「このメールアドレスは使用できません。別のメールアドレスを選択してください」
「このユーザー名はすでに使用されています」
「このメールアドレスはApple IDとして使用できません」
Apple IDやiCloudメールアドレスを作成・変更しようとして、こんなエラーメッセージに遭遇していませんか?
せっかく使いたいメールアドレスやユーザー名を考えたのに、なぜか使えない…。とても困りますよね。
この記事では、「iCloudユーザー名は使用できません」エラーが表示される原因を詳しく解説し、状況別の具体的な解決方法をご紹介します。
- エラーメッセージの種類
- エラーが表示される8つの主な原因
- 【確認方法】どこでそのメールアドレスが使われているか調べる
- 【解決策】状況別の対処方法
- 【新規作成】Apple IDを作成する正しい手順
- 【ヒント】使いやすいユーザー名の考え方
- よくある質問(FAQ)
- Q1: エラーが出ましたが、そのメールアドレスは自分のものです。なぜ使えないのですか?
- Q2: どうしてもこのメールアドレスを使いたいのですが、どうすればいいですか?
- Q3: 「このユーザー名はすでに使用されています」と表示されます
- Q4: 30日待たないといけないと表示されました
- Q5: 過去にApple IDを削除しましたが、まだ使えません
- Q6: GmailやYahoo!メールは使えますか?
- Q7: iCloudエイリアスをApple IDとして使えますか?
- Q8: 複数のApple IDを作成できますか?
- Q9: エラーが出ても、そのメールアドレスでサインインできません
- Q10: Appleサポートに問い合わせても解決しませんでした
- トラブルを防ぐための予防策
- まとめ
エラーメッセージの種類

このエラーは、状況によって少し異なるメッセージで表示されることがあります。
よく表示されるエラーメッセージ
Apple ID作成時:
- 「このメールアドレスは使用できません。別のメールアドレスを選択してください」
- 「このメールアドレスはApple IDとして使用できません」
- 「このメールアドレスは既に使用されています」
iCloudメールアドレス作成時:
- 「このユーザー名は使用できません」
- 「このユーザー名はすでに使用されています」
- 「このメールアドレスはご利用いただけません」
Apple ID変更時:
- 「このメールアドレスは既にアカウントに登録されています」
- 「このメールアドレスは使用できません」
これらのメッセージはすべて、基本的には同じ原因によるものです。
エラーが表示される8つの主な原因
原因1: そのメールアドレスが既に別のApple IDとして使用されている
最も多い原因です。
あなたが使いたいメールアドレスが、既に誰かのApple ID(またはあなた自身の別のApple ID)として登録されている場合、このエラーが表示されます。
具体例:
- example@gmail.com というアドレスで過去にApple IDを作成したことがある
- 家族の誰かが同じメールアドレスでApple IDを作成している
- 世界中の誰かが既にそのメールアドレスをApple IDとして使用している
原因2: そのメールアドレスが既存Apple IDの副メールアドレスとして登録されている
非常に見落としやすい原因です。
メインのApple IDではなく、「連絡先用メールアドレス」「予備メールアドレス」「セキュリティ用メールアドレス」として登録されている場合も、新しいApple IDとしては使用できません。
どこで登録されているか:
- Apple IDアカウントページの「連絡先」セクション
- 「サインインとセキュリティ」の「連絡先用メールアドレス」
- 「信頼できるメールアドレス」
原因3: iCloudメールアドレス(@icloud.com)が既に誰かに使用されている
iCloudメールアドレスは早い者勝ちです。
@icloud.com、@me.com、@mac.com のアドレスは、世界中で一意(ユニーク)である必要があります。
誰かが先に登録していれば、同じユーザー名は使えません。
例:
- john@icloud.com を作りたいが、既に世界中の誰かが使用している
- よくある名前(taro、hanako、smithなど)は既に使われている可能性が高い
原因4: iCloudエイリアスを使おうとしている
iCloudエイリアスは別のApple IDとして使用できません。
iCloudメールには「エイリアス」という機能があり、メインのアドレスとは別のアドレスを作成できます。
しかし、このエイリアスアドレスを使って新しいApple IDを作ることはできません。
エイリアスの例:
- メインアドレス: example@icloud.com
- エイリアス: example+work@icloud.com、example2@icloud.com
エイリアスは、メールの受信には使えますが、Apple IDとしては使用不可です。
原因5: 30日以内に作成したiCloudアドレスを別のApple IDに変更しようとしている
Appleのセキュリティ制限です。
作成から30日以内のiCloudメールアドレス(@icloud.com)は、別のApple IDの主要メールアドレスとして変更できません。
例:
- 12月1日に新しいiCloudアドレス newaddress@icloud.com を作成
- 12月15日に、別のApple IDをこのアドレスに変更しようとする
- → エラーが表示される(12月31日以降まで待つ必要がある)
原因6: 過去に削除したApple IDのメールアドレスを再利用しようとしている
Appleのシステムに情報が残っている可能性があります。
一度削除したApple IDのメールアドレスは、すぐには再利用できないことがあります。
Appleのシステムから完全に削除されるまで、数日〜数週間かかる場合があります。
原因7: ファミリー共有で家族がそのメールアドレスを使用している
ファミリー共有の設定を確認してください。
ファミリー共有機能で、家族の誰かがそのメールアドレスを連絡先として使用している場合、新しいApple IDとしては使用できません。
原因8: 一時的なAppleサーバーの問題
まれにApple側の一時的な問題が原因のことがあります。
サーバーのメンテナンスや不具合により、正常なメールアドレスでもエラーが表示されることがあります。
【確認方法】どこでそのメールアドレスが使われているか調べる
ステップ1: 自分の既存Apple IDを確認
既に持っているApple IDを確認しましょう。
- https://appleid.apple.com/ にアクセス
- 思い当たるApple IDとパスワードでサインイン
- 「サインインとセキュリティ」セクションを確認
- 「連絡先用メールアドレス」に、使いたいメールアドレスが登録されていないか確認
ステップ2: 家族のApple IDを確認
ファミリー共有を使用している場合、家族のApple IDの連絡先として使われていないか確認してください。
ステップ3: パスワードリセットで確認
そのメールアドレスでApple IDが存在するか確認する方法:
- https://iforgot.apple.com/ にアクセス
- 使いたいメールアドレスを入力
- 「続ける」をクリック
結果:
- 「Apple IDが見つかりません」→ そのアドレスは主要Apple IDとしては使われていない
- パスワードリセット画面が表示→ そのアドレスは既にApple IDとして使われている
【解決策】状況別の対処方法
解決策1: 副メールアドレスから削除する(最も効果的)
そのメールアドレスが既存Apple IDの副メールアドレスとして登録されている場合:
手順:
- https://appleid.apple.com/ にアクセス
- 既存のApple IDでサインイン
- 「サインインとセキュリティ」セクションを開く
- 「連絡先用メールアドレス」を確認
- 使いたいメールアドレスが表示されていたら、その横の「×」または「削除」をクリック
- 削除を確認
重要:
削除後、すぐに新しいApple IDで使用できるようになります。
待機時間は必要ありません。
解決策2: 別のメールアドレスを使用する(最も簡単)
新しいメールアドレスを用意する:
おすすめの方法:
- Gmail、Yahoo!メール、Outlookなどで新しいメールアドレスを作成
- その新しいアドレスでApple IDを作成
メールアドレスの作成方法:
Gmail:
- https://accounts.google.com/signup にアクセス
- 必要事項を入力して新しいGmailアドレスを作成
Yahoo!メール:
- https://login.yahoo.co.jp/config/login にアクセス
- 「新規取得」をクリックして新しいアドレスを作成
解決策3: iCloudメールアドレスのユーザー名を変更する
希望のユーザー名が使えない場合:
工夫の例:
もし「john@icloud.com」が使えない場合:
- john2025@icloud.com
- john.smith@icloud.com
- johnsmith123@icloud.com
- john_work@icloud.com
数字、ピリオド(.)、アンダースコア(_)を追加して、ユニークなユーザー名にしてください。
解決策4: 30日待ってから再試行
30日以内に作成したiCloudアドレスを使おうとしている場合:
残念ながら、30日が経過するまで待つしかありません。
カレンダーに「〇月〇日以降に再試行」とメモしておきましょう。
解決策5: Gmailの「+」や「.」を活用する
Gmailアドレスを使っている場合の裏技:
Gmailには、メールアドレスの柔軟性があります。
例:
- example@gmail.com
- example+apple@gmail.com ← これも使える
- ex.ample@gmail.com ← ピリオドの位置を変えても同じアドレスに届く
ただし、Appleのシステムはこれらを別のアドレスとして認識する場合があります。
注意:
Gmailの仕様上、すべて同じメールボックスに届きますが、Apple IDとしては別々に登録できる可能性があります。
解決策6: 古いApple IDを完全に削除
過去に作成したApple IDを使っていない場合:
- https://privacy.apple.com/ にアクセス
- Apple IDでサインイン
- 「アカウントの削除をリクエスト」を選択
- 指示に従ってアカウントを削除
注意:
- 削除には時間がかかる場合があります
- 購入済みのアプリ、音楽、iCloudデータなどもすべて削除されます
- 本当に不要なアカウントかよく確認してください
解決策7: Apple IDのメールアドレスを変更
既存のApple IDのメールアドレスを別のものに変更:
もし、既存のApple IDで使っているメールアドレスを、別のアドレスに変更したい場合:
- https://appleid.apple.com/ にアクセス
- サインインして「サインインとセキュリティ」を開く
- 「メールアドレス」の横にある「編集」をクリック
- 新しいメールアドレスを入力
- 確認コードを入力して変更を完了
これにより、元のメールアドレスが解放され、新しいApple IDで使用できるようになります。
解決策8: Appleサポートに問い合わせる
自分で解決できない場合:
特に以下の状況では、Appleサポートに連絡することをおすすめします:
- 自分がそのメールアドレスを使っていないのに「使用中」と表示される
- 過去にアカウントを削除したはずなのに使えない
- 家族の誰も使っていないのに登録されている
Appleサポートの連絡方法:
- 電話: 0120-277-535(日本)
- オンライン: https://support.apple.com/ja-jp/contact
【新規作成】Apple IDを作成する正しい手順

iPhone/iPadでの作成方法
- 「設定」アプリを開く
- 一番上の「iPhoneにサインイン」をタップ
- 「Apple IDをお持ちでないか忘れた場合」をタップ
- 「Apple IDを作成」をタップ
- 生年月日を入力
- 名前を入力
- メールアドレスを選択:
- 「現在のメールアドレスを使用」: 既存のメール(Gmail、Yahoo!など)を使用
- 「無料のiCloudメールアドレスを入手」: @icloud.comアドレスを新規作成
- パスワードを設定(8文字以上、大文字・小文字・数字を含む)
- 電話番号を入力して確認
- 利用規約に同意
Mac/Windows PCでの作成方法
Mac:
- Appleメニュー→「システム設定」→「Apple IDでサインイン」をクリック
- 「Apple IDを作成」をクリック
- 必要事項を入力
Windows PC:
- https://appleid.apple.com/account にアクセス
- 「Apple IDを作成」をクリック
- フォームに必要事項を入力:
- 名前
- 国/地域
- 生年月日
- メールアドレス
- パスワード
- 電話番号
- 確認コードを入力して作成完了
【ヒント】使いやすいユーザー名の考え方
iCloudメールアドレスを作る場合
良いユーザー名の例:
- 名前+数字: taro2025、hanako123
- 名前+苗字: tarotanaka、hanakoito
- 名前+単語: tarojapan、hanakomusic
- イニシャル+数字: ts2025、hi123
避けるべきユーザー名:
- 短すぎる(3文字以下): abc、xyz
- 一般的すぎる: user、apple、test
- 覚えにくい複雑な組み合わせ: xk7d9f2h
ポイント:
- 他人が推測しにくい
- 自分が覚えやすい
- ビジネスでも使える(必要に応じて)
よくある質問(FAQ)
Q1: エラーが出ましたが、そのメールアドレスは自分のものです。なぜ使えないのですか?
A: 以下の可能性があります:
- 過去にそのメールアドレスでApple IDを作成したことがある
- そのメールアドレスが別のApple IDの副メールアドレスとして登録されている
- 家族がファミリー共有でそのアドレスを使用している
https://appleid.apple.com/ で確認し、副メールアドレスから削除してください。
Q2: どうしてもこのメールアドレスを使いたいのですが、どうすればいいですか?
A: 以下の手順を試してください:
- 既存のApple IDをすべて確認し、副メールアドレスとして登録されていれば削除
- 過去に作成したApple IDがあれば、そのアカウントを削除
- それでもダメな場合は、Appleサポートに問い合わせ
Q3: 「このユーザー名はすでに使用されています」と表示されます
A: そのiCloudメールアドレス(@icloud.com)は、世界中の誰かが既に使用しています。
別のユーザー名(数字や記号を追加)を試してください。
Q4: 30日待たないといけないと表示されました
A: 作成から30日以内のiCloudメールアドレスは、別のApple IDの主要アドレスとして変更できません。
30日後に再試行するか、別のメールアドレスを使用してください。
Q5: 過去にApple IDを削除しましたが、まだ使えません
A: Appleのシステムから完全に削除されるまで、時間がかかることがあります。
数週間待ってから再試行するか、別のメールアドレスを使用してください。
Q6: GmailやYahoo!メールは使えますか?
A: はい、問題なく使えます。
むしろ、Gmail、Yahoo!メール、Outlookなどの大手メールサービスの使用を推奨します。
Q7: iCloudエイリアスをApple IDとして使えますか?
A: いいえ、使えません。
iCloudエイリアスは、メールの受信には使えますが、Apple IDとしては使用できません。
Q8: 複数のApple IDを作成できますか?
A: 技術的には可能ですが、Appleは推奨していません。
複数のApple IDを管理するのは複雑になり、購入したコンテンツが分散してしまいます。
Q9: エラーが出ても、そのメールアドレスでサインインできません
A: そのメールアドレスは、主要なApple IDとしてではなく、副メールアドレスとして登録されている可能性があります。
Apple IDアカウントページで確認してください。
Q10: Appleサポートに問い合わせても解決しませんでした
A: 最終手段として、別のメールアドレスを使用することをおすすめします。
新しいGmailアドレスなどを作成して、そちらでApple IDを作成してください。
トラブルを防ぐための予防策
1. Apple IDとパスワードを記録しておく
パスワードマネージャーを使用:
- 1Password
- LastPass
- iCloudキーチェーン
これらのアプリで、Apple IDとパスワードを安全に保管してください。
2. 副メールアドレスを整理する
定期的に https://appleid.apple.com/ にアクセスして、登録されているメールアドレスを確認しましょう。
使っていない副メールアドレスは削除しておくと、将来的に再利用できます。
3. 使わないApple IDは削除する
複数のApple IDを持っている場合、使っていないものは https://privacy.apple.com/ から削除することを検討してください。
ただし、購入済みのコンテンツもすべて削除されるので注意が必要です。
4. ファミリー共有の設定を確認
ファミリー共有を使用している場合、家族のメールアドレスが重複しないように管理しましょう。
5. 長期的に使えるメールアドレスを選ぶ
Apple IDは長期間使用するものなので、以下の点に注意してメールアドレスを選びましょう:
- 会社のメールアドレスは避ける(退職後に使えなくなる)
- ISPのメールアドレスは避ける(プロバイダ変更時に使えなくなる)
- Gmail、iCloudメールなど、長期的に使えるサービスを選ぶ
まとめ
「iCloudユーザー名は使用できません」エラーは、以下の原因で発生します:
主な原因:
- そのメールアドレスが既に別のApple IDとして使用されている
- 既存Apple IDの副メールアドレスとして登録されている
- iCloudメールアドレスが既に誰かに使用されている
- 30日以内に作成したiCloudアドレスを変更しようとしている
- iCloudエイリアスを使おうとしている
最も効果的な解決策:
- https://appleid.apple.com/ で既存Apple IDを確認
- 副メールアドレスとして登録されていれば削除
- それでもダメなら別のメールアドレスを使用
- どうしても解決しない場合はAppleサポートに問い合わせ
新しいメールアドレスを作成する場合:
- Gmail、Yahoo!メールなどで新規アドレスを取得
- iCloudメールアドレスなら数字や記号を追加してユニークに
重要なポイント:
- 副メールアドレスとして登録されているものは、新しいApple IDとして使用不可
- iCloudメールアドレスは世界で一意(早い者勝ち)
- 30日ルールに注意
ほとんどの場合、既存のApple IDアカウントページで副メールアドレスを削除するか、別のメールアドレスを使用することで解決します。
それでも解決しない場合は、Appleサポート(0120-277-535 または https://support.apple.com/ja-jp/contact)に問い合わせることをおすすめします。
この記事が、あなたのApple ID作成・変更の問題解決に役立てば幸いです!

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