「iPhoneの表示が英語になってしまった」「海外で買ったiPhoneを日本語にしたい」そんな悩みをお持ちではありませんか?
iPhoneの言語設定は簡単に変更できます。この記事では、iPhoneを日本語に設定する方法から、誤って知らない言語にしてしまった場合の対処法まで、画像付きで分かりやすく解説していきます。
iPhoneの言語を日本語に変更する基本手順

まずは、iPhoneの表示言語を日本語に変更する基本的な手順を見ていきましょう。
英語から日本語への変更方法
iPhoneが英語表示になっている場合の、日本語への変更手順です。
手順
- ホーム画面で「Settings(設定)」アプリをタップ
- 「General(一般)」をタップ
- 「Language & Region(言語と地域)」をタップ
- 「iPhone Language」をタップ
- 言語一覧から「日本語」を選択
- 「Change to Japanese(日本語に変更)」をタップ
これでiPhoneが再起動し、数秒後に日本語表示になります。
日本語から他の言語への変更方法
逆に、日本語から他の言語に変更したい場合の手順もご紹介します。
手順
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「言語と地域」をタップ
- 「iPhoneの使用言語」をタップ
- 変更したい言語(例:English)を選択
- 「英語に変更」などの確認メッセージが表示されるので、変更を確定
iPhoneが自動的に再起動して、選択した言語で表示されるようになります。
知らない言語に変わってしまった時の対処法
「操作を誤って、読めない言語に変更してしまった!」という経験はありませんか?実は、文字が読めなくても位置を覚えていれば日本語に戻せます。
アラビア語やヒンディー語など読めない言語から日本語に戻す
文字が全く読めない言語に変わってしまった場合でも、設定項目の位置は変わりません。以下の手順で日本語に戻せます。
手順(位置で覚える方法)
- 設定アプリを開く
歯車のアイコンは言語が変わっても同じです - 「一般」をタップ
設定画面の上から4番目のセクションの、最初の項目です - 「言語と地域」をタップ
一般の画面で、下にスクロールして上から4番目のセクションの4番目の項目です - 一番上の項目をタップ
これが「iPhoneの使用言語」です - 「日本語」を探してタップ
一覧の中から「日本語」という文字を探します。日本語は「Japanese」のすぐ後ろにあることが多いです - 確認画面で右側のボタンをタップ
2つボタンが表示されますが、右側(または上側)のボタンが「日本語を使用」です
これでiPhoneが日本語に戻ります。
ドイツ語やフランス語など、アルファベット圏の言語の場合
アルファベットが読める言語(ドイツ語、フランス語、スペイン語など)の場合は、もう少し簡単です。
主な言語での「設定」「一般」「言語と地域」の表記
- ドイツ語:Einstellungen → Allgemein → Sprache & Region
- フランス語:Réglages → Général → Langue et région
- スペイン語:Ajustes → General → Idioma y región
- イタリア語:Impostazioni → Generali → Lingua e zona
- 中国語(簡体字):设置 → 通用 → 语言与地区
- 韓国語:설정 → 일반 → 언어 및 지역
これらを目印に、日本語を選択すれば戻せます。
アプリごとに言語を設定する方法
「iPhone全体は日本語のままで、特定のアプリだけ英語で使いたい」というニーズもありますよね。iOS 13以降では、アプリごとに言語を設定できます。
アプリ個別の言語設定手順
例として、XアプリだけをiPhoneの英語設定にする方法をご紹介します。
手順
- 「設定」アプリを開く
- 下にスクロールして、インストール済みのアプリ一覧を表示
- 言語を変更したいアプリ(例:X)をタップ
- 「言語」をタップ
- 「候補の言語」から希望の言語(例:English)を選択
これで、iPhoneの表示は日本語のままで、選択したアプリだけが別の言語で表示されるようになります。
注意点
- すべてのアプリが複数言語に対応しているわけではありません
- アプリが対応していない言語は選択できません
- 一部のアプリでは、アプリ内の設定で言語を変更する必要があります
便利な使い方の例
英語学習に活用
普段使うニュースアプリやSNSアプリを英語設定にすることで、自然と英語に触れる機会が増えます。
仕事とプライベートで使い分け
仕事で使うアプリは英語、プライベートで使うアプリは日本語、といった使い分けも可能です。
キーボードの日本語設定
言語設定とは別に、キーボードの言語も設定できます。日本語入力をするには、日本語キーボードを追加する必要があります。
日本語キーボードの追加方法
手順
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「キーボード」をタップ
- 「キーボード」(2回目)をタップ
- 「新しいキーボードを追加…」をタップ
- 一覧から「日本語」を選択
- 「かな」「ローマ字」のどちらか、または両方を選択
これで日本語入力ができるようになります。
キーボードの切り替え方法
複数のキーボードを追加している場合、入力中に切り替えることができます。
切り替え方法
- キーボードの地球儀アイコンをタップ
- 長押しすると、利用可能なキーボード一覧が表示されます
タップするたびに、キーボードが順番に切り替わります。
日本語キーボードの種類
iPhoneの日本語キーボードには、主に3つのタイプがあります。
かな入力(テンキー)
携帯電話と同じ配列で、「あ」「か」「さ」などのボタンをフリックして入力します。ガラケーからの乗り換えの方には馴染みやすい方式です。
ローマ字入力(QWERTY)
パソコンと同じ配列で、アルファベットを入力してかな変換します。パソコンに慣れている方におすすめです。
50音キーボード
「あいうえお」の順に並んだキーボードです。あまり使われませんが、選択肢の一つとして存在します。
Siriの言語設定
Siriに日本語で話しかけるには、Siriの言語も日本語に設定する必要があります。
Siriの言語を日本語に変更する手順
手順
- 「設定」アプリを開く
- 「Siriと検索」または「Apple IntelligenceとSiri」をタップ
- 「言語」をタップ
- 「日本語」を選択
これでSiriが日本語で応答するようになります。
注意点
- Siriは基本的に1つの言語しか設定できません
- キーボードのように複数言語を同時に使うことはできません
- ただし、一部の言語では2言語同時対応も可能です(英語+スペイン語など)
地域設定も確認しよう

言語設定とは別に、「地域」の設定も重要です。地域設定によって、日付や時刻の表示形式、通貨、度量衡などが変わります。
地域を日本に設定する方法
手順
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「言語と地域」をタップ
- 「地域」をタップ
- 「日本」を選択
地域設定で変わること
日付と時刻の表示
- アメリカ設定:月/日/年(12/25/2025)
- 日本設定:年/月/日(2025/12/25)
温度の単位
- アメリカ設定:華氏(°F)
- 日本設定:摂氏(°C)
距離の単位
- アメリカ設定:マイル
- 日本設定:キロメートル
通貨記号
- アメリカ設定:$(ドル)
- 日本設定:¥(円)
週の始まり
- アメリカ設定:日曜日
- 日本設定:月曜日または日曜日
よくあるトラブルと対処法
iPhoneの言語設定でよくあるトラブルと、その解決方法をご紹介します。
言語を変更しても一部のアプリが日本語にならない
一部のアプリは、アプリ内で独自に言語設定を持っています。iPhoneの設定を変えても、アプリ側の設定を変更しない限り言語が変わりません。
対処法
アプリの設定画面を開いて、言語設定を確認してください。多くの場合「設定」や「Settings」というメニューの中に言語設定があります。
言語を変更したのにキーボードが日本語にならない
言語設定とキーボード設定は別物です。表示言語を日本語にしても、キーボードが自動的に日本語になるわけではありません。
対処法
前述の「キーボードの日本語設定」の手順で、日本語キーボードを追加してください。
言語が勝手に変わってしまう
通常、iPhoneの言語設定は勝手に変わることはありません。もし頻繁に変わる場合は、以下の可能性があります。
考えられる原因
- 誰かが意図的に変更している(パスコードを知っている家族など)
- 子供が触って変更してしまう
- ソフトウェアの不具合
対処法
- パスコードを変更して、他の人が勝手に変更できないようにする
- 設定画面に「スクリーンタイム」でアクセス制限をかける
- iOSを最新バージョンにアップデートする
日本語を選んでも表示が変わらない
まれに、設定を変更しても反映されないことがあります。
対処法
- iPhoneを再起動する
- 「設定」→「一般」→「言語と地域」で「優先する言語の順序」を確認
- 日本語が一番上にあるか確認し、なければドラッグして一番上に移動
App Storeの言語だけが英語のまま
App StoreやiTunes Storeの言語は、Apple IDの国・地域設定に依存します。
対処法
- 「設定」アプリを開く
- 一番上の自分の名前をタップ
- 「メディアと購入」をタップ
- 「アカウントを表示」をタップ
- 「国または地域名」をタップ
- 「国または地域を変更」から「日本」を選択
ただし、国の変更には制限があります。
- 進行中のサブスクリプションがないこと
- Apple IDの残高がゼロであること
- Apple Musicのメンバーシップが終了していること
初期設定時の言語選択
新しいiPhoneを初めて起動したときや、初期化後の設定では、最初に言語を選択します。
初期設定での言語選択手順
- iPhoneの電源を入れる
- 「こんにちは」と各言語で表示される
- 画面を上にスワイプ
- 言語一覧から「日本語」を選択
- 「日本」(国または地域)を選択
- 以降の設定を進める
初期設定で日本語を選択すれば、その後の設定も全て日本語で表示されます。
よくある質問
iPhoneの言語を変更すると、データは消えますか?
いいえ、消えません。言語設定の変更は、表示言語を変えるだけで、写真やアプリ、連絡先などのデータには影響しません。
複数の言語を同時に使えますか?
表示言語は基本的に1つですが、「優先する言語の順序」を設定することで、アプリごとに対応言語が異なる場合に優先順位を付けることができます。また、前述のようにアプリごとに個別の言語を設定することも可能です。
言語を変更したら、アプリ内の言語も変わりますか?
多くのアプリは、iPhoneの言語設定に従って表示されます。ただし、一部のアプリは独自の言語設定を持っているため、アプリ内で別途変更が必要な場合があります。
海外版のiPhoneでも日本語に設定できますか?
はい、できます。世界中どこで購入したiPhoneでも、日本語を含む多数の言語に対応しています。ただし、一部の国で販売されている特殊なモデル(中国本土向けなど)では、制限がある場合があります。
言語を変更すると、Siriも自動的に変わりますか?
いいえ、Siriの言語は別途設定が必要です。表示言語を変更しても、Siriの言語は自動では変わりません。
日本語に変更したのに、一部が英語のままです
App StoreやiTunes Storeの表示は、Apple IDの国・地域設定に依存します。また、一部のアプリは多言語対応していないため、英語のままになることがあります。
まとめ|iPhoneの言語設定は簡単に変更できる
iPhoneの言語を日本語に設定する方法について解説しました。
基本的な変更手順
- 設定アプリを開く
- 一般 → 言語と地域 → iPhoneの使用言語
- 日本語を選択して確定
知らない言語から戻す場合
- 設定項目の位置は言語が変わっても同じ
- 歯車アイコン(設定)から順番にタップして日本語を探す
その他の重要なポイント
- アプリごとに個別の言語設定が可能
- キーボードは別途追加が必要
- Siriの言語も別に設定する
- 地域設定で日付や通貨の表示形式が変わる
海外で購入したiPhoneを使う場合も、初めて使う場合も、誤って変更してしまった場合も、この記事の手順に従えば簡単に日本語設定ができます。困ったときは、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。

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