iPadのリカバリーモード解除方法|画面が真っ暗で困ったときの対処法

プログラミング・IT

iPadの画面に突然、ケーブルとパソコンのアイコンが表示されて、どうしていいか分からず困っていませんか?

これは「リカバリーモード」という特別な状態です。アップデート中にエラーが起きたり、システムに不具合が発生したりすると、iPadが自動的にこのモードに入ることがあります。

でも安心してください。リカバリーモードは故障ではありません。正しい手順を踏めば、ほとんどの場合は元の状態に戻せます。

この記事では、iPadのリカバリーモードを解除する方法を、初心者の方でも分かりやすく解説していきます。

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  1. リカバリーモードって何?なぜこうなるの?
  2. 【最優先】まず試すべき解除方法:強制再起動
    1. ホームボタンがないiPadの場合
    2. ホームボタンがあるiPadの場合
    3. 強制再起動のコツと注意点
  3. パソコンを使った解除方法【iTunesまたはFinder】
    1. 必要なもの
    2. Macでの操作手順(macOS Catalina 以降)
    3. Windowsパソコンでの操作手順
    4. 「復元」を選ぶ前に知っておくべきこと
  4. リカバリーモードに入った原因別の対処法
    1. アップデート中にトラブルが起きた
    2. パスコードを何度も間違えた
    3. 誤った操作でリカバリーモードに入った
    4. 何度も再起動を繰り返している(リンゴループ)
  5. リカバリーモードが解除できないときの最終手段
    1. パソコン側の問題をチェック
    2. iPad本体の問題を疑う
    3. それでもダメならAppleサポートへ
  6. リカバリーモードとDFUモードの違い
  7. 今後リカバリーモードにならないための予防策
    1. 定期的なバックアップを取る
    2. アップデートは慎重に
    3. 怪しいアプリは入れない
    4. 物理的なダメージを避ける
  8. よくある質問
    1. Q1:リカバリーモードの解除にどれくらい時間がかかる?
    2. Q2:データは消えてしまうの?
    3. Q3:リカバリーモードはどのくらい放置しても大丈夫?
    4. Q4:パソコンがない場合はどうすればいい?
    5. Q5:リカバリーモードと初期化は違うの?
  9. まとめ:落ち着いて対処すれば解決できる

リカバリーモードって何?なぜこうなるの?

まず基本から確認しましょう。

リカバリーモードとは

  • iPadのシステムに重大なエラーが起きたときの「緊急モード」
  • システムの修復や初期化を行うための特別な状態
  • 画面には「ケーブルとパソコン(またはiTunes)のアイコン」が表示される

普通に使っている分には、このモードに遭遇することはほとんどありません。

でも、以下のような状況でリカバリーモードに入ってしまうことがあります:

よくあるケース

  • iPadOSのアップデート中にエラーが発生した
  • システムの復元作業が途中で止まった
  • 何度も再起動を繰り返している(リンゴループ)
  • 誤った操作でリカバリーモードに入ってしまった
  • パスコードを忘れて何度も間違えた

「アップデート中に充電が切れた」「途中でケーブルを抜いてしまった」などのトラブルが原因になることが多いです。

【最優先】まず試すべき解除方法:強制再起動

リカバリーモードを解除するには、いくつかの方法がありますが、最初に試すべきは強制再起動です。

この方法なら:

  • パソコン不要
  • データも消えない
  • 所要時間は約1分

成功率も高いので、まずはこれを試してみてください。

ホームボタンがないiPadの場合

最近のiPad Pro、iPad Air、iPad mini(第6世代以降)などが該当します。

手順:

  1. 音量アップボタンを押してすぐ離す
  2. 音量ダウンボタンを押してすぐ離す
  3. 電源ボタン(トップボタン)を長押し
  4. Appleロゴが表示されるまで押し続ける

ポイントは「素早く」です。音量ボタンは押してすぐ離し、電源ボタンだけを長押しします。

10秒ほど押し続けると、画面が真っ暗になってからAppleロゴが表示されます。ロゴが出たら成功です。

ホームボタンがあるiPadの場合

iPad(第9世代以前)、古いiPad Pro、iPad Airなどが該当します。

手順:

  1. ホームボタンと電源ボタンを同時に長押し
  2. Appleロゴが表示されるまで押し続ける
  3. 両方のボタンを離す

こちらも10秒程度で画面が変わります。Appleロゴが出たら成功のサインです。

強制再起動のコツと注意点

うまくいかない場合:

  • ボタンの組み合わせが間違っている可能性がある
  • 押す時間が短すぎる
  • バッテリーが完全に切れている

注意してほしいこと:

  • 何度も繰り返すとiPadに負担がかかる
  • 2〜3回試してダメなら、次の方法に進む
  • 充電が20%以上あることを確認

強制再起動でリカバリーモードが解除できれば、そのまま普通に使えるようになります。

パソコンを使った解除方法【iTunesまたはFinder】

強制再起動でもダメだった場合、パソコンを使った方法を試しましょう。

この方法では、iPadのシステムを「アップデート」または「復元」することでリカバリーモードから抜け出します。

必要なもの

  • Mac または Windows パソコン
  • USBケーブル(Lightning または USB-C)
  • 最新のiTunesまたはFinder(macOS Catalina以降)

重要な違い:

  • アップデート:データが残る
  • 復元:データが全部消える

まずは「アップデート」を試してください。それでダメなら「復元」しか選択肢がありません。

Macでの操作手順(macOS Catalina 以降)

  1. Finderを開く
  2. iPadをケーブルでMacに接続
  3. 左側のサイドバーに表示されるiPadをクリック
  4. 「アップデート」または「復元」のボタンが表示される
  5. まず「アップデート」を選択
  • これでデータを保持したまま修復できる
  1. 最新のiPadOSがダウンロードされる
  • 15分以上かかることもある
  • その間リカバリーモード画面が消えても、ダウンロードが終わるまで待つ
  1. アップデートが完了したら、iPadが再起動する

Windowsパソコンでの操作手順

  1. 最新のiTunesをインストール
  • Apple Devicesアプリ(Windows 11以降)でもOK
  1. iTunesを起動
  2. iPadをケーブルでパソコンに接続
  3. 「iPadがリカバリーモードです」というメッセージが表示される
  4. 「アップデート」または「復元」を選択
  5. 画面の指示に従って進める

手順はMacとほぼ同じです。まずは必ず「アップデート」を試してください。

「復元」を選ぶ前に知っておくべきこと

「アップデート」でも解除できない場合、最終手段として「復元」があります。

復元するとこうなる:

  • iPadが工場出荷時の状態に戻る
  • すべてのデータが消える
  • 写真、動画、アプリ、設定など全部消える
  • バックアップがあれば、後から復元できる

バックアップがない場合:

  • データは完全に失われる
  • 取り戻す方法はない

「復元」は本当に最後の手段です。実行前にもう一度、他の方法を試すことをおすすめします。

リカバリーモードに入った原因別の対処法

リカバリーモードになってしまった原因によって、最適な対処法が変わります。

アップデート中にトラブルが起きた

症状:

  • iPadOSのアップデート中に固まった
  • 進行バーが全く動かない
  • 突然リカバリーモード画面になった

対処法:

  1. 強制再起動を試す
  2. ダメならパソコンで「アップデート」を実行
  3. 最新のiPadOSをインストールし直す

アップデートの失敗が原因なら、「アップデート」操作だけで解決することが多いです。

パスコードを何度も間違えた

症状:

  • 「iPadは使用できません」と表示
  • 何度試してもロック解除できない
  • リカバリーモードに入るよう指示される

対処法:

  1. パソコンでiPadを「復元」する
  2. バックアップから復元する
  3. 新しいiPadとして設定する

この場合は残念ながら、データを残したまま解除する方法はありません。セキュリティ上の仕様です。

誤った操作でリカバリーモードに入った

症状:

  • ボタン操作を間違えてリカバリーモードに
  • 特に不具合はなかった
  • 突然この画面になった

対処法:

  1. 強制再起動だけで解決する可能性が高い
  2. それでもダメなら「アップデート」

誤操作が原因なら、ほぼ確実に強制再起動で戻ります。

何度も再起動を繰り返している(リンゴループ)

症状:

  • Appleロゴが表示されては消える
  • 起動が完了しない
  • 最終的にリカバリーモード画面に

対処法:

  1. 強制再起動を試す
  2. パソコンで「アップデート」
  3. それでもダメなら「復元」

リンゴループは深刻なシステムエラーです。「復元」が必要になる可能性が高いです。

リカバリーモードが解除できないときの最終手段

上記の方法を全て試してもダメな場合、以下を確認してください。

パソコン側の問題をチェック

iTunesまたはFinderが最新版か確認

  • 古いバージョンだと認識しない
  • アップデートしてから再度試す

USBケーブルを変えてみる

  • 純正ケーブルを使う
  • 別のケーブルで試す
  • ケーブルの断線が原因のことも

別のUSBポートを試す

  • パソコンの別のポートに差し替える
  • USB-Cハブを使っている場合は直接接続

別のパソコンで試す

  • 友人や家族のパソコンを借りる
  • MacとWindowsの両方試す

iPad本体の問題を疑う

充電してから試す

  • バッテリーが完全に切れている可能性
  • 30分以上充電してから再試行

ボタンが故障している可能性

  • 電源ボタンや音量ボタンが反応しない
  • この場合は修理が必要

水濡れや落下のダメージ

  • 過去に水没したことがある
  • 落としてから調子が悪い
  • 物理的な故障の可能性

それでもダメならAppleサポートへ

自力での解決が難しい場合:

Appleサポートに連絡

  • 電話:0120-277-535
  • オンラインチャット:support.apple.com/ja-jp
  • 近くのApple Store

修理が必要なケース

  • ハードウェアの故障
  • 水濡れによる基板の損傷
  • ボタンの物理的な破損

保証期間内なら無償修理の可能性もあります。AppleCare+に加入していれば、さらに安心です。

リカバリーモードとDFUモードの違い

たまに「DFUモード」という言葉を聞くことがあるかもしれません。

リカバリーモード

  • 画面にケーブルとパソコンのアイコンが表示される
  • iTunesやFinderで復元やアップデートができる
  • 比較的軽度の問題に対応

DFUモード(Device Firmware Update Mode)

  • 画面が完全に真っ暗
  • より深刻なシステムエラーに対応
  • ファームウェアレベルでの復元が可能
  • より強力だが、リスクも高い

リカバリーモードで解決できない場合の最終手段がDFUモードです。ただし、一般ユーザーが使う必要はほとんどありません。

今後リカバリーモードにならないための予防策

リカバリーモードは予期せず起こることが多いですが、ある程度予防できます。

定期的なバックアップを取る

iCloudバックアップの設定

  1. 「設定」→ 自分の名前 → 「iCloud」
  2. 「iCloudバックアップ」をオンにする
  3. Wi-Fi接続中、充電中に自動バックアップされる

パソコンへのバックアップ

  • FinderまたはiTunesで定期的にバックアップ
  • データの完全な複製が作れる
  • 復元も高速

バックアップさえあれば、万が一「復元」が必要になってもデータを取り戻せます。

アップデートは慎重に

アップデート前のチェックリスト

  • バッテリーが50%以上ある
  • 安定したWi-Fi環境
  • バックアップを取っておく
  • 時間に余裕があるとき

避けるべきタイミング

  • バッテリーが少ないとき
  • 急いでいるとき
  • 不安定なWi-Fi環境

アップデートの失敗がリカバリーモードの最大の原因です。落ち着いた環境で実行しましょう。

怪しいアプリは入れない

注意すべきこと

  • 非公式アプリストアからのインストール
  • Jailbreak(脱獄)
  • 怪しいプロファイルのインストール

公式App Store以外からアプリを入れると、システムが不安定になることがあります。

物理的なダメージを避ける

大切にする基本

  • ケースやカバーを使う
  • 水濡れに注意
  • 高い場所から落とさない
  • 極端な温度環境を避ける

物理的な故障が原因でリカバリーモードに入ることもあります。

よくある質問

Q1:リカバリーモードの解除にどれくらい時間がかかる?

A: 方法によって異なります:

  • 強制再起動:約1分
  • アップデート:15分〜1時間
  • 復元:30分〜2時間

ダウンロード速度や、iPadのモデルによっても変わります。

Q2:データは消えてしまうの?

A: 方法によります:

  • 強制再起動:データは残る
  • アップデート:データは残る
  • 復元:すべて消える

まずはデータが残る方法から試してください。

Q3:リカバリーモードはどのくらい放置しても大丈夫?

A: 基本的に問題ありませんが:

  • バッテリーが切れるまで放置は避ける
  • 長時間そのままにしても自動では解除されない
  • できるだけ早く対処した方が良い

数時間〜1日程度なら問題ありませんが、何日も放置するのは避けましょう。

Q4:パソコンがない場合はどうすればいい?

A: いくつか選択肢があります:

  • 強制再起動を繰り返し試す
  • 友人や家族のパソコンを借りる
  • Apple Storeに持ち込む
  • 家電量販店のサポートを利用

パソコンなしでの解除は難しいため、どうにかパソコンを確保することをおすすめします。

Q5:リカバリーモードと初期化は違うの?

A: はい、違います:

  • リカバリーモード:システム修復のための「状態」
  • 初期化:データを完全に消去する「操作」

リカバリーモードは初期化の一つの手段ですが、必ずしも初期化が必要なわけではありません。

まとめ:落ち着いて対処すれば解決できる

最後に、この記事の重要ポイントをまとめます。

リカバリーモードの基本

  • システムに問題があるときの緊急モード
  • 故障ではなく、ほとんどの場合は解決できる
  • 画面にケーブルとパソコンのアイコンが表示される

解除の手順(優先順)

  1. まず強制再起動を試す(データが残る)
  2. ダメならパソコンで「アップデート」(データが残る)
  3. それでもダメなら「復元」(データは消える)
  4. 最終手段はAppleサポートへ

予防のために

  • 定期的にバックアップを取る
  • アップデートは慎重に行う
  • iPadを丁寧に扱う

困ったときの連絡先

  • Appleサポート:0120-277-535
  • オンラインサポート:support.apple.com/ja-jp

リカバリーモードに入ってしまうと焦りますが、冷静に対処すれば大丈夫です。

まずは強制再起動を試して、それでもダメならパソコンでアップデートしてみてください。多くの場合、これだけで解決します。

「復元」が必要になった場合でも、バックアップさえあればデータは取り戻せます。日頃からバックアップを習慣づけておくことが、何より大切ですよ。

あなたのiPadが無事に元の状態に戻ることを願っています!

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