Instagramやゲームアプリのカラフルなアイコンをついつい開いてしまう。気づいたら何時間もスマホを触っていた…そんな経験ありませんか?
実は、iPhoneの画面を白黒(グレースケール)に変えるだけで、スマホの使用時間を自然に減らせるんです。この記事では、iPhoneを白黒表示にする方法と、その効果について詳しく解説します。
グレースケールって何?白黒モードの正体

グレースケールとは、画面をモノクロ表示にする機能のことです。iPhoneには「カラーフィルタ」という設定があり、その中にグレースケールモードが用意されています。
この機能は元々、色覚異常(色の見分けが難しい方)のために作られたアクセシビリティ機能でした。しかし最近では、スマホ依存対策や目の疲れ軽減のために使う人が増えているんです。
白黒とグレースケールの違い
厳密に言うと、白黒とグレースケールは少し違います。
- 白黒:真っ黒と真っ白の2色だけ
- グレースケール:黒から白まで、様々な濃淡の灰色を使う
iPhoneの設定で使えるのはグレースケールです。真っ黒と真っ白だけより見やすいですよ。
なぜ白黒にするとスマホ依存が減るの?
色鮮やかな画面は、脳にとって刺激的です。特にSNSやゲームは、意図的に鮮やかな色を使って人の注意を引くようにデザインされています。
色が脳に与える影響
私たちの脳は、カラフルな画面を見るとドーパミン(やる気や快感に関わる物質)を分泌します。これがスマホを見続けたくなる理由の一つなんです。
白黒にすることで、この視覚的な刺激が減ります。すると不思議なことに、アプリを開きたい気持ちが自然に薄れていくんですよ。
通知の魅力が減る
赤い通知バッジって、つい気になってタップしちゃいますよね。でも白黒だと、あの目立つ赤色が灰色になります。
色が消えるだけで、通知をチェックしたい衝動がグッと減るんです。
iPhoneを白黒にする基本設定
それでは、実際にiPhoneを白黒表示にする方法を見ていきましょう。設定は驚くほど簡単で、数タップで完了します。
設定手順
- ホーム画面から「設定」アプリを開く
- 「アクセシビリティ」をタップ(青い人のアイコン)
- 「画面表示とテキストサイズ」を選択
- 「カラーフィルタ」をタップ
- 「カラーフィルタ」のスイッチをオンにする
- 「グレイスケール」を選択
これで画面が即座に白黒に切り替わります!元に戻したい時は、同じ手順でカラーフィルタをオフにするだけです。
濃さの調整もできる
グレイスケールの下に強度調整バーがあります。スライダーを動かすと、白黒の濃さを自分好みに調整できますよ。
完全に白黒にしたい場合は、スライダーを一番右まで動かしましょう。
ワンタッチで切り替えるショートカット設定
毎回設定アプリを開くのは面倒ですよね。実は、ボタンを3回押すだけで白黒とカラーを切り替える方法があるんです。
ショートカットの設定方法
- 「設定」アプリを開く
- 「アクセシビリティ」をタップ
- 一番下までスクロールして「ショートカット」を選択
- 「カラーフィルタ」にチェックを入れる
これで完了です。
使い方
- ホームボタンがある機種:ホームボタンを3回クリック
- ホームボタンがない機種(iPhone X以降):サイドボタンを3回クリック
すると白黒とカラーが瞬時に切り替わります。写真を見る時だけカラーに戻す、といった使い方が便利ですよ。
白黒モードの意外なメリット
スマホ依存対策以外にも、グレースケールには様々な利点があります。
目の疲れが軽減される
カラフルな画面は、実は目にとって負担が大きいんです。白黒にすることで、以下の効果が期待できます。
- 明るさとコントラストが和らぐ
- 長時間見ていても疲れにくい
- 寝る前に見ても目への刺激が少ない
特に夜寝る前のスマホ使用では、白黒モードが役立ちます。
ブルーライトが減る
iPhoneの画面から出るブルーライトは、睡眠の質を下げる原因になります。白黒モードにすると、色を表示しなくなるため、ブルーライトの量も減るんです。
Night Shift(画面を暖色系にする機能)と組み合わせると、さらに効果的ですよ。
バッテリーが長持ちする可能性も
iPhone X以降の機種(OLED画面搭載モデル)では、画面の暗い部分がピクセル単位で消灯します。
白黒モードだと暗い部分が増えるため、わずかですがバッテリーの節約になる可能性があります。劇的な変化ではありませんが、覚えておいて損はないでしょう。
よくある疑問と答え
写真やスクショも白黒になるの?
いいえ、安心してください。カラーフィルタは画面の「表示」だけを変える機能です。
- カメラで撮った写真:カラーで保存される
- スクリーンショット:基本的にカラーで保存される
ただし例外があります。「ズームフィルタ」という別の方法で白黒にした場合は、スクショも白黒になります。通常のカラーフィルタなら問題ありません。
色覚異常の人にも効果があるの?
はい、グレースケールは色の区別が難しい方にも役立ちます。
カラーフィルタには、グレイスケール以外にも様々な色覚補助フィルタが用意されています。赤緑色覚異常や青黄色覚異常など、症状に合わせて選べますよ。
自分に合ったフィルタを試してみることをおすすめします。
使いづらくならない?
確かに最初は違和感があるかもしれません。でも2〜3日使うと、意外とすぐ慣れます。
ただし、以下のような場合は不便を感じることも。
- 色で判断するゲーム(パズルゲームなど)
- 写真や動画の色味を確認したい時
- カラフルな資料を見る時
そんな時は、ショートカットでサッとカラー表示に戻せばOKです。
自動で切り替える方法もある
仕事中や勉強中だけ白黒にしたい。そんな要望に応える方法があります。
ショートカットアプリで自動化
iPhoneの「ショートカット」アプリを使うと、時間や条件に合わせて自動的に白黒とカラーを切り替えられます。
例えばこんな設定が可能です。
- 平日の9時〜18時は自動で白黒
- 夜21時になったら白黒に切り替え
- 特定のアプリ(カメラや写真など)を開いた時だけカラーに戻す
設定は少し複雑ですが、一度作ってしまえば自動で動いてくれます。スマホ依存対策を徹底したい人にはおすすめですよ。
白黒モードを試してみよう

iPhoneを白黒にする設定は、たった数タップで完了します。無料ですぐ試せるので、少しでも興味があればぜひ実験してみてください。
まずは1日だけ試してみる
いきなり常時白黒にするのは抵抗がある…そんな方は、まず1日だけ試してみましょう。
週末の午前中だけ、あるいは仕事中だけなど、短い時間から始めるのがおすすめです。スマホを触る回数が減ったか、自分で確かめてみてください。
ショートカットで柔軟に使い分け
ショートカット機能を使えば、必要な時だけカラーに戻せます。
- 写真を見る時
- 動画を楽しむ時
- ゲームをする時
こんな場面ではカラー表示に。普段は白黒で過ごす。そんな使い分けが、ボタン3回クリックでできるんです。
スマホとの付き合い方を見直すきっかけに
白黒モードは、スマホ依存を完全に解決する魔法ではありません。でも、自分のスマホ使用習慣を見直すきっかけにはなります。
色がなくなるだけで、思った以上にスマホへの執着が減る。そんな体験をしてみてください。
設定方法を思い出してみましょう。
- 設定 → アクセシビリティ → 画面表示とテキストサイズ
- カラーフィルタをオン
- グレイスケールを選択
たったこれだけです。
スマホの使いすぎが気になっている人、目の疲れを感じている人は、今すぐ試してみる価値がありますよ。色のない世界、意外と悪くないかもしれません。

コメント