「@icloud.comと@me.com、何が違うの?」 「古いAppleユーザーは@mac.comを持ってるって本当?」 「自分の独自ドメインをiCloudで使いたい!」
こんな疑問を持ったことはありませんか?
AppleのiCloudメールには、実は3種類のドメインが存在します。 そして2021年からは、自分の独自ドメインも使えるようになりました。
でも、これらの違いや使い分けがよく分からない人も多いはず。 どのドメインを選べばいいのか、変更はできるのか、それぞれにメリットはあるのか…
この記事では、iCloudメールのドメインの歴史から、それぞれの特徴、そして最新のカスタムドメイン機能まで、分かりやすく解説していきます。
あなたに最適なメールドメインを見つけて、もっと便利にiCloudを活用しましょう!
iCloudメールドメインの基本:3つの選択肢

現在使える3つのドメイン
iCloudメールで使えるドメインは以下の3つです。
利用可能なドメイン:
- @icloud.com(現在の標準)
- @me.com(MobileMeの名残)
- @mac.com(最古参ドメイン)
それぞれの特徴:
- すべて同じApple IDに紐付く
- 機能的な違いはない
- 1つのアカウントで複数持てる場合も
つまり、どれを使っても基本的には同じサービスが受けられます。 でも、取得できる時期や条件が違うんです。
ドメインの歴史を理解しよう
なぜ3種類もあるのか、歴史を振り返ってみましょう。
Appleメールサービスの変遷:
- @mac.com(2000年〜2008年)
- 「.Mac」(ドットマック)サービス時代
- 有料サービス(年間99ドル)
- 初期のAppleクラウドサービス
- @me.com(2008年〜2012年)
- 「MobileMe」(モバイルミー)時代
- iPhoneの普及と共に登場
- まだ有料サービス
- @icloud.com(2011年〜現在)
- 「iCloud」サービス開始
- 無料化されて誰でも使える
- 現在の標準ドメイン
古いドメインほど「レア度」が高く、長年のAppleユーザーの証でもあります。
複数のエイリアスとして使える
実は、1つのApple IDで複数のドメインを使える場合があります。
エイリアスの仕組み:
- 過去に@mac.comを持っていた人 → @me.comと@icloud.comも自動取得
- 過去に@me.comを持っていた人 → @icloud.comも自動取得
- 新規で@icloud.comを作った人 → @icloud.comのみ
つまり: 古参ユーザーほど、選択肢が多いんです。
使い方の例:
- 仕事用:@mac.com
- プライベート:@icloud.com
- 古い連絡先用:@me.com
同じメールボックスに届くので、管理は簡単です。
この章のポイント:iCloudメールには3つのドメインがある。古いものほどレア。複数持っている人は、用途で使い分けも可能。
各ドメインの特徴と取得方法
@icloud.com:現在の標準
最も一般的で、誰でも取得できるドメインです。
特徴:
- 2011年以降の標準ドメイン
- 新規作成が可能
- 無料で取得できる
- 最も認知度が高い
取得方法:
- 設定→自分の名前→iCloud
- 「iCloudメール」をオン
- 「作成」をタップ
- 希望のアドレスを入力
- 確認して作成
メリット:
- 誰でも無料で作れる
- iCloudサービスと分かりやすい
- サポート情報が豊富
デメリット:
- 希望のアドレスが取りにくい
- 特別感はない
@me.com:MobileMe世代の証
2008年〜2012年に取得できたドメインです。
特徴:
- 現在は新規取得不可
- MobileMe時代のユーザーのみ
- @icloud.comのエイリアスとして使用
- ちょっとレトロな雰囲気
現在の状況:
- 新規作成:不可
- 既存ユーザー:継続利用可能
- 移行:@icloud.comも自動付与
メリット:
- 短くて覚えやすい
- 少しレア感がある
- 古参ユーザーアピール
デメリット:
- 新規取得できない
- 知名度が低い
@mac.com:最古参の証明
2000年から存在する、最も歴史あるドメインです。
特徴:
- 最古のAppleメールドメイン
- 現在は新規取得不可
- .Mac時代の有料会員のみ
- かなりのレア度
現在の状況:
- 新規作成:完全に不可
- 既存ユーザー:大切に継続利用
- 3つすべてのドメインが使える
メリット:
- 超レア(ステータスシンボル)
- Appleファンから羨望の眼差し
- 20年以上の歴史
デメリット:
- 新規取得は絶対に不可能
- 若い世代には通じない
どのドメインを選ぶべき?
状況別のおすすめです。
新規ユーザー:
- @icloud.com一択
- 他に選択肢なし
複数ドメイン持ち:
- メイン:最も気に入ったもの
- サブ:用途別に使い分け
ビジネス利用:
- @icloud.comが無難
- 認知度と信頼性のバランス
この章のポイント:新規は@icloud.comのみ。@me.comと@mac.comは既存ユーザーの特権。複数持ちなら使い分けを楽しもう。
カスタムドメインメール:iCloud+の新機能

カスタムドメインメールとは
2021年から始まった画期的な機能です。
カスタムドメインメールの概要:
- 自分の独自ドメインを使える
- 例:yourname@yourdomain.com
- iCloud+(有料)の機能
- iCloudの使い勝手はそのまま
必要なもの:
- iCloud+のサブスクリプション
- 独自ドメイン(別途取得)
- ドメインのDNS設定権限
メリット:
- プロフェッショナルな印象
- ドメインを変えずにメールサービスを移行可能
- iCloudの優れた機能を活用
設定方法:ステップバイステップ
実際の設定手順を解説します。
事前準備:
- ドメインを取得(お名前.com、ムームードメインなど)
- iCloud+に加入(月額130円〜)
設定手順:
- iCloud.comにサインイン
- 「メール」を開く
- 設定(歯車アイコン)→「環境設定」
- 「カスタムドメイン」タブ
- 「ドメインを追加」をクリック
- ドメイン名を入力
- DNSレコードの設定指示に従う
DNSレコードの設定:
- MXレコード:メール配信用
- TXTレコード:所有権確認用
- CNAMEレコード:自動設定用
設定が完了すると、独自ドメインでiCloudメールが使えます!
料金プランと制限
iCloud+の料金体系を理解しましょう。
料金プラン(月額):
- 50GB:130円
- 200GB:400円
- 2TB:1,300円
カスタムドメインの制限:
- ドメイン数:5個まで
- メールアドレス:ドメインあたり3個
- 家族共有:可能
コスパ比較:
- Google Workspace:680円/月〜
- Microsoft 365:540円/月〜
- iCloud+:130円/月〜
iCloud+が最も安価です。
活用シーン
どんな人におすすめか、具体例を見てみましょう。
個人事業主・フリーランス:
- professional@yourname.com
- ビジネスメールとして信頼性UP
- 名刺に載せられる
家族での利用:
- papa@family.com
- mama@family.com
- 家族ドメインで統一感
趣味のプロジェクト:
- info@hobby-site.com
- ブログやサイトと連動
- ブランディング効果
この章のポイント:iCloud+なら独自ドメインが使える。月額130円〜と格安。設定は少し複雑だけど、一度やれば快適。
よくあるトラブルと対処法
メールアドレスを変更したい
「作ったアドレスを変えたい…」
残念なお知らせ:
- iCloudメールアドレスは変更不可
- 一度作ったら永久に固定
- 削除もできない
対処法:
- エイリアスを作成(3個まで)
- 新しいApple IDを作成
- カスタムドメインを使う
- 転送設定で対応
エイリアスの作り方:
- iCloud.comにサインイン
- メール→設定
- 「アカウント」タブ
- 「エイリアスを追加」
希望のアドレスが取れない
「使いたい名前がすでに使われてる!」
工夫のポイント:
- 数字を追加(名前123)
- アンダースコアを使う(first_last)
- ピリオドを活用(first.last)
- 省略形を試す
取得のコツ:
- 短すぎる名前は避ける
- 一般的な単語は難しい
- 組み合わせで独自性を
- 妥協も必要
複数のドメインの管理
「@me.comと@icloud.com、どっちをメインにすべき?」
管理のポイント:
デフォルトの設定:
- 設定→自分の名前→iCloud
- 「メール」をタップ
- デフォルトアドレスを選択
使い分けの例:
- 新規連絡先:@icloud.com
- 古い知人:@me.com/@mac.com
- 送信時に選択可能
統一のメリット:
- 混乱を避ける
- 管理が簡単
- 相手も覚えやすい
カスタムドメインが機能しない
「設定したのにメールが届かない!」
チェックポイント:
- DNS設定の確認
- MXレコードが正しいか
- 反映まで最大48時間かかる
- iCloud+の支払い
- サブスクリプションが有効か
- 支払いが滞っていないか
- ドメインの有効期限
- ドメイン自体の更新忘れ
- WHOISで確認
- スパムフォルダ
- 最初は迷惑メール扱いされることも
この章のポイント:アドレス変更は不可能なので慎重に。エイリアスで対処。カスタムドメインはDNS設定が肝心。
まとめ:自分に最適なiCloudドメインを選ぼう
ここまで、iCloudのドメインについて詳しく解説してきました。
重要ポイントの整理:
3つの標準ドメイン:
- @icloud.com:現在の標準、誰でも取得可能
- @me.com:MobileMe時代の遺産、新規取得不可
- @mac.com:最古参の証、超レア
歴史と関係:
- 古いサービスから順に登場
- 古参ユーザーは複数利用可能
- 機能的な違いはない
- すべて同じメールボックス
カスタムドメイン(iCloud+):
- 月額130円〜で利用可能
- 独自ドメインが使える
- プロフェッショナルな印象
- 5ドメインまで登録可能
選び方のポイント:
- 新規ユーザー → @icloud.com
- ビジネス利用 → カスタムドメイン
- 複数持ち → 用途で使い分け
- こだわり派 → エイリアスを活用
注意事項:
- アドレス変更は不可能
- 慎重に選ぶ必要がある
- DNS設定は正確に
- 定期的な管理が大切
メールアドレスは、デジタル時代の「住所」のようなもの。 一度決めると長く使うことになるので、慎重に選びたいですよね。
@icloud.comは安定の選択。 @me.comや@mac.comを持っているなら、それは貴重な資産。 そして、本格的に使いたいなら、カスタムドメインという選択肢もあります。
どのドメインを選んでも、iCloudの優れた機能は変わりません。 大切なのは、自分のニーズに合った選択をすること。
この記事を参考に、あなたに最適なメールドメインを見つけてください。 そして、快適なiCloudメールライフを楽しんでください!
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