Webサイトを作るとき、文章や背景の色を変えたいと思ったことはありませんか?
HTMLやCSSでは色を指定する方法がいくつかありますが、その中でもよく使われるのがRGBです。
RGBを使えば、赤・緑・青を自由に組み合わせて、あなた好みの色を細かく調整できます。
プロのWebデザイナーも日常的に使っている、とても便利な方法なんです。
この記事では、
- RGBとは何か
- HTMLやCSSでの書き方
- 具体的な色指定の例
- 実際にコードを書いて試す方法
を初心者にもわかりやすく説明します。記事を読み終わる頃には、あなたも自由自在に色を操れるようになっているでしょう。
RGBとは?
RGBの意味
RGBは
- R: Red(赤)
- G: Green(緑)
- B: Blue(青)
の頭文字で、光の三原色のことです。
テレビやパソコンの画面も、この3つの光を組み合わせて色を表示しています。この3つの値を0から255までの数字で組み合わせることで、なんと1677万色以上の色を表現できるんです。
なぜ0から255なの?
コンピューターは0と1で情報を処理します。色の情報は8ビット(8桁の0と1)で表現されるため、2の8乗 = 256通り(0から255)の値を使えるのです。
数値と色の関係
- 0: その色が全くない状態
- 255: その色が最も強い状態
たとえば、rgb(255, 0, 0)
なら赤が最大、緑と青が0なので「真っ赤」になります。
HTMLとCSSでのRGBの書き方
基本の書き方
HTMLファイルの色は通常、CSSを使って指定します。
color: rgb(255, 0, 0);
基本的な色の例
rgb(255, 0, 0)
→ 赤rgb(0, 255, 0)
→ 緑rgb(0, 0, 255)
→ 青rgb(255, 255, 255)
→ 白rgb(0, 0, 0)
→ 黒
それぞれの数値は0から255の間で指定し、数字を変えることでいろんな色を作れます。
よく使われる色のRGB値
実際のWebサイトでよく使われる色をご紹介します:
基本色
- オレンジ:
rgb(255, 165, 0)
- ピンク:
rgb(255, 192, 203)
- 紫:
rgb(128, 0, 128)
- 茶色:
rgb(139, 69, 19)
グレー系
- 薄いグレー:
rgb(211, 211, 211)
- 中間グレー:
rgb(128, 128, 128)
- 濃いグレー:
rgb(64, 64, 64)
具体的な使用例
文字の色を変える
<p style="color: rgb(0, 100, 200);">これは青っぽい文字です。</p>
説明
color
プロパティで文字の色を指定rgb(0, 100, 200)
で少し暗めの青色を表現
背景色を変える
<div style="background-color: rgb(240, 240, 240);">
これは薄いグレーの背景です。
</div>
説明
background-color
プロパティで背景色を指定rgb(240, 240, 240)
で薄いグレーを表現
複数の要素に同じ色を使う
<style>
.special-text {
color: rgb(220, 20, 60);
font-weight: bold;
}
</style>
<p class="special-text">この文字は特別な色です。</p>
<h3 class="special-text">見出しも同じ色になります。</h3>
説明
- CSSクラスを使って同じ色を複数の要素に適用
rgb(220, 20, 60)
で深い赤色を表現
RGBaで透明度も指定できる
rgba
を使うと、RGBに加えて透明度(アルファ値)も設定できます。
background-color: rgba(255, 0, 0, 0.5);
アルファ値の設定
0.0
: 完全に透明0.5
: 50%の透明度1.0
: 完全に不透明
透明度を使った重ね合わせ効果
<div style="background-color: rgb(100, 149, 237); padding: 20px;">
青い背景の上に
<div style="background-color: rgba(255, 255, 0, 0.7); padding: 10px;">
半透明の黄色い層を重ねています
</div>
</div>
このように、背景が透けて見える効果を作ることができます。
実際に試してみよう
色の組み合わせパターン
暖色系
- 赤:
rgb(255, 0, 0)
- オレンジ:
rgb(255, 165, 0)
- 黄:
rgb(255, 255, 0)
寒色系
- 青:
rgb(0, 0, 255)
- 水色:
rgb(0, 255, 255)
- 紫:
rgb(128, 0, 128)
色の調整のコツ
明るい色を作りたいとき
- 全体的に数値を大きくする
- 例:
rgb(200, 200, 255)
→ 薄い青
暗い色を作りたいとき
- 全体的に数値を小さくする
- 例:
rgb(0, 0, 100)
→ 濃い青
グレーを作りたいとき
- 3つの数値を同じにする
- 例:
rgb(128, 128, 128)
→ 中間グレー
他の色指定方法との比較
HEX(16進数)との違い
RGB: rgb(255, 0, 0)
HEX: #FF0000
どちらも同じ赤色を表しますが、RGBの方が数値の意味が分かりやすいのが特徴です。
カラーネームとの違い
RGB: rgb(255, 0, 0)
カラーネーム: red
カラーネームは簡単ですが、使える色が限られています。RGBなら自由に色を作れます。
よくある質問と解決方法
Q: 思った通りの色にならない
A: 数値を少しずつ変えて調整しましょう。
- 明るくしたい → 数値を大きく
- 暗くしたい → 数値を小さく
- 鮮やかにしたい → 一つの色だけ大きく、他を小さく
Q: 色の組み合わせが分からない
A: 基本的な色彩理論を参考にしましょう。
- 補色(反対の色)を使うと目立つ
- 同系色を使うと落ち着いた印象に
Q: アクセシビリティは大丈夫?
A: 色のコントラスト(明暗の差)を確認しましょう。
- 文字と背景の色差を十分に付ける
- 色覚に配慮した色選びを心がける
まとめ
RGBの基本
- RGBは赤・緑・青の組み合わせで色を表す
rgb(赤, 緑, 青)
の形で指定し、それぞれ0から255の数値で調整rgba
を使えば透明度も調節できる
実践的な使い方
- 文字色は
color
プロパティで指定 - 背景色は
background-color
プロパティで指定 - 数値を変えることで自由に色をカスタマイズ
RGBを使うと、あなた好みの細かい色を自由に作れます。最初は基本的な色から始めて、だんだん複雑
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