「iPhoneの容量がいっぱいです」 この通知、見たことありませんか?
写真や動画をたくさん撮ると、あっという間に容量がパンパンに。 でも、家族みんなが個別に容量を購入すると、結構な出費になってしまいます。
実は、iCloudには家族で容量を分け合える便利な機能があるんです。 しかも、個別に契約するより断然お得!
この記事では、iCloudの容量共有について、 設定方法から注意点まで、分かりやすく解説していきます。
そもそもiCloud容量共有って何?

基本の仕組み
iCloud容量共有とは、「ファミリー共有」という機能の一部です。 最大6人の家族メンバーで、1つの有料プランを分け合えるサービスのこと。
例えば、お父さんが2TBプラン(月額1,300円)を契約すれば、 家族全員でその2TBを使えるようになります。 一人あたり約217円で、たっぷり容量が使えるんですよ。
共有できるもの・できないもの
共有できるもの:
- iCloudストレージの容量(写真、バックアップなど)
- 購入したアプリや音楽
- Apple Music、Apple TV+などのサブスクリプション
共有できないもの:
- 個人の写真やファイルの中身(プライバシーは守られます)
- メールの内容
- メッセージの履歴
つまり、容量は共有するけど、 中身は見られないから安心というわけです。
料金プランを比較してみよう
個人プランの料金
- 5GB:無料
- 50GB:月額130円
- 200GB:月額400円
- 2TB:月額1,300円
家族で使った場合のお得度
4人家族で200GBずつ必要な場合:
個別契約:400円 × 4人 = 月額1,600円 共有契約:2TB(2000GB)を1,300円で共有
なんと月300円もお得! 年間で3,600円の節約になります。
ファミリー共有の設定方法
ステップ1:管理者を決める
まず、家族の中で「管理者」となる人を1人決めます。 この人が有料プランを契約し、家族を招待する役割を担います。
通常は、お父さんかお母さんが管理者になることが多いですね。
ステップ2:ファミリー共有を開始
管理者のiPhoneで設定を始めましょう。
- 「設定」アプリを開く
- 自分の名前をタップ
- 「ファミリー共有」を選択
- 「ファミリー共有を設定」をタップ
- 画面の指示に従って進む
ステップ3:共有する機能を選ぶ
次の画面で、何を共有するか選びます。
- 購入コンテンツの共有
- iCloudストレージ
- 位置情報の共有
- スクリーンタイム
iCloudストレージは必ずオンにしてください。
ステップ4:家族メンバーを招待
家族を追加する方法は3つあります:
- AirDropで招待(近くにいる場合)
- メッセージで招待状を送る
- 直接会って設定を手伝う
13歳未満の子供の場合は、 「お子様用アカウントを作成」から新規作成できます。
容量プランをアップグレードする方法
現在の使用量を確認
まず、今どれくらい使っているか確認しましょう。
- 設定アプリを開く
- 自分の名前をタップ
- 「iCloud」を選択
- 画面上部のグラフで使用状況が分かります
プラン変更の手順
- 同じ画面で「ストレージプランを変更」をタップ
- 希望のプランを選択
- 「購入する」をタップ
- Apple IDのパスワードを入力
変更は即座に反映されます。 日割り計算なので、月の途中で変更しても損はしません。
家族メンバーの追加と削除
メンバーを追加する
管理者は、いつでも新しい家族を追加できます。
- 設定 → 自分の名前 → ファミリー共有
- 「メンバーを追加」をタップ
- 招待方法を選んで送信
相手が承認すれば、すぐに容量を共有できるようになります。
メンバーを削除する
家族構成が変わった場合の削除方法:
- ファミリー共有の画面を開く
- 削除したいメンバーをタップ
- 「[名前]を削除」を選択
削除されたメンバーのデータは消えませんが、 共有容量は使えなくなるので注意が必要です。
容量を賢く使うコツ
写真の最適化設定
iPhoneの容量を節約する裏技があります。
- 設定 → 写真
- 「iPhoneのストレージを最適化」を選択
これで、iPhone本体には小さいサイズの写真を保存し、 オリジナルはiCloudに保存されます。 本体の容量を大幅に節約できますよ。
不要なバックアップを削除
古いiPhoneのバックアップが残っていませんか?
確認方法:
- 設定 → 自分の名前 → iCloud
- 「ストレージを管理」
- 「バックアップ」
使っていない端末のバックアップは削除しましょう。
アプリごとの設定を見直す
どのアプリがiCloudを使っているか確認:
- 設定 → 自分の名前 → iCloud
- 「すべてを表示」をタップ
必要ないアプリはオフにすることで、 容量を節約できます。
プライバシーは大丈夫?
共有されない個人情報
家族でも見られないもの:
- 写真やビデオの中身
- ファイルの内容
- Safari履歴
- メールやメッセージ
- パスワード
容量だけを共有して、 プライベートな内容は完全に分離されています。
子供の利用を管理する
13歳未満の子供の場合、 親が以下を管理できます:
- 購入の承認と拒否
- スクリーンタイムの設定
- 位置情報の確認
- コンテンツ制限
子供の安全を守りながら、 便利に使える仕組みになっています。
よくあるトラブルと解決方法
容量が共有されない場合
確認すること:
- 全員がファミリー共有に参加しているか
- iCloudストレージの共有がオンになっているか
- 管理者が有料プランを契約しているか
「容量が足りません」と表示される
家族全体で容量を使い切っている可能性があります。
対処法:
- 各メンバーの使用量を確認
- 不要なデータを削除
- 必要ならプランをアップグレード
購入の承認がうまくいかない
お子様の購入承認で問題がある場合:
- 「承認と購入のリクエスト」がオンか確認
- 管理者の端末で通知設定を確認
- 一度サインアウトして再度サインイン
便利な活用方法
家族写真の共有アルバム
共有アルバムを作って、 家族の思い出を一箇所に集められます。
作り方:
- 写真アプリを開く
- 「アルバム」タブ
- 「+」→「新規共有アルバム」
- 家族を招待
運動会や旅行の写真を、 みんなで追加できて便利です。
位置情報の共有で安心
子供の帰宅確認や、 高齢の親の見守りに活用できます。
ただし、プライバシーに配慮して、 必要な時だけオンにすることも可能です。
アプリの共有で節約
一度購入した有料アプリは、 家族全員が無料でダウンロードできます。
ゲームや学習アプリなど、 家族で使うものは特にお得になりますね。
注意点とデメリット
支払いは管理者に集中
すべての支払いが管理者のカードに請求されます。 家族間でお金のやり取りが必要な場合は、 事前に話し合っておきましょう。
容量の使いすぎに注意
誰か一人が大量に使うと、 他の家族が困ることも。
定期的に使用量をチェックして、 必要なら家族会議を開くのもいいでしょう。
解除時のデータ移行
ファミリー共有を解除する場合、 30日以内に自分のプランを契約しないと、 データが削除される可能性があります。
まとめ:家族みんなでお得に使おう!
iCloudの容量共有について詳しく説明してきました。
重要なポイントをおさらい:
- 最大6人で容量をシェアできる
- プライバシーは完全に保護される
- 個別契約より断然お得
- 設定は意外と簡単
- 子供の利用も安心して管理できる
特に、写真や動画をたくさん撮る家族にとって、 iCloud容量共有は本当に便利な機能です。
月々わずかな金額で、 「容量不足」のストレスから解放されます。
最初は少し設定が面倒に感じるかもしれませんが、 一度設定してしまえば、後は自動的に共有されるので楽ちんです。
家族でスマートフォンを使っているなら、 ぜひ試してみてください。
きっと「もっと早く使えばよかった!」と思うはずですよ。
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