Macに開発環境を構築する際の必須ツール「Homebrew」。
brew install
でツールをインストールした後、
「ちゃんと動作しているか?」
「正しいバージョンか?」
「環境に問題がないか?」などを確認・テストする方法を知っておくと、トラブルを未然に防げます。
Homebrewには動作確認に役立つ複数のテスト系コマンドが用意されており、これを使いこなせばより安心・安定したMac開発環境を維持できます。
この記事では、「Homebrewのテスト・確認コマンド」に焦点を当てて、初心者にもわかりやすくその使い方と用途を解説します!
なぜテストコマンドが必要なのか?

Homebrewでは多くのツールやライブラリがインストール可能ですが、インストール直後に確認を怠ると以下のような問題が起こり得ます:
- 実行してみたら「command not found」
- 古いバージョンが動いていた
- PATHの設定ミスで別の環境が優先されていた
これを防ぐには、テスト系コマンドを使って動作確認をするのが基本です。
brew test:Formulaのパッケージのテストを実行する

# インストールしたパッケージのテストスクリプトを実行
brew test パッケージ名
例:
# Pythonのテストスクリプトを実行
brew test python
このコマンドは、Formulaのスクリプトを実行し、そのパッケージが正常に機能するかを確認します。
brew doctor:環境全体を診断する
# Homebrew環境の問題を診断
brew doctor
「Your system is ready to brew」と表示されればOK。
それ以外のメッセージが出た場合は、Homebrewの動作に影響する問題があることを示しています。
よくある警告例:
- XcodeのCommand Line Toolsが古い
- PATHの設定に問題あり
- 不要なtapやlinkの競合
修正方法も一緒に表示されるので、なるべく早めに対処しましょう。
which / --version:インストール確認に便利

どこにインストールされたか確認:
# パッケージの実行ファイルの場所を確認
which パッケージ名
例:
# Node.jsの実行ファイルの場所を確認
which node
→ /opt/homebrew/bin/node
などと表示されれば、正しくインストール済み。
バージョン確認:
# Node.jsのバージョンを確認
node --version
→ バージョン番号が表示されれば動作確認OK。
その他の便利な確認・テスト系コマンド
コマンド | 説明 |
---|---|
brew list | インストール済みのパッケージ一覧表示 |
brew info パッケージ名 | バージョン・依存関係・tapの確認 |
brew outdated | アップデート可能なパッケージ表示 |
brew config | Homebrew自体の設定環境を表示 |
6. よくあるエラーと対処法

brew testで「No test defined」
- 一部パッケージにはtestが用意されていません。問題ありません。
whichで「not found」
- PATHが通っていない可能性があります。
.zshrc
や.bash_profile
を確認しましょう。
# PATHにHomebrewのバイナリディレクトリを追加
export PATH="/opt/homebrew/bin:$PATH"
まとめ
コマンド | 役割 |
---|---|
brew test | パッケージのテスト実行 |
brew doctor | システム全体の診断 |
which , --version | 実行確認・パス確認 |
brew info , brew list | 状態の可視化 |
おわりに
Homebrewでインストールしたツールが「ちゃんと動くか?」を確認することは、トラブル防止と快適な開発の第一歩です。
紹介したテスト系コマンドを活用して、Homebrewをもっと安心・快適に使いこなしていきましょう!
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