「iPhoneで撮った動画が、いつまでもiCloudにアップロードされない…」
「アップロード中のまま何時間も進まない!」
こんな困った状況に直面していませんか?
せっかく撮影した大切な思い出の動画が、iCloudにバックアップされないと不安ですよね。スマホが壊れたり紛失したりしたら、その動画は二度と見られなくなってしまいます。
この記事では、iCloudにビデオがアップロードできない原因から、症状別の具体的な解決方法まで詳しく解説します。段階的に試していけば、必ず問題を解決できますよ!
ビデオがアップロードできない主な原因

1. ネットワーク接続の問題
最も多い原因がこれです。
よくあるケース:
- Wi-Fiが不安定
- 通信速度が遅い
- モバイルデータ通信になっている
- ネットワークが途中で切れる
ビデオは写真より大きい:
- 写真:数MB
- ビデオ:数十MB〜数GB
- 安定した高速Wi-Fi接続が必須
2. iCloudストレージの容量不足
容量がいっぱいだとアップロードできません。
無料プランの制限:
- 容量:5GB
- ビデオを数本保存するだけでいっぱい
- 写真も含めて5GBなので注意
3. iPhoneのストレージ不足
iPhone本体の空き容量も必要です。
理由:
- アップロード処理に一時ファイルが必要
- 最適化処理にも空き容量が必要
- 最低でも1〜2GBは必要
4. iCloud写真の設定がオフ
設定がオフになっていると、アップロードされません。
5. ファイルサイズが大きすぎる
非常に長い動画や高画質の動画は、アップロードに時間がかかります。
目安:
- 1分の動画(1080p):約100〜200MB
- 10分の動画:1〜2GB
- 1時間の動画:5〜10GB以上
6. ビデオフォーマットの非互換性
稀ですが、特殊な形式の動画は対応していない場合があります。
7. iOSのバグ
古いバージョンや、最新版の初期バージョンにバグがあることも。
8. Apple側のサーバー問題
一時的にAppleのサーバーに障害が発生している可能性。
まず確認すべき基本事項
iCloud写真の設定を確認
手順:
- 設定アプリを開く
- 一番上の自分の名前をタップ
- 「iCloud」をタップ
- 「写真」をタップ
- 「このiPhoneを同期」がオンか確認
- オフになっていたらオンにする
- 緑色になればオン
- 「iPhoneのストレージを最適化」または「オリジナルをダウンロード」を確認
- 最適化:容量節約、クラウドにフル解像度保存
- オリジナル:すべてiPhoneに保存
確認完了!
ネットワーク接続を確認
Wi-Fi接続のチェック:
- 画面右上(または上部)のWi-Fiマークを確認
- 設定→「Wi-Fi」で接続状態を確認
- 接続中のネットワーク名が表示されているか
- 信号強度が十分か(アンテナ3本以上)
- 通信速度をテスト
- Safariでウェブサイトが素早く開くか
- YouTubeなどの動画がスムーズに再生できるか
モバイルデータ通信の確認:
- 設定→「写真」
- 「モバイルデータ通信」をチェック
- オフになっていたら、Wi-Fi専用
- オンにすると、モバイルデータでもアップロード可能(通信制限に注意)
iCloudストレージを確認
確認手順:
- 設定→Apple ID→「iCloud」
- ストレージバーを確認
- 上部に表示される色付きのバー
- 残り容量が十分か確認
- 「ストレージを管理」をタップして詳細確認
- 写真の使用量を確認
- 空き容量が1GB以上あるか
容量が足りない場合:
後述の「容量不足の解決方法」を参照
iPhoneのストレージを確認
確認手順:
- 設定→「一般」→「iPhoneストレージ」
- ストレージバーを確認
- 空き容量をチェック
- 2GB以上:問題なし
- 1〜2GB:ギリギリ
- 1GB以下:空き容量を増やす必要あり
基本的な解決方法【すぐ試せる】
方法1:iPhoneを再起動
シンプルですが、多くの問題が解決します。
iPhone X以降:
- サイドボタンと音量ボタン(上または下)を同時に長押し
- 「スライドで電源オフ」を右にスライド
- 完全に電源が切れるまで待つ(30秒程度)
- サイドボタンを長押しして起動
- 起動後、アップロード状況を確認
iPhone 8以前:
- 上部または側面の電源ボタンを長押し
- 「スライドで電源オフ」を右にスライド
- 完全に電源オフ
- 電源ボタンを長押しして起動
方法2:Wi-Fiを再接続
ネットワーク接続をリセットします。
手順:
- 設定→「Wi-Fi」
- 接続中のWi-Fiをタップ
- 「このネットワーク設定を削除」
- 確認画面で「削除」
- 同じWi-Fiを再選択
- パスワードを入力して接続
- アップロード状況を確認
方法3:機内モードのオン・オフ
手順:
- コントロールセンターを開く
- iPhone X以降:右上から下にスワイプ
- iPhone 8以前:下から上にスワイプ
- 飛行機アイコンをタップ(機内モードON)
- 10秒待つ
- もう一度タップ(機内モードOFF)
- Wi-Fiに自動再接続
- アップロード確認
方法4:充電しながら放置
ビデオのアップロードには時間がかかります。
推奨方法:
- 充電器に接続
- Wi-Fiに接続
- 画面をロック
- 数時間〜一晩放置
なぜ効果的?
- バッテリー切れを防ぐ
- バックグラウンドでアップロードが進む
- 自動的に最適化される
ネットワーク問題の解決
Wi-Fi接続を強化
方法1:ルーターの近くに移動
- Wi-Fiルーターの近く(1〜3m以内)に移動
- 障害物(壁、ドアなど)を減らす
- アップロードを再試行
方法2:ルーターを再起動
- Wi-Fiルーターの電源を切る
- 30秒〜1分待つ
- 電源を入れ直す
- Wi-Fiが安定するまで待つ(1〜2分)
- iPhoneで再接続
方法3:5GHz帯のWi-Fiを使う
2.4GHz vs 5GHz:
- 2.4GHz:範囲が広いが遅い
- 5GHz:範囲は狭いが高速
切り替え方法:
- 設定→「Wi-Fi」
- 5GHz帯のネットワークを選択
- ネットワーク名に「5G」や「5GHz」が含まれることが多い
- 接続してアップロード
モバイルデータ通信を活用
Wi-Fiが使えない場合の緊急対策です。
注意:
- データ通信量が大量に消費される
- 通信制限のリスクあり
- 容量の大きいビデオは避ける
設定方法:
- 設定→「写真」
- 「モバイルデータ通信」をオン
- 「モバイルデータ通信」の下にある詳細設定
- 「無制限のアップデート」をオン(推奨はオフ)
- Wi-Fi未接続時でもアップロード開始
容量不足の解決方法
iCloudストレージを増やす
方法1:不要なデータを削除
- 設定→Apple ID→iCloud→「ストレージを管理」
- 容量を使っている項目を確認
- 削除できるものを選択:
- 古いバックアップ
- 不要な写真・ビデオ
- iCloud Drive内の大きなファイル
方法2:有料プランにアップグレード(推奨)
ビデオを保存するなら、有料プランがほぼ必須です。
料金プラン:
- 50GB:月額130円
- 200GB:月額400円
- 2TB:月額1,300円
アップグレード手順:
- 設定→Apple ID→「iCloud」
- 「ストレージを管理」→「ストレージプランを変更」
- 「ストレージプランをアップグレード」
- プランを選択(ビデオが多いなら200GB以上推奨)
- 「購入する」をタップ
- Face ID、Touch ID、またはパスワードで確認
おすすめプラン:
- ビデオをたくさん撮る:200GB以上
- たまに撮る:50GB
iPhoneのストレージを空ける
方法1:不要なアプリを削除
- 設定→「一般」→「iPhoneストレージ」
- サイズの大きいアプリを確認
- 使っていないアプリを「Appを削除」
方法2:写真・ビデオを整理
- 写真アプリを開く
- 「最近削除した項目」を開く
- 「すべて削除」をタップ
- 不要な写真・ビデオを削除
方法3:iPhoneのストレージを最適化
- 設定→Apple ID→iCloud→「写真」
- 「iPhoneのストレージを最適化」を選択
- フル解像度はiCloudに保存、iPhoneには圧縮版
- 空き容量が増える
iCloud写真の設定を最適化

同期をリセット
手順:
- 設定→Apple ID→iCloud→「写真」
- 「このiPhoneを同期」をオフ
- 確認画面で「iPhoneから削除」または「写真とビデオをダウンロード」を選択
- ダウンロード:すべてiPhoneに残る(容量に注意)
- 削除:iCloudに残り、iPhoneからは消える
- 10秒待つ
- 「このiPhoneを同期」を再度オン
- 同期が再開される
- アップロード状況を確認
バースト写真やLive Photosの確認
バースト写真:
連写した写真は、1枚ずつアップロードされるため時間がかかります。
削除方法:
- 写真アプリ→「アルバム」→「バースト」
- 不要なバーストを選択
- 「選択」→必要な写真だけ残して「完了」
Live Photos:
動画要素を含むため、ファイルサイズが大きくなります。
Live Photosをオフ:
カメラアプリで上部の◎アイコンをタップしてオフ
エラーメッセージ別の対処法
「アップロードできません」
原因:
ネットワーク接続またはストレージの問題
解決法:
- Wi-Fi接続を確認
- iCloudストレージを確認
- iPhoneを再起動
- 再度アップロードを試す
「iCloudストレージがいっぱいです」
原因:
容量不足
解決法:
- 不要なデータを削除
- または有料プランにアップグレード
- 容量確保後、自動的にアップロード再開
「オリジナルをアップロード中」が終わらない
原因:
大量のビデオや、非常に大きなビデオがある
解決法:
- 気長に待つ
- 数時間〜数日かかることもある
- 特に初回同期は時間がかかる
- 充電しながら、Wi-Fi接続、画面ロックで放置
- 進行状況を確認:
- 写真アプリの下部に「○○項目をアップロード中」と表示
- 一時停止→再開:
- 設定→iCloud→写真→オフ→オン
「ビデオを再生できません」
原因:
アップロードが完了していない、またはダウンロード中
対処法:
- ビデオをタップして再生を試みる
- 下部に雲のアイコンがあればタップしてダウンロード
- Wi-Fi接続を確認
- しばらく待ってから再生
高度なトラブルシューティング
ネットワーク設定をリセット
手順:
- 設定→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」
- 「リセット」をタップ
- 「ネットワーク設定をリセット」を選択
- パスコードを入力
- 確認画面で「ネットワーク設定をリセット」
- iPhoneが再起動
- Wi-Fiに再接続
- アップロードを確認
注意:
Wi-FiパスワードやVPN設定が消えます
iOSを最新版にアップデート
手順:
- 設定→「一般」→「ソフトウェアアップデート」
- アップデートが利用可能か確認
- 「ダウンロードしてインストール」をタップ
- パスコードを入力
- アップデート完了まで待つ
- 再起動後、アップロード確認
Appleサポートに問い合わせ
以下の場合は専門家に相談:
- すべての方法を試しても解決しない
- 特定のビデオだけアップロードできない
- エラーメッセージの意味が分からない
連絡方法:
- Apple サポートアプリ
- App Storeからダウンロード
- 「iCloud」→「写真」のトピックを選択
- 電話サポート
- 0120-277-535(日本)
- 年中無休、9:00〜21:00
- チャットサポート
- support.apple.comからアクセス
代替アップロード方法
パソコン経由でアップロード
Macの場合:
- iPhoneをMacにUSBケーブルで接続
- 写真アプリが自動的に開く
- 「読み込む」タブを選択
- 読み込みたいビデオを選択
- 「選択項目を読み込む」をクリック
- Macの写真アプリがiCloud写真と同期
- iCloudにアップロードされる
Windowsの場合:
- iPhoneをWindowsにUSBケーブルで接続
- エクスプローラーを開く
- 「Apple iPhone」を選択
- 「Internal Storage」→「DCIM」フォルダを開く
- ビデオファイルをパソコンにコピー
- iCloud.comにアクセス
- 「写真」→「アップロード」
- パソコンからビデオを選択してアップロード
Google DriveやDropboxを併用
iCloudだけに頼らず、複数のバックアップ先を持つのも一つの方法です。
Google フォト:
- Google フォトアプリをインストール
- Googleアカウントでサインイン
- 「バックアップ」をオン
- 自動的にアップロードされる
メリット:
- 無料で15GB使える
- 動画も保存可能
- AndroidでもiPhoneでもアクセス可能
よくある質問Q&A
Q1. ビデオのアップロードにどのくらい時間がかかる?
回答:
ビデオのサイズとネットワーク速度により異なります。
目安:
- 1分の動画(200MB):数分〜10分
- 10分の動画(2GB):30分〜2時間
- 1時間の動画(10GB):数時間〜半日
初回同期:
すべてのビデオをアップロードするため、特に時間がかかります(数日かかることも)
Q2. アップロード中にiPhoneを使える?
回答:
はい、使えます。
ただし:
- バックグラウンドでアップロード
- 画面ロック時の方が効率的
- 他のアプリの使用でアップロードが遅くなることも
Q3. モバイルデータでアップロードすべき?
回答:
基本的には推奨しません。
理由:
- データ通信量が膨大
- 通信制限のリスク
- Wi-Fiの方が高速
例外:
- 緊急で今すぐバックアップしたい
- Wi-Fiが使えない環境
- 小さなビデオのみ
Q4. 4K動画もアップロードできる?
回答:
はい、可能です。
注意点:
- ファイルサイズが非常に大きい(1分で約400MB)
- アップロードに時間がかかる
- iCloudストレージを大量に消費
- 200GB以上のプランがおすすめ
Q5. ビデオだけアップロードを止められる?
回答:
完全には止められませんが、制限は可能です。
方法:
- iPhoneのストレージを最適化を選択
- 大きなビデオは自動的に圧縮版に
- フル解像度はiCloudのみに保存
予防策と日常管理
定期的な容量チェック
月1回の確認:
- iCloudストレージの残り容量を確認
- 不要なビデオがないかチェック
- 空き容量が1GB以下なら対策
ビデオの撮影設定を調整
容量を節約する設定:
- 設定→「カメラ」→「ビデオ撮影」
- 解像度を下げる
- 4K 60fps:最高画質、最大容量
- 1080p 30fps:標準画質、容量節約
- 「高効率」を選択
- 設定→「カメラ」→「フォーマット」
- 「高効率」:HEVC形式、容量約半分
不要なビデオの定期削除
整理のコツ:
- 撮影後すぐに確認
- 失敗した動画はすぐ削除
- 「最近削除した項目」も定期的に空にする
- 重要なビデオは別途バックアップ
まとめ:確実にビデオをアップロードしよう
iCloudへのビデオアップロードがうまくいかない問題は、適切な対処で必ず解決できます。
この記事のポイント:
- ネットワーク接続が最も重要
- 容量不足なら有料プラン(月額130円〜)がおすすめ
- 充電しながらWi-Fi接続で放置が効果的
- 初回同期は数日かかることもある
- 代替手段(Google フォトなど)も検討
- 定期的な整理で容量管理
解決の手順:
- 基本確認(設定、ネットワーク、容量)
- 再起動とWi-Fi再接続
- 充電しながら放置
- 容量不足なら有料プランへ
- 同期のリセット
- ネットワーク設定リセット
- Appleサポートへ連絡
今すぐやるべきこと:
- ✓ iCloud写真の設定を確認
- ✓ Wi-Fi接続を確認
- ✓ iCloudストレージの残量を確認
- ✓ 容量不足なら有料プランを検討
- ✓ 充電器に接続してWi-Fiで一晩放置
- ✓ 定期的な整理習慣をつける
大切な思い出のビデオを守るために、今すぐ問題を解決しましょう。
ビデオのアップロードは写真よりも時間がかかるのが普通です。焦らず、この記事の方法を順番に試してみてください。
安心してビデオを撮影できる環境を作って、大切な瞬間を未来に残しましょう!
コメント