Homebrewはmacと Linux向けの人気パッケージマネージャーですが、時間が経つとインストールしたパッケージ(formula)を忘れてしまうことがあります。
この記事では、Homebrewでformulaパッケージを簡単に確認する方法を解説します。
インストール済みformula(通常パッケージ)の一覧表示

最も基本的なコマンドはbrew list --formula
です:
brew list --formula
このコマンドを実行すると、brew install
でインストールしたすべてのformulaが表示されます。
これには、コマンドラインツール、プログラミング言語、ライブラリなどが含まれます。
例えば、git
、wget
、node
、python
などのコマンドラインツールやプログラミング言語が表示されます。
バージョン情報付きでパッケージを表示する
各パッケージの現在のバージョンも確認したい場合は、--versions
オプションを追加します:
brew list --formula --versions
実行結果の例:
git 2.44.0
node 20.11.1
python 3.11.6
wget 1.21.4
このようにパッケージ名とそのバージョン番号が表示されるため、どのバージョンを使用しているかが一目瞭然です。
GUIアプリ(Cask)の一覧表示(補足)
Homebrewでは、--cask
オプションを使ってGUIアプリケーションもインストールできます。
これらのアプリを一覧表示するには:
brew list --cask
このコマンドでは、brew install --cask
でインストールしたアプリケーション(例:Google Chrome、Slack、Visual Studio Codeなど)が表示されます。
すべてのパッケージの詳細情報を確認する

インストール済みのパッケージについて、より詳細な情報が必要な場合は:
brew info --installed
このコマンドを実行すると、インストール済みのすべてのformulaとcaskの詳細情報が表示されます:
- パッケージの説明
- インストールパス
- 依存関係
- インストール日時
- インストールサイズ
- その他の関連情報
出力が長くなる場合は、less
コマンドとパイプを使って閲覧しやすくできます:
brew info --installed | less
アップデートが必要なパッケージを確認する
古くなったパッケージを確認するには:
brew outdated
このコマンドでは、新しいバージョンが利用可能なパッケージのみが表示されます。
アップデートを実行するかどうかの判断材料になります。
インストール元のタップ(リポジトリ)も確認する
パッケージがどのタップ(リポジトリ)からインストールされたかも確認できます:
brew list --full-name
これにより、homebrew/core
以外のタップからインストールしたパッケージも確認できます。
まとめ|brew listでHomebrewの中身を見える化しよう
やりたいこと | コマンド |
---|---|
インストール済みのformula一覧 | brew list --formula |
バージョン付き一覧 | brew list --formula --versions |
インストール済みのcask一覧 | brew list --cask |
すべての詳細情報 | brew info --installed |
古くなったパッケージ一覧 | brew outdated |
タップ情報付きの一覧 | brew list --full-name |
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