iPadでGoogle Meetに参加しようとしたら、「あれ、背景変更のボタンが見つからない」という経験はありませんか?
iPhoneでは使えるのに、iPadだと背景設定のメニューが表示されなかったり、そもそもエフェクトアイコン自体が見当たらなかったり。同じiOSデバイスなのに、なぜiPadだけ使えないの?と疑問に思いますよね。
実は、iPadでGoogle Meetの背景機能が使えない原因は、いくつかのパターンがあります。デバイスの世代、iPadOSのバージョン、アプリの設定など、様々な要因が関係しているんです。
この記事では、iPadでGoogle Meetの背景設定ができない理由と、それぞれの具体的な解決方法を分かりやすく解説していきます。
iPadで背景設定ができない主な原因

まずは、なぜiPadで背景機能が使えないのか、主な原因を整理しておきましょう。
原因1:iPadのモデルが古い
Google Meetのバーチャル背景機能は、かなりの処理能力を必要とします。
古いiPadモデルでは、プロセッサーの性能が不足しているため、背景機能が利用できないようになっているんです。特に2017年以前に発売されたモデルでは、背景機能が制限されることがあります。
AIが人物と背景を区別する処理は、思った以上に負荷が高いんですね。
原因2:iPadOSのバージョンが古い
iPadOSが古いバージョンのままだと、最新のGoogle Meet機能が使えないことがあります。
特にiPadOS 13以前のバージョンでは、背景機能が正常に動作しない場合が多いです。Google Meetアプリ自体が最新でも、OS側が対応していなければ機能は使えません。
アプリとOSの両方が最新であることが重要なんです。
原因3:Google Meetアプリのバージョンが古い
アプリ自体が古いバージョンだと、背景機能が含まれていない可能性があります。
Google Meetは頻繁にアップデートされており、新機能が追加されたり、不具合が修正されたりしています。App Storeで最新版に更新していないと、背景機能が表示されないことがあるんです。
定期的なアップデートチェックが大切ですね。
原因4:アプリの権限設定の問題
カメラやマイクへのアクセス権限が正しく設定されていないと、背景機能が使えません。
権限が許可されていないと、そもそもカメラが起動しなかったり、背景を処理する機能が動作しなかったりします。設定を見直す必要があるかもしれません。
原因5:Google Meetの仕様上の制限
実は、Google Meetの背景機能は、iPadでは一部制限されている場合があります。
特定のアカウントタイプ(無料アカウント、教育機関アカウントなど)や、組織の設定によっては、管理者側で背景機能が無効化されていることもあるんです。
自分のデバイスやアプリに問題がなくても、使えない場合があるということですね。
iPadのモデル別対応状況
どのiPadモデルで背景機能が使えるのか、目安をご紹介します。
背景機能が利用できる可能性が高いモデル
以下のiPadモデルは、比較的新しく、十分な処理能力があるため、背景機能を利用できる可能性が高いです。
iPad Pro:
- iPad Pro 12.9インチ(第3世代以降、2018年~)
- iPad Pro 11インチ(第1世代以降、2018年~)
- iPad Pro 10.5インチ(2017年)
- iPad Pro 9.7インチ(2016年)※一部制限あり
iPad Air:
- iPad Air(第3世代以降、2019年~)
iPad:
- iPad(第7世代以降、2019年~)
iPad mini:
- iPad mini(第5世代以降、2019年~)
これらのモデルなら、iPadOSとGoogle Meetアプリを最新版にすれば、背景機能が使える可能性が高いです。
背景機能が制限される可能性があるモデル
以下のモデルは、年式が古いため、背景機能が使えない、または制限される可能性があります。
- iPad Pro 9.7インチ(2016年以前)
- iPad Air 2(2014年)
- iPad Air(初代、2013年)
- iPad(第6世代以前、2018年以前)
- iPad mini 4以前(2015年以前)
これらのモデルでは、背景ぼかし機能すら使えないことがあります。
確認方法
自分のiPadがどのモデルか分からない場合は、以下の手順で確認できます。
- 設定アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「情報」をタップ
- 「モデル名」または「モデル番号」を確認
モデル名で検索すれば、発売年と世代が分かりますよ。
iPadOSを最新版にアップデートする
まずは、iPadOSが最新バージョンになっているか確認しましょう。
アップデート確認と実行手順
手順:
- iPadをWi-Fiに接続します(アップデートには大量のデータ通信が必要)
- 設定アプリを開きます
- 「一般」をタップ
- 「ソフトウェアアップデート」をタップ
- 利用可能なアップデートがあれば表示されます
- 「ダウンロードしてインストール」をタップ
- パスコードを入力(求められた場合)
- 利用規約に同意して、アップデートを開始
アップデートには30分〜1時間程度かかることがあります。途中で電源が切れないよう、充電しながら行いましょう。
アップデートできない場合
古いiPadモデルでは、最新のiPadOSにアップデートできない場合があります。
例えば、iPad Air 2(2014年)は、iPadOS 15までしか対応していません。このように、ハードウェアの制限で、最新OSがインストールできないことがあるんです。
その場合は、残念ながらデバイスの買い替えを検討する必要があります。
アップデート前の準備
アップデート前には、必ずバックアップを取っておきましょう。
iCloudでバックアップ:
- 設定→「あなたの名前」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」
- 「今すぐバックアップを作成」をタップ
万が一アップデートに失敗しても、データを復元できます。
Google Meetアプリを最新版にする
次に、Google Meetアプリが最新版になっているか確認します。
アプリのアップデート手順
手順:
- App Storeアプリを開きます
- 画面右上のプロフィールアイコンをタップ
- 下にスクロールして、アップデート可能なアプリを確認
- 「Google Meet」が表示されていれば、「アップデート」をタップ
- アップデートが完了するまで待ちます
または、App Storeの検索で「Google Meet」を検索して、「開く」ではなく「アップデート」と表示されていれば、そこからアップデートできます。
アプリの再インストール
アップデートしても問題が解決しない場合は、一度アプリを削除して再インストールしてみましょう。
削除手順:
- ホーム画面でGoogle Meetアプリを長押し
- 「Appを削除」をタップ
- 「削除」を確認
再インストール手順:
- App Storeで「Google Meet」を検索
- 雲のアイコンまたは「入手」をタップ
- インストールが完了したら開く
アプリを削除しても、Googleアカウントの情報は消えないので安心してください。
カメラとマイクの権限を確認する
アプリの権限設定が正しくないと、背景機能が動作しません。
権限設定の確認手順
手順:
- 設定アプリを開きます
- 下にスクロールして「Google Meet」を探してタップ
- 権限の一覧が表示されます
- 「カメラ」がオンになっているか確認
- 「マイク」もオンになっているか確認
もしオフになっていたら、タップしてオンに切り替えてください。
権限がリセットされる場合
アプリを再インストールすると、権限設定がリセットされることがあります。
その場合、Google Meetを起動したときに「カメラへのアクセスを許可しますか?」というダイアログが表示されるので、必ず「許可」を選んでください。
拒否してしまうと、後から設定アプリで変更する必要があります。
Google Meetの設定を確認する
アプリ内の設定で、背景機能が有効になっているか確認しましょう。
アプリ内設定の確認
Google Meetアプリを開いて、以下を確認します。
手順:
- Google Meetアプリを開きます
- 画面右上のプロフィールアイコンまたは三点リーダーをタップ
- 「設定」を選択
- 「ビデオ通話」または「ビデオ設定」の項目を確認
- 背景に関する設定があれば、有効になっているか確認
ただし、iPadの場合、そもそも設定項目自体が表示されないこともあります。
会議中の確認
実際に会議に参加して、エフェクトアイコンが表示されるか確認してみましょう。
手順:
- テスト用の会議を作成するか、既存の会議に参加
- ビデオをオンにします
- 画面下部にエフェクトアイコン(キラキラマークや顔のアイコン)が表示されるか確認
- タップして「背景」メニューが開くか確認
ここで何も表示されない場合は、デバイスかアカウントの制限が原因の可能性が高いです。
組織・アカウントの制限を確認する
自分のデバイスに問題がなくても、アカウント側で制限されている場合があります。
無料アカウントと有料アカウント
基本的に、Google Meetの背景機能は無料アカウントでも利用できます。
ただし、過去には一時的に有料プラン(Google Workspace)のみの機能だった時期もありました。現在は無料でも使えるようになっていますが、今後変更される可能性もゼロではありません。
公式サイトで最新の機能提供状況を確認してみてください。
組織管理者による制限
会社や学校のアカウントを使っている場合、管理者が背景機能を無効にしている可能性があります。
特に教育機関や企業では、セキュリティやネットワーク負荷の観点から、一部の機能が制限されていることがあるんです。
確認方法:
- 組織のIT管理者に問い合わせる
- 個人のGoogleアカウントで試してみる(制限がなければ使える)
個人アカウントで使える場合は、組織側の制限だと分かります。
デバイス管理ポリシー
企業や学校が支給したiPadの場合、デバイス管理ポリシー(MDM)によって特定の機能が制限されていることがあります。
この場合は、個人では変更できないので、管理者に相談する必要があります。
iPadで背景が使えない場合の代替案
どうしてもiPadで背景機能が使えない場合の代替方法をご紹介します。
代替案1:実際の背景を整える
バーチャル背景が使えないなら、実際の背景を整えましょう。
具体的な方法:
- 白い壁の前に座る
- 本棚や観葉植物を背景にして、整った雰囲気を作る
- 背景に映り込むものを最小限にする
- 照明を調整して、明るく見せる
実際の背景のほうが、バーチャル背景よりも自然で好印象なこともありますよ。
代替案2:物理的な背景を用意
グリーンスクリーン(緑の布や板)や、ロールスクリーンを用意する方法もあります。
ただし、Google MeetのiPad版で背景機能自体が使えない場合は、グリーンスクリーンを用意しても意味がありません。あくまで、背景機能が使える場合の精度向上策です。
代替案3:別のデバイスを使う
iPhoneや、Androidスマホ、PCなど、背景機能が使える別のデバイスから参加するのが確実です。
特にPCのGoogle Meetは、背景機能が最も安定して動作します。可能であれば、デバイスを変更することも検討してみてください。
代替案4:Zoomなどの別アプリを検討
もしiPadでどうしてもバーチャル背景を使いたい場合は、Zoomなどの他のビデオ会議アプリを使うのも一つの選択肢です。
ZoomはiPadでも比較的古いモデルから背景機能に対応しています。会議の主催者に相談して、使用するプラットフォームを変更できないか聞いてみるのも良いでしょう。
よくある質問と回答
iPadでの背景設定に関する、よくある疑問にお答えします。
Q1:iPhoneでは使えるのに、なぜiPadでは使えないの?
iPhoneとiPadでは、同じiOSベースでも細かい仕様が異なります。
また、iPadは画面が大きい分、処理負荷も高くなります。古いiPadモデルでは、その処理に耐えられず、背景機能が制限されていることがあるんです。
iPhoneのほうが新しいモデルを使っている場合も、この現象が起こりやすいですね。
Q2:背景ぼかしだけでも使えない?
バーチャル背景よりも背景ぼかしのほうが処理は軽いですが、それでも一定の性能が必要です。
古いiPadでは、背景ぼかし機能も使えないことがあります。まずは背景ぼかしから試してみて、それも表示されない場合は、デバイスの制限と考えられます。
Q3:iPadを買い替えるなら、どのモデルがおすすめ?
背景機能を確実に使いたいなら、以下のモデルがおすすめです。
- コスパ重視: iPad(第10世代、2022年以降)
- 性能重視: iPad Air(第5世代、2022年以降)
- 最高性能: iPad Pro(2020年以降のモデル)
最新モデルであれば、背景機能は問題なく使えます。
Q4:アップデートしても使えない場合は?
すべてのアップデートを試しても使えない場合、以下の可能性があります。
- iPadのモデルが古すぎて非対応
- 組織のアカウント制限
- デバイス管理ポリシーによる制限
この場合は、別のデバイスを使うか、実際の背景を整える方向で対応しましょう。
それでも解決しない場合の最終手段
ここまでの方法を試しても解決しない場合の対処法です。
Googleサポートに問い合わせる
公式のGoogleサポートに問い合わせて、個別の状況を相談してみましょう。
Google Meetのヘルプセンターから、チャットやメールでサポートを受けられます。デバイスモデル、iPadOSバージョン、Google Meetアプリバージョンを伝えると、スムーズです。
Apple Careに相談する
iPadのハードウェアに問題がある可能性もゼロではありません。
カメラやプロセッサーに不具合があると、背景機能が正常に動作しないことがあります。Apple Storeや正規サービスプロバイダで診断を受けてみるのも良いでしょう。
コミュニティやフォーラムで情報収集
同じ問題に直面している人が、解決策を見つけていることがあります。
Google Meetのコミュニティフォーラムや、Reddit、日本語のIT系掲示板などで検索してみてください。同じiPadモデルでの対処例が見つかるかもしれません。
デバイスの買い替えを検討
最終的には、新しいiPadに買い替えるのが最も確実な解決策です。
2019年以降のiPadモデルであれば、背景機能は問題なく使えます。在宅勤務やオンライン会議が多い場合は、投資する価値があるでしょう。
まとめ
iPadでGoogle Meetの背景設定ができない問題は、様々な原因が考えられます。
この記事のポイント:
- 主な原因は、iPadモデルの古さ、OSバージョン、アプリバージョン、権限設定、アカウント制限
- 2019年以降のiPadモデルなら、背景機能が使える可能性が高い
- まずはiPadOSとGoogle Meetアプリを最新版にアップデート
- カメラとマイクの権限設定を確認する
- 会社や学校のアカウントでは、管理者による制限がある場合も
- どうしても使えない場合は、実際の背景を整えるか、別デバイスを使う
- 最新モデルへの買い替えが最も確実な解決策
まずは、この記事で紹介した対処法を上から順番に試してみてください。
多くの場合、アップデートや設定確認で解決できます。それでも解決しない場合は、デバイスの制限か、組織の制限が原因の可能性が高いです。状況に応じて、最適な代替案を選んでくださいね!

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