Macでアプリケーションを管理する方法として定番のHomebrew。
その中でも、GUIアプリ(ブラウザやエディタなど)を扱うのが「Homebrew Cask(カスク)」です。
brew install --cask
コマンドで簡単にアプリをインストールできますが、アンインストール方法が直感的でないと感じている方も多いのではないでしょうか?
「ドラッグで削除するだけじゃダメ?」
「brewで入れたアプリはどうやって消すの?」
といった疑問にお答えするため、この記事では Homebrew Caskでインストールしたアプリの正しいアンインストール方法を、実例付きでわかりやすく解説します。
Homebrew Caskとは?

brew install
がCLIツールを対象にしているのに対して、brew install --cask
は GUIアプリケーション(Chrome、Slack、Visual Studio Codeなど) を扱います。
Mac App Storeを使わずにアプリを手軽に導入でき、アップデートや削除もコマンドで一括管理できるのが魅力です。
Caskでインストールしたアプリを確認する方法
まず、現在インストールされているCaskアプリを一覧で確認しましょう:
brew list --cask
出力例:
google-chrome
visual-studio-code
slack
Caskアプリのアンインストール手順

基本的な構文は以下のとおり:
brew uninstall --cask アプリ名
例1:Google Chromeをアンインストール
brew uninstall --cask google-chrome
例2:Slackをアンインストール
brew uninstall --cask slack
アンインストールできないときの対処法

アンインストールできないときの例と対処法も見ていく。
エラー例:
「Cask ‘xxx’ is not installed.」
対処:
brew list --cask
で名前が正しいか確認- 手動でインストールしたアプリはHomebrewで管理されていない可能性があります
強制アンインストール(–force)
brew uninstall --cask --force アプリ名
関連ファイルの完全削除について

brew uninstall
は基本的にアプリケーション本体を削除しますが、設定ファイルやキャッシュは残ることがあります。
手動で削除する代表的な場所:
~/Library/Application Support/アプリ名
~/Library/Preferences/
~/Library/Caches/
より完全に削除したい方は:
AppCleaner
などの削除ツールを併用するbrew zap
(一部の環境で使用可)
brew uninstall --zap --cask アプリ名
GUIとの違い・併用時の注意点
- Finderからアプリをゴミ箱に入れても、Homebrewの管理下には「残っている」扱いになります
- 逆に、Homebrewで削除しても、設定ファイルやキャッシュは手動で残ることも
→ Homebrewでインストールしたアプリは、Homebrewで管理・削除するのが最も安全で確実です。
まとめ
操作 | コマンド |
---|---|
インストール済Cask一覧 | brew list --cask |
アンインストール | brew uninstall --cask アプリ名 |
強制削除 | brew uninstall --cask --force アプリ名 |
関連ファイルごと削除(可能な場合) | brew uninstall --zap --cask アプリ名 |
おわりに
Homebrew Caskを使えば、Macのアプリ管理が格段に効率化します。
インストールも削除もコマンド一発で、不要なアプリや古いバージョンを一掃するのも簡単。
今回ご紹介したアンインストール方法をマスターして、Mac環境をクリーンに保ちましょう!
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