「iCloudストレージがいっぱいです」という通知が何度も出てくる…」
「写真もバックアップも保存できなくなって困っている!」
こんな経験はありませんか?
iCloudは無料プランだと5GBしか使えないため、すぐに容量がいっぱいになってしまいます。不要なデータを削除して空き容量を確保したいけど、何をどう削除すればいいのか分からない方も多いはず。
この記事では、iCloudを空にする方法を段階的に解説します。大切なデータは守りながら、不要なファイルだけをしっかり削除して、快適なiCloud環境を取り戻しましょう!
iCloudストレージの基礎知識

iCloudに保存されているもの
iCloudストレージには、以下のようなデータが保存されています。
主な保存内容:
- iPhone・iPadのバックアップ
- 写真とビデオ(iCloud写真)
- iCloud Drive内の書類やファイル
- メール
- メモ
- 連絡先やカレンダー
- アプリのデータ
無料プランと有料プランの違い
無料プラン:
- 容量:5GB
- すべてのApple IDに自動付与
有料プラン(iCloud+):
- 50GB:月額130円
- 200GB:月額400円
- 2TB:月額1,300円
- 6TB:月額3,900円
- 12TB:月額7,900円
ポイント:
5GBはすぐにいっぱいになるため、有料プランへのアップグレードも検討する価値があります。ただし、不要なデータを削除すれば無料プランでも十分使えることが多いです。
まず確認!iCloudの容量状況をチェック
iPhoneでの確認方法
手順:
- 設定アプリを開く
- 一番上の自分の名前をタップ
- 「iCloud」をタップ
- 「ストレージを管理」をタップ
- 使用状況が表示される
- どのアプリがどれだけ容量を使っているか一覧表示
Macでの確認方法
手順:
- システム設定を開く
- 「Apple ID」をクリック
- 「iCloud」を選択
- 「管理」ボタンをクリック
- カテゴリ別の使用状況が表示される
Windowsでの確認方法
手順:
- iCloud for Windowsを開く
- 「保存容量」をクリック
- 使用状況の詳細が表示される
容量を圧迫している項目を特定
確認したら、以下の項目に注目しましょう:
- バックアップ:古いデバイスのバックアップが残っていないか
- 写真:動画や大量の写真が保存されていないか
- iCloud Drive:大きなファイルがないか
- メール:添付ファイル付きメールが溜まっていないか
段階的にiCloudを空にする方法
ステップ1:不要なバックアップを削除
古いiPhoneやiPadのバックアップが残っていることが多いです。
iPhoneでの削除手順:
- 設定→自分の名前→「iCloud」
- 「ストレージを管理」→「バックアップ」
- 削除したいデバイスをタップ
- 「バックアップを削除」をタップ
- 確認画面で「オフにして削除」を選択
注意:
現在使っているデバイスのバックアップは削除しないでください!
ステップ2:iCloud写真を整理
写真とビデオは容量を大きく圧迫します。
削除前の準備(重要):
- パソコンやGoogleフォトなど、別の場所に写真をバックアップ
- 本当に削除しても大丈夫か確認
削除手順:
- 写真アプリを開く
- 「最近削除した項目」を確認
- 30日以内に削除した写真が残っている
- 「すべて削除」で完全に削除
- 不要な写真・ビデオを選択して削除
- 「選択」→写真をタップ→ゴミ箱アイコン
- もう一度「最近削除した項目」から完全削除
iCloud写真を完全にオフにする:
- 設定→自分の名前→「iCloud」→「写真」
- 「このiPhoneを同期」をオフ
- 「iPhoneから削除」または「写真とビデオをダウンロード」を選択
- ダウンロードを選ぶと、iPhone本体に保存されます
ステップ3:iCloud Driveのファイルを削除
書類やファイルを整理します。
iPhoneでの削除:
- ファイルアプリを開く
- 「ブラウズ」→「iCloud Drive」
- 不要なファイルを長押し
- 「削除」をタップ
- 「最近削除した項目」フォルダからも削除
Macでの削除:
- Finderで「iCloud Drive」を開く
- 不要なファイルを選択
- ゴミ箱に移動(Command + Delete)
- ゴミ箱を空にする
容量の大きいファイルを見つける:
- Finder→「iCloud Drive」
- 表示メニュー→「表示オプションを表示」
- 「サイズ」にチェックを入れる
- サイズ順に並べ替えて大きいファイルから確認
ステップ4:メールの添付ファイルを削除
意外と見落としがちなのがメールです。
iPhoneでの削除:
- メールアプリを開く
- メールボックスで「編集」をタップ
- 削除したいメールを選択
- 「削除」または「ゴミ箱」アイコンをタップ
- メールボックス一覧で「ゴミ箱」を開く
- 右上の「編集」→「すべて削除」
容量の大きいメールを探す:
- 検索ボックスに「has:attachment larger:5M」と入力
- 5MB以上の添付ファイル付きメールを検索
- 不要なものを削除
ステップ5:各アプリのデータを削除
アプリごとに保存されているデータも確認しましょう。
手順:
- 設定→自分の名前→「iCloud」→「ストレージを管理」
- 使用量の多いアプリをタップ
- 「書類とデータ」を確認
- 不要なデータを削除、または「データを削除」をタップ
よく容量を使うアプリ:
- WhatsApp(チャット履歴)
- GoodNotes(ノート)
- Pages、Numbers、Keynote(書類)
- Safari(閲覧データ)
iCloudを完全に空にする方法
すべてのデータを削除する前に
必ずバックアップを取る:
- 重要な写真をパソコンに転送
- 連絡先をエクスポート
- iCloud.com→連絡先→設定アイコン→「vCardを書き出す」
- メモをコピー保存
- iCloud Driveのファイルをダウンロード
すべてのiCloudデータを削除
iPhone・iPadの場合:
- 設定→自分の名前→「iCloud」
- 各項目(写真、メール、連絡先など)をオフにする
- 「iPhoneから削除」を選択
- iCloud Driveもオフ
- 「ストレージを管理」から残りのデータを削除
Macの場合:
- システム設定→Apple ID→iCloud
- 各サービスのチェックを外す
- Finder→iCloud Drive→すべてのファイルを削除
完全リセットの最終手段:
- iCloud.comにブラウザでアクセス
- 各アプリ(写真、iCloud Drive、メールなど)を開く
- すべてのデータを選択して削除
- 削除後、各デバイスで同期を確認
削除後の注意点とデータ復元

「最近削除した項目」を必ず確認
多くのアプリには、削除したデータの一時保管場所があります。
確認場所:
- 写真:「最近削除した項目」(30日間保管)
- ファイル:「最近削除した項目」(30日間保管)
- メール:「ゴミ箱」フォルダ
- メモ:「最近削除した項目」(30日間保管)
これらを完全に削除しないと、容量は空きません。
削除したデータの復元方法
30日以内なら復元可能:
- 写真アプリ→「アルバム」→「最近削除した項目」
- 復元したい写真を選択
- 「復元」をタップ
それ以降は復元不可:
完全に削除されたデータは、基本的に復元できません。バックアップがあれば、そこから復元しましょう。
削除できないデータ
以下のデータは削除できません:
- Apple IDに紐づく基本情報
- アプリの購入履歴
- App Storeからダウンロードしたアプリ(再ダウンロード可能)
容量を節約する賢い使い方
iCloud写真の最適化
すべての写真を保存せず、デバイスには軽量版を保存する方法です。
設定手順:
- 設定→自分の名前→「iCloud」→「写真」
- 「iPhoneのストレージを最適化」を選択
仕組み:
- フル解像度の写真はiCloudに保存
- デバイスには圧縮版を保存
- 必要な時だけフル解像度をダウンロード
Google フォトとの併用
無料で容量無制限(圧縮保存)のGoogleフォトを活用しましょう。
使い方:
- Googleフォトアプリをインストール
- 自動バックアップを有効化
- バックアップ完了後、iCloud写真から削除
- 必要な時はGoogleフォトから見る
定期的な整理習慣
月1回のメンテナンス:
- 不要な写真・動画を削除(5分)
- 大きなファイルをチェック(3分)
- 古いメールを削除(5分)
- アプリのキャッシュをクリア(2分)
合計15分で快適な環境を維持できます。
有料プランへのアップグレード検討
こんな人におすすめ:
- 写真を大量に撮る
- 複数のAppleデバイスを使用
- ファミリー共有を利用
- 削除する時間がもったいない
月額130円(50GB)から始められるので、コスパは良好です。
トラブルシューティング
Q1. 削除したのに容量が減らない
原因:
「最近削除した項目」に残っている、または反映に時間がかかっています。
解決法:
- すべての「最近削除した項目」を確認
- 完全削除を実行
- デバイスを再起動
- 数時間〜24時間待つ(サーバーの反映待ち)
Q2. バックアップを削除できない
原因:
現在使用中のデバイスのバックアップは「削除」ではなく「オフ」になります。
解決法:
- 設定→自分の名前→「iCloud」→「iCloudバックアップ」
- 「このiPhoneをバックアップ」をオフ
- 古いデバイスのバックアップは通常通り削除可能
Q3. iCloudにサインインできない
原因:
Apple IDやパスワードが正しくない、または2ファクタ認証の問題です。
解決法:
- Apple IDとパスワードを確認
- appleid.apple.comでパスワードリセット
- 2ファクタ認証のコードを正しく入力
- デバイスを再起動して再試行
Q4. 写真を削除したら他のデバイスからも消えた
これは正常な動作です:
iCloud写真を有効にしている場合、1台で削除すると全デバイスから削除されます。
予防策:
- 削除前に他の場所にバックアップ
- 「iPhoneのストレージを最適化」を使う
- 共有アルバムを活用
データ移行先のおすすめサービス
Googleフォト
特徴:
- 無料プラン:高画質で容量無制限(圧縮あり)
- 有料プラン:100GB 月額250円〜
おすすめ理由:
iCloudより安価で容量が大きい
Dropbox
特徴:
- 無料:2GB
- 有料:2TB 月額1,500円
おすすめ理由:
ファイル共有に強い
OneDrive
特徴:
- Microsoft 365加入者:1TB無料
- 単体:100GB 月額224円
おすすめ理由:
Officeとの連携が便利
まとめ:スッキリしたiCloudで快適に!
iCloudを空にする方法は、段階的に進めれば難しくありません。
この記事のポイント:
- まず容量状況を確認して問題の所在を把握
- バックアップ→写真→ファイル→メールの順で削除
- 「最近削除した項目」も忘れず完全削除
- バックアップは必ず取ってから削除
- 定期的な整理で容量不足を予防
- 必要なら有料プランや他サービスも検討
まずは古いバックアップと不要な写真の削除から始めてみてください。
5分の作業で数GBの容量が空くこともあります。
快適なiCloud環境を手に入れて、ストレスフリーなAppleライフを楽しみましょう!
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