iPadのフローティングキーボードが戻らない!完全解決ガイド

「iPadのキーボードが小さくなって戻らない!」
「2本指で広げても反応しない…」
「フローティングキーボードを解除したいのにできない」

iPadで文字入力しようとしたら、突然キーボードが小さくなってしまい、通常サイズに戻せなくなることがあります。特にApple Pencilを使った後や、Safariで検索しているときに起こりやすい現象です。

この記事では、iPadのフローティングキーボードが戻らない問題について、原因別の解決方法を詳しく解説します。

スポンサーリンク
  1. フローティングキーボードとは?
    1. 基本的な説明
    2. フローティングキーボードの利点
  2. 基本的な戻し方(3つの方法)
    1. 方法1:2本指でピンチアウト(広げる)
    2. 方法2:キーボードアイコンから「フル」を選択
    3. 方法3:下部のバーをドラッグ
  3. 基本的な方法で戻らない場合の原因と対処法
    1. 原因1:スクリブル機能が有効になっている
    2. 原因2:特定のアプリでのみ発生(特にSafari)
    3. 原因3:ジェスチャーが認識されない
    4. 原因4:キーボード設定の問題
    5. 原因5:iOS/iPadOSのバグ
  4. 対処法の優先順位
    1. ステップ1:基本的な方法を試す(1〜3分)
    2. ステップ2:スクリブルを確認(2〜3分)
    3. ステップ3:再起動を試す(3〜5分)
    4. ステップ4:設定とアップデートを確認(5〜10分)
    5. ステップ5:それでもダメな場合(10分〜)
  5. フローティングキーボードの使い方
    1. フローティングキーボードへの切り替え方
    2. フローティングキーボードの移動方法
    3. 分割キーボードとの違い
  6. よくある質問
    1. Q1. フローティングキーボードを完全に無効化できますか?
    2. Q2. Apple Pencilを使いながら通常のキーボードを表示したい
    3. Q3. Safariでだけフローティングキーボードになるのはなぜ?
    4. Q4. ピンチアウトが全く反応しません
    5. Q5. 物理キーボード接続時もフローティングキーボードが出る?
    6. Q6. iPadのモデルによって違いはありますか?
  7. まとめ

フローティングキーボードとは?

基本的な説明

フローティングキーボードは、iPadOS 13以降で利用できる機能です。

特徴:

  • 通常よりも小さいサイズのキーボード
  • 画面上の好きな位置に移動できる
  • 片手での入力に便利
  • iPhone風の配列で表示される

通常のキーボードとの違い:

項目通常のキーボードフローティングキーボード
サイズ大きい(画面幅いっぱい)小さい(iPhone程度)
位置画面下部に固定自由に移動可能
表示常に画面下部画面上のどこでも

フローティングキーボードの利点

便利な場面:

  • 画面の広い範囲を見たいとき
  • Apple Pencilで書きながら文字入力するとき
  • 片手で素早く入力したいとき
  • 入力欄が画面上部にあるとき

不便な場面:

  • 長文を入力するとき
  • タイピング速度が重要なとき
  • 両手で入力したいとき
  • 誤って表示されたとき

基本的な戻し方(3つの方法)

まず、標準的な方法を3つ紹介します。これらの方法で多くの場合は解決できます。

方法1:2本指でピンチアウト(広げる)

最も基本的で推奨される方法です。

手順:

  1. フローティングキーボードに2本の指を置く
  2. 2本の指を広げるように動かす(ピンチアウト)
  3. キーボードが大きくなり、画面下部に固定される

ポイント:

  • 指を同時に置く
  • しっかりと広げる動作をする
  • キーボードの中央付近に指を置くとやりやすい

方法2:キーボードアイコンから「フル」を選択

ジェスチャーが苦手な方におすすめの方法です。

手順:

  1. キーボード右下のキーボードアイコン(□に下向き矢印)を長押し
  2. メニューが表示されるので「フル」をタップ
  3. キーボードが通常サイズに戻る

メニューの選択肢:

  • フローティング: 現在の状態(小さいキーボード)
  • 固定解除: キーボードを画面中央に移動(サイズは変わらない)
  • 分割: キーボードを左右に分割(対応機種のみ)
  • フル: 通常の大きいキーボードに戻る

方法3:下部のバーをドラッグ

直感的で簡単な方法です。

手順:

  1. フローティングキーボード下部の灰色のバー(「―」)をタッチして押さえたまま
  2. 画面下部の中央に向かってドラッグ
  3. バーが大きな灰色の四角になったら指を離す
  4. キーボードが画面下部に固定され、通常サイズに戻る

コツ:

  • ゆっくりとドラッグする
  • 画面下部中央を意識する
  • 四角が表示されてから指を離す

基本的な方法で戻らない場合の原因と対処法

基本的な方法を試しても戻らない場合、以下の原因が考えられます。

原因1:スクリブル機能が有効になっている

最も多い原因がこれです!

スクリブルとは?

Apple Pencilで手書き文字を入力できる機能です。スクリブルが有効な場合、専用の小さいキーボードが表示され、通常のジェスチャーでは戻せなくなります。

症状:

  • Apple Pencilで画面をタップするとフローティングキーボードが出る
  • 2本指でピンチアウトしても反応しない
  • キーボードアイコンのメニューが表示されない、または選択できない
  • 特定のアプリ(Safariなど)でのみ発生する

解決方法:スクリブルをオフにする

手順:

  1. iPadの「設定」アプリを開く
  2. 左側のメニューから「Apple Pencil」をタップ
  3. スクリブル」のスイッチをオフ(灰色)にする
  4. 一度アプリを完全に終了
  • ホーム画面で画面下部から上にスワイプ(ホームボタンがある場合はホームボタン2回押し)
  • App Switcherで該当アプリを上にスワイプして終了
  1. アプリを再起動
  2. キーボードが通常サイズに戻っているか確認

注意点:

  • スクリブルをオフにすると、手書き文字入力機能が使えなくなる
  • 必要に応じてオン/オフを切り替える

原因2:特定のアプリでのみ発生(特にSafari)

症状:

  • Safariでのみフローティングキーボードになる
  • 他のアプリ(メモ、メッセージなど)では正常
  • ピンチアウトが効かない

解決方法1:スクリブルをオフにしてアプリを再起動

前述のスクリブルオフの手順を実行後、Safariを完全に終了して再起動します。

解決方法2:別のアプリで正常なキーボードを呼び出してから戻る

  1. 画面を分割表示(Split View)にする
  2. 片方にSafariを開く
  3. もう片方にメモアプリなど別のアプリを開く
  4. メモアプリで文字入力欄をタップして通常のキーボードを表示
  5. そのままSafariに戻る
  6. Safariで数文字入力
  7. 分割表示を解除

この方法で一時的に通常のキーボードに戻ることがあります。

原因3:ジェスチャーが認識されない

症状:

  • 2本指を置いても1本指として認識される
  • ピンチアウトしても文字が入力される
  • 指を広げてもキーボードが拡大しない

解決方法:

1. ゆっくりと確実に操作する

  • 2本の指を同時に置く
  • キーボードの中央付近に指を置く
  • ゆっくりと大きく広げる
  • 指が離れないように注意

2. 画面を清潔にする

  • 画面に汚れや水滴があると誤認識する
  • 柔らかい布で画面を拭く
  • 手の汗や油分も拭き取る

3. 手袋やスタイラスをしている場合

  • 素手で操作する
  • 静電容量式タッチスクリーン対応の手袋を使用

原因4:キーボード設定の問題

症状:

  • 何をしてもフローティングキーボードに戻ってしまう
  • 一度は戻っても再度小さくなる

解決方法:キーボード設定を確認

手順:

  1. 設定」→「一般」→「キーボード」を開く
  2. キーボードを分割」の設定を確認
  • オンの場合:オフにしてみる
  • オフの場合:一度オンにしてから再度オフにする
  1. iPadを再起動

注意:

  • iPad Pro(11インチ、12.9インチ)、iPad Air(4世代以降)では「キーボードを分割」オプションは表示されません

原因5:iOS/iPadOSのバグ

症状:

  • どの方法を試しても戻らない
  • 最近iPadOSをアップデートした後から発生

解決方法1:iPadを再起動

ホームボタンがないiPad(iPad Pro、iPad Airなど):

  1. 音量上ボタンを押して素早く離す
  2. 音量下ボタンを押して素早く離す
  3. 電源ボタンを押し続ける
  4. Appleロゴが表示されたら離す

ホームボタンがあるiPad:

  1. 電源ボタンホームボタンを同時に押し続ける
  2. Appleロゴが表示されたら両方のボタンを離す

解決方法2:iPadOSを最新版にアップデート

  1. 「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」を開く
  2. アップデートが利用可能な場合は「ダウンロードしてインストール」をタップ
  3. 画面の指示に従ってアップデート

解決方法3:アプリを強制終了して再起動

  1. App Switcherを表示
  • ホームボタンなし:画面下部から上にスワイプして中央で止める
  • ホームボタンあり:ホームボタンを2回素早く押す
  1. 問題のあるアプリを上にスワイプして終了
  2. ホーム画面からアプリを再起動

対処法の優先順位

効率的に問題を解決するため、以下の順番で試すことをおすすめします。

ステップ1:基本的な方法を試す(1〜3分)

  1. 2本指でピンチアウト
  2. キーボードアイコンから「フル」を選択
  3. 下部のバーをドラッグ

→ 解決した場合は完了

ステップ2:スクリブルを確認(2〜3分)

  1. 設定からスクリブルをオフ
  2. アプリを終了して再起動

→ 解決した場合は完了

ステップ3:再起動を試す(3〜5分)

  1. アプリを強制終了
  2. それでもダメならiPadを再起動

→ 解決した場合は完了

ステップ4:設定とアップデートを確認(5〜10分)

  1. キーボード設定を確認
  2. iPadOSを最新版にアップデート
  3. アップデート後再起動

ステップ5:それでもダメな場合(10分〜)

  1. すべての設定をリセット
  • 「設定」→「一般」→「転送またはiPadをリセット」→「リセット」→「すべての設定をリセット」
  • データは消えませんが、Wi-Fiパスワードなどは再設定が必要
  1. Appleサポートに連絡

フローティングキーボードの使い方

せっかくなので、フローティングキーボードの便利な使い方も紹介します。

フローティングキーボードへの切り替え方

方法1:2本指でピンチイン(つまむ)

  1. 通常のキーボードに2本の指を広げて置く
  2. 2本の指をつまむように動かす(ピンチイン)
  3. キーボードが小さくなる

方法2:キーボードアイコンから選択

  1. キーボード右下のキーボードアイコンを長押し
  2. フローティング」をタップ

フローティングキーボードの移動方法

  1. キーボード下部の灰色のバータッチ
  2. 画面上の好きな位置までドラッグ
  3. 指を離す

おすすめの配置:

  • 利き手側に配置(片手入力しやすい)
  • 入力欄の近くに配置(入力内容が見やすい)
  • Apple Pencilで書く場所を避けて配置

分割キーボードとの違い

分割キーボード(対応機種のみ):

  • キーボードが左右に分かれる
  • 両手の親指で入力しやすい
  • iPad mini、iPad(第9世代以前)でのみ利用可能
  • iPad Pro、iPad Air(第4世代以降)では非対応

フローティングキーボード

  • すべてのiPadで利用可能
  • 画面上のどこにでも移動可能
  • 片手入力に最適

よくある質問

Q1. フローティングキーボードを完全に無効化できますか?

A: iPadOS 18現在、フローティングキーボード機能を完全に無効化する設定はありません。

ただし、誤って表示されないようにする対策:

  • スクリブル機能をオフにする
  • 画面を強くピンチしない
  • Apple Pencilを使う場合は手書き入力とキーボード入力を分けて考える

Q2. Apple Pencilを使いながら通常のキーボードを表示したい

A: スクリブルをオフにすることで、Apple Pencil使用時も通常のキーボードが表示されます。

手順:

  1. 設定→Apple Pencil→スクリブルをオフ
  2. アプリを再起動

手書き入力が必要な場合は、必要に応じてスクリブルをオン/オフ切り替えます。

Q3. Safariでだけフローティングキーボードになるのはなぜ?

A: Safariは検索バーやフォームの入力が多いため、スクリブル機能と組み合わせた際にフローティングキーボードが自動で表示されやすい設計になっています。

対処法:

  1. スクリブルをオフにする
  2. Safariを完全に終了して再起動
  3. iPadを再起動

Q4. ピンチアウトが全く反応しません

A: 以下を確認してください:

  1. 2本の指を同時に置いているか
  • 1本ずつ置くと認識されない
  1. スクリブルが有効になっていないか
  • スクリブル有効時は専用キーボードで通常のジェスチャーが効かない
  1. 画面が汚れていないか
  • 汚れや水滴があると誤認識する
  1. 保護フィルムが原因ではないか
  • 低品質の保護フィルムはマルチタッチを妨げることがある

Q5. 物理キーボード接続時もフローティングキーボードが出る?

A: 物理キーボード(Magic KeyboardやSmart Keyboardなど)を接続している場合、通常はオンスクリーンキーボードは表示されません。

表示される場合:

  1. キーボードの接続を確認
  2. iPadを再起動
  3. キーボードを再接続

Q6. iPadのモデルによって違いはありますか?

A: あります。

分割キーボード対応モデル:

  • iPad mini(全世代)
  • iPad(第9世代以前)

分割キーボード非対応モデル:

  • iPad Pro(11インチ、12.9インチ)
  • iPad Air(第4世代以降)
  • iPad(第10世代以降)

フローティングキーボードはすべてのモデルで利用できます。

まとめ

iPadのフローティングキーボードが戻らない問題について解説しました。

重要なポイントをおさらいします:

基本的な戻し方(3つの方法):

  • 2本指でピンチアウト(広げる)
  • キーボードアイコンから「フル」を選択
  • 下部のバーを画面下中央にドラッグ

戻らない場合の最も多い原因:

  • スクリブル機能が有効になっている
  • 設定→Apple Pencil→スクリブルをオフ
  • アプリを再起動すると解決

その他の原因と対処法:

  • 特定のアプリ(Safari)でのみ発生→スクリブルオフ+アプリ再起動
  • ジェスチャー認識されない→2本指を同時に、画面を清潔に
  • キーボード設定→分割設定のオン/オフ切り替え
  • iOS/iPadOSのバグ→再起動、アップデート

対処の優先順位:

  1. 基本的な方法を試す(1〜3分)
  2. スクリブルを確認(2〜3分)
  3. 再起動を試す(3〜5分)
  4. 設定とアップデートを確認(5〜10分)
  5. すべての設定をリセット、またはAppleサポートに連絡

フローティングキーボードの便利な使い方:

  • 2本指でピンチイン→フローティング化
  • 下部のバーをドラッグ→自由に移動
  • 片手入力やApple Pencil使用時に便利

よくある質問:

  • 完全に無効化はできない
  • スクリブルオフで多くの問題は解決
  • Safariで頻発する場合はスクリブルが原因
  • ピンチアウトが効かない場合は画面の清掃とスクリブル確認

フローティングキーボードは便利な機能ですが、意図せず表示されると困ることもあります。

この記事を参考に、状況に応じて通常のキーボードとフローティングキーボードを使い分けてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました