「あれ、昨日調べたあのサイト、なんだっけ?」
こんな経験、ありませんか?
実は、Googleに検索履歴が全部残っているんです。
でも、ブラウザの履歴を消しても、Googleのサーバーに記録が残っていることを知っている人は意外と少ないかもしれません。
この記事では、Google検索履歴を確認する方法から、削除の仕方、プライバシー設定まで、わかりやすく解説していきます。
Google検索履歴とは?マイアクティビティの基本

Google検索履歴とは、あなたがGoogleアカウントにログインした状態で行った検索や、訪問したウェブサイトの記録のことです。
この履歴は「マイアクティビティ(My Activity)」という場所に保存されています。
マイアクティビティに記録される情報
マイアクティビティには、以下のような情報が保存されます。
- Google検索で調べたキーワード
- 訪問したウェブサイトのURL
- YouTubeで視聴した動画
- Google Mapsで検索した場所
- Google Playでダウンロードしたアプリ
- Googleアシスタントへの音声指示
つまり、Googleのサービスを使った活動がほぼ全て記録されているわけですね。
ブラウザ履歴との違い
ここで重要なポイントがあります。
ブラウザの閲覧履歴を削除しても、マイアクティビティの記録は消えません。
- ブラウザ履歴:そのブラウザだけに保存される記録(通常90日程度)
- マイアクティビティ:Googleのサーバーに保存される記録(何年も前まで残る)
なので、完全に履歴を消したい場合は、両方削除する必要があるんです。
PC(パソコン)でGoogle検索履歴を確認する方法
それでは、実際にパソコンで検索履歴を確認してみましょう。
手順1:マイアクティビティにアクセス
- Googleアカウントにログインした状態で、以下のURLにアクセスします
- https://myactivity.google.com/
- または、Googleのトップページ右上にある自分のアイコンをクリックし、「Googleアカウントを管理」を選択
- 左側メニューから「データとプライバシー」をクリック
- 「履歴の設定」セクションにある「マイアクティビティ」を選択
手順2:履歴を閲覧する
マイアクティビティのページが開くと、あなたの検索履歴が新しい順に表示されます。
- 日付と時刻ごとに整理されています
- 検索したキーワードやアクセスしたサイトが一覧で確認できます
- 各項目の右下にある「詳細」をクリックすると、デバイス情報や場所なども表示されます
手順3:特定の履歴を検索する
画面上部の検索バーを使えば、特定のキーワードで履歴を探せます。
また、「日付とサービスでフィルタ」機能を使うと、より詳細な絞り込みが可能です。
- 期間指定:「今日」「昨日」「過去7日間」などで絞り込み
- サービス指定:「Google検索」「YouTube」「Maps」など特定のサービスだけ表示
スマホでGoogle検索履歴を確認する方法
スマートフォンでも、基本的な手順は同じです。
Android(アンドロイド)の場合
- ChromeなどのブラウザでGoogleにログイン
- myactivity.google.com にアクセス
- 検索履歴が新しい順に表示されます
もしくは、以下の方法でもアクセスできます。
- 設定アプリを開く
- 「Google」→「Googleアカウントを管理」をタップ
- 「データとプライバシー」タブを選択
- 「マイアクティビティ」をタップ
iPhone(iOS)の場合
- SafariまたはChromeでGoogleにログイン
- myactivity.google.com にアクセス
- 履歴が表示されます
iPhoneの場合も、Androidと同じように検索バーやフィルタ機能が使えます。
Google検索履歴を削除する方法
「過去の検索履歴を消したい」という場合の削除方法を紹介します。
個別に削除する方法
特定の検索履歴だけを消したい場合はこちら。
- マイアクティビティで消したい項目を見つける
- 項目の右側にある「︙」(3点メニュー)をクリック
- 「削除」を選択
- 確認画面で「削除」をクリック
これで、その項目だけが履歴から消えます。
期間を指定して削除する方法
まとめて履歴を消したい場合は、期間指定が便利です。
- マイアクティビティのページを開く
- 左側メニューまたは検索バー横の「削除」をクリック
- 「アクティビティを削除する基準」を選択
- 削除したい期間を選ぶ
- 過去1時間
- 過去1日
- 全期間
- カスタム期間
- 「次へ」をクリック
- 削除される内容を確認して「削除」をクリック
すべての検索履歴を一括削除する方法
全ての履歴を消去したい場合は、こちらの手順です。
- マイアクティビティのページで「削除」をクリック
- 「全期間」を選択
- 削除したいサービスを選択(「すべてのアクティビティ」も選択可能)
- 「次へ」→「削除」の順にクリック
注意点:削除した履歴は復元できません。
自動削除の設定方法:履歴を溜め込まない
「いちいち手動で削除するのは面倒」という方には、自動削除機能がおすすめです。
自動削除の設定手順
- マイアクティビティのページを開く
- 画面上部の「アクティビティを自動削除」をクリック
- 自動削除までの期間を選択
- 3か月
- 18か月
- 36か月
- 「次へ」をクリック
- 「確認」をクリック
これで、指定した期間より古い履歴は自動的に削除されるようになります。
例えば3か月を選択すると、3か月以上前の履歴は自動的に消えていくわけですね。
プライバシー設定:履歴を残さない方法
「そもそも検索履歴を保存したくない」という場合は、アクティビティの保存自体をオフにできます。
ウェブとアプリのアクティビティをオフにする
- Googleアカウントの管理画面を開く
- 「データとプライバシー」をクリック
- 「履歴の設定」セクションで「ウェブとアプリのアクティビティ」をクリック
- スイッチをオフにする
- 「一時停止」を選択
- 確認画面で「一時停止」をクリック
これで、今後の検索履歴は保存されなくなります。
オフにすると何が起こる?
履歴の保存をオフにすると、以下のような影響があります。
メリット
- プライバシーが保護される
- Googleに行動が記録されない
デメリット
- 検索結果のパーソナライズがされなくなる
- YouTubeのおすすめ動画が表示されにくくなる
- 音声アシスタントの精度が下がる可能性がある
自分のニーズに合わせて、オンとオフを使い分けるといいでしょう。
Chrome(クローム)の閲覧履歴との違いと管理方法

ここまで「マイアクティビティ」について説明してきましたが、Chromeブラウザの履歴も別に存在します。
Chromeの閲覧履歴を確認する方法
PC(Windows)の場合
- キーボードで「Ctrl + H」を同時押し
PC(Mac)の場合
- キーボードで「Command + Y」を同時押し
スマホの場合
- Chromeアプリを開く
- 右上の「︙」メニューをタップ
- 「履歴」を選択
Chromeの履歴を削除する方法
- Chromeの履歴ページを開く
- 「閲覧履歴データの削除」をクリック
- 削除する期間と項目を選択
- 閲覧履歴
- Cookieとサイトデータ
- キャッシュされた画像とファイル
- 「データを削除」をクリック
マイアクティビティとChromeの履歴、どちらを削除すべき?
完全にプライバシーを守りたい場合
→ 両方削除する必要があります
デバイスの容量を空けたい場合
→ Chromeの履歴(特にキャッシュ)を削除すればOK
Googleのサーバーから記録を消したい場合
→ マイアクティビティを削除
シークレットモード(プライベートブラウジング)の活用
「検索履歴を残したくないけど、いちいち削除するのは面倒」という時に便利なのが、シークレットモードです。
シークレットモードとは?
シークレットモード(Chromeの場合)やプライベートブラウジング(Safariの場合)を使うと、以下のような特徴があります。
- ブラウザの閲覧履歴が残らない
- Cookieがセッション終了時に削除される
- 検索したサイトに追跡されにくい
シークレットモードの開き方
PC(Chrome)の場合
- 「Ctrl + Shift + N」(Windows)
- 「Command + Shift + N」(Mac)
スマホ(Chrome)の場合
- Chromeアプリを開く
- 右上の「︙」をタップ
- 「新しいシークレットタブ」を選択
注意点:Googleアカウントにログインすると履歴が残る
重要なポイントがあります。
シークレットモードでも、Googleアカウントにログインすると、マイアクティビティに履歴が保存されます。
完全に履歴を残したくない場合は、以下の点に注意しましょう。
- シークレットモードを使う
- Googleアカウントにログインしない
- または、ウェブとアプリのアクティビティをオフにする
よくある質問(Q&A)
Q1:検索履歴が表示されないのはなぜ?
考えられる原因は以下の通りです。
- Googleアカウントにログインしていない
→ ログインしないと履歴は保存されません - ウェブとアプリのアクティビティがオフになっている
→ アクティビティ管理でオンにしてください - 自動削除が設定されている
→ 設定した期間より古い履歴は自動的に消えます - 別のGoogleアカウントでログインしている
→ 複数アカウントを使っている場合は、正しいアカウントか確認してください
Q2:何年前までの履歴が残っているの?
マイアクティビティには、Googleアカウントを作成してからの全ての履歴が保存されています。
自動削除を設定していない限り、5年前、10年前の履歴も残っています。
実際、ある利用者は2012年からの履歴が残っていたという報告もあります。
Q3:家族や他人に見られることはある?
基本的に、マイアクティビティはあなたとGoogleだけが閲覧できます。
ただし、以下のケースでは注意が必要です。
- 共有デバイスで複数のアカウントにログインしている場合
- パスワードを他人に知られている場合
- デバイスを他人に貸した場合
プライバシーを守るには、以下の対策が有効です。
- ログイン後は必ずログアウトする
- デバイスにロックをかける
- マイアクティビティに追加の認証ステップを設定する
Q4:削除した履歴は復元できる?
一度削除した履歴は復元できません。
ただし、以下の方法で過去の履歴を探せる可能性があります。
- パソコンのブラウザキャッシュを調べる
- データ復元ソフトを使用する(成功率は低い)
重要な履歴を削除する前は、必ず内容を確認しておきましょう。
Q5:会社や学校のネットワークから見られる?
マイアクティビティ自体は会社や学校のネットワーク管理者には見えません。
しかし、ネットワークの通信記録(ログ)には、どのサイトにアクセスしたかが残る可能性があります。
組織のデバイスを使っている場合は、プライバシーポリシーを確認しておきましょう。
まとめ:Google検索履歴の確認と管理をマスターしよう
ここまで、Google検索履歴の確認から削除、プライバシー設定まで解説してきました。
重要なポイントをおさらいしましょう。
- Google検索履歴は「マイアクティビティ」で確認できる
- ブラウザの履歴を消しても、マイアクティビティの記録は残る
- 手動削除、期間指定削除、自動削除の3つの方法がある
- プライバシーを守りたい場合は、アクティビティの保存をオフにできる
- シークレットモードでも、Googleにログインすると履歴が残る
検索履歴の管理は、プライバシー保護の第一歩です。
定期的に履歴をチェックして、不要な記録は削除しておくと安心ですね。
あなたのニーズに合わせて、履歴の保存設定や削除方法を調整してみてください。

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