「AndroidスマホでメッセージアプリといえばLINE」と思っていませんか。
実は、Androidに標準搭載されている「Googleメッセージ」アプリが、次世代の通信規格RCSに対応し、LINEに匹敵する高機能なメッセージアプリへと進化しています。
電話番号だけで高画質な写真や動画を送れるうえ、既読機能や入力中表示も利用可能です。
この記事では、Googleメッセージアプリの基本から、RCS機能の使い方、LINEとの違い、セキュリティまで、わかりやすく解説します。
Googleメッセージアプリとは
Googleメッセージは、Googleが開発・提供するAndroidスマートフォン向けの公式メッセージアプリです。
従来のSMS(ショートメッセージサービス)やMMS(マルチメディアメッセージングサービス)に加えて、次世代の通信規格であるRCS(リッチコミュニケーションサービス)に対応しています。
基本情報
開発元はGoogleです。
対応OSはAndroid 5.0以降です。
料金は基本無料(データ通信料のみ)です。
月間アクティブユーザーは10億人以上(2024年時点)です。
多くのAndroidスマートフォンに最初から搭載されており、追加のアプリダウンロードは不要です。
従来のメッセージアプリとの違い
従来のSMSアプリは、短いテキストメッセージの送受信のみに対応していました。
一方、GoogleメッセージはRCS機能により、高画質な写真・動画の共有、既読通知、入力中表示、グループチャットの強化など、LINEやWhatsAppのような豊富な機能を電話番号ベースで利用できます。
最大の特徴は、電話番号さえ知っていれば、相手が専用アプリをインストールしていなくても高機能なメッセージングが可能な点です。
RCS(リッチコミュニケーションサービス)とは
RCSは、従来のSMSを大幅に拡張した次世代のメッセージング規格です。
RCSの開発と普及
RCSは2007年に開発が始まりましたが、初期は各事業者間で仕様が異なり、普及が進みませんでした。
2016年、GSMA(GSM協会)が「Universal Profile」という共通仕様を策定しました。
2019年、Googleが本格的にRCSの普及を推進し始めました。
2024年9月、AppleがiOS 18でRCS対応を発表しました。
これにより、AndroidとiPhone間でもRCSによる高機能なメッセージングが可能になりました。
RCSの技術的特徴
RCSは、Wi-Fiまたはモバイルデータ通信を使用してメッセージを送受信します。
従来のSMSは携帯電話網を使用しますが、RCSはインターネット経由で通信します。
このため、インターネット接続があれば、どこからでもメッセージを送受信できます。
SMS/MMSとの自動切り替え
相手がRCSに対応していない場合や、インターネット接続がない場合は、自動的にSMS/MMSに切り替わります。
送信アイコンの表示で、どの方式で送信されるかを確認できます。
Googleメッセージの主な機能
Googleメッセージには、以下のような豊富な機能が搭載されています。
高画質メディア共有
RCS対応により、以下のコンテンツを高画質で送受信できます。
高解像度の写真を圧縮なしで送信できます。
長時間の動画もスムーズに共有できます。
音声メッセージを録音して送信できます。
各種ファイル(PDF、文書など)を添付できます。
従来のMMSでは画質が大幅に劣化していましたが、RCSではオリジナルの品質を保ったまま送信可能です。
既読通知と入力中表示
相手がメッセージを読んだかどうかを確認できます。
相手が返信を入力している間、「入力中…」と表示されます。
これにより、LINEと同様の対話的なコミュニケーションが実現します。
ただし、これらの機能は双方がRCSをオンにしている場合のみ利用可能です。
リアクション機能
メッセージに絵文字でリアクションできます。
👍(いいね)、❤️(ハート)、😂(笑)、😮(驚き)、😡(怒り)、👎(よくない)、💩、🎉(お祝い)、😠、😢などの人気絵文字でリアクションすると、メッセージの周りにアニメーション効果が表示されます。
簡単な確認や感情表現に便利です。
グループチャット機能
複数人でのグループチャットが強化されています。
グループに名前を付けられます。
グループアイコンを設定できます。
メンバーの追加・削除が簡単にできます。
特定のメンバーに@メンションで通知できます。
最大100人までのグループチャットが可能です。
エンドツーエンド暗号化
Googleメッセージユーザー間のRCSチャットは、デフォルトでエンドツーエンド暗号化されています。
送信者と受信者以外は、Googleを含む第三者も、メッセージ内容を読むことができません。
写真や動画などの添付ファイルも暗号化されます。
AndroidとiPhone間のRCSチャットについては、MLS(Messaging Layer Security)プロトコルによる暗号化に対応予定です(Universal Profile 3.0)。
その他の便利機能
フォト文字機能では、お気に入りの写真から絵文字やステッカーを作成できます。
自撮りGIF機能では、短い動画を撮影してGIFアニメとして送信できます。
スマートリプライ機能では、AIが返信候補を提案してくれます。
送信日時指定では、メッセージの送信タイミングを予約できます。
GoogleメッセージでRCSを使う方法
RCS機能を使用するには、いくつかの設定が必要です。
事前準備
Androidバージョンが5.0以降であることを確認します。
Googleメッセージアプリが最新版であることを確認します。
インターネット接続(Wi-Fiまたはモバイルデータ)が必要です。
Googleメッセージをデフォルトアプリに設定
RCSを使うには、Googleメッセージを標準のSMSアプリとして設定する必要があります。
Android端末の「設定」を開きます。
「アプリ」または「アプリと通知」をタップします。
「デフォルトのアプリ」を選択します。
「SMSアプリ」をタップします。
「メッセージ(Googleメッセージ)」を選択します。
これで、すべてのテキストメッセージがGoogleメッセージアプリで処理されるようになります。
RCSチャット機能をオンにする
Googleメッセージアプリを開きます。
右上のプロフィール写真またはアイコンをタップします。
「メッセージの設定」を選択します。
「RCSチャット」をタップします(または「チャット機能」)。
「RCSチャットをオンにする」を有効にします。
設定後、電話番号の確認プロセスが開始されます。
RCS接続ステータスの確認
RCSの設定画面では、接続ステータスを確認できます。
「接続済み」と表示されれば、RCS機能が正常に動作しています。
「接続中」は電話番号の確認中です(通常数分で完了)。
「接続できません。再試行を待機しています」は一時的な接続エラーです。
「サポート対象外」は、お使いのキャリアや地域でRCSが利用できません。
相手がRCS対応か確認する方法
新規チャット作成時、連絡先リストで相手の名前の下に「RCS」と表示されていれば、その相手とRCSでやり取りできます。
メッセージ送信時、送信ボタンの表示でも確認できます。
通常の送信アイコン(Wi-Fi/データ使用)はRCSで送信されます。
「SMS」と表示される送信アイコンはSMSで送信されます。
「MMS」と表示される送信アイコンはMMSで送信されます。
iPhoneとのRCS互換性
2024年9月にリリースされたiOS 18から、iPhoneでもRCSが利用可能になりました。
iPhoneでのRCS対応
iPhoneの標準メッセージアプリ(iMessage)がRCSに対応しました。
AndroidとiPhone間で、高画質な写真・動画の共有が可能になりました。
既読通知や入力中表示も利用できます。
ただし、iPhoneユーザーがRCSを利用するには、以下の条件が必要です。
iOS 18以降にアップデートする必要があります。
キャリアがRCSに対応している必要があります。
設定でRCSを有効にする必要があります。
AndroidとiPhone間のメッセージ表示
iPhoneでは、Androidからのメッセージは従来通り緑色の吹き出しで表示されます(iMessage同士は青色)。
ただし、RCSで送信された場合は、メッセージ入力欄に「RCS」と表示されます。
Googleメッセージの料金体系
Googleメッセージアプリ自体は無料で利用できます。
RCSメッセージの料金
RCSメッセージは、Wi-Fiまたはモバイルデータ通信を使用します。
Wi-Fi接続時は追加料金なしで利用できます。
モバイルデータ使用時は、契約しているデータプランの料金が適用されます。
海外でも、Wi-Fi接続があれば無料でメッセージを送受信できます。
SMS/MMSの料金
RCSが利用できない場合に自動的に切り替わるSMS/MMSには、キャリアの料金が適用されます。
SMSは1通あたり3円程度(キャリアにより異なる)です。
MMSはデータ通信料がかかります。
多くのスマートフォンプランでは、SMS/MMSが無料または定額になっていることが多いです。
電話番号確認時のSMS料金
RCS設定時の電話番号確認で、SMSが1通送信される場合があります。
この場合のみ、標準のSMS料金が発生する可能性があります。
Googleメッセージのセキュリティとプライバシー
Googleメッセージは、複数のセキュリティ機能を備えています。
エンドツーエンド暗号化
Googleメッセージユーザー間の1対1のRCSチャットは、デフォルトでエンドツーエンド暗号化されています。
メッセージ内容は送信者と受信者のみが閲覧できます。
Googleや通信事業者も内容を読むことはできません。
添付ファイルも暗号化されます。
暗号化の状態は、メッセージ詳細画面で確認できます。
TLS暗号化
エンドツーエンド暗号化が利用できない場合(グループチャットや異なるRCSプロバイダー間の通信など)でも、TLS(Transport Layer Security)により通信が保護されます。
これにより、通信の傍受を防止できます。
スパム対策機能
Googleメッセージには、強力なスパム対策機能が組み込まれています。
スパムや詐欺メッセージを自動的に検出して、別フォルダに振り分けます。
疑わしいリンクについて警告を表示します。
未知の送信者からのメッセージを識別します。
迷惑なメッセージは、送信者をブロックしたり報告したりできます。
プライバシー設定
Googleメッセージでは、以下のプライバシー設定が可能です。
既読通知のオン/オフを切り替えられます。
入力中表示のオン/オフを切り替えられます。
オンライン状態の表示/非表示を選択できます。
LINEとGoogleメッセージの違い
LINEとGoogleメッセージには、それぞれ異なる特徴があります。
基本的な違い
Googleメッセージは電話番号ベースで、相手の電話番号さえ知っていれば利用できます。
LINEはアカウントベースで、相手もLINEアプリをインストールしている必要があります。
Googleメッセージは標準でAndroid端末に搭載されています。
LINEは別途アプリのダウンロードが必要です。
機能面での違い
LINEには、スタンプ、ビデオ通話、グループ通話、タイムライン、LINE Pay、公式アカウントなど、より多彩な機能があります。
Googleメッセージは、シンプルなメッセージング機能に特化しています。
ただし、基本的なテキスト・画像・動画のやり取り、既読機能、グループチャットは両方とも利用可能です。
利用シーンの違い
LINEは日本国内で圧倒的なシェアを持ち、プライベートなコミュニケーションの中心となっています。
Googleメッセージは、LINEを使っていない人(特に海外の人や高齢者)との連絡や、電話番号しか知らない相手とのやり取りに便利です。
SMSとの互換性があるため、認証コードの受信やビジネス用途にも適しています。
Googleメッセージのデバイス間同期
Googleメッセージは、複数のデバイスで同時に使用できます。
パソコンでの利用
messages.google.comにアクセスします。
スマートフォンのGoogleメッセージアプリでQRコードをスキャンします。
パソコンのブラウザでメッセージの送受信ができるようになります。
パソコンでの入力は、スマートフォンよりも高速で便利です。
タブレットでの利用
同じGoogleアカウントでサインインすれば、タブレットでもメッセージを確認できます。
ただし、電話番号は1つのデバイスでのみアクティブにできるため、同時に複数のデバイスでSMS/MMSを受信することはできません。
Wear OS対応
Googleメッセージは、Wear OS搭載のスマートウォッチにも対応しています。
手首でメッセージの通知を確認できます。
音声入力で返信を送信できます。
定型文での返信も可能です。
Googleメッセージの設定とカスタマイズ
Googleメッセージは、自分好みにカスタマイズできます。
チャットの色とテーマ
会話ごとに吹き出しの色を変更できます。
ダークテーマで目の負担を軽減できます。
バブル(チャットヘッド)機能で、他のアプリ使用中もメッセージを確認できます。
通知設定
重要な連絡先からのメッセージには特別な通知音を設定できます。
グループチャットの通知をカスタマイズできます。
通知をミュートして、集中したい時間を確保できます。
メッセージのアーカイブと整理
重要なメッセージにスターを付けて、後から簡単に見つけられます。
古いメッセージをアーカイブして、受信トレイをすっきりさせられます。
メッセージの検索機能で、過去のやり取りを素早く見つけられます。
Googleメッセージが利用できない場合の対処法
RCSチャットがうまく機能しない場合、以下の方法を試してください。
基本的なトラブルシューティング
Googleメッセージアプリを最新バージョンに更新します。
Google Play開発者サービスを最新版に更新します。
インターネット接続(Wi-Fiまたはモバイルデータ)を確認します。
スマートフォンを再起動します。
RCS接続の問題
デュアルSIM端末の場合、通話SIMとデータSIMが同じであることを確認します。
VPNを使用している場合は、一時的に無効にしてみます。
携帯電話会社がRCSに対応しているか確認します。
RCSチャットのステータスが「接続中」のまま長時間変わらない場合は、設定画面から「再試行」をタップします。
Google Fi利用者の注意点
Google Fiのメッセージ同期をオンにしている場合、RCSは機能しません。
RCSを利用するには、Google Fiの同期を停止する必要があります。
Googleメッセージの今後の展望
Googleメッセージは、今後も進化を続けます。
AIを活用した新機能
Magic Compose機能では、AIが文章のトーンやスタイルを調整してくれます。
Remix機能では、画像をAIで変換・加工できます。
スマートリプライがさらに高度になり、より自然な返信候補を提案します。
クロスプラットフォーム対応の拡大
AndroidとiPhone間のRCS対応が進み、より多くのユーザーが高機能なメッセージングを利用できるようになります。
Universal Profile 3.0では、クロスプラットフォームでのエンドツーエンド暗号化が実現予定です。
ビジネス向け機能
RCSビジネスメッセージング(RBM)により、企業からのメッセージも高機能化しています。
予約確認、配送通知、顧客サポートなどが、よりインタラクティブになります。
まとめ
Googleメッセージは、Androidスマートフォンに標準搭載されている公式メッセージアプリです。
次世代の通信規格RCSに対応し、高画質な写真・動画の共有、既読通知、入力中表示、グループチャット機能など、LINEに匹敵する豊富な機能を電話番号ベースで利用できます。
2024年9月からはiPhoneもRCSに対応し、AndroidとiPhone間でも高機能なメッセージングが可能になりました。
エンドツーエンド暗号化により、プライバシーとセキュリティも確保されています。
料金は基本無料(データ通信料のみ)で、Wi-Fi接続時は追加コストなしで利用できます。
LINEを使っていない人との連絡や、電話番号しか知らない相手とのやり取りに、Googleメッセージは非常に便利なツールです。
すでにAndroidスマートフォンをお持ちなら、設定からRCS機能を有効にして、Googleメッセージの便利さを体験してみてください。
参考情報
本記事は以下の信頼できる情報源に基づいて作成されました。
- RCS chats by Google FAQ – Google Messages
- Try Google Messages – Android
- Enable RCS Chats on Android & iPhone – Android
- Rich Communication Services – Wikipedia
- How RCS chats keep your conversations secure – Google Messages
- Google メッセージで RCS チャットをオンにする
- Google が提供する RCS チャットに関するよくある質問
- RCS の Google メッセージでできること – Google Blog
記事最終更新日:2026年2月10日

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