「新しいiPhoneにデータを移したい」 「iPhoneを初期化したけど、元に戻せるか不安」 「復元って難しそう…失敗したらどうしよう」
こんな不安を感じていませんか?
大丈夫です。iCloudバックアップからの復元は、思っているよりずっと簡単です。 Apple(アップル)が作った仕組みなので、画面の指示に従うだけで、あなたの大切な写真も連絡先もアプリも、すべて元通りになります。
この記事では、機種変更や初期化後の復元方法を、実際の画面を想像しながら分かりやすく解説していきます。
読み終わる頃には、「こんなに簡単だったんだ!」と安心できるはずです。
復元できる2つのパターン

パターン1:新しいiPhone・初期化したiPhone
こんな時に使います:
- 新しいiPhoneを購入した
- iPhoneを工場出荷状態にリセットした
- 修理で交換したiPhoneが届いた
- 中古のiPhoneを購入した
この場合は、初期設定の途中で復元できるので、一番スムーズです。
パターン2:すでに使っているiPhone
こんな時に使います:
- 間違って大切なデータを消してしまった
- 過去の状態に戻したい
- 別のバックアップから復元したい
この場合は、一度リセットしてから復元する必要があります。 少し手間ですが、確実に復元できます。
新しいiPhoneに復元する方法(機種変更)
事前準備チェックリスト
復元を始める前に、以下を確認しましょう。
必須の準備:
- [ ] WiFi環境がある(必須!)
- [ ] Apple IDとパスワードを覚えている
- [ ] 充電ケーブルと電源がある
- [ ] 時間に余裕がある(30分〜2時間)
- [ ] 古いiPhoneのバックアップが最新
特にApple IDのパスワードは、必ず必要になるので準備しておいてください。
ステップ1:iPhoneの初期設定を開始
新しいiPhoneの電源を入れると、「こんにちは」という画面が表示されます。
初期設定の流れ:
- 画面を上にスワイプ(またはホームボタンを押す)
- 言語を選択(日本語)
- 国または地域を選択(日本)
- クイックスタートが表示されたら「手動で設定」を選択
クイックスタートは便利ですが、今回はiCloudから復元するので手動設定を選びます。
ステップ2:WiFiに接続
WiFi接続は復元に必須です。
接続手順:
- 使用するWiFiネットワークを選択
- パスワードを入力
- 「接続」をタップ
- チェックマークが付いたら成功
WiFiが不安定だと復元に失敗することがあるので、電波の強い場所で行いましょう。
ステップ3:「Appとデータ」画面で復元を選択
ここが一番重要な選択画面です。
「Appとデータ」画面の選択肢:
- iCloudバックアップから復元 ← これを選択!
- MacまたはPCから復元
- iPhoneから直接転送
- Appとデータを転送しない
「iCloudバックアップから復元」をタップしてください。
ステップ4:Apple IDでサインイン
サインイン手順:
- Apple IDのメールアドレスを入力
- パスワードを入力
- 「次へ」をタップ
- 2ファクタ認証のコードが求められたら入力
2ファクタ認証は、別のApple製品に送られる6桁の数字です。
ステップ5:バックアップを選択
利用可能なバックアップの一覧が表示されます。
選択のポイント:
- 日付と時刻を確認(最新のものを選ぶ)
- デバイス名を確認(正しい端末のバックアップか)
- バックアップサイズも参考に
通常は、一番上にある最新のバックアップを選択します。
ステップ6:復元開始
選択したら、復元が始まります。
復元中の画面:
- 「iCloudから復元中」と表示
- 進行状況バーが表示
- 残り時間の目安が表示(正確ではないことも)
この間、iPhoneは自動的に再起動することがあります。 心配せずに待ちましょう。
ステップ7:追加の設定
基本的な復元が終わると、追加設定が必要です。
設定する項目:
- Face ID / Touch IDの設定
- パスコードの設定
- Apple Payの再設定
- 各アプリへのログイン
これらは、セキュリティのため復元されないので、新たに設定します。
すでに使っているiPhoneに復元する方法

注意:現在のデータは消えます
使用中のiPhoneに復元する場合、今のデータはすべて消えます。 必要なら、現在の状態もバックアップしておきましょう。
ステップ1:現在の状態をバックアップ(推奨)
後悔しないために、今の状態も保存しておきます。
バックアップ作成:
- 設定 → 自分の名前 → iCloud
- iCloudバックアップ
- 「今すぐバックアップを作成」
これで、万が一の時も今の状態に戻せます。
ステップ2:iPhoneを初期化
リセット手順:
- 設定 → 一般
- 「転送またはiPhoneをリセット」
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」
- パスコードを入力
- 「iPhoneを消去」を2回タップ
消去が完了すると、「こんにちは」画面になります。
ステップ3:新しいiPhoneと同じ手順で復元
ここからは、先ほど説明した「新しいiPhoneに復元する方法」と同じです。 「Appとデータ」画面で「iCloudバックアップから復元」を選択してください。
復元にかかる時間
時間の目安
復元時間は、バックアップのサイズとネット速度で変わります。
一般的な所要時間:
- 基本データ(連絡先、設定など):5〜10分
- 写真・動画:30分〜2時間
- アプリの再ダウンロード:30分〜1時間
- 全体の完了:1〜3時間
WiFiの速度が遅いと、さらに時間がかかることがあります。
復元を早くするコツ
時間短縮のポイント:
- 高速WiFiを使用する
- 深夜など混雑していない時間帯に実行
- 不要なアプリは後でダウンロード
- 充電しながら復元
特に充電しながらの復元は、処理が安定するのでおすすめです。
復元できるもの・できないもの
復元されるデータ
以下のデータは、ほぼ完全に復元されます。
自動的に復元されるもの:
- 写真とビデオ(iCloud写真がオンの場合)
- 連絡先
- カレンダーとリマインダー
- メモ
- メッセージ(SMS/MMS/iMessage)
- アプリの配置
- 壁紙
- 着信音の設定
- WiFiパスワード
- ヘルスケアデータ
これらは、バックアップから自動的に復元されます。
復元されないデータ
セキュリティの関係で、以下は復元されません。
再設定が必要なもの:
- Face ID / Touch ID(顔・指紋)
- パスコード
- Apple Pay(クレジットカード、Suica)
- アプリのログイン情報(一部)
- LINEのトーク履歴(別途設定が必要)
これらは、復元後に再設定する必要があります。
アプリの復元について
アプリ復元の仕組み:
- App Storeから自動的に再ダウンロード
- 配置は元通りに復元
- アプリ内データは、アプリによって異なる
無料アプリは自動でダウンロードされますが、配信終了したアプリは復元できません。
よくあるトラブルと解決方法

「バックアップが見つかりません」と表示される
原因と対策:
原因1:Apple IDが違う
- 解決:正しいApple IDでサインイン
原因2:バックアップが古すぎる
- 解決:iOSバージョンの関係で復元できない場合がある
原因3:バックアップが破損している
- 解決:別のバックアップを試す
復元が途中で止まる
対処法:
- WiFi接続を確認
- 一度キャンセルして再試行
- iPhoneを再起動
- 別のWiFiネットワークを試す
夜間の空いている時間に再挑戦すると成功することが多いです。
「ストレージが不足しています」エラー
解決策:
- 新しいiPhoneの容量を確認
- 不要なアプリを復元しない設定
- より大容量のiPhoneを検討
古いiPhoneより容量が少ない場合、すべては復元できません。
アプリが復元されない
アプリが戻らない理由:
- App Storeから削除された
- 地域制限がある
- 年齢制限に引っかかる
手動でApp Storeから再インストールを試してください。
復元後にやるべきこと
必須の確認項目
復元が終わったら、以下を確認しましょう。
チェックリスト:
- [ ] 写真がすべて復元されているか
- [ ] 連絡先が完全か
- [ ] メッセージ履歴があるか
- [ ] アプリが正常に動作するか
- [ ] WiFiに自動接続するか
問題があれば、早めに対処しましょう。
各種サービスへの再ログイン
再ログインが必要な主なアプリ:
- LINE(要引き継ぎ設定)
- 銀行・証券アプリ
- SNS(Twitter、Instagram、Facebook)
- ショッピングアプリ
- ゲームアプリ(引き継ぎコードが必要な場合も)
パスワード管理アプリを使っていると、この作業が楽になります。
Apple Payの再設定
Suicaやクレジットカードは再設定が必要です。
Suicaの復元:
- Walletアプリを開く
- 「+」ボタンをタップ
- 「以前ご利用のカード」から選択
- カードを追加
クレジットカードも同様に追加できます。
まとめ:復元は怖くない!手順通りに進めれば大丈夫
iCloudバックアップからの復元は、画面の指示に従うだけで完了します。
復元の重要ポイント:
- 事前準備をしっかり
- WiFi環境
- Apple IDとパスワード
- 充電環境
- 正しいバックアップを選択
- 日付を確認
- デバイス名を確認
- 復元後の確認を忘れずに
- データの確認
- アプリの再ログイン
- Apple Payの再設定
時間はかかりますが、難しい操作はありません。
機種変更や初期化で不安を感じている方も、この記事を参考にすれば、確実にデータを復元できます。
「バックアップさえあれば、いつでも元に戻せる」
この安心感があれば、新しいiPhoneも思い切って楽しめますね。
さあ、準備ができたら、復元を始めてみましょう。 きっと「意外と簡単だった!」と感じるはずです!
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