iPhoneのAssistiveTouch完全ガイド|設定から便利な使い方まで徹底解説

プログラミング・IT

iPhoneの画面に、半透明の丸いボタンが浮かんでいるのを見たことはありませんか?

あれはAssistiveTouch(アシスティブタッチ)という、iPhoneの便利な機能です。「何だか邪魔そう」と思っていた方もいるかもしれませんが、実はとても便利なんです。

この記事では、AssistiveTouchの基本から設定方法、便利な活用術まで、初心者の方にも分かりやすく徹底解説していきます。

一度使い始めたら手放せなくなる、そんな便利機能を一緒に見ていきましょう!


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  1. AssistiveTouch(アシスティブタッチ)とは?
    1. AssistiveTouchの定義
    2. もともとは誰のための機能?
    3. 一般ユーザーにも便利な理由
  2. AssistiveTouchでできること
    1. できる操作一覧
  3. 【基本編】AssistiveTouchの設定方法
    1. 設定手順
    2. 別の設定方法:Siriを使う
    3. ショートカットで素早く呼び出す
  4. 【使い方編】AssistiveTouchの基本操作
    1. ボタンをタップする
    2. ボタンを移動する
    3. ボタンの透明度を変更する
    4. メニューを閉じる
  5. 【カスタマイズ編】自分好みにカスタマイズする方法
    1. メニューをカスタマイズする
    2. カスタムアクションを設定する
    3. 新しいジェスチャを作成する
  6. 【活用編】AssistiveTouchのおすすめ活用法
    1. 活用法①:仮想ホームボタンとして使う
    2. 活用法②:スクリーンショットを簡単に撮る
    3. 活用法③:音量調整を画面上で行う
    4. 活用法④:画面を録画する
    5. 活用法⑤:シェイク機能を使う(端末を振らずに)
    6. 活用法⑥:再起動をメニューから行う
  7. ホームボタンが壊れた時の応急処置
    1. 壊れたボタンの代替として使う
    2. 修理までの一時的な対策
  8. よくあるトラブルと対処法
    1. トラブル①:AssistiveTouchボタンが邪魔
    2. トラブル②:ボタンが反応しない
    3. トラブル③:ボタンが勝手に動く
    4. トラブル④:スクリーンショットにボタンが映り込む
  9. よくある質問(FAQ)
    1. Q1:AssistiveTouchを使うとバッテリーの減りが早くなりますか?
    2. Q2:AssistiveTouchボタンを完全に消すことはできますか?
    3. Q3:ゲーム中にAssistiveTouchボタンが邪魔です。
    4. Q4:AssistiveTouchは他のAppleデバイスでも使えますか?
    5. Q5:AssistiveTouchを使っている人は少数派ですか?
    6. Q6:AssistiveTouchのメニューが英語表示になっています。
    7. Q7:カスタムジェスチャがうまく記録できません。
  10. まとめ:AssistiveTouchで快適なiPhoneライフを!

AssistiveTouch(アシスティブタッチ)とは?

まず、AssistiveTouchの基本について説明しましょう。

AssistiveTouchの定義

AssistiveTouchは、iPhoneのアクセシビリティ機能の一つです。

画面上に仮想ボタンを表示して、通常は物理ボタンやジェスチャで行う操作を、タップだけで簡単に実行できるようにする機能です。

もともとは誰のための機能?

AssistiveTouchは、身体的な理由でiPhoneの操作が難しい方のために開発されました。

例えば:

  • ホームボタンやサイドボタンを押すのが難しい
  • ピンチやスワイプなどのジェスチャ操作が困難
  • 手や指の動きに制限がある

こうした方々でも快適にiPhoneを使えるよう、画面上のボタンだけで操作できるようになっています。

一般ユーザーにも便利な理由

でも今では、誰でも便利に使える機能として広まっています。

便利なシーン:

  • ホームボタンが壊れた時の代用
  • スクリーンショットをワンタップで撮影
  • 片手でiPhoneを操作したい時
  • 物理ボタンの劣化防止(ボタンの寿命を延ばす)
  • よく使う機能へのショートカット

特にiPhone Xシリーズ以降、ホームボタンがなくなってから、AssistiveTouchで仮想ホームボタンを表示する人が増えました。


AssistiveTouchでできること

AssistiveTouchを使うと、こんなことができます。

できる操作一覧

基本操作:

  • ホーム画面に戻る
  • アプリスイッチャー(マルチタスク画面)を開く
  • コントロールセンターを開く
  • 通知センターを開く
  • スクリーンショットを撮る

デバイス操作:

  • 画面を回転させる
  • 音量を調整する
  • 画面をロックする
  • 消音モードのオン/オフ
  • 再起動する

ジェスチャ:

  • ピンチ
  • 3D Touch(対応機種のみ)
  • シェイク(端末を振る動作の代わり)
  • カスタムジェスチャ(自分で作成したジェスチャ)

その他:

  • Siriを起動
  • Apple Payを承認(Face ID搭載モデル)
  • ショートカットを実行
  • アクセシビリティ機能を呼び出す

これらすべてを、画面上の仮想ボタンから操作できるんです。


【基本編】AssistiveTouchの設定方法

それでは、実際にAssistiveTouchを設定してみましょう。

設定手順

ステップ1:設定アプリを開く

ホーム画面から「設定」アプリ(歯車のアイコン)をタップします。

ステップ2:アクセシビリティを選択

設定画面を下にスクロールして、「アクセシビリティ」をタップします。

ステップ3:タッチを選択

タッチ」という項目をタップします。

ステップ4:AssistiveTouchをオンにする

AssistiveTouch」をタップして、スイッチをオン(緑色)にします。

これで、画面上に半透明の丸いボタンが表示されます!

別の設定方法:Siriを使う

もっと簡単な方法もあります。

Hey Siri、AssistiveTouchをオンにして

と話しかけるだけで、AssistiveTouchが有効になりますよ。

ショートカットで素早く呼び出す

AssistiveTouchを頻繁にオン/オフしたい場合は、ショートカットを設定すると便利です。

方法①:サイドボタン(ホームボタン)で呼び出し

  1. 「設定」→「アクセシビリティ」→「ショートカット」
  2. AssistiveTouch」にチェックを入れる

iPhone X以降: サイドボタンをトリプルクリック
iPhone 8以前: ホームボタンをトリプルクリック

これでAssistiveTouchのオン/オフを素早く切り替えられます。

方法②:コントロールセンターに追加

  1. 「設定」→「コントロールセンター」
  2. アクセシビリティのショートカット」を追加

コントロールセンターからワンタップでAssistiveTouchを呼び出せるようになります。

方法③:背面タップで呼び出し(iPhone 8以降)

  1. 「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」→「背面タップ」
  2. ダブルタップ」または「トリプルタップ」を選択
  3. 「AssistiveTouch」を選ぶ

iPhoneの背面を2回(または3回)タップするだけで、AssistiveTouchを呼び出せます!


【使い方編】AssistiveTouchの基本操作

AssistiveTouchボタンの使い方を見ていきましょう。

ボタンをタップする

画面上の丸いボタンを1回タップすると、メニューが開きます。

初期状態では、こんなメニューが表示されます:

  • 通知:通知センターを開く
  • デバイス:音量調整、画面ロックなど
  • コントロールセンター:コントロールセンターを開く
  • ホーム:ホーム画面に戻る
  • Siri:Siriを起動
  • カスタム:自分で設定した操作

ボタンを移動する

丸いボタンは、好きな場所に移動できます。

ボタンを長押しして、そのまま指を動かすとボタンが移動します。画面の四辺(上下左右の端)に配置できますよ。

ボタンの透明度を変更する

使っていないときにボタンを目立たなくできます。

  1. 「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」→「AssistiveTouch」
  2. 待機状態時の不透明度」のスライダーを調整

0%に近づけるほど、透明に近くなります。

メニューを閉じる

開いたメニューは、メニューの外側をタップすると閉じます。


【カスタマイズ編】自分好みにカスタマイズする方法

AssistiveTouchの真価は、カスタマイズにあります!

メニューをカスタマイズする

初期状態のメニューを、自分の使いやすいようにカスタマイズしましょう。

手順:

  1. 「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」→「AssistiveTouch」
  2. 最上位メニューをカスタマイズ」をタップ

アイコンの数を変更:

画面下部の「− ○個のアイコン +」で、メニューに表示するアイコン数を1〜8個の間で調整できます。

アイコンの機能を変更:

各アイコンをタップすると、そのアイコンに割り当てる機能を変更できます。

おすすめ設定:アイコンを1つだけにする

アイコンを1つに設定すると、ボタンをタップするだけで直接その機能が実行されます。メニューを開く手間がないので便利です。

例えば「スクリーンショット」だけを設定すれば、ボタンをタップするだけでスクリーンショットが撮れます!

カスタムアクションを設定する

ボタンの押し方(タップ、ダブルタップ、長押し)ごとに、違う動作を割り当てられます。

手順:

  1. 「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」→「AssistiveTouch」
  2. 「カスタムアクション」の項目で設定

設定できる操作:

  • シングルタップ:1回タップした時
  • ダブルタップ:2回連続でタップした時
  • 長押し:ボタンを押し続けた時
  • 3D Touch:強く押した時(対応機種のみ)

おすすめカスタム例:

  • シングルタップ:メニューを開く
  • ダブルタップ:スクリーンショット
  • 長押し:ホームボタン

これなら、ボタン一つで複数の機能を使い分けられます!

新しいジェスチャを作成する

よく使うジェスチャ(画面操作)を登録しておくことができます。

手順:

  1. 「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」→「AssistiveTouch」
  2. 新規ジェスチャを作成」をタップ
  3. 画面上で実際にジェスチャ(タップ、スワイプなど)を行う
  4. 「保存」をタップして名前をつける

例えば:

  • 2本指でのピンチイン/ピンチアウト
  • 画面を上にスワイプ
  • 連続タップ

これで、複雑な操作もワンタップで実行できるようになります。


【活用編】AssistiveTouchのおすすめ活用法

ここからは、AssistiveTouchの便利な使い方を紹介します。

活用法①:仮想ホームボタンとして使う

iPhone X以降、ホームボタンがなくなりましたが、AssistiveTouchで仮想ホームボタンを作れます。

設定方法:

  1. メニューのアイコンを1つに設定
  2. その1つのアイコンに「ホーム」を割り当て

これで、画面上の丸いボタンがホームボタンの代わりになります。

メリット:

  • 下からスワイプしなくてもホーム画面に戻れる
  • 片手操作が楽になる

活用法②:スクリーンショットを簡単に撮る

通常、iPhoneでスクリーンショットを撮るには、複数のボタンを同時押しする必要があります。

  • iPhone X以降:サイドボタン + 音量アップボタン
  • iPhone 8以前:ホームボタン + 電源ボタン

これが意外と面倒ですよね。AssistiveTouchなら、ワンタップでスクリーンショットが撮れます!

設定方法:

  1. メニューに「スクリーンショット」を追加
  2. または、ダブルタップに「スクリーンショット」を割り当て

ゲームのプレイ画面やSNSの投稿を撮る時にとても便利です。

活用法③:音量調整を画面上で行う

音楽を聴いている時、サイドボタンを何度も押すのは面倒ですよね。

設定方法:

  1. メニューから「デバイス」を開く
  2. 音量を上げる」または「音量を下げる」を選択

画面上のスライダーで、細かく音量調整ができます。

活用法④:画面を録画する

iOS 11以降、画面録画機能が追加されましたが、AssistiveTouchからも起動できます。

設定方法:

  1. メニューに「画面を収録」を追加
  2. または、コントロールセンターに「画面収録」を追加しておき、AssistiveTouchの「コントロールセンター」から開く

ゲームの実況動画や、操作手順の説明動画を作りたい時に便利です。

活用法⑤:シェイク機能を使う(端末を振らずに)

iPhoneには、端末を振る(シェイク)ことで直前の操作を取り消す機能があります。

でも、電車の中など、振れない状況もありますよね。

設定方法:

  1. メニューに「シェイク」を追加

これで端末を振らなくても、シェイク機能が使えます。

使える場面:

  • 文字入力を間違って消してしまった時、復元できる
  • メールの送信を取り消す

活用法⑥:再起動をメニューから行う

iPhoneを再起動したい時、通常は複数のボタンを長押しする必要があります。

AssistiveTouchなら、メニューから再起動できます。

手順:

  1. AssistiveTouchメニューを開く
  2. デバイス」→「その他」→「再起動

これで、画面上の操作だけで再起動できます。


ホームボタンが壊れた時の応急処置

ホームボタン(またはサイドボタン)が壊れてしまった時、AssistiveTouchが大活躍します。

壊れたボタンの代替として使う

ホームボタンが壊れた場合:

AssistiveTouchの「ホーム」機能で、ホーム画面に戻ったり、アプリスイッチャーを開いたりできます。

電源ボタンが壊れた場合:

AssistiveTouchの「画面をロック」で、画面をロックできます。

音量ボタンが壊れた場合:

AssistiveTouchの「デバイス」→「音量を上げる/下げる」で調整できます。

修理までの一時的な対策

物理ボタンが壊れても、AssistiveTouchがあれば当面の間は普通に使えるので、修理の予約を取るまでの時間稼ぎになります。


よくあるトラブルと対処法

トラブル①:AssistiveTouchボタンが邪魔

対処法:

  1. 待機状態時の不透明度を下げる
  • 使わない時は透明に近くなり、目立たなくなります
  1. ボタンを画面の端に移動する
  • 普段使わない場所に配置しましょう
  1. 必要な時だけオンにする
  • ショートカットを設定して、使いたい時だけ呼び出す

トラブル②:ボタンが反応しない

対処法:

  1. iPhoneを再起動する
  2. AssistiveTouchをオフ→オンにする
  3. 画面保護フィルムを確認
  • 厚みのあるフィルムやケースが干渉している可能性

トラブル③:ボタンが勝手に動く

対処法:

これは仕様です。AssistiveTouchボタンは、画面の内容が隠れないように自動的に移動することがあります。

気になる場合は、ボタンを長押しして、好きな場所に固定し直しましょう。

トラブル④:スクリーンショットにボタンが映り込む

対処法:

AssistiveTouchでスクリーンショットを撮ると、ボタンは自動的に消えます

ただし、物理ボタンでスクリーンショットを撮ると、AssistiveTouchボタンも一緒に映り込むので注意してください。


よくある質問(FAQ)

Q1:AssistiveTouchを使うとバッテリーの減りが早くなりますか?

A: ほとんど影響ありません。

AssistiveTouchは軽量な機能なので、バッテリー消費への影響は微々たるものです。気にせず使って大丈夫ですよ。

Q2:AssistiveTouchボタンを完全に消すことはできますか?

A: AssistiveTouchをオフにすれば消えます。

「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」→「AssistiveTouch」で、スイッチをオフにしてください。

または、「待機状態時の不透明度」を0%にすれば、ほぼ見えなくなります。

Q3:ゲーム中にAssistiveTouchボタンが邪魔です。

A: 一時的にオフにするか、位置を変更しましょう。

方法①: ショートカット(サイドボタン3回クリックなど)で素早くオフ
方法②: ボタンを画面の隅に移動して、ゲーム画面と重ならないようにする

Q4:AssistiveTouchは他のAppleデバイスでも使えますか?

A: はい、iPadやApple Watchでも使えます。

特にApple Watch Series 4以降では、画面に触れずにハンドジェスチャ(手を握る、指を合わせるなど)だけで操作できる「AssistiveTouch」機能があります。

Q5:AssistiveTouchを使っている人は少数派ですか?

A: 実はかなり多くの人が使っています。

特に:

  • ホームボタン非搭載のiPhoneユーザー
  • スクリーンショットをよく撮る人
  • 片手操作を重視する人

には人気の機能です。

Q6:AssistiveTouchのメニューが英語表示になっています。

A: iPhoneの言語設定を確認してください。

「設定」→「一般」→「言語と地域」→「iPhoneの使用言語」が「日本語」になっているか確認しましょう。

Q7:カスタムジェスチャがうまく記録できません。

A: ゆっくり、はっきりとジェスチャを行いましょう。

記録は最大10秒まで可能です。複雑なジェスチャは、いくつかの単純なジェスチャに分けて記録するのがコツです。


まとめ:AssistiveTouchで快適なiPhoneライフを!

AssistiveTouchは、最初は「何だか邪魔そう」と思うかもしれませんが、一度使い始めると手放せなくなる便利機能です。

この記事のポイント:

  • AssistiveTouchは画面上の仮想ボタンで様々な操作ができる機能
  • 設定方法:設定→アクセシビリティ→タッチ→AssistiveTouchをオン
  • カスタマイズ可能:メニューやアクションを自分好みに設定できる
  • 便利な使い方
  • 仮想ホームボタン
  • ワンタップでスクリーンショット
  • 音量調整を画面上で
  • 物理ボタンが壊れた時の代替
  • ショートカット設定で素早くオン/オフ切り替え可能

こんな人におすすめ:

  • ホームボタンがないiPhoneを使っている
  • スクリーンショットをよく撮る
  • 片手でiPhoneを操作したい
  • 物理ボタンの劣化を防ぎたい
  • ボタンが壊れてしまった

まずは基本設定から始めて、徐々に自分好みにカスタマイズしていきましょう。

きっとあなたのiPhone生活が、もっと便利で快適になるはずです!

AssistiveTouchを活用して、より良いiPhoneライフを楽しんでくださいね。

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