「Mail Dropで送られてきたファイルをダウンロードしようとしたら、『EXPIRED – このファイルはダウンロードできません』というメッセージが表示された…」
iCloudのMail Drop機能を使って大容量ファイルを受け取ろうとしたとき、ダウンロードできなくて困ったことはありませんか?
Mail Dropは最大5GBまでのファイルを送受信できる便利な機能ですが、いくつかの制限や条件があるため、ダウンロードに失敗することがあります。
本記事では、Mail Dropでファイルがダウンロードできない原因を詳しく解説し、それぞれの状況に応じた解決方法をご紹介します。送信側・受信側の両方の視点から、トラブルシューティング方法もまとめました。
大切なファイルを確実に受け取りたい方、Mail Drop機能をうまく活用したい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
Mail Drop機能とは

基本的な仕組み
Mail Dropは、Appleが提供する大容量ファイル送信サービスです。
通常、メールに添付できるファイルのサイズは、プロバイダーによって2MB〜20MB程度に制限されています。しかし、Mail Dropを使えば、最大5GBまでのファイルを送信できます。
動作の流れ
- 送信者が大きなファイルを添付してメールを送信
- ファイルがiCloudサーバーに自動的にアップロードされる
- 受信者にはダウンロードリンク付きのメールが届く
- 受信者がリンクをクリックしてファイルをダウンロード
つまり、ファイル自体はメールに添付されるのではなく、iCloud上に一時保存され、そのダウンロードリンクがメールで送られる仕組みです。
Mail Dropの特徴
最大5GBまで送信可能
ビデオ、プレゼンテーション、画像などの大容量ファイルを送信できます。
iCloudストレージを消費しない
Mail Dropで使用するストレージは、個人のiCloudストレージ(無料で5GB)とは別に、最大1TBまで無料で利用できます。
すべてのファイル形式に対応
動画、画像、PDF、ZIPファイルなど、あらゆるファイル形式を送信できます。
暗号化されて保存
ファイルは暗号化されてiCloudに保存されるため、セキュリティ面でも安心です。
30日間の有効期限
アップロードされたファイルは30日後に自動的に削除されます。
利用可能な環境
送信側
- Mac(OS X Yosemite以降)のMailアプリ
- iPhone、iPad、iPod touch(iOS 9.2以降)のメールアプリ
- iCloud.com(ブラウザ版)のメール
受信側
- あらゆるメールアドレス(Gmail、Yahoo!メール、Outlookなど)
- 受信者はAppleデバイスやiCloudアカウントを持っている必要はありません
Mail Dropがダウンロードできない主な原因
ファイルがダウンロードできない原因は、いくつかのパターンに分けられます。
原因1:30日の有効期限切れ
これが最も多い原因です。
Mail Dropで送信されたファイルは、送信から30日後に自動的に削除されます。
表示されるメッセージ
EXPIRED
このファイルはダウンロードできません。
送信者に再送信を依頼してください。
または英語で
EXPIRED
This file is no longer available for download.
Ask the sender to send it again.
なぜ30日なのか
Mail Dropは一時的なファイル共有サービスとして設計されています。永久保存を目的としていないため、30日で自動削除される仕様になっています。
よくある誤解
「メール自体は残っているのに、なぜファイルがダウンロードできないの?」
メールに表示されているのは「ダウンロードリンク」であり、ファイル本体ではありません。リンクは残っていても、リンク先のファイルは削除されてしまっているのです。
原因2:インターネット接続の問題
ダウンロードには安定したインターネット接続が必要です。
発生する状況
- Wi-Fi接続が不安定
- モバイルデータ通信の電波が弱い
- ネットワークが混雑している
- ルーターに問題がある
症状
- ダウンロードが途中で止まる
- 「ネットワークエラー」と表示される
- ダウンロードボタンをクリックしても反応しない
- 読み込み中のまま進まない
原因3:ブラウザやアプリの問題
使用しているブラウザやメールアプリに問題がある場合もあります。
よくある問題
- ブラウザのキャッシュが原因で正常に動作しない
- 古いバージョンのブラウザを使用している
- JavaScriptが無効になっている
- ポップアップブロッカーがダウンロードを妨げている
- Cookieが無効になっている
対応していないブラウザ
非常に古いバラウザ(Internet Explorer 11以前など)では、Mail Dropのダウンロードが正常に動作しない場合があります。
原因4:iCloudのサーバー問題
まれに、Apple側のサーバーに問題が発生している場合があります。
確認方法
Appleのシステム状況ページ(https://www.apple.com/jp/support/systemstatus/)で、iCloudサービスの状態を確認できます。
「iCloud Mail」または「iCloud Drive」に問題が表示されている場合、ダウンロードできない可能性があります。
原因5:ファイルサイズとストレージの問題
受信側のデバイスに十分なストレージ容量がない場合、ダウンロードに失敗することがあります。
特に注意が必要なケース
- iPhoneやiPadのストレージが満杯に近い
- パソコンのハードディスクの空き容量が少ない
- ダウンロード先のフォルダーに書き込み権限がない
原因6:セキュリティソフトやファイアウォール
セキュリティソフトやファイアウォールがダウンロードをブロックしている可能性があります。
よくあるケース
- 企業のファイアウォールがiCloudへのアクセスを制限している
- ウイルス対策ソフトが大容量ファイルのダウンロードを警告している
- VPN接続がiCloudとの通信を妨げている
原因7:メールアプリの設定問題
メールアプリ側の設定に問題がある場合もあります。
iPhoneやiPadの場合
- 「メール」アプリのiCloud Mail設定がオフになっている
- バックグラウンドでのデータ通信が制限されている
- 低電力モードが有効になっている
原因8:送信側の1TB制限到達
送信者側がMail Dropの累計1TB制限に達している場合、新しいファイルが正しくアップロードされていない可能性があります。
Mail Dropは30日間で累計1TBまで使用できますが、この制限に達すると新しいファイルをアップロードできなくなります。
古いファイルの期限が切れて容量が解放されるまで待つ必要があります。
ダウンロードできないときの解決方法
原因別に、具体的な解決方法を見ていきましょう。
解決法1:送信者に再送信を依頼する
有効期限切れの場合は、これが唯一の解決方法です。
30日を過ぎてしまったファイルは復元できません。送信者に連絡して、ファイルを再送信してもらう必要があります。
依頼する際のポイント
件名:ファイルの再送信のお願い
○○様
お世話になっております。
○月○日にMail Dropで送信いただいたファイルですが、
30日の有効期限が切れてしまったため、ダウンロードできなくなっております。
大変お手数ですが、再度送信していただけますでしょうか。
今回は期限内に必ずダウンロードいたします。
よろしくお願いいたします。
送信者側の注意点
送信者は、Mail Dropで送ったファイルの元データを必ず保管しておく必要があります。Mail Dropはあくまで一時的な送信手段であり、バックアップサービスではありません。
解決法2:別の方法で受け取る
Mail Dropでのダウンロードが難しい場合、別の方法でファイルを受け取ることを検討しましょう。
代替手段
Google Drive
送信者がGoogleドライブにファイルをアップロードし、共有リンクを送ってもらいます。
Dropbox
Dropboxの共有リンク機能を使用します。
OneDrive
Microsoftのクラウドストレージサービスを利用します。
WeTransfer
最大2GBまで無料で送信できるファイル転送サービスです。
iCloud Drive共有
送信者がiCloud Driveでフォルダーを共有することもできます。こちらは30日の制限がありません。
AirDrop(近距離の場合)
送信者と直接会える場合は、AirDropを使って直接転送することもできます。
解決法3:インターネット接続を確認・改善
ネットワーク接続に問題がある場合の対処法です。
Wi-Fi接続の確認
手順1:デバイスの設定からWi-Fiを開きます。
手順2:接続中のネットワーク名の横にチェックマークがついているか確認します。
手順3:Wi-Fiが接続されていない場合は、ネットワークを選択して接続します。
ルーターの再起動
手順1:ルーターの電源を切ります。
手順2:30秒ほど待ちます。
手順3:電源を入れ直します。
手順4:ネットワークに再接続します。
モバイルデータ通信への切り替え
Wi-Fi接続が不安定な場合は、一時的にモバイルデータ通信に切り替えてダウンロードを試してみてください。
ただし、大容量ファイルの場合はデータ通信量に注意が必要です。
別の場所で試す
カフェ、図書館、職場など、別のWi-Fi環境でダウンロードを試してみてください。
解決法4:別のブラウザやデバイスで試す
ブラウザやアプリの問題が原因の場合の対処法です。
別のブラウザを使用
現在使用しているブラウザでダウンロードできない場合は、別のブラウザで試してみてください。
推奨ブラウザ
- Safari(最新版)
- Google Chrome(最新版)
- Mozilla Firefox(最新版)
- Microsoft Edge(最新版)
ブラウザのキャッシュをクリア
Safari(Mac)の場合
- Safariメニュー→「環境設定」を開く
- 「詳細」タブを選択
- 「メニューバーに”開発”メニューを表示」にチェック
- メニューバーの「開発」→「キャッシュを空にする」を選択
Google Chromeの場合
- 右上のメニュー(三点リーダー)をクリック
- 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」を選択
- 「閲覧履歴データの削除」をクリック
- 「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れて削除
別のデバイスで試す
iPhoneでダウンロードできない場合は、パソコンで試してみる、またはその逆を試してみてください。
解決法5:iCloudメール設定を確認(iPhone/iPad)
iPhoneやiPadでダウンロードできない場合、iCloudメールの設定を確認します。
設定の確認手順
手順1:「設定」アプリを開きます。
手順2:画面上部の自分の名前をタップします。
手順3:「iCloud」をタップします。
手順4:「メール」の項目を探します。
手順5:「このiPhoneで使用」または「メール」がオンになっているか確認します。
オフになっている場合は、オンに切り替えてください。
iCloudメールのリセット
設定をオンにしてもダウンロードできない場合は、一度オフにしてから再度オンにします。
手順1:「メール」をオフにします。
手順2:iPhoneを再起動します。
手順3:再度「設定」→「(自分の名前)」→「iCloud」→「メール」をオンにします。
解決法6:ストレージ容量を確保
デバイスの空き容量が不足している場合の対処法です。
iPhoneやiPadの場合
手順1:「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」を開きます。
手順2:現在の使用状況を確認します。
手順3:不要なアプリや写真、動画を削除して容量を確保します。
おすすめの削除対象
- 使わなくなったアプリ
- 重複している写真
- 古い動画
- 「その他」のキャッシュデータ
パソコンの場合
ダウンロード先のフォルダーやドライブに十分な空き容量があるか確認してください。
ファイルサイズの2倍程度の空き容量を確保しておくと安全です。
解決法7:セキュリティソフトの設定を調整
セキュリティソフトが原因の場合の対処法です。
一時的にセキュリティソフトを無効化
手順1:タスクトレイまたはメニューバーからセキュリティソフトを開きます。
手順2:一時的に保護機能を無効にします(通常10分〜1時間程度の選択肢があります)。
手順3:ダウンロードを試みます。
手順4:ダウンロード完了後、必ず保護機能を再度有効にしてください。
注意事項
セキュリティソフトを無効にしている間は、他のサイトへのアクセスや怪しいファイルのダウンロードを避けてください。
企業のファイアウォールの場合
会社のパソコンでダウンロードできない場合は、IT部門に相談してください。iCloudドメインへのアクセスを許可してもらう必要があるかもしれません。
解決法8:OSとアプリを最新版に更新
古いバージョンのOSやアプリを使用していることが原因の場合があります。
iOSのアップデート
手順1:「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」を開きます。
手順2:利用可能なアップデートがある場合は「ダウンロードしてインストール」をタップします。
手順3:指示に従ってアップデートを完了します。
macOSのアップデート
手順1:Appleメニュー→「システム設定」(または「システム環境設定」)を開きます。
手順2:「一般」→「ソフトウェアアップデート」を選択します。
手順3:利用可能なアップデートがある場合は、指示に従ってインストールします。
ブラウザのアップデート
使用しているブラウザが最新版か確認し、古い場合はアップデートしてください。
解決法9:iCloud.comから直接ダウンロード
メールアプリでダウンロードできない場合、iCloud.comのWebメールから直接試してみてください。
手順
手順1:ブラウザで icloud.com にアクセスします。
手順2:Apple IDでサインインします。
手順3:「メール」アイコンをクリックします。
手順4:Mail Dropのリンクが含まれたメールを開きます。
手順5:ダウンロードリンクをクリックします。
Webブラウザから直接アクセスすることで、メールアプリ固有の問題を回避できます。
解決法10:Appleサポートに問い合わせる
上記のすべての方法を試してもダウンロードできない場合は、Appleサポートに問い合わせることをおすすめします。
問い合わせ方法
- Appleサポート公式サイト(https://support.apple.com/ja-jp)
- Apple Store直営店のGenius Bar(要予約)
- 電話サポート
問い合わせ前の準備
- エラーメッセージのスクリーンショット
- 試した解決方法のリスト
- デバイスのモデル名とOSバージョン
- ファイルの送信日時
送信側ができる対策

ファイルの送信者側も、受信者が確実にダウンロードできるよう配慮することが大切です。
対策1:受信者に30日の期限を伝える
Mail Dropでファイルを送信する際は、必ず30日以内にダウンロードする必要があることを受信者に伝えましょう。
メール例文
件名:大容量ファイルの送信について
○○様
お世話になっております。
添付ファイルは、iCloudのMail Drop機能を使用して送信しております。
【重要】
このファイルは送信日から30日後に自動的に削除されます。
お手数ですが、○月○日までにダウンロードをお願いいたします。
ダウンロード方法:
メール内の「ダウンロード」リンクをクリックしてください。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。
対策2:元ファイルを必ず保管
Mail Dropはあくまで送信手段であり、バックアップサービスではありません。
重要なファイルは必ず以下のいずれかで保管してください。
- 外付けハードディスク
- iCloud Drive(Mail Dropとは別)
- Google Drive
- Dropbox
- Time Machine(Macの場合)
送信したファイルは30日後にiCloudから削除されるため、元データを持っていないと再送信できなくなります。
対策3:ファイルを圧縮して送る
ファイルサイズを小さくすることで、受信者のダウンロードが容易になります。
圧縮方法(Mac)
- 送信したいファイルを右クリック
- 「圧縮」を選択
- ZIPファイルが作成される
圧縮方法(Windows)
- 送信したいファイルを右クリック
- 「送る」→「圧縮(ZIP形式)フォルダー」を選択
圧縮のメリット
- ダウンロード時間が短くなる
- 複数のファイルを1つにまとめられる
- 受信者のストレージ容量を節約できる
対策4:代替手段も用意
重要なファイルの場合、Mail Drop以外の方法でも共有することを検討しましょう。
推奨する方法
iCloud Drive共有
Mail Dropとは異なり、期限がありません(または自分で設定可能)。
手順1:ファイルをiCloud Driveに保存
手順2:ファイルを右クリックして「共有」を選択
手順3:「リンクを共有」を選択
手順4:生成されたリンクを相手に送る
Google Driveの共有
最大15GBまで無料で保存でき、共有も簡単です。
対策5:分割して送信
5GBを超えるファイルは、Mail Dropでは送信できません。
大容量ファイルの対処法
- 複数のファイルに分割して、複数のメールで送信する
- 動画の場合は解像度を下げる
- 画像の場合は圧縮率を上げる
- より大容量に対応したサービス(Google Drive、Dropboxなど)を使用する
よくある質問と回答
Mail Dropに関してよく寄せられる質問をまとめました。
Q1:30日の期限を延長することはできますか?
A:いいえ、できません。
Mail Dropの30日間という期限は変更できません。これはAppleのサービス設計上の制約です。
期限を過ぎてしまった場合は、送信者に再送信を依頼するしかありません。
Q2:送信したファイルを30日以内に削除することはできますか?
A:いいえ、送信者側から手動で削除することはできません。
一度Mail Dropでアップロードされたファイルは、30日間保存され続けます。誤って送信してしまった場合でも、削除することはできません。
Q3:Mail Dropで送信されたファイルは、何度でもダウンロードできますか?
A:はい、30日以内であれば何度でもダウンロード可能です。
期限内であれば、同じリンクから繰り返しダウンロードできます。
Q4:受信者がAppleデバイスを持っていなくても使えますか?
A:はい、使えます。
受信者はAndroidスマートフォン、Windowsパソコン、その他どのデバイスでも、メールを受信できる環境があればダウンロード可能です。
Apple IDやiCloudアカウントは必要ありません。
Q5:Mail Dropの容量1TBはどのようにカウントされますか?
A:30日間に送信したファイルの合計です。
例えば、1日目に300GB、10日目に400GB、20日目に300GBを送信した場合、合計1TBに達します。
1日目に送信した300GBは31日目に期限切れとなり、その時点で再び300GB分の容量が使えるようになります。
Q6:Mail Dropとメールの通常添付の違いは何ですか?
A:ファイルの保存場所と送信方法が異なります。
通常の添付
- ファイルがメール本体に含まれる
- サイズ制限が厳しい(2〜20MB程度)
- メールサーバーに保存される
Mail Drop
- ファイルはiCloudに保存される
- 最大5GBまで送信可能
- 30日後に自動削除される
Q7:Mail Dropを無効にすることはできますか?
A:はい、設定で無効にできます。
Macの場合
Mailアプリ→「環境設定」→「アカウント」→該当アカウントを選択→「Mail Dropを使用」のチェックを外す
iPhoneの場合
「設定」→「メール」→「作成」→「Mail Dropを使用」をオフ
Q8:Mail Dropで送信されたファイルのセキュリティは大丈夫ですか?
A:ファイルは暗号化されて保存されます。
Mail Dropで送信されたファイルは、iCloud上で暗号化されて保存されます。ただし、メールのリンクを知っている人は誰でもダウンロードできるため、機密性の高いファイルを送る際は注意が必要です。
パスワード保護が必要な場合は、ファイルを事前にパスワード付きZIPに圧縮するか、別の方法での共有を検討してください。
Q9:Mail Dropで送ったファイルがどこに保存されているか確認できますか?
A:いいえ、確認できません。
Mail Dropでアップロードされたファイルは、iCloud Drive内には表示されません。専用のサーバー領域に保存されており、ユーザーからは見えない仕組みになっています。
Q10:複数の受信者に同じファイルをMail Dropで送ることはできますか?
A:はい、できます。
1通のメールで複数の受信者を指定すれば、全員が同じリンクからファイルをダウンロードできます。それぞれの受信者が個別にダウンロードしても、30日間の期限は変わりません。
トラブルシューティングチェックリスト
ダウンロードできないときは、以下のチェックリストを順番に確認してください。
受信者側のチェックリスト
基本確認
- [ ] メールを受信してから30日以内か
- [ ] インターネットに接続されているか
- [ ] デバイスに十分な空き容量があるか(ファイルサイズの2倍以上)
接続環境
- [ ] Wi-Fi接続は安定しているか
- [ ] モバイルデータ通信でも試したか
- [ ] 別のネットワークで試したか
デバイスとアプリ
- [ ] OSは最新版にアップデートされているか
- [ ] ブラウザは最新版か
- [ ] 別のブラウザでも試したか
- [ ] 別のデバイスでも試したか
設定確認
- [ ] iCloudメール設定がオンになっているか(iPhone/iPad)
- [ ] JavaScriptが有効になっているか
- [ ] Cookieが有効になっているか
- [ ] ポップアップブロッカーが無効になっているか
セキュリティ
- [ ] セキュリティソフトを一時的に無効にして試したか
- [ ] VPN接続を切って試したか
- [ ] 企業ネットワークの場合、IT部門に確認したか
その他
- [ ] iCloud.comから直接ダウンロードを試したか
- [ ] Appleのシステム状況ページで障害がないか確認したか
送信者側のチェックリスト
ファイル確認
- [ ] ファイルサイズは5GB以下か
- [ ] フォルダーではなく、ファイルを送信しているか
- [ ] ファイルは圧縮されているか
送信設定
- [ ] Mail Drop機能が有効になっているか
- [ ] 1TB の累計制限に達していないか
- [ ] メールアドレスは正しいか
受信者への配慮
- [ ] 30日の期限を受信者に伝えたか
- [ ] 元ファイルを保管しているか
- [ ] 代替の送信方法も準備しているか
まとめ
iCloud Mail Dropでファイルがダウンロードできない問題について、詳しく解説してきました。
本記事のポイント
- 最も多い原因は30日の有効期限切れ
- 期限切れのファイルは復元できない
- インターネット接続やブラウザの問題も多い
- 送信者側の配慮も重要
ダウンロードできない主な原因
- 30日の有効期限切れ(最も多い)
- インターネット接続の問題
- ブラウザやアプリの不具合
- デバイスのストレージ不足
- セキュリティソフトの干渉
- iCloudサーバーの問題
- メールアプリの設定問題
基本的な対処法
期限切れの場合
送信者に再送信を依頼する(これが唯一の解決方法)
技術的な問題の場合
- インターネット接続を確認
- 別のブラウザやデバイスで試す
- OSとアプリを最新版に更新
- ストレージ容量を確保
- セキュリティソフトを一時的に無効化
送信者側の重要な対策
30日の期限を明確に伝える
受信者が期限を過ぎてダウンロードできなくならないよう、送信時に必ず期限を伝えましょう。
元ファイルを必ず保管
Mail Dropはバックアップサービスではありません。再送信に備えて、必ず元ファイルを保管してください。
代替手段も検討
重要なファイルの場合、Mail Drop以外の方法(iCloud Drive共有、Google Driveなど)も併用することをおすすめします。
Mail Dropの特徴を理解して使う
Mail Dropは大容量ファイルを手軽に送信できる便利な機能ですが、以下の特徴を理解して使うことが大切です。
メリット
- 最大5GBまで送信可能
- 受信者の環境を選ばない
- iCloudストレージを消費しない
- 暗号化されて安全
制限事項
- 30日で自動削除される
- 累計1TBまでの制限
- 手動削除ができない
- 期限延長ができない
これらを踏まえて、状況に応じて適切な方法でファイルを共有しましょう。
Mail Drop機能を正しく理解し、本記事で紹介した対処法を活用することで、大容量ファイルの送受信がスムーズになります。大切なファイルを確実に受け取り、安心してMail Dropを使いこなしましょう!


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