「iPhoneを使っているけど、iCloudメールは使ったことがない」
「@icloud.comのメールアドレスって、どうやって作るの?」
「Gmailは持っているけど、iCloudメールも必要?」
iPhoneやiPad、Macを使っている方なら、誰でも無料で@icloud.comのメールアドレスが作れます。しかも、広告なし、容量たっぷり、Apple製品との相性も抜群なんです。
この記事では、iCloudメールアドレスの作成方法から便利な使い方、トラブル対処まで、初心者にも分かりやすく解説します。
iCloudメールアドレスとは

基本から理解していきましょう。
@icloud.comの正体
iCloudメールアドレスとは、Appleが提供する無料のメールサービスで使えるメールアドレスのことです。
形式は:あなたの名前@icloud.com
例えば:
- tanaka.taro@icloud.com
- hanako123@icloud.com
- apple.lover@icloud.com
Apple IDを持っていれば、誰でも無料で作成できます。
iCloudメールの特徴
メリット:
✓ 完全無料 – 料金は一切かからない
✓ 広告なし – メール本文に広告が表示されない
✓ 容量たっぷり – iCloud容量(無料で5GB)を使用
✓ Apple製品と連携 – iPhone・iPad・Macで自動同期
✓ セキュリティ – Appleの高いセキュリティで保護
✓ 迷惑メールフィルタ – 自動で振り分け
注意点:
- メールアドレスは基本的に変更不可
- iCloud容量を他のデータと共有
- Android端末では少し使いにくい
他のメールサービスとの違い
Gmail との比較:
項目 | iCloudメール | Gmail |
---|---|---|
容量 | 5GB(無料) | 15GB(無料) |
広告 | なし | あり(一部) |
アドレス変更 | 不可 | 複数作成可 |
Apple製品連携 | 抜群 | 普通 |
Android連携 | やや不便 | 抜群 |
どちらも一長一短ですね。併用するのもおすすめです。
iCloudメールアドレスの作り方(iPhone・iPad)
最も簡単な方法から紹介します。
iPhoneで初めて作る場合
手順:
- 設定アプリを開く
- 一番上の自分の名前をタップ
- iCloudを選択
- 下にスクロールしてiCloudメールを探す
- iCloudメールがオフの場合:
- タップしてオンにする
- 「メールアドレスを作成」が表示される
- 希望するメールアドレスを入力
- 例:tanaka.taro(@icloud.comは自動)
- 使える文字:英字、数字、ピリオド、ハイフン
- 3文字以上20文字以下
- 次へをタップ
- 確認画面で作成をタップ
- 完了!メールアドレスが使えるようになります
すでにApple IDがある場合
Apple IDとiCloudメールアドレスは別物です。
パターン1:Apple IDがGmailなどの場合
新しくiCloudメールアドレスを作成できます(上記の手順)
パターン2:Apple IDがすでに@icloud.comの場合
そのアドレスがそのままiCloudメールアドレスになります
メールアドレスが使えるか確認
作成後、すぐに使えます。
確認方法:
- メールアプリを開く
- 「メールボックス」画面に戻る(左上の「<」)
- iCloudセクションを確認
- 受信、送信済み、ゴミ箱などが表示されていればOK
Macでメールアドレスを作る方法
MacからでもiCloudメールアドレスを作成できます。
システム設定から作成
手順:
- システム設定を開く(またはシステム環境設定)
- Apple IDを選択
- 左側のメニューからiCloudを選択
- iCloudメールの横の「オン」を確認
- オフの場合はクリックしてオンにする
- メールアドレス作成画面が表示される
- 希望するアドレスを入力
- 作成をクリック
メールアプリから確認
手順:
- メールアプリを起動
- 環境設定(Command + カンマ)を開く
- アカウントタブを選択
- 左側でiCloudを選択
- メールアドレスが表示されていれば設定済み
Webブラウザ(iCloud.com)で作る方法
パソコンのブラウザからも作成できます。
iCloud.comにアクセス
手順:
- ブラウザで https://www.icloud.com を開く
- Apple IDでサインイン
- 二段階認証がある場合は認証コードを入力
- ホーム画面が表示される
メールアドレスがない場合
初めての場合、メールアイコンをクリックすると作成画面が表示されます。
作成手順:
- メールアイコンをクリック
- 「iCloudメールを使い始める」と表示される
- 希望するメールアドレスを入力
- 作成をクリック
- 完了
すぐにWebメールとして使えます。
メールアドレスが作れない時の対処法
よくあるエラーと解決策です。
「このメールアドレスは使用できません」
原因: すでに他の人が使っている
解決策:
- 数字を追加(tanaka.taro → tanaka.taro123)
- ピリオドやハイフンを追加(tanaka.taro → tanaka-taro)
- 別の単語を組み合わせる(tanaka.taro → tanaka.taro.apple)
人気の名前は取られていることが多いので、工夫が必要です。
「iCloudメール」オプションが表示されない
原因: 地域設定、年齢制限
解決策:
- 設定 → 一般 → 言語と地域
- 地域が日本になっているか確認
- Apple IDの生年月日が13歳以上か確認
- 13歳未満は保護者の承認が必要
- iOSを最新版に更新
すでにメールアドレスを持っている
確認方法:
- 設定 → 自分の名前 → iCloud
- iCloudメールが「オン」なら、すでに持っている
- メールアドレスを確認したい場合:
- 設定 → 自分の名前
- 「名前、電話番号、メール」をタップ
- 「連絡先」セクションに表示
エイリアス機能で複数アドレスを使う
実は、追加のメールアドレスも作れるんです。
エイリアスとは
エイリアスとは、メインのメールアドレスとは別に使える「別名アドレス」のことです。
特徴:
- 最大3個まで作成可能
- すべて同じ受信トレイに届く
- 用途別に使い分けられる
- いつでも作成・削除できる
エイリアスの作り方
iCloud.comから作成:
- iCloud.com → メールを開く
- 左下の歯車アイコン(設定) をクリック
- 環境設定を選択
- アカウントタブ
- 「エイリアスを追加」をクリック
- 新しいアドレスを入力
- 作成をクリック
エイリアスの活用例
おすすめの使い方:
- メインアドレス:重要な連絡用
- エイリアス1:ネットショッピング用
- エイリアス2:メルマガ登録用
- エイリアス3:SNSアカウント用
迷惑メールが来ても、エイリアスを削除すればOKです。
メールアドレスは変更できる?
残念ながら、基本的に変更はできません。
変更不可の理由
一度作成したiCloudメールアドレスは永久に変更できません。
これはAppleの仕様で:
- セキュリティ上の理由
- Apple IDとの紐付け
- 他サービスとの連携保護
どうしても変更したい場合
代替案:
方法1:エイリアスを使う
別のアドレスとして使い、メインアドレスは非公開にする
方法2:新しいApple IDを作る
- ただし、購入したアプリ・音楽などは引き継げない
- 最終手段として
方法3:別のメールサービスを併用
GmailやYahoo!メールなどを主に使う
アドレス選びは慎重に
一度作ったら変更できないので:
- 本名を入れるか、ニックネームにするか
- 数字を含めるか
- シンプルで覚えやすいか
- 将来も使い続けられるか
よく考えてから決めましょう。
メール設定とカスタマイズ
使いやすくするための設定です。
署名の設定
メールの最後に自動で追加される文章です。
iPhone・iPadの場合:
- 設定 → メール
- 署名を選択
- すべてのアカウント、または個別に設定
- 好きな署名を入力
- 例:「iPhoneから送信」
- 例:「田中太郎 tanaka.taro@icloud.com」
Macの場合:
- メールアプリ → 環境設定
- 署名タブ
- 署名を作成・編集
差出人名の変更
メールを送った時に表示される名前を変更できます。
手順:
- iCloud.com → メール → 設定
- アカウントタブ
- 「氏名」欄を編集
- 完了をクリック
または:
- iPhone設定 → 自分の名前
- 名前、電話番号、メール
- 名前を編集
迷惑メールフィルタ
自動でスパムを振り分けてくれます。
設定確認:
- iCloud.com → メール → 設定
- ルールタブ
- 迷惑メールフィルタの設定を確認
通常はデフォルトで有効になっています。
他のメールアプリで使う方法
GmailアプリなどでもiCloudメールを受信できます。
Gmailアプリで設定
Android・iPhoneのGmailアプリ:
- Gmailアプリを開く
- メニュー → 設定
- アカウントを追加
- その他を選択
- iCloudメールアドレスを入力
- 「パスワード」にはApp専用パスワードが必要
App専用パスワードの作り方
セキュリティのため、通常のパスワードでは使えません。
手順:
- appleid.apple.com にアクセス
- Apple IDでサインイン
- セキュリティセクション
- App用パスワードを生成
- 名前を付ける(例:Gmail)
- 表示されたパスワードをコピー
- このパスワードをメールアプリに入力
Outlook・Thunderbirdでの設定
受信サーバー(IMAP):
- サーバー:imap.mail.me.com
- ポート:993
- SSL:必要
送信サーバー(SMTP):
- サーバー:smtp.mail.me.com
- ポート:587
- STARTTLS:必要
ユーザー名はフルのメールアドレス、パスワードはApp専用パスワードを使用します。
容量管理と整理のコツ
iCloudの容量を圧迫しないための工夫です。
メール容量を確認
確認方法:
- 設定 → 自分の名前 → iCloud
- ストレージを管理
- 「メール」の使用容量を確認
不要なメールを削除
効率的な削除方法:
- メールアプリを開く
- 受信ボックスで編集をタップ
- 削除したいメールを選択
- ゴミ箱または削除
- さらに:メールボックス → ゴミ箱
- すべて削除で完全削除
完全削除しないと、容量は空きません。
添付ファイルの扱い
大きな添付ファイルが容量を圧迫します。
対策:
- 大きなファイルは外部サービス(Googleドライブなど)で共有
- 必要ない添付ファイルはダウンロード後、メールを削除
- 定期的に添付ファイル付きメールを整理
トラブルシューティング
よくある問題と解決策です。
メールが送受信できない
原因と対処:
インターネット接続の問題
→ Wi-Fiやモバイルデータを確認
iCloudサーバーの障害
→ apple.com/support/systemstatus で確認
設定の問題
→ 設定 → メール → アカウント → iCloud で確認
パスワードを求められる
対処法:
- Apple IDのパスワードを入力
- パスワードを忘れた場合:
- iforgot.apple.com でリセット
- 二段階認証が必要な場合:
- 信頼できるデバイスで確認コードを受け取る
メールが届かない
確認ポイント:
- 迷惑メールフォルダを確認
- 送信者に確認(本当に送ったか)
- iCloudストレージ容量を確認
- 容量いっぱいだと受信できない
- メールフィルタ・ルールを確認
同期されない(Mac・iPhone間)
解決策:
- すべてのデバイスで同じApple IDか確認
- 設定 → iCloud → iCloudメールがオンか確認
- デバイスを再起動
- iCloudからサインアウト→再サインイン
よくある質問と答え
iCloudメールに関する疑問にお答えします。
Q1:無料で使い続けられる?
A:はい、完全無料です。
料金は一切かかりません。ただし、iCloudストレージ容量(無料5GB)を使うので、足りなくなったら有料プラン(月130円〜)が必要です。
Q2:メールアドレスは何個作れる?
A:メインアドレス1個 + エイリアス3個まで。
合計で4つのアドレスが使えます。すべて無料です。
Q3:Apple製品以外でも使える?
A:使えますが、少し手間がかかります。
AndroidスマホやWindows PCでも、App専用パスワードを使えばメールアプリで受信できます。ただし、Apple製品ほど便利ではありません。
Q4:迷惑メールは多い?
A:比較的少ないです。
Appleの迷惑メールフィルタが優秀で、ほとんどの迷惑メールは自動で振り分けられます。
Q5:削除したメールは復元できる?
A:30日以内なら可能です。
ゴミ箱に移動したメールは30日間保管されます。その間に「移動」で受信箱に戻せば復元できます。完全削除後は不可能です。
まとめ:iCloudメールを活用しよう
iCloudメールアドレスは、Apple製品ユーザーにとって便利な無料サービスです。
この記事のポイント:
✓ 作成方法:設定 → iCloud → iCloudメールをオン
✓ 無料:料金は一切かからない
✓ エイリアス:最大3個の別名アドレスを作成可能
✓ 変更不可:一度作ったアドレスは変更できない
✓ App専用パスワード:他のメールアプリで使う時に必要
✓ 容量共有:iCloudストレージ(5GB)を使用
作成時の注意点:
- 変更できないので、慎重に選ぶ
- 本名を入れるか、ニックネームにするか
- 将来も使い続けられるアドレスに
おすすめの使い方:
- メインアドレス:重要な連絡用
- エイリアス1:ショッピング用
- エイリアス2:メルマガ用
- エイリアス3:SNS用
他サービスとの使い分け:
- iCloudメール:Apple製品で主に使う
- Gmail:Android、汎用性重視
- 両方併用:用途で使い分け
iPhoneやMacを使っているなら、iCloudメールを活用しない手はありません。無料で広告なし、セキュリティも万全。
まだ作っていない方は、ぜひこの機会にiCloudメールアドレスを作成してみてくださいね!
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