「え?昨日まであったブックマークが全部消えてる!」 「間違えて削除しちゃった…もう戻せない?」 「iPhoneを同期したら、Macのブックマークが消えた…」
今、まさにこんな状況で困っていませんか?
大丈夫です。多くの場合、消えたブックマークは復元できます。
実は、iCloudには知られていない復元機能があったり、Appleが用意している救済措置があったりするんです。 完全に消える前なら、取り戻せる可能性は十分にあります。
この記事では、消えたブックマークを復元する5つの方法から、今後同じトラブルを防ぐための対策まで、順番に解説していきます。 あきらめる前に、ぜひ試してみてください。
まず確認:本当に消えた?実は隠れているだけかも

ブックマークが「見えない」だけの可能性
慌てる前に、以下を確認してみましょう。 意外とこれで解決することが多いんです。
Safariで確認すること:
- ブックマークメニューを開く(本のアイコン)
- 「お気に入り」「ブックマークメニュー」「ブックマークバー」すべてのフォルダを確認
- 検索機能で探してみる(ブックマーク画面の検索窓)
よくある「隠れている」パターン:
- 別のフォルダに移動してしまった
- お気に入りバーの表示がオフになっている
- 同期の遅れで一時的に表示されていない
iCloud同期の状態をチェック
同期が正常に動作しているか確認します。
iPhoneでの確認方法:
- 設定→自分の名前→iCloud
- 「Safari」がオン(緑色)になっているか確認
- 一度オフにして、10秒待ってから再度オン
Macでの確認方法:
- システム設定→Apple ID→iCloud
- 「Safari」にチェックが入っているか確認
- チェックを外して、再度チェックを入れる
この操作で同期が再開され、ブックマークが復活することがあります。 簡単な方法ですが、効果は抜群です。
別のデバイスを確認
他にAppleデバイスを持っている場合、そちらにブックマークが残っている可能性があります。
確認すべきデバイス:
- 別のiPhone、iPad
- Mac、MacBook
- Windows PC(iCloud for Windows使用時)
もし別のデバイスにブックマークが残っていたら、そのデバイスから同期し直すことで復元できます。 その場合は、正常なデバイスの設定は触らず、問題のあるデバイスだけ再設定してください。
この章のポイント:本当に消えたのか、単に見えないだけなのかをまず確認。同期の再設定だけで解決することも多い。でも、本当に消えてしまった場合は?次の方法を試してみましょう。
方法1:iCloud.comから復元する(30日以内なら可能)
知らない人が多い、Appleの復元機能
実は、iCloud.comには削除したデータを復元する機能があります。 削除から30日以内なら、この方法で復元できる可能性が高いです。
復元手順:
- パソコンまたはiPadのブラウザでiCloud.com にアクセス
- Apple IDでサインイン
- 「アカウント設定」(または「データの復旧」)をクリック
- 「ブックマークの復元」を選択
- 復元したい日付のバージョンを選んで「復元」
この機能の特徴:
- 過去30日分のブックマークが日付ごとに保存されている
- 特定の日付の状態に丸ごと戻せる
- すべてのデバイスに反映される
復元時の注意点
この方法には重要な注意点があります。
覚えておくべきこと:
- 現在のブックマークはすべて置き換えられる
- 復元後に追加したブックマークも消える
- 一度復元すると、やり直しはできない
つまり、「削除前の状態に完全に戻る」ということです。 最近追加したブックマークがある場合は、先にメモしておくことをおすすめします。
うまくいかない場合の対処法
「復元」ボタンが表示されない、または押せない場合:
- 別のブラウザで試す(Safari、Chrome、Firefox)
- ブラウザのキャッシュをクリア
- プライベートブラウジングモードで試す
- 時間を置いて再度アクセス
それでもダメな場合は、Appleサポートに連絡することを検討してください。
この章のポイント:iCloud.comからの復元は30日以内なら最も確実な方法。ただし、現在のブックマークと置き換わることに注意。次は、Time Machineを使った復元方法を見ていきます。
方法2:Time MachineやiTunesバックアップから復元

Macユーザーの強い味方:Time Machine
Time Machineでバックアップを取っている場合、過去のSafariデータを復元できます。
Time Machineからの復元手順:
- Safariを完全に終了
- Finderを開いて「移動」→「フォルダへ移動」
- 「~/Library/Safari/」と入力
- Time Machineを起動
- ブックマークが正常だった日時を選択
- 「Bookmarks.plist」ファイルを復元
この方法のメリット:
- ピンポイントでブックマークだけ復元できる
- 複数の復元ポイントから選べる
- 他のデータに影響しない
iPhone/iPadのiTunesバックアップから復元
パソコンでiTunesバックアップを取っている場合の方法です。
復元の前に知っておくこと:
- デバイス全体が復元される(ブックマークだけは無理)
- 現在のデータは上書きされる
- 復元には時間がかかる(30分〜1時間程度)
復元手順:
- iPhoneをパソコンに接続
- iTunes(またはFinder)を開く
- デバイスを選択
- 「バックアップを復元」をクリック
- ブックマークが正常だった日付のバックアップを選択
サードパーティ製ツールの活用
有料ですが、より細かい復元が可能なツールもあります。
代表的なツール:
- iMazing(部分的な復元が可能)
- Dr.Fone(削除データの復元に特化)
- PhoneRescue(iOSデータ復元専門)
これらのツールなら、ブックマークだけをピンポイントで復元できることがあります。 ただし、必ず公式サイトから購入し、信頼できるものを選んでください。
この章のポイント:バックアップがあれば、より確実に復元できる。Time Machineなら部分復元も可能。でも、バックアップがない場合は?次の緊急対処法を試してみましょう。
方法3:キャッシュやブラウザ履歴から救出する

Safariの履歴から再構築
ブックマークは消えても、閲覧履歴は残っているかもしれません。
履歴からブックマークを復活させる方法:
- Safariの「履歴」メニューを開く
- よく訪問していたサイトを探す
- 右クリック(または長押し)
- 「ブックマークに追加」を選択
iPhoneでの操作:
- Safariを開いて本のアイコンをタップ
- 時計のアイコン(履歴)を選択
- サイトを左にスワイプ
- 「ブックマーク」をタップ
地道な作業ですが、重要なサイトだけでも復活させられます。
他のブラウザのデータを活用
ChromeやFirefoxを併用している場合、そちらにデータが残っているかもしれません。
Chromeからインポートする方法(Mac):
- Safariを開く
- 「ファイル」→「読み込む」→「Google Chrome」
- 読み込みたい項目を選択
- 「読み込む」をクリック
この方法で、他のブラウザからブックマークを取り込めます。
iCloudタブを確認
最近開いていたタブなら、iCloudタブに残っている可能性があります。
確認方法:
- iPhone:タブボタンを長押し→「すべてのタブを表示」
- Mac:表示→すべてのタブを表示
ここから重要なページを再度ブックマークできます。
この章のポイント:履歴や他のブラウザのデータから、地道に復活させることも可能。完全復元は難しいけど、重要なサイトは救出できる。でも、そもそも予防できれば一番ですよね。
今後のための予防策:二度と失わないために
定期的なバックアップの習慣化
ブックマークを守る最善の方法は、定期的なバックアップです。
おすすめのバックアップ方法:
- HTMLファイルとしてエクスポート
- Safari:ファイル→ブックマークを書き出す
- 月に1回程度実行
- クラウドストレージに保存
- スクリーンショットで記録
- 重要なフォルダだけでも撮影
- 画像として保存しておく
- メモアプリに重要URLをコピー
- 絶対に失いたくないサイトのURL
- カテゴリ分けして保存
複数のブラウザで分散管理
すべてのブックマークを一つのブラウザに依存するのはリスクが高いです。
分散管理の例:
- 仕事用:Chrome
- プライベート:Safari
- 調べ物用:Firefox
こうすることで、一つが消えても他は残ります。
iCloud以外のバックアップサービス
ブックマーク専用のバックアップサービスもあります。
便利なサービス:
- Xmarks(サービス終了)の代替として
- Raindrop.io(ブックマーク管理サービス)
- Pocket(後で読むサービス)
- Notion(URLデータベースとして活用)
これらを併用すれば、万が一の時も安心です。
ブックマークの整理整頓
ブックマークが多すぎると、管理が大変になります。
整理のコツ:
- 使わないブックマークは定期的に削除
- フォルダ分けを明確にする
- 重要度で階層を分ける
- 年に2回は大掃除
整理されていれば、バックアップも復元も楽になります。
この章のポイント:定期的なバックアップと、複数の保存先を用意することが大切。面倒でも、月1回のバックアップ習慣をつけましょう。
トラブル別対処法:よくある質問と解決策

Q1:特定のフォルダだけ消えた
A:部分的な削除の場合、同期エラーの可能性が高いです。
対処法:
- 該当フォルダと同じ名前で新規フォルダを作成
- iCloud同期を一度オフ→オン
- 他のデバイスから該当フォルダの中身をコピー
Q2:復元したら重複してしまった
A:同期のタイミングがずれると起きる現象です。
解決方法:
- Safariのブックマーク編集モードへ
- 重複を一つずつ削除(地道ですが確実)
- または、すべて削除して最初から整理
重複削除を助けるツール:
- Bookmarks Duplicates Cleaner(Safari拡張機能)
- 手動で整理(最も確実)
Q3:iCloud.comにアクセスできない
A:アカウントや設定の問題かもしれません。
チェックポイント:
- 2ファクタ認証の設定を確認
- Apple IDのパスワードをリセット
- 別のネットワークから試す
- Appleのシステム状況を確認
Q4:古いiPhoneから新しいiPhoneに移行したら消えた
A:移行方法によっては、ブックマークが引き継がれないことがあります。
今からでもできる対処:
- 古いiPhoneがまだある→そちらから再同期
- iCloud.comから復元を試す
- iTunesバックアップがあれば復元
この章のポイント:トラブルの種類によって対処法は異なる。焦らず、一つずつ試していけば解決の糸口が見つかるはず。
まとめ:ブックマークは必ず取り戻せる、あきらめないで
ここまで、消えたブックマークを復元する様々な方法を紹介してきました。
復元方法の優先順位:
- まず、本当に消えたか確認(同期の再設定)
- iCloud.comから復元(30日以内)
- バックアップから復元(Time Machine、iTunes)
- 履歴から地道に復活
- 他のブラウザからインポート
重要なポイント:
- 削除から時間が経つほど復元は困難になる
- 早めの対処が成功のカギ
- 完全復元が無理でも、部分復元は可能
- 今回を教訓に、バックアップ体制を整える
最後にお伝えしたいこと。 ブックマークが消えても、それは「データ」が消えただけ。 本当に大切なサイトなら、きっとまた見つけられます。
でも、次は同じ思いをしないために。 この記事で紹介した予防策を、ぜひ実践してください。
月に1回、5分だけ。 ブックマークのバックアップを取る習慣をつければ、もう二度と困ることはありません。
あなたの大切なブックマークが、無事に復元できることを願っています!
コメント