Googleで検索するとき、検索ボックスをタップすると過去に検索したキーワードが表示されます。
便利な機能ですが、「他の人に見られたくない」「履歴を残したくない」と思うこともありますよね。
この記事では、Google検索履歴を非表示にする方法、削除する方法、そもそも保存しない設定について詳しく解説していきます。
Google検索履歴とは?

まず、Google検索履歴がどこに保存されているかを理解しておきましょう。
検索履歴は、主に以下の2か所に保存されます。
1. Googleアカウント(マイアクティビティ)
Googleアカウントにログインした状態で検索すると、「マイアクティビティ」に検索履歴が保存されます。
この履歴は、同じアカウントでログインしているすべてのデバイス(スマホ、PC、タブレットなど)で共有されます。
2. ブラウザの閲覧履歴
Google ChromeやSafariなどのブラウザにも、閲覧履歴として検索した内容が保存されます。
これは、そのデバイスのブラウザにのみ保存されます。
完全に検索履歴を非表示・削除するには、両方を対処する必要があります。
検索履歴を非表示にする方法
Googleアプリで検索履歴を非表示にする(Android/iPhone)
Googleアプリを使っている場合、以下の手順で検索ボックスに履歴が表示されないようにできます。
手順
- Googleアプリを開く
- 右上のアカウントアイコン(プロフィール画像)をタップ
- 「設定」をタップ
- 「アカウントに基づく情報」をタップ
- 「アカウントに基づく情報の表示」をオフにする
この設定をオフにすると、検索ボックスに過去の検索履歴が表示されなくなります。
Google Chromeで検索履歴を非表示にする
Chromeブラウザを使っている場合は、同期設定を変更することで対応できます。
PC(Windows/Mac)の場合
- Chromeを開き、右上の「︙」(縦3点)をクリック
- 「設定」を選択
- 「同期とGoogleサービス」をクリック
- 「同期の管理」を選択
- 「履歴」のチェックを外す
スマホ(Android/iPhone)の場合
- Chromeアプリを開き、右上の「︙」をタップ
- 「設定」をタップ
- 「同期」を選択
- 「履歴」の同期をオフにする
これで、検索バーに過去の履歴が表示されにくくなります。
話題の検索キーワード(トレンド)を非表示にする
検索ボックスをタップすると、自分の検索履歴だけでなく「話題の検索キーワード」(急上昇ワード)が表示されることがあります。
これを非表示にする方法は以下の通りです。
Googleアプリの場合
- Googleアプリを開く
- 右上のアカウントアイコンをタップ
- 「設定」→「全般」をタップ
- 「人気の検索キーワードを表示しない」にチェックを入れる
Google Chromeの場合
- Chromeを開いて新しいタブを表示
- 右上の「歯車アイコン」(カスタマイズ)をクリック
- 「カード」の設定で「話題の検索キーワード」をオフにする
検索履歴を削除する方法
すでに保存されている検索履歴を削除する方法を紹介します。
Googleアカウントの検索履歴を削除する
Googleアカウントに保存されている検索履歴は「マイアクティビティ」から削除できます。
手順(PC/スマホ共通)
- Googleの検索ページを開く
- 右上のプロフィールアイコンをタップ
- 「Googleアカウントを管理」をタップ
- 「データとプライバシー」を選択
- 「ウェブとアプリのアクティビティ」の下にある「マイアクティビティ」をタップ
または、直接「myactivity.google.com」にアクセスします。
削除オプション
- すべて削除:「削除」→「すべてを削除」
- 特定の期間を削除:「削除」→「指定の期間を削除」→日付を選択
- 1日分を削除:該当日の横にある「削除」アイコンをタップ
- 1件だけ削除:削除したい項目の横にある「×」をタップ
Chromeブラウザの閲覧履歴を削除する
ブラウザに保存されている履歴も別途削除する必要があります。
PC(Chrome)の場合
- Chromeを開き、「Ctrl + H」キーを押す(Macは「Command + Y」)
- 左側のメニューから「閲覧履歴データを削除」をクリック
- 期間を選択(1時間以内〜全期間)
- 「閲覧履歴」にチェックを入れる
- 「データを削除」をクリック
スマホ(Chrome)の場合
- Chromeアプリを開き、右上の「︙」をタップ
- 「履歴」をタップ
- 「閲覧履歴データを削除」をタップ
- 期間と削除項目を選択
- 「データを削除」をタップ
iPhone(Safari)の場合
- 「設定」アプリを開く
- 「Safari」をタップ
- 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ
- 期間を選択して「履歴を消去」をタップ
検索履歴を保存しない設定
履歴を削除するのではなく、最初から保存しないように設定することもできます。
ウェブとアプリのアクティビティをオフにする
Googleアカウントへの検索履歴の保存自体を停止できます。
手順
- Googleアプリを開くか、ブラウザでGoogle検索ページにアクセス
- 右上のプロフィールアイコンをタップ
- 「Googleアカウントを管理」をタップ
- 「データとプライバシー」を選択
- 「ウェブとアプリのアクティビティ」をタップ
- 「オフにする」をタップ
注意点
この設定をオフにすると、検索結果のパーソナライズ(自分好みの検索結果を表示する機能)も無効になります。
検索の利便性が多少下がる可能性があることを理解しておきましょう。
検索履歴の自動削除を設定する
履歴を完全にオフにするのではなく、一定期間が経過したら自動的に削除する設定もできます。
手順
- 「マイアクティビティ」にアクセス
- 左側メニューの「アクティビティ管理」をクリック
- 「ウェブとアプリのアクティビティ」の項目で「自動削除」をクリック
- 以下の期間から選択
- 3か月以上経過したアクティビティを削除
- 18か月以上経過したアクティビティを削除
- 36か月以上経過したアクティビティを削除
- 「次へ」→「確認」をクリック
自動削除を設定しておくと、古い履歴が自動的に消えるので管理の手間が省けます。
シークレットモード(プライベートブラウズ)を使う
履歴を残したくない検索をするときは、シークレットモードを使うのがおすすめです。
シークレットモードでは、閲覧履歴、Cookie、入力した情報がブラウザに保存されません。
Google Chromeの場合
- PC:「Ctrl + Shift + N」(Macは「Command + Shift + N」)
- スマホ:右上の「︙」→「新しいシークレット タブ」
Safariの場合(iPhone)
- Safariを開く
- 右下のタブアイコンをタップ
- 左下の「プライベート」をタップ
- 「完了」をタップ
シークレットモードを閉じると、そのセッション中の履歴は自動的に削除されます。
検索履歴が消えないときの対処法

設定を変更したのに履歴が表示される場合は、以下を確認してください。
キャッシュとCookieを削除する
ブラウザに保存されているキャッシュやCookieが原因で、古い履歴が表示されることがあります。
ブラウザの設定から「キャッシュとCookieを削除」してみましょう。
オフラインのデバイスを同期する
複数のデバイスを使っている場合、オフラインだったデバイスには古い履歴が残っていることがあります。
すべてのデバイスをインターネットに接続すると、削除した履歴が反映されます。
ログアウト状態での検索カスタマイズを確認する
Googleアカウントにログインしていなくても、「検索のカスタマイズ」がオンになっていると履歴が表示されることがあります。
Googleアプリの「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「検索のカスタマイズ」をオフにしてください。
よくある質問
Q. 検索履歴を削除すると元に戻せますか?
一度削除した検索履歴は復元できません。
必要な履歴がある場合は、削除ではなく非表示設定を活用しましょう。
Q. シークレットモードでも履歴は残りますか?
シークレットモードでは、ブラウザへの履歴保存はされません。
ただし、Googleアカウントにログインした状態で検索すると、アカウントには履歴が保存される場合があります。
完全に履歴を残したくない場合は、ログアウトした状態でシークレットモードを使いましょう。
Q. 会社や学校の管理者には検索履歴が見えますか?
会社や学校が管理しているアカウントやネットワークを使っている場合、管理者がアクセスログを確認できる可能性があります。
プライベートな検索は、個人のデバイスやネットワークで行うことをおすすめします。
Q. 検索履歴をオフにするとGoogleの使い勝手は変わりますか?
検索履歴をオフにすると、Googleがあなたの好みを学習できなくなります。
そのため、検索結果のパーソナライズや予測候補の精度が下がる可能性があります。
まとめ
Google検索履歴を非表示・削除する方法について解説しました。
ポイントのおさらい
- 検索履歴は「Googleアカウント」と「ブラウザ」の2か所に保存される
- 非表示にするには「アカウントに基づく情報」をオフにする
- マイアクティビティから履歴を個別または一括で削除できる
- 自動削除設定(3か月/18か月/36か月)で管理の手間を減らせる
- シークレットモードを使えば履歴が保存されない
- 完全に履歴を残したくない場合は「ウェブとアプリのアクティビティ」をオフにする
プライバシーを守るために、自分に合った設定を選んで活用してみてください。


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