夜寝る前にiPhoneを使っていると、目が疲れたり眠れなくなったりした経験はありませんか?
実は、スマホから出るブルーライト(青色光)が原因で、目への負担や睡眠の質に影響が出ることがあるんです。でも安心してください。iPhoneには目への負担を軽減する「夜間モード」という便利な機能があります。
この記事では、iPhoneの夜間モード機能について詳しく解説します。ブルーライトを減らす「Night Shift」と、カメラで暗い場所を明るく撮る「ナイトモード」の2つの機能を分かりやすくご紹介しますね。
iPhoneの「夜間モード」は2種類ある
「夜間モード」という言葉で呼ばれる機能は、実は2つあります。
1. Night Shift(ナイトシフト)
画面の色を暖色系に変えて、ブルーライトを軽減する機能です。
目への負担を減らし、夜間の睡眠への影響を抑えることを目的としています。多くの方が探している「夜間モード」は、こちらのことですね。
2. ナイトモード(カメラ機能)
暗い場所でも明るくきれいに写真が撮れるカメラの機能です。
iPhone 11以降の機種で使えます。こちらは写真撮影用の機能なので、画面表示とは別物です。
この記事では、まずNight Shift(画面の色を変える機能)について詳しく解説し、その後でカメラのナイトモードについてもご紹介します。
Night Shift(ナイトシフト)とは?
Night Shiftは、画面の色を暖色系(オレンジっぽい色)に変える機能です。
ブルーライトとは?
ブルーライトは、スマホやパソコンの画面から出る青色の光のことです。
日中は問題ないのですが、夜にブルーライトを浴びると以下のような影響があると言われています。
- 脳が「まだ昼間だ」と勘違いする
- 睡眠を促すメラトニンの分泌が抑えられる
- 寝つきが悪くなる
- 目が疲れやすくなる
Night Shiftの効果
Night Shiftを有効にすると、画面全体が暖色系(黄色っぽい色)に変わります。
これによって、ブルーライトの影響を軽減し、夜間でも目に優しい画面になります。ただし、完全にブルーライトをカットするわけではなく、あくまで「軽減」する機能です。
Night Shiftの設定方法
Night Shiftを使うには、いくつかの方法があります。
方法1:コントロールセンターから素早くオン
一番簡単な方法です。
- 画面右上から下にスワイプしてコントロールセンターを開く
(ホームボタンがある機種は画面下から上にスワイプ) - 明るさ調整バーを長押し
- 「Night Shift」ボタンをタップ
これで、すぐにNight Shiftがオンになります。
方法2:設定アプリから詳細設定
時間を指定して自動で切り替えたい場合は、設定アプリを使います。
- 「設定」アプリを開く
- 「画面表示と明るさ」をタップ
- 「Night Shift」を選択
自動スケジュールの設定
Night Shiftを特定の時間に自動でオン・オフにできます。
日の入から日の出まで自動
- Night Shift設定画面で「時間指定」をオンにする
- 「開始・終了」をタップ
- 「日の入から日の出まで」を選択
これで、現在地の日没時刻に合わせて自動的にオン・オフが切り替わります。位置情報を使って判断するので、旅行先でも自動調整されますよ。
カスタムスケジュール
- Night Shift設定画面で「時間指定」をオンにする
- 「開始・終了」をタップ
- 「カスタムスケジュール」を選択
- オンにする時刻とオフにする時刻を設定
例えば、22時にオンにして、翌朝7時にオフにするといった設定ができます。
手動で一時的にオン
今すぐNight Shiftを使いたい場合は、手動でオンにできます。
- Night Shift設定画面を開く
- 「手動で明日まで有効にする」をオンにする
これで、翌朝まで(または設定した終了時刻まで)Night Shiftが有効になります。
色温度の調整方法
Night Shiftの強さ(色の暖かさ)は、自分の好みに調整できます。
調整手順
- 「設定」→「画面表示と明るさ」→「Night Shift」を開く
- 画面下部の「色温度」スライダーを左右に動かす
- 左に動かす → 冷たく(ブルーライトが増える)
- 右に動かす → 暖かく(ブルーライトが減る)
デフォルトは真ん中に設定されています。右に動かすほど画面がオレンジ色っぽくなりますが、その分ブルーライトが減ります。
最初は真ん中で試してみて、慣れてきたら少しずつ調整するのがおすすめです。
Night Shiftの効果的な使い方
Night Shiftをより効果的に使うためのコツをご紹介します。
就寝の2時間前から使う
睡眠への影響を最小限にするには、寝る2時間前からNight Shiftをオンにするのが効果的です。
例えば、23時に寝る場合は、21時からNight Shiftを有効にしましょう。
画面の明るさも調整する
Night Shiftだけでなく、画面の明るさも下げることで、より目に優しくなります。
コントロールセンターから明るさを調整して、暗めに設定しておくといいですね。
ダークモードと併用する
iOS 13以降では、画面全体を黒基調にする「ダークモード」も使えます。
Night Shiftとダークモードを併用すると、さらに目への負担が軽減されます。ダークモードは「設定」→「画面表示と明るさ」から設定できますよ。
Night Shiftの注意点
Night Shiftは便利な機能ですが、いくつか注意点もあります。
色の見え方が変わる
Night Shiftをオンにすると、画面全体が暖色系になるため、色が正確に見えなくなります。
写真の編集やデザイン作業をする時は、一時的にオフにした方がいいですね。
完全なブルーライトカットではない
Night Shiftは、ブルーライトを「軽減」する機能であって、完全にカットするわけではありません。
赤と緑の光を増やすことで青色光の影響を抑えているだけなので、過信は禁物です。
バッテリー消費について
Night Shift自体は、バッテリー消費にほとんど影響しません。
ただし、ダークモードと混同されることがありますが、Night Shiftとダークモードは別の機能です。バッテリー節約が目的なら、低電力モードを使いましょう。
カメラのナイトモードについて
ここまでは画面表示のNight Shiftについて解説してきました。次に、カメラのナイトモードについても簡単にご紹介します。
ナイトモードとは
カメラのナイトモードは、暗い場所でも明るくきれいな写真が撮れる機能です。
iPhone 11以降の機種で使えます。暗い場所でカメラを起動すると、自動的にナイトモードが有効になります。
使い方
- 暗い場所でカメラアプリを開く
- 画面左上にナイトモードのアイコン(月マーク)が表示される
- 自動的にナイトモードで撮影される
撮影中はiPhoneをしっかり固定する必要があります。三脚を使うと、さらにきれいに撮影できますよ。
手動調整
ナイトモードの露出時間は、手動で調整できます。
- 画面上部のナイトモードアイコンをタップ
- 露出時間のスライダーが表示される
- 時間を調整(長くするとより明るくなる)
暗い場所でもきれいな写真が撮れるので、夜景撮影などに便利です。
よくある質問
夜間モードについての疑問にお答えします。
Q. Night Shiftは常にオンにしても大丈夫?
A. 昼間は通常の色温度の方が見やすいので、スケジュール機能を使って夜間のみオンにするのがおすすめです。
Q. Night Shiftで本当に睡眠の質は改善する?
A. 完全に効果があるとは言えません。研究によると、色温度を変えるだけでは不十分で、画面の明るさも重要です。最も効果的なのは、就寝前1〜2時間はスマホを使わないことです。
Q. Night Shiftが勝手にオフになる
A. スケジュール設定がオンになっていないか確認してください。手動で有効にした場合は、翌朝の設定時刻になると自動的にオフになります。
Q. 対応機種は?
A. Night ShiftはiOS 9.3以降、iPhone 5s以降の機種で使えます。カメラのナイトモードはiPhone 11以降で利用可能です。
まとめ:夜間モードで目に優しいiPhone生活を
iPhoneの夜間モード機能について解説しました。
Night Shift(画面の色調整)
- ブルーライトを軽減して目への負担を減らす
- 自動スケジュールで夜間のみオンにできる
- 色温度は自分の好みに調整可能
ナイトモード(カメラ)
- 暗い場所でも明るく撮影できる
- iPhone 11以降で使える
- 自動で有効になる
夜にiPhoneを使う機会が多い方は、ぜひNight Shiftを設定してみてください。
ただし、最も効果的な方法は、寝る前1〜2時間はスマホを見ないことです。Night Shiftを使いつつ、スマホの使用時間も意識して、快適な睡眠を心がけましょう!

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