iPhoneを初期化する方法完全ガイド|売却・機種変更・不具合時の手順と注意点

プログラミング・IT

「iPhoneを売りたいけど、データの消し方がわからない…」「iPhoneの調子が悪いから、一度リセットしたい」「機種変更するから、古いiPhoneを初期化したい」そんな悩みを抱えていませんか?

iPhoneを初期化する、つまり工場出荷時の状態に戻すことは、実はそれほど難しくありません。でも、間違った手順で進めると、大切なデータが復元できなくなったり、次の持ち主がiPhoneを使えなくなったりする可能性があるんです。

初期化とは、iPhoneに保存されているすべてのデータや設定を完全に消去することです。写真や動画、連絡先、アプリ、設定…すべてが消えて、購入時の状態に戻ります。

この記事では、iPhoneを初期化する前に必ずやっておくべき準備から、具体的な初期化の手順、パスコードを忘れた場合の対処法、初期化後のデータ復元方法まで、初心者の方にもわかりやすく詳しく解説します。

安全に、そして確実にiPhoneを初期化する方法を学んで、次のステップに進みましょう!


スポンサーリンク
  1. iPhoneの初期化って何?基本を理解しよう
    1. 初期化とは
    2. 初期化で消えるデータ
    3. 初期化で消えないもの
    4. iPhoneを初期化する3つのタイミング
  2. 初期化する前に必ずやっておくべき5つの準備
    1. 【準備1】iCloudまたはパソコンでバックアップを取る
    2. 【準備2】「iPhoneを探す」をオフにする
    3. 【準備3】Apple Watchのペアリングを解除する(使用している場合)
    4. 【準備4】Apple PayからSuica・PASMOを削除する(使用している場合)
    5. 【準備5】iMessageの登録を解除する(Androidに機種変更する場合)
  3. iPhoneを初期化する方法(iPhone本体から)
    1. 対象:iOS 15以降
    2. 対象:iOS 14以前
  4. パソコンを使ってiPhoneを初期化する方法
    1. 必要なもの
    2. Macの場合(macOS Catalina 10.15以降)
    3. Windowsの場合(またはmacOS Mojave以前のMac)
    4. 注意点
  5. パスコードを忘れた場合の初期化方法(リカバリーモード)
    1. 必要なもの
    2. 手順
  6. 遠隔でiPhoneを初期化する方法(iPhoneを探す)
    1. 必要な条件
    2. 手順
    3. 重要な注意点
  7. 初期化後のデータ復元方法
    1. iCloudバックアップから復元する方法
    2. パソコンのバックアップから復元する方法
  8. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. 初期化するとiOSのバージョンは変わる?
    2. Q2. 初期化したら、アプリの中のデータも消える?
    3. Q3. 初期化すると、Apple IDも消える?
    4. Q4. SIMカードは初期化前に抜いた方が良い?
    5. Q5. 初期化にかかる時間はどのくらい?
    6. Q6. 初期化を途中でキャンセルできる?
    7. Q7. 初期化しても、iPhoneが起動しない
    8. Q8. パスコードを何度も間違えて「iPhoneは使用できません」と表示される
    9. Q9. 初期化したら、Apple Payの交通系ICカードの残高はどうなる?
    10. Q10. 初期化しても、次の持ち主が私のデータを復元できる?
  9. まとめ

iPhoneの初期化って何?基本を理解しよう

まずは、初期化について基本的なことを理解しておきましょう。

初期化とは

初期化(工場出荷時の設定に戻す)とは、iPhoneに保存されているすべてのデータと設定を完全に消去して、購入したばかりの状態に戻すことです。

英語では「Factory Reset(ファクトリーリセット)」と呼ばれ、文字通り「工場出荷時の状態に戻す」という意味です。

初期化で消えるデータ

初期化を実行すると、以下のデータがすべて消去されます。

消えるデータ:

  1. 写真・動画:カメラで撮影した写真や動画すべて
  2. 連絡先:電話帳に登録している連絡先
  3. メッセージ:SMSやiMessageの履歴
  4. アプリ:ダウンロードしたすべてのアプリとそのデータ
  5. 音楽:iPhoneに保存している音楽ファイル
  6. 各種設定:Wi-Fi設定、壁紙、通知設定、パスコードなど
  7. Apple Payの情報:登録したクレジットカードや交通系ICカード
  8. ブラウザの履歴とCookie:SafariやChromeの閲覧履歴
  9. メールアカウント:メールの設定情報
  10. カレンダーの予定:登録したイベントやリマインダー

要するに、あなたが設定・保存したものはすべて消えると考えてください。

初期化で消えないもの

一方で、以下のものは初期化しても消えません。

消えないもの:

  1. iOSのバージョン:例えば、iOS 17にアップデート済みなら、初期化後もiOS 17のまま
  2. iCloudに保存されているデータ:iCloudにバックアップされた写真や動画、連絡先など
  3. Apple IDの購入履歴:App StoreやiTunes Storeでの購入記録
  4. サブスクリプション:継続中のサブスクサービス(ただし、解約は別途必要)
  5. SIMカードの情報:電話番号や契約者情報(SIMカード自体は物理的に残る)

つまり、iCloudに保存されているものは安全ということです。

iPhoneを初期化する3つのタイミング

iPhoneを初期化する必要があるのは、主に以下の3つのケースです。

1. iPhoneを手放す時(売却・譲渡・下取り)

iPhoneを売ったり、誰かに譲ったり、下取りに出したりする時は、必ず初期化が必要です。

初期化しないと、個人情報が流出する危険があります。写真や動画、連絡先、SNSのアカウント、クレジットカード情報など、すべて次の持ち主に見られてしまう可能性があるんです。

また、多くの買取業者や下取りプログラムでは、初期化が済んでいないiPhoneは受け付けてくれません。

2. iPhoneに不具合がある時

iPhoneを長く使っていると、こんな不具合が起こることがあります。

  • アプリの動作が遅い
  • 画面のタッチ反応が悪い
  • 勝手に再起動する
  • カメラが起動しない
  • 特定のアプリがクラッシュする

こうした不具合の多くは、ソフトウェアの問題が原因です。初期化すると、不要なデータやバグのある設定がリセットされて、不具合が改善する可能性があります。

ただし、ハードウェア(本体の部品)が故障している場合は、初期化しても改善しません。その場合は、Appleやキャリアのサポートに相談しましょう。

3. iPhoneを紛失・盗難された時

iPhoneを紛失したり盗まれたりして、どうしても見つからない場合は、遠隔で初期化することができます。

「iPhoneを探す」機能を使えば、iCloud.comから遠隔操作で初期化できるので、個人情報の流出を防ぐことができます。


初期化する前に必ずやっておくべき5つの準備

初期化の手順に進む前に、必ず以下の準備を済ませておきましょう。この準備を怠ると、大切なデータが失われたり、後で困ったことになったりします。

【準備1】iCloudまたはパソコンでバックアップを取る

初期化すると、iPhoneのデータはすべて消えてしまいます。後でデータを復元できるように、必ずバックアップを取っておきましょう。

バックアップの方法は2つあります。

方法A:iCloudでバックアップ(簡単・おすすめ)

iCloudを使えば、iPhoneだけでバックアップが取れます。

手順:

  1. Wi-Fiに接続する(モバイルデータではバックアップできません)
  2. 「設定」アプリを開く
  3. 画面上部の自分の名前(Apple ID)をタップ
  4. 「iCloud」をタップ
  5. 「iCloudバックアップ」をタップ
  6. 「今すぐバックアップを作成」をタップ
  7. バックアップが完了するまで待つ(Wi-Fiに接続したまま)

注意点:

  • iCloudの無料プランは5GBまで。容量が足りない場合は、不要なデータを削除するか、有料プラン(iCloud+)にアップグレードする必要があります
  • バックアップには数分〜数十分かかることがあります
  • 最後にバックアップした日時が表示されるので、確認しておきましょう

方法B:パソコン(Mac/Windows)でバックアップ

パソコンを使ってバックアップすることもできます。こちらの方が容量制限がありません。

Macの場合(macOS Catalina 10.15以降):

  1. iPhoneをMacにUSBケーブルで接続
  2. Finderを開く
  3. サイドバーで自分のiPhoneを選択
  4. 「今すぐバックアップ」をクリック
  5. バックアップが完了するまで待つ

Windowsの場合(またはmacOS Mojave 10.14以前のMac):

  1. iTunesを最新版にアップデート
  2. iPhoneをパソコンにUSBケーブルで接続
  3. iTunesを開く
  4. iPhoneのアイコンをクリック
  5. 「今すぐバックアップ」をクリック
  6. バックアップが完了するまで待つ

【準備2】「iPhoneを探す」をオフにする

初期化する前に、「iPhoneを探す」機能を必ずオフにしておきましょう。

この機能がオンのままだと、アクティベーションロックがかかったままになります。アクティベーションロックとは、盗難防止のための機能で、Apple IDとパスワードがないとiPhoneを使えなくする仕組みです。

iPhoneを売却や譲渡する場合、この機能がオンのままだと、次の持ち主がiPhoneを使えなくなってしまいます。

手順:

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 画面上部の自分の名前(Apple ID)をタップ
  3. 「探す」をタップ
  4. 「iPhoneを探す」をタップ
  5. 「iPhoneを探す」のスイッチをオフにする
  6. Apple IDのパスワードを入力
  7. 画面右上の「オフにする」をタップ

これで「iPhoneを探す」がオフになりました。

【準備3】Apple Watchのペアリングを解除する(使用している場合)

Apple Watchを使っている場合は、初期化する前にペアリング(接続)を解除しておきましょう。

解除せずに初期化すると、次に新しいiPhoneでApple Watchを使う時に問題が起こる可能性があります。

手順:

  1. iPhoneの「Watch」アプリを開く
  2. 画面下部の「マイウォッチ」タブをタップ
  3. 画面上部の自分のApple Watchをタップ
  4. 「i」(情報)マークをタップ
  5. 「Apple Watchとのペアリングを解除」をタップ
  6. もう一度確認画面が出るので、再度タップ
  7. Apple IDのパスワードを入力
  8. ペアリング解除が完了するまで待つ

ペアリングを解除すると、Apple Watchも自動的に初期化されます。

【準備4】Apple PayからSuica・PASMOを削除する(使用している場合)

Apple PayにSuicaやPASMOを登録している場合は、初期化する前に削除(サーバーに退避)しておきましょう。

削除せずに初期化すると、残高が移行できなくなる可能性があります。

手順:

  1. 「Wallet」アプリを開く
  2. 削除したいSuicaまたはPASMOをタップ
  3. 画面右上の「…」(3点リーダー)をタップ
  4. 「このカードを削除」をタップ
  5. 確認画面で「削除」をタップ

これで、SuicaやPASMOの情報がAppleのサーバーに一時保存されます。新しいiPhoneでWalletアプリにサインインすれば、残高ごと復元できます。

【準備5】iMessageの登録を解除する(Androidに機種変更する場合)

iPhoneからAndroidスマホに機種変更する場合は、iMessageとFaceTimeの登録を解除しておきましょう。

解除しないと、機種変更後にSMSやメッセージが正しく届かなくなる可能性があります。

iMessageの解除手順:

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「メッセージ」をタップ
  3. 「iMessage」のスイッチをオフにする

FaceTimeの解除手順:

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「FaceTime」をタップ
  3. 「FaceTime」のスイッチをオフにする

iPhoneからiPhoneへの機種変更の場合は、この手順は不要です。


iPhoneを初期化する方法(iPhone本体から)

準備が整ったら、いよいよ初期化の手順に進みましょう。最も一般的な方法は、iPhone本体の設定から初期化する方法です。

対象:iOS 15以降

iOS 15以降のiPhoneでは、以下の手順で初期化します。

ステップ1:設定アプリを開く

ホーム画面から「設定」アプリ(歯車のアイコン)をタップします。

ステップ2:一般を選択

設定画面で「一般」をタップします。

ステップ3:転送またはiPhoneをリセットを選択

画面を下にスクロールして、一番下にある「転送またはiPhoneをリセット」をタップします。

ステップ4:すべてのコンテンツと設定を消去を選択

「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップします。

この時点で、初期化で消去される内容が表示されます。準備が済んでいない場合は、「今はしない」をタップして戻りましょう。

問題なければ、「続ける」をタップします。

ステップ5:バックアップの確認

iCloudへのバックアップがまだ完了していない場合、以下のような選択肢が表示されることがあります。

  • 「アップロードを完了してから消去」:iCloudへのバックアップを完了してから初期化する
  • 「今すぐ消去」:バックアップせずにすぐに初期化する

既にバックアップが完了している場合は、この画面は表示されません。

ステップ6:パスコードを入力

iPhoneのパスコード(ロック画面のパスワード)を入力します。

パスコードを設定していない場合は、この画面は表示されません。

ステップ7:Apple IDのパスワードを入力

「iPhoneを探す」をオフにするために、Apple IDのパスワードを入力します。

すでに「iPhoneを探す」をオフにしている場合は、この画面は表示されません。

ステップ8:eSIMの選択(該当する場合)

eSIM(物理的なSIMカードではなく、内蔵型のSIM)を使用している場合、以下の選択肢が表示されます。

  • 「eSIMを削除してデータを消去」:eSIMも完全に削除する(売却・譲渡する場合はこちら)
  • 「eSIMを保持してデータを消去」:eSIMは残しておく(同じiPhoneを再セットアップする場合はこちら)

物理的なSIMカードを使用している場合は、この画面は表示されません。

ステップ9:iPhoneを消去をタップ

最終確認画面で「iPhoneを消去」をタップします。

ここからは元に戻せないので、本当に消去して良いか、もう一度確認してください。

ステップ10:初期化の完了を待つ

初期化が始まります。画面にAppleロゴが表示され、数分〜十数分かかります。

初期化が完了すると、iPhoneが再起動して、「こんにちは」「Hello」といったメッセージが画面に表示されます。

これで初期化は完了です!

対象:iOS 14以前

iOS 14以前のiPhoneでは、手順が少し異なります。

手順:

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「一般」をタップ
  3. 「リセット」をタップ
  4. 「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップ
  5. 必要に応じてバックアップの選択肢を選ぶ
  6. パスコードを入力
  7. Apple IDのパスワードを入力
  8. 「iPhoneを消去」をタップ
  9. 初期化の完了を待つ

基本的な流れは、iOS 15以降と同じです。


パソコンを使ってiPhoneを初期化する方法

iPhoneが正常に動作しない場合や、パスコードを忘れた場合は、パソコンを使って初期化することができます。

必要なもの

  • Mac(macOS Catalina 10.15以降)またはWindowsパソコン
  • USBケーブル(iPhoneとパソコンを接続するもの)
  • 最新版のiTunes(Windowsの場合)

Macの場合(macOS Catalina 10.15以降)

macOS Catalina以降のMacでは、iTunesの代わりにFinderを使います。

手順:

  1. MacとiTunesまたはFinderを最新版にアップデート
  2. 「iPhoneを探す」をオフにする(iPhone本体で)
  3. iPhoneをMacにUSBケーブルで接続
  4. 「このコンピュータを信頼しますか?」と表示されたら、iPhoneで「信頼」をタップ
  5. MacでFinderを開く
  6. サイドバー(左側)の「場所」セクションで、自分のiPhoneを選択
  7. 画面右上の「iPhoneを復元…」ボタンをクリック
  8. 「iPhoneを探す」がオンになっている場合、サインアウトを求められるので、Apple IDとパスワードを入力
  9. 確認画面で再度「復元」をクリック
  10. iPhoneのデータが消去され、最新版のiOSがインストールされる
  11. 完了するまで待つ(15分以上かかることがある)

Windowsの場合(またはmacOS Mojave以前のMac)

Windowsパソコン、またはmacOS Mojave 10.14以前のMacでは、iTunesを使います。

手順:

  1. iTunesを最新版にアップデート
  2. 「iPhoneを探す」をオフにする(iPhone本体で)
  3. iPhoneをパソコンにUSBケーブルで接続
  4. 「このコンピュータを信頼しますか?」と表示されたら、iPhoneで「信頼」をタップ
  5. パソコンでiTunesを開く
  6. 画面左上のiPhoneのアイコンをクリック
  7. 画面右側の「iPhoneを復元…」ボタンをクリック
  8. 「iPhoneを探す」がオンになっている場合、サインアウトを求められるので、Apple IDとパスワードを入力
  9. 確認画面で再度「復元」をクリック
  10. iPhoneのデータが消去され、最新版のiOSがインストールされる
  11. 完了するまで待つ(15分以上かかることがある)

注意点

  • パソコンを使った初期化では、最新版のiOSが自動的にインストールされます
  • ダウンロードに15分以上かかる場合、iPhoneがリカバリーモードを終了してしまうことがあります。その場合は、ダウンロードが完了してから、再度リカバリーモードに入り直してください
  • eSIMは削除されません。必要に応じて、初期化後に手動で削除してください

パスコードを忘れた場合の初期化方法(リカバリーモード)

「パスコードを忘れてしまった!」「パスコードを何度も間違えて、iPhoneが使用できなくなった!」そんな時は、リカバリーモードを使って初期化する必要があります。

この方法を使うと、パスコードがわからなくても初期化できます。

必要なもの

  • Mac(macOS Catalina 10.15以降)またはWindowsパソコン
  • USBケーブル

手順

ステップ1:iPhoneの電源を切る

まず、iPhoneの電源を完全に切ります。

iPhone 8以降(ホームボタンがない機種):

  • サイドボタンと音量ボタン(どちらか)を同時に長押し
  • 「スライドで電源オフ」が表示されたら、スライドして電源を切る

iPhone 7、iPhone 7 Plus:

  • サイドボタン(またはトップボタン)を長押し
  • 「スライドで電源オフ」が表示されたら、スライドして電源を切る

iPhone 6s以前(ホームボタンがある機種):

  • サイドボタン(またはトップボタン)を長押し
  • 「スライドで電源オフ」が表示されたら、スライドして電源を切る

ステップ2:パソコンを準備

Mac(Finder)またはWindows(iTunes)を開いて準備します。

ステップ3:iPhoneをリカバリーモードにする

iPhoneをパソコンに接続しながら、特定のボタンを押して、リカバリーモードに入ります。

iPhone 8以降(ホームボタンがない機種):

  1. USBケーブルでiPhoneとパソコンを接続
  2. すぐにサイドボタンを押し続ける
  3. Appleロゴが表示されても、ボタンを押し続ける
  4. パソコンとケーブルの画像が表示されるまで、ボタンを押し続ける

iPhone 7、iPhone 7 Plus:

  1. USBケーブルでiPhoneとパソコンを接続
  2. すぐに音量を下げるボタンを押し続ける
  3. Appleロゴが表示されても、ボタンを押し続ける
  4. パソコンとケーブルの画像が表示されるまで、ボタンを押し続ける

iPhone 6s以前(ホームボタンがある機種):

  1. USBケーブルでiPhoneとパソコンを接続
  2. すぐにホームボタンを押し続ける
  3. Appleロゴが表示されても、ボタンを押し続ける
  4. パソコンとケーブルの画像が表示されるまで、ボタンを押し続ける

ステップ4:復元をクリック

パソコンの画面に、「復元」または「アップデート」の選択肢が表示されます。

「復元」をクリックします。

ステップ5:完了を待つ

iPhoneのデータが消去され、最新版のiOSがインストールされます。

15分以上かかることがあるので、気長に待ちましょう。


遠隔でiPhoneを初期化する方法(iPhoneを探す)

iPhoneを紛失・盗難された場合、または手元にないiPhoneを初期化したい場合は、iCloudから遠隔で初期化できます。

必要な条件

  • 初期化したいiPhoneで「iPhoneを探す」がオンになっていること
  • 別のデバイス(パソコン、別のiPhone、iPadなど)とインターネット接続
  • Apple IDとパスワード

手順

ステップ1:iCloud.comにアクセス

パソコンまたは別のデバイスのブラウザで、iCloud.comにアクセスします。

ステップ2:Apple IDでサインイン

Apple IDとパスワードを入力してサインインします。

ステップ3:「iPhoneを探す」を開く

サインインすると、iCloudの画面が表示されます。

「iPhoneを探す」(またはデバイスのアイコン)をクリックします。

ステップ4:初期化したいiPhoneを選択

画面上部の「すべてのデバイス」をクリックして、初期化したいiPhoneを選択します。

ステップ5:「iPhoneを消去」をクリック

iPhoneの情報が表示されたら、「iPhoneを消去」をクリックします。

ステップ6:Apple IDのパスワードを入力

確認のため、Apple IDのパスワードを再度入力します。

ステップ7:初期化の完了を待つ

iPhoneがオンラインになっている場合は、すぐに初期化が始まります。

オフライン(電源が切れている、インターネットに接続していない)の場合は、次回オンラインになった時に自動的に初期化されます。

重要な注意点

この方法で初期化しても、アクティベーションロックは解除されません。つまり、iPhoneはあなたのApple IDに紐付いたままです。

  • メリット:盗まれたiPhoneを第三者が使えなくなる
  • デメリット:売却・譲渡する場合は、別途アクティベーションロックを解除する必要がある

売却・譲渡する場合は、初期化後にiCloud.comの「デバイスを探す」から、デバイスをアカウントから削除(サインアウト)する必要があります。


初期化後のデータ復元方法

初期化したiPhoneを再度使う場合、または新しいiPhoneにデータを移す場合は、バックアップからデータを復元できます。

iCloudバックアップから復元する方法

手順:

  1. 初期化されたiPhone(または新しいiPhone)の電源を入れる
  2. 言語や地域の設定を進めていく
  3. 「Appとデータ」画面が表示されたら、「iCloudバックアップから復元」をタップ
  4. Apple IDでiCloudにサインインする
  5. 復元したいバックアップを選択する(日付とサイズで判断)
  6. Apple IDのパスワードを入力(購入したアプリやコンテンツを復元するため)
  7. 復元が完了するまで待つ(数分〜数時間かかることがある)
  8. Wi-Fiに接続したまま待機する

復元が完了すると、写真や動画、連絡先、アプリなどがすべて元通りになります。

パソコンのバックアップから復元する方法

Macの場合:

  1. iPhoneをMacにUSBケーブルで接続
  2. Finderを開く
  3. サイドバーで自分のiPhoneを選択
  4. 「バックアップを復元…」をクリック
  5. 復元したいバックアップを選択
  6. 「復元」をクリック
  7. 復元が完了するまで待つ

Windowsの場合:

  1. iPhoneをパソコンにUSBケーブルで接続
  2. iTunesを開く
  3. iPhoneのアイコンをクリック
  4. 「バックアップを復元…」をクリック
  5. 復元したいバックアップを選択
  6. 「復元」をクリック
  7. 復元が完了するまで待つ

よくある質問(FAQ)

Q1. 初期化するとiOSのバージョンは変わる?

iPhone本体から初期化した場合、iOSのバージョンは変わりません

例えば、iOS 17にアップデート済みのiPhoneを初期化しても、iOS 17のままです。

ただし、パソコンを使って初期化(復元)した場合は、最新版のiOSが自動的にインストールされます。

Q2. 初期化したら、アプリの中のデータも消える?

はい、アプリ内のデータもすべて消えます

ゲームのセーブデータ、LINEのトーク履歴、写真編集アプリで作成した画像など、すべて削除されます。

ただし、アプリによっては独自のバックアップ機能があるので、初期化前に確認しておきましょう。

例:

  • LINE:トーク履歴のバックアップ機能あり
  • ポケモンGO:Googleアカウントなどと連携していればデータ引き継ぎ可能

Q3. 初期化すると、Apple IDも消える?

いいえ、Apple IDは消えません

Apple IDはAppleのサーバーに保存されているので、初期化してもアカウント自体は残ります。

ただし、iPhoneからはサインアウト(ログアウト)された状態になります。

Q4. SIMカードは初期化前に抜いた方が良い?

SIMカードは抜いても抜かなくても、どちらでも大丈夫です。

初期化してもSIMカードの情報(電話番号や契約情報)は消えません。

ただし、売却・譲渡する場合は、SIMカードは抜いて持っておきましょう。

Q5. 初期化にかかる時間はどのくらい?

初期化自体は、数分〜10分程度で完了します。

ただし、以下の場合は時間がかかることがあります。

  • iCloudへのバックアップが完了していない場合:数十分〜数時間
  • パソコンから初期化する場合:最新iOSのダウンロードに15分以上

Q6. 初期化を途中でキャンセルできる?

いいえ、初期化が始まったら、途中でキャンセルすることはできません

「iPhoneを消去」をタップする前に、本当に初期化して良いか、もう一度確認してください。

Q7. 初期化しても、iPhoneが起動しない

パソコンを使ったリカバリーモードでの初期化を試してください。

それでも起動しない場合は、ハードウェアの故障の可能性があります。Apple StoreまたはApple正規サービスプロバイダに相談しましょう。

Q8. パスコードを何度も間違えて「iPhoneは使用できません」と表示される

パスコードを10回間違えると、iPhoneは完全にロックされます。

この場合、リカバリーモードを使ってパソコンから初期化するしかありません。パスコードなしで初期化できます。

Q9. 初期化したら、Apple Payの交通系ICカードの残高はどうなる?

初期化前にWalletアプリから交通系ICカードを削除(サーバーに退避)しておけば、残高はそのまま保存されます。

新しいiPhoneで再度Walletアプリにサインインすれば、残高ごと復元できます。

削除せずに初期化すると、残高が失われる可能性があるので注意してください。

Q10. 初期化しても、次の持ち主が私のデータを復元できる?

いいえ、初期化すれば、データを復元することはできません

初期化は、専門業者でも復元できないレベルでデータを完全に消去します。

ただし、確実に安全な状態にするには、「iPhoneを探す」をオフにして、Apple IDからサインアウトしておくことが重要です。


まとめ

iPhoneの初期化方法について、準備から手順、トラブル対処まで詳しく解説しました。

初期化前に必ずやること:

  1. バックアップを取る:iCloudまたはパソコンで
  2. 「iPhoneを探す」をオフにする:アクティベーションロック解除のため
  3. Apple Watchのペアリングを解除する:使用している場合
  4. Apple PayからSuica・PASMOを削除する:使用している場合
  5. iMessageの登録を解除する:Androidに機種変更する場合

iPhone本体から初期化する手順:

  1. 「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」
  2. 「すべてのコンテンツと設定を消去」
  3. 必要に応じてバックアップを完了
  4. パスコードとApple IDのパスワードを入力
  5. eSIMの選択(該当する場合)
  6. 「iPhoneを消去」をタップ
  7. 完了を待つ

パスコードを忘れた場合:

  1. iPhoneの電源を切る
  2. パソコンと接続
  3. リカバリーモードに入る
  4. 「復元」をクリック
  5. 完了を待つ

データ復元の方法:

  1. 初期化後の初期設定で「iCloudバックアップから復元」を選択
  2. Apple IDでサインイン
  3. 復元したいバックアップを選択
  4. 完了を待つ

重要なポイント:

  • 初期化すると、すべてのデータと設定が消去される
  • 事前にバックアップを取らないと、データは復元できない
  • 「iPhoneを探す」をオフにしないと、次の持ち主が使えなくなる
  • 初期化が始まったら、途中でキャンセルできない
  • iOSのバージョンは変わらない(iPhone本体から初期化の場合)

iPhoneを初期化する理由はさまざまですが、正しい手順で進めれば、安全に初期化できます。特に、iPhoneを手放す場合は、個人情報保護のために必ず初期化してくださいね。

もし手順でわからないことがあったり、初期化がうまくいかなかったりする場合は、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダに相談することをおすすめします。専門スタッフが丁寧にサポートしてくれますよ。

あなたのiPhoneが、新しい持ち主のもとで活躍できますように!または、不具合が解消されて、快適に使えるようになりますように!

コメント

タイトルとURLをコピーしました