iPadのデータを完全に消去したい理由は、人それぞれです。
- 新しいiPadを買ったので、古いiPadを売却したい
- 家族や友人にiPadを譲りたい
- iPadの調子が悪いので、一度リセットしたい
- iPadを紛失してしまった
どんな理由であれ、iPadには個人情報がたくさん詰まっているので、適切にデータを消去することは非常に重要です。
この記事では、iPadのデータを安全かつ完全に消去する方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。バックアップの取り方から、パスコードを忘れた場合の対処法まで、iPadのデータ消去に関するすべてを網羅しています。
iPadを初期化(データ消去)するのはどんな時?

まず、どんな時にiPadのデータ消去が必要なのか確認しましょう。
ケース1:iPadを売却・譲渡する時【必須】
最も重要なケースです。
iPadを他人の手に渡す前には、必ずデータを完全に消去しなければいけません。
消去しないとどうなる?
- クレジットカード情報が盗まれる可能性(Apple Pay)
- 写真や動画が見られる
- メールやメッセージの履歴が見られる
- SNSアカウントが乗っ取られる
- 連絡先が流出する
iPadには、あなたの生活のすべてが詰まっていると言っても過言ではありません。必ずデータを消去してから手放しましょう。
ケース2:iPadの動作が重い・不具合がある時
リセットすると改善することがあります。
以下のような症状がある場合、初期化が有効です。
- 動作が極端に遅い
- アプリが頻繁にクラッシュする
- フリーズすることが多い
- バッテリーの減りが異常に早い
- 謎のエラーメッセージが出る
- アップデートに失敗する
再起動でも直らない場合は、初期化を検討しましょう。
ケース3:iPadを紛失・盗難された時
遠隔でデータを消去できます。
iPadを失くしてしまった場合でも、「探す」機能を使えば、遠隔でデータを消去できます。これにより、拾った人や盗んだ人が個人情報にアクセスするのを防げます。
ケース4:新しいiPadに買い替える時
古いiPadをクリーンな状態にしたい時。
新しいiPadにデータを移行した後、古いiPadはサブ機として使うか、家族に譲るか、売却することが多いでしょう。いずれの場合も、一度初期化してクリーンな状態にするのがおすすめです。
【重要】初期化する前に必ずやるべき3つのこと
いきなり初期化してはいけません!以下の3つを必ず実行してください。
1. データのバックアップを取る
データは一度消すと二度と戻りません。
初期化すると、iPad内のすべてのデータが完全に削除されます。大切な写真、動画、連絡先、アプリのデータなど、すべて消えてしまいます。
後で後悔しないように、必ずバックアップを取りましょう。
バックアップ方法は2つ
- iCloudバックアップ(おすすめ・簡単)
- iTunesバックアップ(容量無制限)
詳しい手順は後述します。
2. 「iPadを探す」をオフにする
これをやらないと、初期化後に使えなくなります。
「iPadを探す」機能がオンのまま初期化すると、アクティベーションロックがかかってしまいます。アクティベーションロックがかかると、Apple IDとパスワードを入力しないとiPadを使えません。
売却や譲渡する場合、次の使用者がiPadを使えなくなってしまうので、必ずオフにしてください。
オフにする手順
- 「設定」アプリを開く
- 一番上の自分の名前をタップ
- 「探す」をタップ
- 「iPadを探す」をタップ
- 緑色のスイッチをタップしてオフにする
- Apple IDのパスワードを入力
- 「オフにする」をタップ
スイッチが灰色になっていれば、オフになっています。
3. Apple IDからサインアウトする
個人情報を完全に切り離します。
Apple IDからサインアウトすることで、iCloudデータ、Apple Music、App Storeなど、すべてのAppleサービスとの紐付けが解除されます。
サインアウト手順
- 「設定」アプリを開く
- 一番上の自分の名前をタップ
- 一番下までスクロール
- 「サインアウト」をタップ
- Apple IDのパスワードを入力
- 「オフにする」をタップ
バックアップの取り方【2つの方法】
初期化前に必ずバックアップを取りましょう。2つの方法があります。
方法1:iCloudバックアップ(おすすめ)
一番簡単で、パソコン不要です。
iCloudバックアップは、Wi-Fiがあればどこでもできます。
手順
- iPadをWi-Fiに接続
- 「設定」アプリを開く
- 一番上の自分の名前をタップ
- 「iCloud」をタップ
- 「iCloudバックアップ」をタップ
- 「iCloudバックアップ」をオンにする
- 「今すぐバックアップを作成」をタップ
- バックアップが完了するまで待つ
確認方法
「最後に作成されたバックアップ」に現在の日時が表示されていれば、バックアップ完了です。
注意点
- Wi-Fi接続が必要(モバイルデータ通信ではできない)
- iCloudの容量が足りない場合:有料プランにアップグレードするか、不要なデータを削除する
- 無料プランは5GBまで
- 50GB:月額130円
- 200GB:月額400円
- 2TB:月額1,300円
方法2:パソコン(iTunes/Finder)でバックアップ
容量制限なし、全データをバックアップできます。
パソコンにバックアップを取る方法です。iCloudの容量を気にする必要がありません。
必要なもの
- パソコン(Mac or Windows)
- iPadとパソコンを接続するケーブル
- iTunes(Windows、またはmacOS Mojave以前)
または Finder(macOS Catalina以降)
手順(Macの場合 – macOS Catalina以降)
- iPadをMacにケーブルで接続
- Finderを開く
- サイドバーの「場所」の下に表示されるiPadをクリック
- 「一般」タブをクリック
- 「このコンピュータ」を選択
- 「今すぐバックアップ」をクリック
- バックアップが完了するまで待つ
手順(Windowsの場合)
- iTunesを開く(最新版をインストール)
- iPadをパソコンにケーブルで接続
- iTunes上部のiPadアイコンをクリック
- 「概要」タブをクリック
- 「バックアップ」セクションで「このコンピュータ」を選択
- 「今すぐバックアップ」をクリック
- バックアップが完了するまで待つ
確認方法
「最新のバックアップ」に現在の日時が表示されていれば、バックアップ完了です。
メリット
- 容量無制限
- バックアップ速度が速い
- iCloudの容量を使わない
デメリット
- パソコンが必要
- ケーブルが必要
- 手間がかかる
iPadを初期化する方法【完全ガイド】

それでは、iPadを初期化(データ消去)する方法を解説します。
方法1:iPad本体から初期化する【標準的な方法】
最も一般的で簡単な方法です。
iPad本体の設定から初期化できます。
手順
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「転送またはiPadをリセット」をタップ
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップ
- 確認画面が表示される
- パスコードを入力(求められた場合)
- Apple IDのパスワードを入力
- 「iPadを消去」をタップ
- もう一度「iPadを消去」をタップして確認
- 初期化が開始される
所要時間
5分〜15分程度(データ量による)
初期化中の注意
- 充電ケーブルを接続しておく
- Wi-Fiに接続しておく
- 途中で電源を切らない
- 初期化が完了するまで待つ
初期化完了の確認
画面に「こんにちは」または「Hello」と表示されれば、初期化完了です。
方法2:パソコン(iTunes/Finder)から初期化する
iPad本体が操作できない時に使います。
パスコードを忘れた、画面が割れて操作できない、などの場合に有効です。
必要なもの
- パソコン(Mac or Windows)
- iPadとパソコンを接続するケーブル
手順(Macの場合 – macOS Catalina以降)
- iPadをMacにケーブルで接続
- Finderを開く
- サイドバーの「場所」の下に表示されるiPadをクリック
- 「一般」タブをクリック
- 「iPadを復元」をクリック
- 確認画面で「復元」をクリック
- 最新のiPadOSがダウンロード・インストールされる
- 初期化が完了するまで待つ
手順(Windowsの場合)
- iTunesを開く
- iPadをパソコンにケーブルで接続
- iTunes上部のiPadアイコンをクリック
- 「概要」タブをクリック
- 「iPadを復元」をクリック
- 確認画面で「復元」をクリック
- 最新のiPadOSがダウンロード・インストールされる
- 初期化が完了するまで待つ
注意点
- 「iPadを探す」がオンの場合、先にオフにする必要がある
- ダウンロードに時間がかかる場合がある(15分以上)
- 途中でケーブルを抜かない
方法3:リカバリーモードで強制初期化する
iPadが全く反応しない時の最終手段です。
パスコードを忘れた、画面が真っ暗、フリーズして動かない、などの場合に使います。
必要なもの
- パソコン(Mac or Windows)
- iPadとパソコンを接続するケーブル
手順1:iPadをリカバリーモードにする
iPadのモデルによって手順が異なります。
ホームボタンがあるiPad(iPad、iPad Pro 9.7インチなど)
- iPadをパソコンに接続
- ホームボタンとトップボタン(電源ボタン)を同時に長押し
- リカバリーモード画面が表示されるまで押し続ける(10〜15秒)
- リカバリーモード画面(ケーブルとパソコンのアイコン)が表示されたら離す
ホームボタンがないiPad(iPad Pro 11インチ、新しいiPad Airなど)
- iPadをパソコンに接続
- 音量を上げるボタンを押してすぐに離す
- 音量を下げるボタンを押してすぐに離す
- トップボタンをリカバリーモード画面が表示されるまで長押し
- リカバリーモード画面が表示されたら離す
手順2:パソコンから復元する
リカバリーモードになると、パソコンに通知が表示されます。
Mac(Finder)の場合
- 「復元」または「アップデート」の選択肢が表示される
- 「復元」を選択
- iPadOSがダウンロード・インストールされる
- 完了するまで待つ
Windows(iTunes)の場合
- 「復元」または「アップデート」の選択肢が表示される
- 「復元」を選択
- iPadOSがダウンロード・インストールされる
- 完了するまで待つ
注意点
- データは完全に消去される(復元不可能)
- 事前にバックアップを取っていない場合、データは失われる
- ダウンロードに15分以上かかることがある
方法4:iCloudから遠隔で初期化する
iPadを紛失した時に使います。
iPadが手元になくても、iCloudから遠隔でデータを消去できます。
前提条件
- iPadで「iPadを探す」がオンになっている
- iPadがインターネットに接続されている(Wi-Fi or モバイルデータ)
手順(パソコンの場合)
- ブラウザでiCloud.com にアクセス
- Apple IDでサインイン
- 「iPadを探す」をクリック
- 「すべてのデバイス」をクリック
- 初期化したいiPadを選択
- 「iPadを消去」をクリック
- 確認画面で「消去」をクリック
- Apple IDのパスワードを入力
- 初期化が開始される
手順(iPhoneやiPadの場合)
- 「探す」アプリを開く
- 「デバイス」タブをタップ
- 初期化したいiPadを選択
- 「このデバイスを消去」をタップ
- 確認画面で「続ける」をタップ
- Apple IDのパスワードを入力
- 初期化が開始される
重要な注意
- iPadがオフラインの場合、次回オンラインになった時に初期化される
- 初期化後、iPadの位置情報は確認できなくなる
- アクティベーションロックは有効なままなので、第三者は使えない
パスコードを忘れた場合の初期化方法
パスコードを忘れてしまった場合でも、初期化は可能です。
対処法:リカバリーモードを使う
前述の「方法3:リカバリーモードで強制初期化する」を使います。
パスコードなしで初期化できますが、以下の点に注意してください。
注意点
- すべてのデータが消える
- バックアップがない場合、データは復元できない
- 初期化後は新しいパスコードを設定できる
補足:「iPadは使用できません」と表示された場合
パスコードを何度も間違えると、以下のようなメッセージが表示されます。
- 「iPadは使用できません 1分後にやり直してください」
- 「iPadは使用できません iTunesに接続」
この場合も、リカバリーモードで初期化できます。
初期化後の設定
初期化が完了したら、以下のいずれかを選択できます。
選択肢1:新しいiPadとして設定
まっさらな状態から始めます。
初期化後、画面の指示に従って以下を設定します。
- 言語と地域を選択
- Wi-Fiに接続
- Face ID / Touch IDを設定
- パスコードを作成
- Apple IDでサインイン
- Siriを設定
- 画面表示とテキストサイズを選択
- その他の設定
選択肢2:バックアップから復元
以前のデータを復元します。
初期化前に取ったバックアップからデータを復元できます。
iCloudバックアップから復元
- 設定中に「Appとデータ」画面で「iCloudバックアップから復元」を選択
- Apple IDでサインイン
- 復元したいバックアップを選択
- 復元が完了するまで待つ(Wi-Fi接続が必要)
iTunesバックアップから復元
- iPadをパソコンに接続
- Finder(Mac)またはiTunes(Windows)を開く
- 「バックアップを復元」をクリック
- 復元したいバックアップを選択
- 「復元」をクリック
- 完了するまで待つ
初期化の注意点とよくある失敗
初期化する際に注意すべきポイントをまとめました。
注意点1:バックアップを取らずに初期化してしまった
最も多い失敗です。
初期化後にデータを復元する方法は、基本的にありません。バックアップがない場合、データは完全に失われます。
対策
- 初期化前に必ずバックアップを取る
- 「本当にバックアップを取ったか?」を二重確認
- 大切な写真や動画は、複数の場所に保存しておく
注意点2:「iPadを探す」をオフにし忘れた
売却や譲渡後にトラブルになります。
「iPadを探す」をオンのまま初期化すると、アクティベーションロックがかかり、次の使用者がiPadを使えません。
症状
初期化後、以下のような画面が表示されます。
「アクティベーションロック このiPadは [メールアドレス] にリンクされています」
解決方法
元の所有者のApple IDとパスワードを入力するしかありません。
対策
初期化前に「iPadを探す」を必ずオフにする。
注意点3:Apple IDのパスワードを忘れた
初期化できません。
初期化には、Apple IDのパスワードが必要です。パスワードを忘れた場合は、まずパスワードをリセットしてください。
パスワードリセット方法
- iCloud.comにアクセス
- 「Apple IDまたはパスワードをお忘れですか?」をクリック
- 画面の指示に従ってパスワードをリセット
注意点4:初期化中に電源が切れた
iPadが起動しなくなる可能性があります。
初期化中に電源が切れると、システムが破損する恐れがあります。
対策
- 初期化前にバッテリーを50%以上にする
- できれば充電ケーブルを接続しておく
- 初期化中は絶対に電源を切らない
もし電源が切れてしまったら
リカバリーモードで復元を試してください。それでもダメなら、Appleサポートに相談しましょう。
注意点5:SIMカードを抜き忘れた
売却する場合は要注意。
初期化してもSIMカードは自動的に削除されません。SIMカードには電話番号などの情報が入っています。
対策
売却や譲渡の前に、SIMカードを取り出しておきましょう。
SIMカードの取り出し方
- iPadの側面のSIMトレイを探す
- SIMピン(またはクリップ)を穴に差し込む
- 軽く押すとSIMトレイが出てくる
- SIMカードを取り出す
よくある質問

Q1: 初期化するとどうなる?データは本当に全部消える?
A: はい、iPadは工場出荷状態に戻り、すべてのデータが完全に削除されます。
消去されるもの
- すべての写真・動画
- 連絡先
- メール
- メッセージ(SMS、iMessage)
- インストールしたアプリとそのデータ
- 音楽(Apple Music以外)
- Safari の履歴とブックマーク
- カレンダーのイベント
- メモ
- リマインダー
- 各種設定(Wi-Fi、壁紙など)
- Apple Pay の情報
- パスコード
残るもの
- なし(完全に初期化される)
Q2: 初期化にかかる時間は?
A: 通常5分〜15分程度です。
データ量や初期化方法によって時間は変わります。
- iPad本体から初期化:5〜10分
- パソコンから初期化:10〜20分(iPadOSダウンロード含む)
- リカバリーモード:15〜30分(iPadOSダウンロード含む)
- iCloudから遠隔初期化:10〜15分(iPadがオンラインの場合)
Q3: 初期化とリセットは違う?
A: はい、違います。
| 操作 | 効果 | データ |
|---|---|---|
| 初期化(すべてのコンテンツと設定を消去) | 工場出荷状態に戻る | すべて消える |
| ネットワーク設定をリセット | Wi-Fiやモバイルデータの設定だけリセット | 写真などは残る |
| キーボードの変換学習をリセット | 変換候補の学習をクリア | 写真などは残る |
| ホーム画面のレイアウトをリセット | アプリの配置がデフォルトに戻る | 写真などは残る |
| 位置情報とプライバシーをリセット | 位置情報の許可設定がクリア | 写真などは残る |
注意
「すべてのコンテンツと設定を消去」だけが完全初期化です。
Q4: 初期化してもApple IDは削除される?
A: Apple IDアカウント自体は削除されませんが、iPadとの紐付けは解除されます。
詳しく説明
- Apple IDそのものは、Appleのサーバーに存在し続ける
- 初期化しても、Apple IDは使い続けられる
- iPadとApple IDの紐付けは解除される
- 別のiPadで同じApple IDを使える
Q5: 初期化したら、App Storeで買ったアプリはどうなる?
A: アプリは削除されますが、再ダウンロードできます。
重要なポイント
- アプリ本体:削除される
- 購入履歴:Apple IDに紐付いているので残る
- 再ダウンロード:同じApple IDでサインインすれば、無料で再ダウンロード可能
- アプリ内データ:削除される(ゲームのセーブデータなど)
注意
アプリ内データ(ゲームの進行状況、メモアプリのメモなど)は、iCloudバックアップに含まれている場合のみ復元できます。
Q6: 初期化したら、iPadを売却しても個人情報は絶対に漏れない?
A: 正しく初期化すれば、個人情報が復元される可能性は極めて低いです。
Appleの初期化機能は、データを上書きして復元を困難にする仕組みになっています。
完全に安全にするための手順
- バックアップを取る
- 「iPadを探す」をオフにする
- Apple IDからサインアウト
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」で初期化
- SIMカードを抜く(ある場合)
- 初期化完了を確認(「こんにちは」画面)
これで、個人情報の漏洩リスクはほぼゼロになります。
iPadを売却・譲渡する前のチェックリスト
初期化以外にも、やるべきことがあります。
売却・譲渡前の完全チェックリスト
□ バックアップを取った
- iCloudまたはiTunesでバックアップ完了
□ 「iPadを探す」をオフにした
- 設定 → 自分の名前 → 探す → iPadを探す → オフ
□ Apple IDからサインアウトした
- 設定 → 自分の名前 → サインアウト
□ すべてのコンテンツと設定を消去した
- 設定 → 一般 → 転送またはiPadをリセット → すべてのコンテンツと設定を消去
□ 初期化完了を確認した
- 「こんにちは」または「Hello」画面が表示されている
□ SIMカードを取り出した
- セルラーモデルの場合
□ 付属品を揃えた
- 箱、充電器、ケーブル、説明書(あれば高く売れる)
□ Apple Careの譲渡手続きをした
- Apple Care+に加入している場合
□ モバイルデータ契約を解約した
- セルラーモデルで契約している場合
これらを全てクリアすれば、安心して売却・譲渡できます。
まとめ:iPadのデータ消去は正しい手順で
iPadのデータを消去する(初期化する)方法を解説しました。
この記事のポイント
- 初期化が必要な時:売却・譲渡、不具合改善、紛失時
- 初期化前に必ずやること:バックアップ、「iPadを探す」オフ、Apple IDサインアウト
- 初期化方法は4つ:本体から、パソコンから、リカバリーモード、iCloud遠隔
- パスコード忘れ:リカバリーモードで初期化可能
- 注意点:バックアップ必須、「iPadを探す」オフ必須、SIMカード取り出し
初期化の手順(標準)
- バックアップを取る(iCloud or iTunes)
- 「iPadを探す」をオフにする
- Apple IDからサインアウト
- 設定 → 一般 → 転送またはiPadをリセット
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップ
- パスコードとApple IDパスワードを入力
- 「iPadを消去」をタップ
- 初期化完了を待つ(5〜15分)
状況別のおすすめ方法
| あなたの状況 | おすすめの初期化方法 |
|---|---|
| 普通に初期化したい | iPad本体から初期化(方法1) |
| パスコードを忘れた | リカバリーモード(方法3) |
| 画面が壊れて操作できない | パソコンから初期化(方法2) |
| iPadを紛失した | iCloudから遠隔初期化(方法4) |
| 不具合を直したい | iPad本体から初期化 → バックアップから復元 |
| 売却・譲渡する | iPad本体から初期化 → 復元しない |
最後に大切なこと
初期化は簡単ですが、一度消したデータは二度と戻りません。
- 初期化前に本当にバックアップを取ったか確認
- 大切な写真や動画は、複数の場所に保存
- 「iPadを探す」を必ずオフにする
- 焦らず、一つずつ確実に実行
正しい手順で初期化すれば、個人情報を守りながら、iPadを安全に手放すことができます。
新しいiPadを買う人も、売却する人も、譲渡する人も、この記事の手順に従って、安心してiPadのデータを消去してください。
あなたのiPadが、次の持ち主にとっても素晴らしいデバイスになることを願っています!

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