「iCloudの容量が残りわずか…」
「何千枚もある写真、どうやって整理すればいいの?」
「似たような写真がたくさんあって、探すのが大変」
スマホで気軽に写真が撮れる時代だからこそ、気づけば数千枚、数万枚と写真が溜まってしまいますよね。
実は、iCloudの写真はちょっとした工夫で簡単に整理できるんです。容量も節約でき、見たい写真もすぐ見つかるようになります。
この記事では、iCloud写真を効率的に整理する方法を、初心者でも分かるように詳しく解説します。
なぜiCloud写真の整理が必要なのか

まず、整理するメリットを理解しておきましょう。
容量不足を解消できる
iCloudの無料プランは5GBまで。写真だけですぐにいっぱいになってしまいます。
整理すれば:
- 不要な写真を削除して空き容量を増やせる
- 月額料金を払わずに済むかもしれない
- 新しい写真をどんどん撮れる
容量に余裕ができると、安心して使えますね。
見たい写真がすぐ見つかる
数千枚の中から目的の写真を探すのは大変です。
整理することで:
- アルバムで分類できる
- お気に入りマークで重要な写真を区別
- 検索しやすくなる
思い出を振り返る時も、ストレスフリーです。
デバイスの動作が軽くなる
写真が多すぎると、iPhoneやiPadの動作が重くなることがあります。
整理すれば:
- 写真アプリの起動が速くなる
- スクロールがスムーズになる
- バックアップも早く終わる
快適に使えるようになりますよ。
整理前の準備:バックアップを取る
いきなり削除すると、大切な写真を失うリスクがあります。
パソコンにバックアップ
Macの場合:
- iPhoneをMacに接続
- 写真アプリを開く
- 自動的にインポート、または手動で「読み込む」
- すべての写真を読み込む
Windowsの場合:
- iPhoneをPCに接続
- エクスプローラーで「Apple iPhone」を開く
- 「Internal Storage」→「DCIM」フォルダ
- 写真をパソコンにコピー
外付けHDDにバックアップ
より安全な方法は、外付けハードディスクへの保存です。
- パソコンに写真をバックアップ
- 外付けHDDを接続
- 写真フォルダをコピー
二重バックアップで安心ですね。
Googleフォトなど他サービスも活用
iCloud以外のクラウドサービスにもバックアップできます。
おすすめサービス:
- Googleフォト:15GB無料
- Amazon Photos:プライム会員なら無制限
- OneDrive:5GB無料
複数のクラウドに保存すれば、より安全です。
基本の整理:不要な写真を削除
まずは明らかに不要な写真から削除しましょう。
ブレた写真・失敗写真を削除
撮影に失敗した写真は、思い切って削除します。
削除手順:
- 写真アプリを開く
- 削除したい写真をタップ
- 右下のゴミ箱アイコンをタップ
- 「写真を削除」を選択
1枚ずつ確認しながら削除していきます。
スクリーンショットを整理
スクリーンショットは意外と溜まりがちです。
効率的な削除方法:
- 写真アプリで「検索」タブを開く
- 「スクリーンショット」と入力
- すべてのスクリーンショットが表示される
- 「選択」をタップ
- 不要なものにチェック
- ゴミ箱アイコンで削除
まとめて削除できるので楽ちんです。
連写(バーストモード)の整理
連続撮影した写真から、ベストショット以外を削除します。
整理方法:
- バーストで撮った写真を開く
- 「選択…」をタップ
- 残したい写真だけにチェック
- 「完了」をタップ
- 「○枚のお気に入りのみ残す」を選択
自動的に選ばれなかった写真が削除されます。
重複した写真を見つける
同じ写真が複数ある場合、重複を削除しましょう。
見つけ方:
- 写真アプリで日付順に表示
- スクロールしながら似た写真を探す
- 重複を見つけたら片方を削除
便利なアプリ:
- Remo Duplicate Photos Remover
- Duplicate Photos Fixer
重複検出アプリを使えば、自動で見つけてくれます。
「最近削除した項目」から完全削除
削除した写真は、すぐには消えません。
30日間は復元可能
削除した写真は「最近削除した項目」に30日間保管されます。
この期間は、まだストレージを使っているので注意してください。
完全に削除する方法
手順:
- 写真アプリで「アルバム」タブを開く
- 一番下までスクロール
- 「最近削除した項目」をタップ
- 右上の「選択」をタップ
- 「すべて削除」を選択
- 「○枚の写真を削除」で確認
これで本当に削除され、容量が空きます。
間違って削除した場合の復元
30日以内なら復元できます。
復元手順:
- 「最近削除した項目」を開く
- 復元したい写真を選択
- 「復元」をタップ
元のライブラリに戻ります。
アルバムで分類整理
写真をカテゴリ別に分けると、とても便利です。
新しいアルバムを作る
作成手順:
- 写真アプリで「アルバム」タブを開く
- 左上の「+」をタップ
- 「新規アルバム」を選択
- アルバム名を入力(例:「旅行」「家族」「ペット」)
- 追加したい写真を選択
- 「完了」をタップ
用途に合わせて自由に作れます。
おすすめのアルバム分類
実用的な分け方:
- イベント別:誕生日、結婚式、旅行、運動会など
- 人物別:家族、友達、子ども、ペットなど
- 場所別:自宅、職場、お気に入りのお店など
- 用途別:SNS投稿用、年賀状用、保存用など
自分が使いやすい分類を見つけましょう。
写真をアルバムに追加
後から追加することもできます。
追加手順:
- 追加したい写真を開く
- 左下の共有ボタン(四角に↑)をタップ
- 「アルバムに追加」を選択
- 追加先のアルバムを選ぶ
複数の写真をまとめて追加することも可能です。
お気に入り・非表示機能を活用

特別な写真を管理する便利な機能があります。
お気に入りマークを付ける
大切な写真、自信作には「お気に入り」をつけましょう。
手順:
- 写真を開く
- 下部のハートマークをタップ
- ハートが塗りつぶされる(お気に入り登録完了)
確認方法:
- アルバムタブを開く
- 「お気に入り」アルバムを選択
お気に入りだけをまとめて見られます。
非表示機能で整理
見られたくない写真、一時的に隠したい写真に使えます。
非表示にする手順:
- 写真を選択
- 共有ボタンをタップ
- 「非表示」を選択
- 「○枚の写真を非表示」で確認
確認方法:
- アルバムタブを開く
- 一番下までスクロール
- 「非表示」アルバムを開く
通常のライブラリには表示されなくなります。
日付・場所で自動整理を活用
iCloud写真には、自動整理機能があります。
日付別の表示
写真アプリは、自動的に日付でグループ化してくれます。
表示切替:
- 写真タブを開く
- 表示を切り替え:
- 年別:年ごとの代表写真
- 月別:月ごとの写真
- 日別:日ごとの写真
- すべての写真:時系列で全表示
目的に応じて切り替えられます。
場所(位置情報)で整理
GPS情報があれば、撮影場所で分類できます。
確認方法:
- 写真を上にスワイプ
- 地図が表示される
- 撮影場所が分かる
活用例:
- 旅行先別に振り返る
- 自宅で撮った写真を探す
- 特定の場所の思い出を見る
位置情報は本当に便利ですよ。
メモリー機能
iPhoneが自動的に思い出をまとめてくれます。
見方:
- 写真アプリの「For You」タブ(iOS 13以降)
- 「メモリー」セクションを確認
- 自動生成されたアルバムを楽しむ
旅行や特別な日の写真が、素敵なムービーになります。
iCloud写真の最適化設定
容量を節約しながら写真を保管する方法です。
「iPhoneのストレージを最適化」を選ぶ
この設定で、デバイスの容量を大幅に節約できます。
設定方法:
- 設定アプリを開く
- 自分の名前 → iCloud → 写真
- iPhoneのストレージを最適化を選択
仕組み:
- フル解像度の写真はiCloudに保存
- デバイスには圧縮版(サムネイル)を保存
- 必要な時に自動ダウンロード
容量不足の心配が減ります。
「オリジナルをダウンロード」との違い
オリジナルをダウンロード:
- すべての写真をフル解像度で保存
- デバイスの容量を多く使う
- オフラインでも高画質で見られる
最適化:
- 圧縮版を保存
- デバイスの容量を節約
- 閲覧時にダウンロード(通信が必要)
自分の使い方に合わせて選びましょう。
共有アルバムで家族や友人と整理
写真を共有しながら整理できる便利な機能です。
共有アルバムの作り方
手順:
- アルバムタブで「+」をタップ
- 「新規共有アルバム」を選択
- アルバム名を入力
- 共有する相手を招待
- 写真を追加
メリット
便利なポイント:
- 自分のiCloud容量を使わない
- 複数人で写真を追加できる
- コメントでやり取り可能
- イベントの写真をまとめて共有
家族旅行や結婚式の写真共有に最適です。
注意点
- 共有アルバムは最大5,000枚まで
- 動画は最長15分まで
- 解像度が少し圧縮される
大量の写真を保存するには向いていません。
定期的な整理のコツ
整理を習慣化すれば、ずっと快適に使えます。
週1回のプチ整理
おすすめルーティン:
毎週末に:
- その週に撮った写真を見直す
- 明らかな失敗写真を削除
- スクリーンショットを整理
- お気に入りをマーク
週1回なら、数が少なくて楽です。
月1回の本格整理
月末に:
- アルバムを作成・整理
- 重複写真を探して削除
- 「最近削除した項目」を完全削除
- バックアップの確認
月1回しっかり整理すれば、綺麗な状態を保てます。
イベント後はすぐ整理
旅行や行事の後は、すぐに整理するのがコツです。
イベント後の整理:
- 専用アルバムを作成
- ベストショットを選ぶ
- 似た写真は削除
- お気に入りをマーク
- 共有アルバムで共有
記憶が新しいうちに整理すると、効率的です。
整理を効率化するアプリ
iCloudだけでなく、便利なアプリも活用しましょう。
重複削除アプリ
Gemini Photos
- 重複写真を自動検出
- 似た写真もまとめて表示
- ワンタップで削除
Remo Duplicate Photos Remover
- 完全一致と似た写真を検出
- プレビューしながら選択
- 無料版でも十分使える
写真整理アプリ
Google フォト
- AI検索が優秀
- 人物・物体・場所で自動分類
- 無料で15GBまで
Microsoft OneDrive
- 自動バックアップ
- フォルダで整理可能
- Officeとの連携が便利
写真編集アプリ
整理と一緒に、軽い編集もできます。
Snapseed
- 本格的な編集が無料
- フィルターも豊富
VSCO
- おしゃれなフィルター
- SNS投稿前の仕上げに
よくある質問と答え
整理する際の疑問にお答えします。
Q1:削除した写真は復元できる?
A:30日以内なら可能です。
「最近削除した項目」から復元できます。30日経過後は完全に削除され、復元不可能になります。
Q2:アルバムから削除したら、元の写真も消える?
A:消えません。
アルバムは写真の「参照」なので、アルバムから削除しても元の写真は残ります。完全に削除したい場合は、ライブラリから削除してください。
Q3:iCloud容量が足りない時は?
A:以下の方法があります。
- 不要な写真を削除
- 「iPhoneのストレージを最適化」を有効化
- 有料プランにアップグレード(50GB:月130円〜)
- 写真を外付けHDDに移行
Q4:整理したら同期はどうなる?
A:すべてのデバイスに反映されます。
iCloud写真を使っている場合、iPhoneで削除した写真はiPadやMacからも消えます。同期は自動で行われます。
Q5:家族の写真だけ別管理できる?
A:できます。
専用のアルバムを作るか、共有アルバムを活用しましょう。さらに厳密に管理したい場合は、別のApple IDを使う方法もあります。
まとめ:定期的な整理で快適フォトライフ
iCloud写真の整理は、習慣にすれば全く難しくありません。
この記事のポイント:
✓ バックアップ:整理前に必ず取る
✓ 基本整理:失敗写真、スクリーンショット、重複を削除
✓ 完全削除:「最近削除した項目」も忘れずに
✓ アルバム活用:カテゴリ別に分類
✓ お気に入り:大切な写真をマーク
✓ 最適化設定:容量を節約
✓ 定期整理:週1回・月1回のルーティン
整理のステップ:
- バックアップを取る
- 明らかな不要写真を削除
- アルバムで分類
- お気に入りをマーク
- 「最近削除した項目」を空にする
- 定期的に繰り返す
習慣化のコツ:
- 週末の5分間を整理タイムに
- 撮ったらすぐ、を心がける
- アルバム作成を楽しむ
- カレンダーにリマインダー設定
写真の整理は、思い出の整理でもあります。大切な瞬間を見つけやすくして、いつでも振り返れる状態にしておきましょう。
この記事を参考に、スッキリ整理されたiCloud写真ライブラリを手に入れてくださいね!
コメント