「Wi-Fiが繋がらないからインターネットできない!」 「インターネット契約したらWi-Fi使えるんでしょ?」 「スマホのWi-FiをオフにしたらLINEが使えなくなる?」
実は、インターネットとWi-Fiは全く別のものなんです。でも、この2つを混同している人がとても多い。お店で「Wi-Fiありますか?」と聞く時、本当は「インターネットに接続できるWi-Fiありますか?」と聞いているんです。
この違いを理解すると、ネットトラブルの原因が分かり、適切な対処ができるようになります。もう「Wi-Fi繋がってるのにネットができない!」と慌てることもありません。
この記事では、道路と車のような身近な例えを使って、誰でも完璧に理解できるよう解説します。5分後には、家族や友人に説明できるようになりますよ!
一言で言うと:インターネットは「世界」、Wi-Fiは「つなぐ方法」

超簡単な違い
インターネット = 世界中のコンピュータをつなぐ巨大ネットワーク
- 世界規模の情報網
- Google、YouTube、LINEなどのサービスがある場所
- プロバイダと契約して利用
Wi-Fi = 無線でネットワークに接続する技術
- ケーブルなしで接続する方法の一つ
- 家の中で電波を飛ばす技術
- インターネットがなくてもWi-Fiは使える
道路と車で例えると
インターネット = 高速道路網
- 世界中につながる道路システム
- どこへでも行ける
- 通行料(プロバイダ料金)が必要
Wi-Fi = 車
- 道路を走るための手段
- 車だけあっても道路がないと意味がない
- 他にも電車(有線LAN)やバス(モバイル回線)もある
インターネットとは?世界最大のネットワーク

インターネットの正体
インターネット = Inter(相互) + Network(ネットワーク)
世界中のコンピュータやスマホが相互につながった、地球規模の巨大なネットワークです。
構成要素:
- 📡 世界中のサーバー
- 🌐 海底ケーブル(大陸間をつなぐ)
- 🏢 データセンター
- 📱 私たちのデバイス
インターネットでできること
すべてのオンラインサービス:
- Webサイトの閲覧
- メール送受信
- 動画視聴(YouTube、Netflix)
- SNS(Twitter、Instagram)
- オンラインゲーム
- ビデオ通話
- クラウドストレージ
これらはすべてインターネットがあって初めて使えるサービスです。
インターネットに接続する方法
主な接続方法:
- 光回線(最速・安定)
- 光ファイバーケーブルを使用
- 速度:100Mbps〜10Gbps
- ADSL(従来型)
- 電話線を使用
- 速度:1〜50Mbps
- ケーブルテレビ回線
- CATVの回線を利用
- 速度:30Mbps〜1Gbps
- モバイル回線(4G/5G)
- 携帯電話の電波を使用
- 速度:10Mbps〜1Gbps
- 衛星インターネット
- 人工衛星経由
- どこでも使えるが遅延あり
Wi-Fiとは?無線接続の技術

Wi-Fiの正体
Wi-Fi = Wireless Fidelity(無線の忠実性)
正確には、IEEE 802.11という無線LAN規格の愛称です。
Wi-Fiの役割:
- ケーブルなしで機器を接続
- 電波で情報を送受信
- 家の中を自由に移動できる
Wi-Fiだけでできること(インターネット不要)
意外と知られていませんが、インターネットなしでもWi-Fiは使えます!
ローカルネットワークでできること:
- 家庭内のプリンター共有
- NAS(ネットワークHDD)へのアクセス
- 家庭内でのファイル共有
- ローカルでのゲーム対戦
- スマート家電の操作
Wi-Fiの仕組み
インターネット
↓
プロバイダ
↓
モデム(回線終端装置)
↓
Wi-Fiルーター ← ここからWi-Fi
↓ (電波)
スマホ・PC・タブレット
Wi-Fiルーターの役割:
- 有線のインターネット信号を受信
- 電波に変換して飛ばす
- 複数の機器を同時接続
- セキュリティ保護
よくある誤解と真実

誤解1:Wi-Fi = インターネット
誤解: 「Wi-Fiがあればインターネットができる」
真実:
- Wi-Fiはただの接続方法
- インターネット契約が別途必要
- Wi-Fi接続 ≠ インターネット接続
例: カフェのWi-Fiに接続できても、そのカフェがインターネット料金を払っていなければネットは使えません。
誤解2:Wi-Fiを切ったらネットが使えない
誤解: 「スマホのWi-Fiをオフにしたら何もできない」
真実:
- モバイルデータ通信(4G/5G)でネット可能
- むしろギガを消費する
- 場所によってはモバイル回線の方が速い
誤解3:インターネット契約すればWi-Fiは自動で使える
誤解: 「光回線を契約したらWi-Fiが飛ぶ」
真実:
- Wi-Fiルーターが別途必要
- プロバイダからレンタルor購入
- 設定も必要
誤解4:Wi-Fiの電波が弱い = インターネットが遅い
誤解: 「Wi-Fiのアンテナが1本だから遅い」
真実:
- Wi-Fi電波が弱い → ルーターとの通信が遅い
- インターネット自体が遅い → プロバイダの問題
- 原因が違うので対処法も違う
実際のトラブル例と原因の切り分け
「ネットに繋がらない」時の診断
Step 1:Wi-Fi接続を確認
スマホ/PCの設定
↓
Wi-Fi:オン
接続先:自宅のWi-Fi名
状態:接続済み ← ここまでOKなら
Step 2:インターネット接続を確認
ブラウザを開く
↓
Google.comにアクセス
↓
表示される → インターネットOK
表示されない → インターネット問題
パターン別の原因と対処
パターン1:Wi-Fi接続できない
- 原因:ルーターの問題
- 対処:ルーター再起動、パスワード確認
パターン2:Wi-Fi接続OK、ネット×
- 原因:インターネット回線の問題
- 対処:モデム再起動、プロバイダ確認
パターン3:特定の端末だけ×
- 原因:端末の設定問題
- 対処:ネットワーク設定リセット
パターン4:一部のサイトだけ×
- 原因:DNSやフィルタリング
- 対処:DNS変更、セキュリティ設定確認
家庭でのインターネット環境構築
必要な機器と役割
壁のコンセント
↓
①【モデム/ONU】
インターネット信号を変換
↓
②【Wi-Fiルーター】
電波を飛ばす
↓
③【各種デバイス】
スマホ、PC、タブレット、TV
機器の選び方
モデム/ONU:
- 通常はプロバイダから提供
- 自分で用意する必要なし
Wi-Fiルーター:
- 家の広さで選ぶ(1LDK〜4LDK対応)
- 速度規格(Wi-Fi 6が最新)
- 同時接続台数(家族の人数×3が目安)
よくある接続パターン
パターン1:光回線 + Wi-Fi
光回線 → ONU → Wi-Fiルーター → 各デバイス
パターン2:マンション備え付け
壁のLAN端子 → Wi-Fiルーター → 各デバイス
パターン3:モバイルWi-Fi
モバイル回線 → ポケットWi-Fi → 各デバイス
Wi-Fi以外の接続方法
有線LAN(Ethernet)
特徴:
- ケーブルで直接接続
- 最も安定・高速
- 移動できない
使うべき場面:
- デスクトップPC
- オンラインゲーム
- 大容量ダウンロード
- テレワーク
モバイルデータ通信(4G/5G)
特徴:
- スマホの電波を使用
- どこでも使える
- データ容量制限あり
使うべき場面:
- 外出先
- Wi-Fiがない場所
- 緊急時のバックアップ
Bluetooth
特徴:
- 近距離無線通信
- 省電力
- 速度は遅い
用途:
- イヤホン接続
- キーボード・マウス
- ファイル転送(少量)
公衆Wi-Fiの注意点
フリーWi-Fiのリスク
危険性:
- 通信が暗号化されていない
- 偽のWi-Fiスポット
- 個人情報が盗まれる可能性
安全に使うための対策
必須の対策:
- VPNを使用
- 通信を暗号化
- NordVPN、ExpressVPNなど
- HTTPSサイトのみ利用
- URLが「https://」で始まるサイト
- 鍵マークを確認
- 重要な操作は避ける
- ネットバンキング×
- クレジットカード入力×
- パスワード変更×
見分け方
安全なWi-Fi:
- パスワードが必要
- 提供元が明確
- 暗号化方式:WPA2/WPA3
危険なWi-Fi:
- パスワード不要
- 「Free」「Public」など
- 暗号化なし
トラブルシューティング

Wi-Fiには繋がるのにインターネットができない
確認手順:
- 他の端末でも同じか確認
- ルーターのランプ確認
- モデムの再起動(電源を抜いて30秒待つ)
- ルーターの再起動
- プロバイダに問い合わせ
Wi-Fi自体に接続できない
対処法:
- Wi-Fi設定をオン/オフ
- パスワード再入力
- ネットワーク設定リセット
- ルーター初期化(最終手段)
特定のサイトだけ見れない
原因と対処:
- DNS問題 → DNS変更(8.8.8.8)
- サイト側の問題 → 時間を置く
- フィルタリング → 設定確認
よくある質問
Q1:Wi-Fiルーターだけ買えばネットできる?
A: いいえ、インターネット回線の契約が必要です。
- 光回線、ADSL、ケーブルテレビなどの契約
- プロバイダ契約
- その後、Wi-Fiルーターを接続
Q2:スマホのテザリングとWi-Fiの違いは?
A:
- テザリング:スマホの回線を他の機器に共有
- Wi-Fi:接続技術の名前
- テザリングもWi-Fiを使って共有している
Q3:5GとWi-Fi 5Gは同じ?
A: 全く違います!
- 5G:第5世代移動通信システム(携帯電話の規格)
- 5GHz:Wi-Fiの周波数帯(2.4GHzと5GHz)
- 紛らわしいが別物
Q4:Wi-Fi 6って何?
A: Wi-Fiの最新規格(IEEE 802.11ax)
- 従来より30%高速
- 混雑に強い
- 省電力
- 新しいルーターとデバイスが必要
Q5:インターネットなしでWi-Fiルーターは意味ある?
A: あります!
- 家庭内ネットワーク構築
- プリンター共有
- ファイルサーバー
- スマート家電の操作
まとめ
インターネットとWi-Fiの違い、完璧に理解できましたね!
覚えておくべき3つのポイント:
- 🌐 インターネット = 世界規模のネットワーク
- 情報やサービスがある場所
- プロバイダと契約して利用
- 📡 Wi-Fi = 無線接続技術
- ケーブルなしで接続する方法
- インターネットへの入口の一つ
- 🔄 両方必要
- Wi-Fiだけではネットできない
- インターネット + Wi-Fi = 快適なネット生活
例えるなら:
- インターネット = テレビ放送
- Wi-Fi = アンテナ
- アンテナだけあっても放送がなければ見れない
これで「Wi-Fi繋がってるのにネットできない!」という時も、原因が「Wi-Fiの問題」なのか「インターネットの問題」なのか、適切に判断できるようになりました。
トラブルの8割は、この違いを理解していれば解決できます。ぜひ家族や友人にも教えてあげてください!
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