iPadで動画を見ようとしたら、突然「ビデオを読み込めません」というエラーメッセージが表示されて困っていませんか?
せっかく撮影した思い出の動画や、ダウンロードした大切な映像が見られないのは本当に焦りますよね。
でも安心してください。このエラーは多くの場合、簡単な設定変更や操作で解決できるんです。
この記事では、iPadで「ビデオを読み込めません」エラーが発生する原因と、今すぐ試せる具体的な解決方法を10個ご紹介します。
- 「ビデオを読み込めません」エラーとは?
- エラーが発生する主な原因
- 【解決法1】iPadを再起動する
- 【解決法2】ストレージ容量を確認・確保する
- 【解決法3】「ストレージを最適化」をオフにする
- 【解決法4】インターネット接続を確認する
- 【解決法5】iPadOSを最新版にアップデートする
- 【解決法6】写真アプリを完全終了して再起動
- 【解決法7】低電力モードをオフにする
- 【解決法8】iCloud利用規約を承認する
- 【解決法9】問題の動画をお気に入りに追加・削除する
- 【解決法10】動画ファイルを適切な形式に変換する
- オンライン動画(YouTube、Netflixなど)が見られない場合
- それでも解決しない場合の最終手段
- 予防策:今後エラーを起こさないために
- まとめ
「ビデオを読み込めません」エラーとは?

iPadで動画を再生しようとすると、次のようなエラーメッセージが表示されることがあります。
- 「ビデオを読み込めません」
- 「このビデオの高品質バージョンの読み込み中にエラーが起きました」
- 「エラーが発生しました。後でもう一度お試しください」
これらのエラーは主に写真アプリ内の動画や、iCloudに保存した動画を再生しようとしたときに発生します。
YouTubeやNetflixなどのストリーミングアプリではなく、自分で撮影・保存した動画が見られないときに起こりやすい症状です。
エラーが発生する主な原因
iPadで動画が読み込めなくなる原因は、大きく分けて以下のパターンがあります。
1. ストレージ容量が不足している
iPadの空き容量が少ないと、動画のダウンロードや一時保存ができなくなります。
特にiCloudに保存されている高画質動画を再生するときは、一度iPad本体にダウンロードする必要があるため、十分な空き容量が必要です。
2. iCloud写真の「ストレージを最適化」設定
iCloud写真で「ストレージを最適化」をオンにしていると、iPad本体には軽量版しか保存されず、オリジナル動画はiCloudに保存されます。
この状態で動画を再生しようとすると、インターネット経由でダウンロードが始まりますが、接続が不安定だとエラーになってしまうんです。
3. インターネット接続の問題
iCloudに保存されている動画を再生するには、安定したインターネット接続が必須です。
Wi-Fiが弱い、通信制限がかかっている、モバイルデータ通信がオフになっているなどの理由で、動画のダウンロードに失敗することがあります。
4. 動画ファイル形式が非対応
iPadが対応している動画形式は限られています。
対応形式: MP4、MOV、M4V、MPEG-4、H.264、HEVC
これ以外の形式(AVI、MKV、WMVなど)の動画ファイルは、そのままでは再生できません。
5. メモリ不足
多数のアプリを同時に起動していると、iPadのメモリ(RAM)が不足して動画再生に必要な処理ができなくなります。
6. iPadOSのバージョンが古い
古いバージョンのiPadOSを使っていると、アプリとの互換性の問題や既知のバグによってエラーが発生することがあります。
7. 低電力モード
低電力モードが有効になっていると、バッテリーを節約するために一部の機能が制限され、高画質動画の読み込みができなくなる場合があります。
8. アプリの一時的な不具合
写真アプリやビデオプレイヤーアプリに一時的なバグが発生している可能性もあります。
9. 動画ファイルの破損
ダウンロード中に中断された動画や、転送時に破損したファイルは正常に再生できません。
10. iCloud利用規約の未承認
iCloudの利用規約が更新されているのに未承認のままだと、iCloud上の動画にアクセスできなくなることがあります。
【解決法1】iPadを再起動する

一番シンプルで効果的な方法が再起動です。多くの一時的な不具合はこれだけで解決します。
ホームボタンがあるiPadの場合
- 電源ボタンを長押し
- 画面に「スライドで電源オフ」が表示されたらスライド
- 完全に電源が切れるまで待つ
- 再度電源ボタンを押して起動
ホームボタンがないiPadの場合
- 音量ボタン(上または下)と電源ボタンを同時に長押し
- 「スライドで電源オフ」が表示されたらスライド
- 完全に電源が切れるまで待つ
- 電源ボタンを押して起動
強制再起動(通常の再起動で解決しない場合)
iPad Pro(2018年以降)、iPad Air(第4世代以降)、iPad mini(第6世代以降):
- 音量上ボタンを押してすぐ離す
- 音量下ボタンを押してすぐ離す
- 電源ボタンを長押し
- Appleロゴが表示されたら指を離す
それ以外のiPad:
- 電源ボタンとホームボタンを同時に長押し
- Appleロゴが表示されたら指を離す
【解決法2】ストレージ容量を確認・確保する
動画を読み込むには十分な空き容量が必要です。
ストレージ容量の確認方法
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「iPadストレージ」を選択
- 使用状況が表示されるまで少し待つ
空き容量が少ない(10GB以下)場合は、不要なデータを削除しましょう。
容量を空ける方法
不要なアプリを削除:
- 使っていないアプリを長押し
- 「Appを削除」をタップ
写真・動画を整理:
- 重複した写真や不要な動画を削除
- 「最近削除した項目」アルバムも空にする
Safari のキャッシュを削除:
- 「設定」→「Safari」
- 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ
【解決法3】「ストレージを最適化」をオフにする
iCloud写真の設定を変更して、オリジナル動画をiPad本体に保存するようにします。
設定手順
- 「設定」アプリを開く
- 一番上の自分の名前をタップ
- 「iCloud」→「写真」を選択
- 「iPadのストレージを最適化」の下にある
- 「オリジナルをダウンロード」を選択
注意: この設定を変更すると、すべての写真・動画のオリジナルがダウンロードされるため、ストレージ容量を多く消費します。
【解決法4】インターネット接続を確認する
iCloudから動画をダウンロードするには、安定したネット接続が必要です。
Wi-Fi接続を確認
- 「設定」→「Wi-Fi」
- 接続されているネットワークを確認
- 電波が弱い場合は、ルーターに近づく
モバイルデータ通信の設定
写真アプリがモバイルデータを使えるように設定します。
- 「設定」→「モバイル通信」(または「モバイルデータ通信」)
- 下にスクロールして「写真」を探す
- スイッチをオンにする
通信速度をチェック
動画のストリーミングには最低でも5Mbps以上の速度が推奨されます。
速度測定サイトやアプリで確認してみましょう。
【解決法5】iPadOSを最新版にアップデートする
古いバージョンのiPadOSには既知のバグが含まれている可能性があります。
アップデート手順
- 「設定」→「一般」
- 「ソフトウェア・アップデート」をタップ
- 利用可能なアップデートがあれば表示される
- 「ダウンロードしてインストール」をタップ
注意:
- Wi-Fiに接続してください
- バッテリー残量が50%以上、または電源に接続してください
- アップデートには時間がかかります
【解決法6】写真アプリを完全終了して再起動
アプリの一時的な不具合を解消します。
アプリの終了方法
ホームボタンがあるiPad:
- ホームボタンを2回連続で押す
- アプリのプレビューが表示される
- 写真アプリを上にスワイプして終了
ホームボタンがないiPad:
- 画面下部から上にスワイプして途中で止める
- アプリのプレビューが表示される
- 写真アプリを上にスワイプして終了
その後、写真アプリを再度開いて動画を再生してみてください。
【解決法7】低電力モードをオフにする

低電力モードでは動画処理のパフォーマンスが制限されます。
低電力モードの確認と解除
- 「設定」→「バッテリー」
- 「低電力モード」がオンになっていないか確認
- オンになっていたら、スイッチをオフにする
バッテリー残量が少ない場合は、充電しながら動画を再生すると良いでしょう。
【解決法8】iCloud利用規約を承認する
iCloudの利用規約が更新されている場合、承認しないと一部機能が使えません。
利用規約の確認方法
- 「設定」アプリを開く
- 一番上の自分の名前をタップ
- 「Apple IDの提案」という項目があるか確認
- 「新しいiCloud利用規約」があれば、タップして承認
承認後、動画が読み込めるようになる場合があります。
【解決法9】問題の動画をお気に入りに追加・削除する
不思議に聞こえるかもしれませんが、この方法で解決したという報告が多数あります。
手順
- 読み込めない動画を開く(エラーが表示されてもOK)
- 画面下部のハートマークをタップしてお気に入りに追加
- 数秒待つ
- もう一度ハートマークをタップしてお気に入りから削除
- 動画を再生してみる
この操作により、iCloudとの同期がリフレッシュされるようです。
【解決法10】動画ファイルを適切な形式に変換する
iPadで対応していない形式の動画は、変換が必要です。
iPadが対応している動画形式
- MP4(H.264コーデック)
- MOV(QuickTime形式)
- M4V(iTunesビデオ形式)
- MPEG-4
- HEVC(H.265)
これ以外の形式(AVI、MKV、WMVなど)は変換が必要になります。
変換方法
パソコンで動画変換ソフトを使用します。
無料の変換ツール例:
- HandBrake(Windows/Mac)
- VLC Media Player(Windows/Mac)
- CloudConvert(オンライン)
- 変換ソフトに動画ファイルを読み込む
- 出力形式を「MP4(H.264)」に設定
- 変換を実行
- 変換後の動画をiPadに転送
オンライン動画(YouTube、Netflixなど)が見られない場合
iCloudの動画ではなく、ストリーミングサービスの動画が再生できない場合は、別の対処が必要です。
ストリーミング動画のトラブルシューティング
- アプリを最新版にアップデート
- App Storeで該当アプリを検索
- 「アップデート」があればタップ
- アプリのキャッシュをクリア
- アプリを削除して再インストール
- または、アプリ内の設定からキャッシュ削除
- ネットワーク環境を確認
- Wi-Fiルーターを再起動
- モバイルデータとWi-Fiを切り替えて試す
- 画質設定を下げる
- アプリ内で画質を「自動」または「低画質」に変更
それでも解決しない場合の最終手段
上記の方法をすべて試しても解決しない場合は、次の方法を検討してください。
1. すべての設定をリセット
これはデータは消えませんが、Wi-Fiパスワードなどの設定情報は再入力が必要です。
- 「設定」→「一般」
- 「転送またはiPadをリセット」
- 「リセット」→「すべての設定をリセット」
2. 動画ファイルが破損している可能性
- 動画ファイル自体が壊れている場合、修復ソフトが必要です
- パソコンに動画を転送して、動画修復ツールを使用
3. Appleサポートに相談
- Apple公式サポートページから問い合わせ
- Apple Storeの Genius Bar を予約
- ハードウェアの問題の可能性もあります
予防策:今後エラーを起こさないために

一度解決したら、今後同じ問題を起こさないための予防策も大切です。
定期的にストレージを管理
- 月に1回は不要なデータを削除
- 最低でも15GB以上の空き容量を確保
- iCloudストレージプランのアップグレードも検討
iPadOSとアプリを常に最新に
- 自動アップデートをオンにする
- 「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」
- 「自動アップデート」をオン
iCloud写真の設定を適切に
用途に合わせて設定を選びましょう:
- ストレージ重視: 「iPadのストレージを最適化」
- 速度・確実性重視: 「オリジナルをダウンロード」
安定したWi-Fi環境を整える
- 高速なインターネット回線を使用
- Wi-Fiルーターを定期的に再起動
- 5GHz帯のWi-Fiを優先的に使用
まとめ
iPadで「ビデオを読み込めません」というエラーが表示されたときは、以下の順番で試してみてください。
- iPadを再起動する(まずはこれ!)
- ストレージ容量を確認して空きを作る
- インターネット接続を確認
- 「オリジナルをダウンロード」に設定変更
- iPadOSを最新版にアップデート
ほとんどの場合、これらの方法で解決できるはずです。
動画はかけがえのない思い出や大切な情報が詰まっていますから、諦めずに一つずつ試してみてくださいね。
それでも解決しない場合は、Appleサポートに相談することをおすすめします。


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