iPhoneを使っていると、LINEやメール、SNSなど、さまざまなアプリから通知が届きますよね。
「通知がたくさん来すぎて、どれが重要なのか分からない」「過去の通知をもう一度確認したいけど、どこで見られるの?」そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
実は、iPhoneには「通知センター」という便利な機能があり、すべての通知を一か所で管理できるんです。
通知センターを使いこなせば、大事なメッセージを見逃すことなく、不要な通知は簡単に整理できます。さらに、表示方法をカスタマイズすることで、自分に合った通知管理が可能になります。
今回は、iPhoneの通知センターの基本的な使い方から、便利な設定方法、カスタマイズのコツまで、初心者の方にも分かりやすく徹底解説していきます。
この記事を読めば、通知センターを自在に使いこなせるようになり、iPhoneがもっと便利になるはずです。さっそく確認していきましょう!
通知センターとは

まず、通知センターの基本について理解しておきましょう。
通知センターの役割
通知センターとは、iPhoneに届いたすべての通知を一か所にまとめて表示・管理する機能です。
具体的には、以下のような通知が通知センターに表示されます。
- LINEやメッセージの新着通知
- メールの受信通知
- SNS(Instagram、X、Facebookなど)の通知
- カレンダーの予定やリマインダー
- アプリのアップデート通知
- ニュースアプリからの速報
- その他、各アプリからの通知
通知センターに届いた通知は、確認するまでそのまま保存されるので、後から見返すことができます。
通知センターとロック画面の違い
iPhoneには、通知が表示される場所が主に2つあります。
ロック画面
- iPhoneがロック(スリープ)状態の時に表示される
- 最新の通知が表示される
- 画面をオンにすると自動的に表示される
通知センター
- すべての通知の履歴が保存されている
- ロック画面からでも、アプリ使用中でも、いつでもアクセスできる
- 上にスクロールすると過去の通知も確認できる
つまり、ロック画面は「最新の通知を素早く確認する場所」、通知センターは「すべての通知を管理する場所」と考えると分かりやすいですよ。
通知センターの開き方
通知センターは、どの画面からでも簡単に開くことができます。
ロック画面から開く方法
- ロック画面で、画面の中央から上にスワイプ
- 通知センターが表示される
ポイント
- Face IDやTouch IDで認証すると、通知の詳細内容も表示される
- 認証前は、通知があることは分かるが、詳細は表示されない(プライバシー保護)
ホーム画面・アプリ使用中から開く方法
iPhone X以降(ノッチあり・Dynamic Islandモデル)の場合
- 画面上部の中央(切り欠き部分の左側)から下にスワイプ
- 通知センターが表示される
重要な注意点
- 画面上部の右側から下にスワイプすると、コントロールセンターが開いてしまう
- 必ず「左側」または「中央」から下にスワイプする
iPhone SE・iPhone 8以前(ホームボタンあり)の場合
- 画面の最上部から下にスワイプ
- 通知センターが表示される
通知センターを閉じる方法
方法1:画面下端から上にスワイプ
方法2:ホームボタンを押す(ホームボタンありの機種)
方法3:サイドボタンを押してスリープ状態にする
通知センターの基本的な使い方
通知センターで通知を確認・管理する方法を解説します。
通知を確認してアプリを開く
方法1:タップして開く
- 確認したい通知をタップ
- 該当するアプリが起動する
- 通知の内容を確認できる
確認した通知は、自動的に通知センターから削除されます。
方法2:右にスワイプして開く
- 確認したい通知を右にスワイプ
- アプリが起動する
通知を長押しして詳細を確認
- 通知を長押し
- 詳細情報が展開される
- メッセージアプリなどでは、その場で返信することも可能
対応しているクイックアクション(アプリによる)
- メッセージ:その場で返信
- メール:既読にする、削除する
- リマインダー:完了にする
- カレンダー:出席・欠席を返信
アプリを開かずに対応できるので、とても便利です。
通知グループを展開する
同じアプリからの複数の通知は、自動的にグループ化されて表示されます。
展開方法
- グループ化された通知をタップ
- 個別の通知が展開される
- 「表示を減らす」をタップすると、再びグループ化される
通知を削除する
個別の通知を削除
- 削除したい通知を左にスワイプ
- 「消去」をタップ
アプリごとに一括削除
- グループ化された通知を左にスワイプ
- 「すべて消去」をタップ
すべての通知を一括削除
- 通知センターの「通知センター」または「最近」という文字の横にある「×」ボタンをタップ
- 「消去」をタップ
または
- 「×」ボタンを長押し
- 「すべての通知を消去」をタップ
通知を一時的に停止する
特定のアプリからの通知を一時的に停止できます。
- 停止したいアプリの通知を左にスワイプ
- 「オプション」をタップ
- 以下から選択
- 1時間通知を停止:1時間だけ通知が来なくなる
- 今日は通知を停止:その日の終わりまで通知が来なくなる
- オフにする:完全に通知をオフにする
- 設定を表示:詳細な設定画面を開く
一時的に集中したい時などに便利な機能です。
通知の表示形式を変更する
通知センターの表示方法は、3つのスタイルから選べます。
3つの表示スタイル
1. 件数(カウント)
- 通知の数だけが表示される
- プライバシーを重視したい時に便利
- 上にスワイプすると、通知の詳細が表示される
2. スタック
- アプリごとにグループ化されて積み重なって表示される
- 最新の通知が一番上に表示される
- タップすると展開される
3. リスト
- すべての通知が時系列で一覧表示される
- 通知が多い場合は、この表示が見やすい
表示スタイルの変更方法
方法1:設定アプリから変更
- 設定アプリを開く
- 「通知」をタップ
- 「表示形式」をタップ
- 「件数」「スタック」「リスト」から選択
方法2:ロック画面から直接変更
- ロック画面で通知をピンチ(2本指でつまむ動作)
- 表示形式が切り替わる
ロック画面からの変更は、一時的な切り替えです。恒久的に変更したい場合は、設定アプリから変更しましょう。
通知のプレビュー設定
通知の内容(プレビュー)をどの程度表示するか設定できます。
プレビュー表示の3つのオプション
1. 常に
- iPhoneがロック中でも、常に通知の内容が表示される
- 他人に見られる可能性があるので注意
2. ロック解除中のみ(初期設定)
- Face IDやTouch IDで認証した時のみ、内容が表示される
- プライバシーとのバランスが良い設定
3. しない
- 通知があることだけが表示され、内容は表示されない
- 最もプライバシーを重視する設定
プレビュー表示の設定方法
すべてのアプリに適用する場合
- 設定アプリを開く
- 「通知」をタップ
- 「プレビューを表示」をタップ
- 「常に」「ロック解除中のみ」「しない」から選択
特定のアプリだけ変更する場合
- 設定アプリを開く
- 「通知」をタップ
- 変更したいアプリを選択
- 下にスクロールして「プレビューを表示」をタップ
- 選択する
アプリごとの通知設定
各アプリの通知を細かくカスタマイズできます。
通知を許可・オフにする
- 設定アプリを開く
- 「通知」をタップ
- 設定したいアプリを選択
- 「通知を許可」をオン・オフ
オフにすると、そのアプリからの通知は一切来なくなります。
通知の表示場所を選択
「通知を許可」がオンの場合、以下の3か所での表示を個別に選択できます。
ロック画面
- オンにすると、ロック画面に通知が表示される
通知センター
- オンにすると、通知センターに通知が保存される
バナー
- オンにすると、画面上部にバナー(一時的な通知)が表示される
すべてオンにするのが基本ですが、重要度の低いアプリは「通知センターのみ」にするなど、カスタマイズできます。
バナーのスタイルを選択
バナーには2つのスタイルがあります。
一時的
- 数秒間表示された後、自動的に消える
- 邪魔にならない
持続的
- 手動で消すまで画面上部に表示され続ける
- 重要な通知向け
サウンド・バッジ・バナーの設定
サウンド
- オンにすると、通知が来た時に音が鳴る
バッジ
- オンにすると、アプリアイコンの右上に赤い数字(未読件数)が表示される
バナー
- 上記参照
通知要約の設定
iOS 15以降では、緊急性の低い通知をまとめて指定した時間に配信できます。
設定方法
- 設定アプリを開く
- 「通知」をタップ
- 「時刻指定要約」をタップ
- 「時刻指定要約」をオンにする
- 要約に含めるアプリを選択
- 配信時刻を設定(1日に複数回設定可能)
通知に振り回されたくない時に便利な機能です。
ロック画面からの通知センターアクセスを制限
セキュリティを高めるため、ロック画面から通知センターにアクセスできないようにできます。
設定方法
- 設定アプリを開く
- 「Face IDとパスコード」をタップ(Face ID搭載機種)
または「Touch IDとパスコード」をタップ(その他の機種) - パスコードを入力
- 「ロック中にアクセスを許可」セクションまで下にスクロール
- 「通知センター」をオフにする
これで、ロック画面から通知センターを開けなくなります。
優先度の高い通知機能(iOS 18.4以降)
iPhone 16、iPhone 15 Pro/Pro Max以降のProモデルで、iOS 18.4以降を搭載している場合、Apple Intelligenceを使った優先度の高い通知機能が利用できます。
優先度の高い通知とは
Apple Intelligenceが、重要で時間制約のある通知を自動的に判断し、通知センターの上部に優先表示してくれる機能です。
設定方法
- 設定アプリを開く
- 「通知」をタップ
- 「優先度の高い通知」をタップ
- 「優先度の高い通知」をオン・オフ
特定のアプリだけオフにする場合
- 設定アプリを開く
- 「通知」をタップ
- 「通知の優先順位付け」をタップ
- 該当するアプリの「優先度の高い通知」をオフ
通知の要約機能(iOS 18.1以降)
iPhone 16、iPhone 15 Pro/Pro Max以降のProモデルで、Apple Intelligenceを使った通知の要約機能が利用できます。
通知の要約とは
長いメッセージやグループ化された通知を、Apple Intelligenceが自動的に要約して表示してくれる機能です。要約された通知は斜体で表示されます。
設定方法
- 設定アプリを開く
- 「通知」をタップ
- 「通知を要約」をタップ
- 「通知を要約」をオン・オフ
特定のアプリだけオン・オフする場合
同じ画面で、アプリごとに設定できます。
よくある質問
通知センターについて、よく聞かれる質問にお答えします。
Q1:通知センターとコントロールセンターの違いは?
通知センター
- すべての通知を管理する場所
- 画面上部の左側または中央から下にスワイプで開く
コントロールセンター
- Wi-Fi、Bluetooth、音量、明るさなどの設定を素早く変更する場所
- 画面上部の右側から下にスワイプで開く(iPhone X以降)
スワイプする場所が違うので注意してください。
Q2:通知センターに表示されない通知がある場合は?
以下を確認してください。
- そのアプリの「通知を許可」がオンになっているか
- 「通知センター」にチェックが入っているか
- 集中モードがオンになっていないか
- 通知要約に含まれていないか
Q3:削除した通知を復元できる?
できません。
一度削除した通知は、通知センターから完全に消えます。重要な通知は、削除する前に確認するか、該当するアプリで確認しましょう。
Q4:通知センターの通知はいつまで残る?
通知センターの通知は、以下のいずれかまで残り続けます。
- 手動で削除する
- 該当するアプリを開いて内容を確認する
- アプリによっては、一定期間後に自動削除される
基本的には、確認または削除するまでずっと残ります。
Q5:通知が多すぎて整理できない場合は?
以下の方法を試してください。
- 不要なアプリの通知をオフにする
- 重要度の低いアプリは通知要約に含める
- 表示形式を「スタック」にしてグループ化する
- 定期的に「すべての通知を消去」で整理する
Q6:ロック画面の通知だけ削除できる?
ロック画面の通知と通知センターの通知は連動しています。
ロック画面で通知を削除すると、通知センターからも削除されます。
Q7:通知センターからウィジェットは見られる?
iOS 14以降では、通知センターとウィジェットは別の場所になりました。
ウィジェットの表示方法
- ホーム画面を右にスワイプ(今日の表示)
- ホーム画面にウィジェットを追加
以前のiOSでは通知センターからウィジェットにアクセスできましたが、現在は別々になっています。
通知センター活用のコツ
通知センターをさらに便利に使うためのコツを紹介します。
1. アプリごとに通知の重要度を設定
重要度が高いアプリ
- 通知を許可
- ロック画面、通知センター、バナーすべてオン
- サウンドもオン
- 即時配信
重要度が中程度のアプリ
- 通知を許可
- ロック画面と通知センターのみオン
- サウンドはオフ
重要度が低いアプリ
- 通知要約に含める
- またはバナーをオフにして、通知センターのみに表示
2. 定期的に通知を整理する
朝起きた時や寝る前に、「すべての通知を消去」で通知センターをリセットする習慣をつけると、通知に埋もれることがなくなります。
3. 集中モードと組み合わせる
仕事中、勉強中、就寝中など、シーンに応じて集中モードを使い分けることで、必要な時だけ通知を受け取れます。
4. 長押しを活用する
通知を長押しすると、アプリを開かずにその場で対応できることが多いです。時短になるので、積極的に活用しましょう。
5. 表示形式を使い分ける
- 通知が少ない時:リスト
- 通知が多い時:スタック
- プライバシーを重視したい時:件数
状況に応じて表示形式を変えると便利です。
まとめ
iPhoneの通知センターの使い方、いかがでしたか?
通知センターを上手に活用することで、大事な通知を見逃さず、不要な通知に振り回されることもなくなります。
この記事のポイント
✓ 通知センターは、すべての通知を一か所で管理できる
✓ ロック画面からも、アプリ使用中からもアクセス可能
✓ 画面上部の左側または中央から下にスワイプで開く
✓ 通知の表示形式は、件数・スタック・リストから選べる
✓ プレビュー表示の設定でプライバシーを保護できる
✓ アプリごとに通知の設定を細かくカスタマイズ可能
✓ 通知要約機能で、緊急性の低い通知をまとめて受信できる
✓ 長押しでアプリを開かずに対応できる
✓ ロック画面からのアクセスを制限してセキュリティ向上
通知センターの基本操作
- 開き方:画面上部の左側または中央から下にスワイプ
- 閉じ方:画面下端から上にスワイプ
- 通知を確認:タップまたは右にスワイプ
- 通知を削除:左にスワイプ→「消去」
- 一時停止:左にスワイプ→「オプション」
- 長押し:詳細表示・クイックアクション
おすすめ設定
- 重要なアプリは通知を全部オン
- 不要なアプリは通知を完全オフ
- プレビュー表示は「ロック解除中のみ」
- 表示形式は「スタック」または「リスト」
- 緊急性の低いアプリは通知要約に含める
通知センターは、最初は難しく感じるかもしれませんが、一度設定してしまえば、とても便利な機能です。
まずは、この記事を参考に通知センターを開いて、どんな通知があるか確認してみてください。そして、不要な通知をオフにしたり、表示形式を変えたりして、自分に合った設定を見つけていきましょう。
通知センターを使いこなして、iPhoneをもっと快適に使ってくださいね!


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