問題ありません。

ただし、分かりやすい名前にしておくと管理しやすくなります。

主回線を副回線に変更できる?

名前の入れ替えはできますが、最初に設定した順番を入れ替えることはできません。

ただし、これは単なる表示上の問題なので、デフォルト設定で実際にメインで使う回線を指定すればOKです。

デュアルSIMにするのに追加料金は?

iPhone本体の機能なので、追加料金はかかりません。

ただし、2つ目の通信契約(SIM)を新規契約する費用は別途必要です。

両方の回線で同時に通話できる?

いいえ、できません。

一方の回線で通話中は、もう一方の回線で着信を受けることはできますが、同時に2つの通話はできません。

※Wi-Fi通話がオンの場合のみ、片方で通話中にもう片方で着信可能

eSIMってどうやって契約する?

各携帯電話会社のWebサイトやアプリから契約できます。

契約するとQRコードが発行されるので、iPhoneのカメラで読み取るだけで設定完了です。

まとめ:主回線・副回線を理解してデュアルSIMを活用しよう

iPhoneの「主回線」とは、デュアルSIM機能で2つのSIMを使う時の呼び名です。

重要なポイント

  • 主回線・副回線は単なる「名前」
  • どちらをメインで使うかは自由に設定可能
  • 名前も自由に変更できる
  • デフォルトの音声回線とデータ通信回線を個別に設定可能

対応機種

  • iPhone XS / XR以降のモデル
  • 物理SIM + eSIM、またはeSIM 2枚

設定場所

  • 「設定」→「モバイル通信」

主な使い道

  • 仕事とプライベートの使い分け
  • 通話用とデータ用で別プラン
  • 海外旅行時の現地SIM併用
  • 通信障害対策

デフォルト回線の設定

  • デフォルトの音声回線:電話・SMS用
  • モバイルデータ通信:インターネット用

デュアルSIMを活用すれば、通信費の節約や利便性の向上が期待できます。仕事とプライベートを1台で管理したい人、海外に行く機会が多い人、通信障害が心配な人には特におすすめです。

最初は設定が複雑に感じるかもしれませんが、一度設定してしまえば、後は自動的に使い分けてくれるので便利ですよ。ぜひ、あなたの用途に合わせてデュアルSIMを活用してみてください!

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