iPhoneで2つのSIMを使っていると、設定画面に「主回線」「副回線」という表示が出てきますよね。
さらに、設定を進めていくと「仕事」「個人」といったラベルを選べる画面も登場します。「主回線と個人って何が違うの?」「どっちを選べばいいの?」と混乱してしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、iPhoneのデュアルSIM機能における「主回線」「副回線」と「個人」などのラベルの違いを分かりやすく解説します。設定方法や使い分けのコツもご紹介しますね。
「主回線」「副回線」は単なる名前です
結論から言うと、「主回線」と「副回線」は、2つのSIMにつけられた単なる名前なんです。
iPhoneで2つのSIMを使うデュアルSIM機能を設定すると、最初に使っていたSIMが「主回線」、後から追加したSIMが「副回線」という名前で自動的に登録されます。
ただし、これは便宜上つけられた初期設定の名前に過ぎません。
優劣関係はありません
「主」と「副」という言葉から、「主回線の方が優先されるのかな?」と思うかもしれませんが、実際には2つの回線に優劣関係は一切ありません。
どちらの回線も平等で、設定次第でどちらをメインで使うかを自由に決められるんです。
例えば、副回線の方を普段使いのメイン回線として設定することも全く問題ありません。
「個人」「仕事」はカスタムラベルのこと
では、「個人」や「仕事」というのは何なのでしょうか?
これはラベル(名前)をカスタマイズする機能で、「主回線」「副回線」という名前を自分の好きな名前に変更できるんです。
ラベルの役割
ラベルは、2つの回線を区別しやすくするための目印です。
iPhoneには以下のような既定のラベルが用意されています。
- 個人
- 仕事
- 主回線
- 副回線
- 旅行
- モバイルデータ通信
これらから選ぶこともできますし、自分で好きな名前を作ることもできます。
実際の使い分け例
多くの人は、用途に応じてラベルを設定しています。
例1:仕事とプライベートで分ける
- 1つ目のSIM → 「仕事」
- 2つ目のSIM → 「個人」
例2:キャリアの名前で分ける
- 1つ目のSIM → 「ドコモ」
- 2つ目のSIM → 「楽天モバイル」
例3:用途で分ける
- 1つ目のSIM → 「通話専用」
- 2つ目のSIM → 「データ専用」
このように、自分が分かりやすい名前をつけておけば、電話をかける時やメッセージを送る時に「どっちの番号を使おう?」と迷わなくて済みますね。
ラベルの設定・変更方法
それでは、実際にラベルを設定・変更する方法を見ていきましょう。
初回設定時のラベル付け
2つ目のSIMを追加した直後に、自動的にラベル設定の画面が表示されます。
- 表示された画面で変更したい回線をタップ
- 「モバイル通信プランの名称」をタップ
- 既定のラベルから選ぶか、「カスタム名称」で自由に入力
- 完了をタップ
これで設定完了です。
後からラベルを変更する方法
一度設定したラベルは、いつでも変更できます。
- 「設定」アプリを開く
- 「モバイル通信」をタップ
- ラベルを変更したい回線をタップ
- 「モバイル通信プランの名称」をタップ
- 新しいラベルを選択または入力
変更はすぐに反映されますよ。
主回線・副回線の実際の設定とは別
ここまで説明してきた「主回線」「副回線」や「個人」「仕事」といったラベルは、あくまで名前だけです。
実際にどちらの回線をメインで使うかは、以下の3つの設定で決まります。
1. デフォルトの音声回線
電話をかける時に、どちらの番号を優先的に使うかの設定です。
設定場所:「設定」→「モバイル通信」→「デフォルトの音声回線」
ここで選んだ回線が、電話をかける時の初期値になります。
2. モバイルデータ通信
インターネットをする時に、どちらの回線を使うかの設定です。
設定場所:「設定」→「モバイル通信」→「モバイルデータ通信」
iPhoneでは、一度に使えるデータ通信は1つの回線だけなので、ここで選んだ回線のみがインターネット接続に使われます。
3. iMessage・FaceTime用
iMessageやFaceTimeで、どちらの番号を使うかの設定です。
設定場所:各機能の設定画面内
これらは、ラベルが「主回線」だろうと「副回線」だろうと関係なく、自由に選択できます。
画面表示での確認方法
設定した内容は、コントロールセンターでも確認できます。
コントロールセンターでの表示
画面右上から下にスワイプしてコントロールセンターを開くと、左上に2つの回線の状態が表示されます。
- 上側 → モバイルデータ通信で使用中の回線
- 下側 → もう一つの回線
ここで表示される順番も、「主回線」「副回線」というラベルとは関係なく、データ通信に使っている回線が上に表示されます。
電波状況の表示
各回線の左側には、電波の強さを示すアンテナマークが表示されます。
設定したラベル名と通信事業者名も一緒に表示されるので、一目でどちらの回線か分かりますね。
よくある疑問
デュアルSIMの設定について、よくある疑問をまとめました。
Q. 「主回線」を「個人」に変えたら何か影響ある?
A. 全く影響ありません。ラベルは単なる表示名なので、変更しても通信や機能には一切影響しません。
Q. ラベルを変更すると電話番号も変わる?
A. 変わりません。ラベルはあくまで表示名であって、電話番号やSIMの契約内容とは別物です。
Q. 「副回線」をメインで使いたい場合はどうすればいい?
A. ラベルはそのままでも、「デフォルトの音声回線」や「モバイルデータ通信」の設定で副回線を選べばOKです。または、ラベル自体を分かりやすい名前に変更するのもおすすめです。
Q. ラベルを設定しないとどうなる?
A. 設定しなくても使えますが、電話をかける時などに「どちらの番号か」が分かりにくくなります。設定しておいた方が便利です。
まとめ:ラベルは自分が分かりやすい名前に設定しよう
iPhoneのデュアルSIM機能における「主回線」「副回線」と「個人」などのラベルについて解説しました。
重要なポイント
- 「主回線」「副回線」は自動でつけられる初期設定の名前
- 「個人」「仕事」などはカスタマイズ可能なラベル
- どちらも単なる表示名で、優劣や機能の違いはない
- 実際にどちらをメインで使うかは、設定で自由に決められる
ラベルは、自分が一番分かりやすい名前に設定するのがベストです。
「仕事」「個人」でも、「ドコモ」「楽天」でも、「メイン」「サブ」でも、好きな名前をつけて快適に使いましょう!


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