Googleスプレッドシートを使っていて、こんなことを感じたことはありませんか?
- 「データ入力にすごく時間がかかる」
- 「マウスをあっちこっち動かすのが疲れる」
- 「同じ操作を何度も繰り返すのが面倒」
- 「Excelからの移行で操作に慣れない」
そんな悩みを一気に解決してくれるのが「ショートカットキー」です。
最初は覚えるのが大変かもしれませんが、慣れてしまえば手が自然に動くようになります。
この記事では、初心者の方でもすぐに使えるショートカットを、使う場面ごとにわかりやすくまとめました。
「ショートカットって難しそう…」と思っている方でも大丈夫です。
ショートカットを使うとこんなに便利!

作業効率が劇的にアップする理由
ショートカットキーを使うと、マウスに頼らずキーボードだけで操作できるようになります。
これがなぜこんなに効率的なのでしょうか?
時間の短縮効果:
- マウスを動かす時間がなくなる
- メニューを開く手間が省ける
- 同じ操作を瞬時に繰り返せる
疲労の軽減効果:
- 手の移動が少なくて済む
- 肩や首への負担が減る
- 長時間作業でも疲れにくい
具体的なメリット
入力時間の短縮 例えば、コピー&ペーストをマウスで行うと:
- 範囲を選択
- 右クリック
- 「コピー」をクリック
- 貼り付け先をクリック
- 右クリック
- 「貼り付け」をクリック
ショートカットなら:
- 範囲を選択
Ctrl + C- 貼り付け先をクリック
Ctrl + V
マウスを動かす手間も考えると、結構時間を短縮できます。
ストレスの軽減
同じ作業を何度も繰り返すとき、マウスでメニューを探すストレスがなくなります。手が覚えてくると、考えなくても操作できるようになるのです。
Excelユーザーの方は・・・
ExcelからGoogleスプレッドシートに移行した方は、ほとんど同じショートカットが使えます。新しく覚え直す必要がほとんどありません。
絶対に覚えたい基本ショートカット
どんな作業でも使う基本の5つ
これらのショートカットは、Googleスプレッドシートに限らず、ほとんどのソフトで使えるので、絶対に覚えておきましょう。
| 機能 | Windows | Mac | 使う場面 |
|---|---|---|---|
| コピー | Ctrl + C | Cmd + C | データを複製したいとき |
| 貼り付け | Ctrl + V | Cmd + V | コピーしたデータを使いたいとき |
| 切り取り | Ctrl + X | Cmd + X | データを移動させたいとき |
| 元に戻す | Ctrl + Z | Cmd + Z | 間違えたときに前の状態に戻す |
| やり直し | Ctrl + Y | Cmd + Y | 元に戻しすぎたときに進む |
実際に使ってみよう
練習1:コピー&ペースト
- セルに「テスト」と入力
- そのセルを選択して
Ctrl + C - 別のセルをクリックして
Ctrl + V - 「テスト」が貼り付けられることを確認
練習2:元に戻す
- 何かデータを入力
Ctrl + Zを押す- 入力が取り消されることを確認
Ctrl + Yを押す- 再び入力されることを確認
保存に関するショートカット
| 機能 | Windows/Mac | 説明 |
|---|---|---|
| 保存 | Ctrl + S (Win) / Cmd + S (Mac) | 手動で保存(自動保存されるが念のため) |
Googleスプレッドシートは自動保存されますが、大切な作業の節目では手動保存する習慣をつけましょう。
選択に関する基本ショートカット
| 機能 | Windows/Mac | 説明 |
|---|---|---|
| 全選択 | Ctrl + A (Win) / Cmd + A (Mac) | シート全体を選択 |
| 範囲選択 | Shift + 矢印キー | セルの範囲を選択 |
基本ショートカットをマスターするだけでも、作業スピードが格段に向上します。
慣れてきたら、次はGoogleスプレッドシート特有の便利な操作を覚えてみましょう。
Googleスプレッドシート特有の便利ショートカット

行と列の操作
データを整理するときによく使う操作です。覚えておくと、表の編集がとても楽になります。
| 操作 | Windows | Mac | 使う場面 |
|---|---|---|---|
| 行を挿入 | Ctrl + Shift + = | Cmd + Shift + = | データの間に新しい行を追加 |
| 行を削除 | Ctrl + - | Cmd + - | 不要な行を消去 |
| 行全体を選択 | Shift + スペース | Shift + スペース | 行全体を一度に選択 |
| 列全体を選択 | Ctrl + スペース | Cmd + スペース | 列全体を一度に選択 |
実際の使用例: 顧客リストを作っていて、途中に新しい顧客を追加したい場合:
- 追加したい位置の行をクリック
Ctrl + Shift + =で新しい行を挿入- データを入力
移動とナビゲーション
大きなスプレッドシートでは、移動が大変です。これらのショートカットで素早く移動できます。
| 操作 | Windows/Mac | 説明 |
|---|---|---|
| シート間を移動 | Ctrl + PageUp/PageDown (Win)<br>Cmd + PageUp/PageDown (Mac) | 複数のシートを切り替え |
| セルの端に移動 | Ctrl + 矢印キー (Win)<br>Cmd + 矢印キー (Mac) | データの端まで一気に移動 |
| セル内で改行 | Ctrl + Enter (Win)<br>Cmd + Enter (Mac) | セル内で文字を改行 |
| ホーム位置に戻る | Ctrl + Home (Win)<br>Cmd + Home (Mac) | A1セルに瞬時に移動 |
便利な使い方: 大きなデータ表で、一番下の行に移動したい場合:
Ctrl + 矢印キー(下)で最下段に一気に移動- 新しいデータを入力
検索と置換
たくさんのデータから特定の情報を見つけるときに便利です。
| 操作 | Windows | Mac | 使う場面 |
|---|---|---|---|
| 検索 | Ctrl + F | Cmd + F | 特定の文字を探す |
| 検索と置換 | Ctrl + H | Cmd + Shift + H | 文字を一括で置き換え |
| 次を検索 | F3 または Ctrl + G | Cmd + G | 検索結果の次を表示 |
実用例: 商品価格を一括で変更したい場合:
Ctrl + Hで置換ダイアログを開く- 「検索する文字列」に古い価格(例:1000円)
- 「置換する文字列」に新しい価格(例:1200円)
- 「すべて置換」をクリック
書式設定のショートカット
見た目を整えるときに使います。
| 操作 | Windows | Mac | 効果 |
|---|---|---|---|
| 太字 | Ctrl + B | Cmd + B | 文字を太くする |
| 斜体 | Ctrl + I | Cmd + I | 文字を斜めにする |
| 下線 | Ctrl + U | Cmd + U | 文字に下線を引く |
| 取り消し線 | Alt + Shift + 5 (Win)<br>Cmd + Shift + X (Mac) | 文字に線を引く |
Googleスプレッドシートならではのショートカットを使いこなすことで、作業効率がさらにアップします。
最後に、知っていると差がつく応用テクニックを紹介します。
知ってると差がつく応用ショートカット

日付と時刻の入力
手入力すると時間がかかる日付や時刻を、一瞬で入力できます。
| 機能 | Windows/Mac | 使用例 |
|---|---|---|
| 現在の日付 | Ctrl + ; (Win) / Cmd + ; (Mac) | 2024/12/15 |
| 現在の時刻 | Ctrl + Shift + ; (Win) / Cmd + Shift + ; (Mac) | 14:30:25 |
実用的な使い方:
- 会議の議事録に開始時刻を記録
- データの更新日を素早く入力
- 勤怠管理表への時刻入力
複数セルへの一括入力
同じ内容を複数のセルに一度に入力できます。
手順:
- セルに入力
Shift + 移動キーでセル範囲を選択Ctrl + Enter(Win) /Cmd + Enter(Mac)- 選択した全てのセルに同じ内容が入力される
使用例:
- 複数の行に同じ初期値を設定
- 空白セルに一括で「未入力」と入力
- 計算式を複数セルに一度に適用
数式とリンクの便利ショートカット
| 操作 | Windows | Mac | 説明 |
|---|---|---|---|
| 数式編集モード | F2 | F2 | セルの中身を編集 |
| 絶対参照切替 | F4 | Cmd + T | $A$1 ↔ A1 の切替 |
| ハイパーリンク挿入 | Ctrl + K | Cmd + K | URLやシートへのリンク作成 |
範囲選択の応用テクニック
| 操作 | Windows/Mac | 説明 |
|---|---|---|
| 連続しない範囲選択 | Ctrl を押しながらクリック (Win)Cmd を押しながらクリック (Mac) | 離れた複数のセルを選択 |
| データ範囲を一括選択 | Ctrl + Shift + End (Win)Cmd + Shift + End (Mac) | 現在位置から表の最後まで選択 |
便利な表示系ショートカット
| 操作 | Windows/Mac | 効果 |
|---|---|---|
| ズームイン | Ctrl + + (Win) / Cmd + + (Mac) | 表示を拡大 |
| ズームアウト | Ctrl + - (Win) / Cmd + - (Mac) | 表示を縮小 |
| フルスクリーン | F11 | 画面を最大表示 |
| ショートカット一覧表示 | Ctrl + / (Win) / Cmd + / (Mac) | 利用可能なショートカットを表示 |
学習のコツ
私の場合は、出来るだけキーボードだけで操作を完結するように意識していました。
マウスは本当に必要な時だけ。
他のポイントとしては、左手は常にキーボードに置いておくこと。
WindowsでもMacでも左手はかなり使いますからね。
まとめ
Googleスプレッドシートのショートカットキーは、覚えてしまえば作業効率を劇的に向上させてくれる強力なツールです。
この記事で学んだこと:
基本ショートカット:
- コピー・ペースト・元に戻すなど、どんな作業でも使える基本操作
- Windows・Mac両方に対応した一覧表
- 実際に試せる練習方法
スプレッドシート特有の操作:
- 行・列の挿入・削除
- シート間の移動
- 検索・置換機能
- 書式設定の高速化
応用テクニック:
- 日付・時刻の瞬間入力
- 複数セルへの一括入力
- 効率的な範囲選択
- 表示の最適化
学習のコツ:
- 基本はキーボードだけで操作
- マウスは必要最低限にする
- 常に左手をキーボードに添える


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