「iCloudストレージの使用容量が上限に達しました」
この通知、毎日のように表示されてうんざりしていませんか?
「後で対処しよう」と思いながら、もう何週間も放置している方も多いはず。 でも実は、この状態を続けていると、大切な写真やデータが消えてしまう可能性があるんです。
今回は、お金をかけずに解決する方法から、有料プランの選び方まで、あなたの状況に合った解決方法を分かりやすく説明していきます。
5分あれば、その煩わしい通知から解放されますよ!
そもそも、なぜこの通知が出るの?

iCloudストレージの仕組みを理解しよう
iCloudストレージは、あなたのiPhoneやiPadのデータを、インターネット上の保管庫(クラウド)に保存する仕組みです。
家に例えると:
- iPhone = あなたの部屋
- iCloudストレージ = 倉庫やトランクルーム
部屋に入りきらないものを倉庫に預けるように、iPhoneのデータをiCloudに預けているわけです。
無料で使えるのは5GBまで
Appleは最初、5GBの容量を無料で提供してくれています。
「5GBって多いの?少ないの?」と思うかもしれませんね。
実際のところ:
- 写真約1,500枚分
- または4K動画約30分
- またはLINEのトーク履歴すべて+写真500枚
正直なところ、今の時代では5GBはかなり少ないです。 特に写真や動画をたくさん撮る人には、あっという間に足りなくなってしまいます。
容量不足で起こる5つの困った問題
1. iPhoneのバックアップができない
一番深刻な問題がこれです。
iPhoneが壊れたり、機種変更するときに、バックアップがないとデータがすべて消えてしまいます。 連絡先、写真、アプリのデータ、すべてです。
2. 写真が他の端末と同期されない
iPhoneで撮った写真が、iPadやMacに表示されなくなります。
家族と共有している写真も、更新されなくなってしまいます。
3. メールが受信できなくなる
iCloudメールを使っている場合、新しいメールが受信できなくなることがあります。
大事な連絡を見逃してしまう可能性があるので、要注意です。
4. メモやリマインダーが同期されない
買い物リストや大事なメモが、他の端末に反映されなくなります。
せっかくの便利機能が使えなくなってしまうんです。
5. アプリのデータが保存されない
ゲームの進行状況や、アプリの設定が保存されなくなります。
機種変更したときに、また最初からやり直しになってしまうことも。
今すぐできる!無料で容量を空ける7つの方法

方法1:写真とビデオを整理する(効果:大)
写真とビデオが容量を圧迫している原因の第1位です。
確認方法:
- 設定アプリを開く
- 一番上の自分の名前をタップ
- 「iCloud」をタップ
- 「ストレージを管理」をタップ
- 「写真」の容量を確認
削除の手順:
- 写真アプリを開く
- 不要な写真や動画を選択
- ゴミ箱アイコンをタップして削除
- 「最近削除した項目」も空にする(これ重要!)
最近削除した項目を空にしないと、30日間は容量が減らないので注意してください。
方法2:古いバックアップを削除する(効果:大)
昔使っていたiPhoneのバックアップが残っていることがあります。
削除手順:
- 設定 → 自分の名前 → iCloud
- 「ストレージを管理」をタップ
- 「バックアップ」をタップ
- 使っていない端末のバックアップを選択
- 「バックアップを削除」をタップ
古いiPhoneのバックアップは、1つで1GB以上あることも珍しくありません。
方法3:メッセージの添付ファイルを削除する(効果:中)
LINEやメッセージアプリの写真や動画も、実は容量を食っています。
メッセージアプリの場合:
- 設定 → 自分の名前 → iCloud
- 「ストレージを管理」→「メッセージ」
- 「トップの会話」を確認
- 不要な添付ファイルを削除
古い写真や動画は、思い切って削除しましょう。
方法4:不要なアプリのデータを削除する(効果:中)
使っていないアプリのデータがiCloudに残っていることがあります。
確認と削除:
- 設定 → 自分の名前 → iCloud
- 「ストレージを管理」
- アプリごとの使用容量を確認
- 使わないアプリのデータは「削除」
もう遊んでいないゲームのデータなどは、削除してOKです。
方法5:iCloud写真をオフにする(効果:特大)
思い切った方法ですが、一番効果があります。
設定方法:
- 設定 → 自分の名前 → iCloud
- 「写真」をタップ
- 「このiPhoneを同期」をオフに
ただし、他の端末と写真が同期されなくなるので、よく考えてから実行してください。
方法6:書類とデータを整理する(効果:小〜中)
PDFファイルやドキュメントも容量を使っています。
整理方法:
- ファイルアプリを開く
- 「iCloud Drive」を選択
- 不要なファイルを長押し
- 「削除」を選択
古い資料や重複したファイルは削除しましょう。
方法7:メールの添付ファイルを削除する(効果:小)
iCloudメールの添付ファイルも容量を使います。
削除方法:
- メールアプリを開く
- 添付ファイル付きの古いメールを探す
- メールごと削除
- ゴミ箱も空にする
大きな添付ファイルがある古いメールは、削除を検討しましょう。
それでも足りない!有料プランを検討するなら
iCloud+の料金プラン(2024年現在)
無料で対処しきれない場合は、有料プランも選択肢です。
プラン一覧:
- 50GB:月額130円
- 200GB:月額400円
- 2TB:月額1,300円
家族で分けることもできるので、200GBプランを家族4人で使えば、1人100円で済みます。
どのプランを選ぶべき?
50GB(月額130円)がおすすめの人:
- 写真は月に100枚程度
- 動画はあまり撮らない
- アプリは最小限
200GB(月額400円)がおすすめの人:
- 写真をよく撮る
- 動画も時々撮る
- 家族で共有したい
2TB(月額1,300円)がおすすめの人:
- プロカメラマン
- 動画をたくさん撮る
- すべてのデータをクラウドに保存したい
多くの人は、50GBか200GBで十分です。
有料プランへの変更方法
アップグレード手順:
- 設定 → 自分の名前 → iCloud
- 「ストレージを管理」
- 「ストレージプランを変更」
- 希望のプランを選択
- 「購入する」をタップ
支払いは、Apple IDに登録している方法で自動的に行われます。
代替案:他のクラウドサービスを使う

Googleフォト(グーグルフォト)
写真と動画専用なら、Googleフォトもおすすめです。
メリット:
- 15GBまで無料
- 圧縮保存なら容量無制限(画質は少し落ちる)
- Androidとも共有しやすい
デメリット:
- iPhoneとの連携は手動
- アプリを別途インストール必要
Amazon Photos(アマゾンフォト)
Amazonプライム会員なら、写真は無制限で保存できます。
メリット:
- プライム会員なら写真無制限
- 画質の劣化なし
デメリット:
- 動画は5GBまで
- プライム会員費(月額600円)が必要
OneDrive(ワンドライブ)
Microsoftのサービスです。
メリット:
- 5GB無料
- Officeソフトとの連携が便利
デメリット:
- iPhoneとの相性はイマイチ
- 無料容量が少ない
よくある質問と解決策
Q1:削除したのに容量が減らない
A:30日間は「最近削除した項目」に残っています。
写真アプリの「アルバム」→「最近削除した項目」を確認して、完全に削除してください。
また、削除後すぐには反映されないことがあるので、1時間ほど待ってみましょう。
Q2:どのデータを削除すべきか分からない
A:まずは大きいものから削除しましょう。
設定の「ストレージを管理」で、容量の大きい順に表示されます。 上から順番に確認していけば、効率的に容量を空けられます。
Q3:大切な写真は消したくない
A:パソコンに保存するか、他のクラウドサービスを併用しましょう。
- パソコンに転送して保存
- Googleフォトにバックアップ
- 外付けハードディスクに保存
複数の場所に保存しておけば、安心です。
Q4:機種変更前なので削除したくない
A:一時的に有料プランにする方法もあります。
機種変更が終わったら、データを整理して無料プランに戻すこともできます。 月額130円なら、1ヶ月だけの利用でも負担は少ないですよ。
Q5:家族の写真も含まれているので勝手に削除できない
A:共有アルバムを活用しましょう。
共有アルバムは、iCloudストレージの容量を使いません。 家族の写真は共有アルバムに移動してから、自分のライブラリから削除すればOKです。
まとめ:今すぐ行動して、ストレスフリーに!
「iCloudストレージの使用容量が上限に達しました」の通知は、放置せずに今すぐ対処しましょう。
すぐにできる3ステップ:
- まず容量を確認 設定から現在の使用状況をチェック
- 不要なデータを削除 写真、古いバックアップ、メッセージの添付ファイルから整理
- それでも足りなければ有料プランを検討 月額130円から始められます
毎日の通知にイライラするより、5分で解決してスッキリしませんか?
特に、iPhone内の大切なデータを守るためにも、バックアップができる状態にしておくことは本当に重要です。
この記事を読み終わったら、さっそく設定アプリを開いて、容量の確認から始めてみてください。
きっと、思っていたより簡単に解決できるはずです!
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