「Googleに位置情報を知られるのは怖い…」 「でも、マップのナビは便利だし…」 「子供のスマホ、どこにいるか知りたいけど設定が分からない」
位置情報サービスに対して、こんな複雑な気持ちを持っていませんか?
実は、Google位置情報は使い方次第で、生活を劇的に便利にしてくれる一方、プライバシーもしっかり守れるんです。大切なのは、何がどう使われているか理解して、自分でコントロールすること。
この記事では、位置情報の基本から、便利な活用法、プライバシー保護の設定まで、すべて分かりやすく解説します!
Google位置情報の基本:そもそも何ができるの?

位置情報で実現する便利機能
日常生活で役立つ機能:
- Google マップ:現在地表示、ナビゲーション、到着予想時間
- 天気予報:現在地の天気を自動表示
- Google 検索:「近くのカフェ」など場所に応じた検索結果
- Find My Device:なくしたスマホを探す
- Google フォト:写真の撮影場所を自動記録
ビジネスで役立つ機能:
- 通勤時間の予測:渋滞を考慮した出発時刻の通知
- カレンダー:予定の場所への移動時間を自動計算
- タイムライン:訪問履歴の記録(経費精算にも便利)
位置情報の仕組み
Googleは以下の3つの方法を組み合わせて位置を特定:
- GPS:衛星からの信号(最も正確、屋外向け)
- Wi-Fi:周辺のWi-Fiアクセスポイント情報
- モバイル基地局:携帯電話の電波塔
これらを組み合わせることで、屋内でも屋外でも正確な位置が分かります。
位置情報の設定方法:Android編
基本のオン/オフ切り替え
方法1:クイック設定から
- 画面上部から下にスワイプ
- 「位置情報」アイコンをタップ
- オン(青)/オフ(グレー)を切り替え
方法2:設定アプリから
- 設定アプリを開く
- 「位置情報」または「セキュリティと現在地情報」
- 「位置情報の使用」をオン/オフ
アプリごとの権限設定
個別アプリの位置情報を管理:
- 設定 → 位置情報 → アプリの権限
- アプリを選択
- 以下から選択:
- 常に許可:バックグラウンドでも位置情報を使用
- アプリの使用中のみ許可:アプリを開いている時だけ
- 毎回確認:使うたびに許可を求める
- 許可しない:位置情報を使わない
Google位置情報の精度
設定 → 位置情報 → 詳細設定 → Google位置情報の精度
オンにすると:
- Wi-FiやBluetoothも使って精度向上
- 屋内でも正確な位置が分かる
- バッテリー消費は少し増える
オフにすると:
- GPSのみ使用
- 屋外では問題ないが、屋内では不正確
- バッテリー節約になる
位置情報の設定方法:iPhone編
iPhoneでの基本設定
位置情報サービスのオン/オフ:
- 設定 → プライバシーとセキュリティ
- 位置情報サービス
- オン/オフを切り替え
Googleアプリの位置情報設定
個別設定:
- 設定 → プライバシーとセキュリティ → 位置情報サービス
- Googleアプリ(Maps、Chrome など)を選択
- 以下から選択:
- 常に:バックグラウンドでも使用
- このAppの使用中のみ:アプリ起動時のみ
- 次回または共有時に確認:都度確認
- なし:位置情報を使わない
正確な位置情報
各アプリの設定で「正確な位置情報」のオン/オフも可能。 オフにすると、大まかな地域のみ共有されます。
ロケーション履歴(タイムライン):移動の記録を管理
タイムラインとは?
あなたの移動履歴を記録し、地図上で確認できる機能です。
メリット:
- 過去の訪問場所を思い出せる
- 写真の撮影場所を確認
- 移動距離や滞在時間を把握
- 旅行の思い出を振り返る
タイムラインの設定
有効/無効の切り替え:
- Googleマップアプリを開く
- プロフィールアイコン → タイムライン
- 右上の設定 → ロケーション履歴
- オン/オフを切り替え
履歴の削除方法
特定の日付を削除:
- タイムラインで削除したい日を選択
- 右上の「⋮」→ 日付を削除
期間を指定して削除:
- タイムライン設定 → ロケーション履歴を管理
- 「ロケーション履歴を削除」
- 期間を選択(過去1時間、1日、全期間など)
自動削除の設定:
- ロケーション履歴の設定
- 「自動削除」を選択
- 3か月、18か月、36か月から選択
家族や友人と位置情報を共有する方法
Google マップで位置情報を共有
リアルタイムで現在地を共有:
- Google マップを開く
- プロフィールアイコン → 「現在地の共有」
- 共有時間を選択(15分〜無期限)
- 共有する相手を選択
共有の停止: 同じ画面から「共有を停止」をタップ
ファミリーリンクで子供の位置を確認
子供のスマホを見守る:
- 親のスマホに「ファミリーリンク」アプリをインストール
- 子供のGoogleアカウントを追加
- 位置情報の確認を許可
できること:
- リアルタイムの位置確認
- 特定の場所への到着/出発通知
- 位置履歴の確認
緊急時の位置共有
緊急情報サービス:
- Android の緊急SOS機能
- 設定 → セキュリティと緊急情報 → 緊急SOS
自動的に緊急連絡先に位置情報を送信します。
プライバシー設定:自分の情報を守る方法
位置情報の共有を制限
広告への利用を停止:
- Googleアカウント設定 → データとプライバシー
- 広告設定 → 広告のカスタマイズ
- 「広告のカスタマイズはオフになっています」を選択
アクティビティ管理
保存される情報をコントロール:
- myaccount.google.com にアクセス
- データとプライバシー → アクティビティ管理
- 以下を個別に設定:
- ウェブとアプリのアクティビティ
- ロケーション履歴
- YouTubeの履歴
位置情報の精度を下げる
必要最小限の情報だけ共有:
- アプリごとに「大まかな位置情報」を選択
- 不要なアプリの位置情報をオフ
- Wi-Fi/Bluetoothスキャンをオフ
位置情報に関するよくあるトラブルと解決法
「現在地が正しく表示されない」
解決方法:
- GPS信号の確認
- 屋外に出て確認
- 高い建物から離れる
- 位置情報の精度を上げる
- Google位置情報の精度をオン
- Wi-Fi、Bluetoothをオン
- Google マップのキャッシュクリア
- アプリ設定 → ストレージ → キャッシュを削除
「バッテリーの減りが早い」
省電力設定:
- 不要なアプリの位置情報をオフ
- 「常に許可」を「使用中のみ」に変更
- バッテリーセーバーモードを活用
「位置情報をオフにしているのに位置が分かる」
理由:
- IPアドレスから大まかな地域が推定される
- 以前の検索履歴から推測
- Wi-Fiアクセスポイントの情報
完全に位置を隠すには、VPNの使用も検討しましょう。
便利な活用術:位置情報を味方にする
通勤・通学を快適に
Google アシスタントと連携:
- 「職場への道路状況」を朝の通知で受け取る
- 遅延情報を自動でお知らせ
- 最適な出発時刻を提案
旅行の思い出作り
Google フォトとの連携:
- 撮影場所ごとに自動でアルバム作成
- 地図上で写真を表示
- 旅行ルートを後から確認
忘れ物防止
スマートタグとの連携:
- Googleの「Find My Device」ネットワーク
- Bluetooth タグで持ち物を追跡
- 最後に検知された場所を地図表示
駐車場所を記憶
Google マップの便利機能:
- 駐車したら、現在地を長押し
- 「駐車場所として設定」
- メモや写真も追加可能
- 時間制限のリマインダーも設定できる
セキュリティとプライバシーのベストプラクティス
定期的な確認事項
月1回はチェック:
- 位置情報を使用しているアプリの確認
- 不要な共有の停止
- ロケーション履歴の確認と削除
- 権限の見直し
子供や高齢者の見守り設定
安全と自立のバランス:
- 必要最小限の監視に留める
- 本人の同意を得る
- 緊急時のみ確認するルール作り
公共Wi-Fiでの注意点
位置情報の漏洩を防ぐ:
- 公共Wi-Fiでは位置情報をオフ
- VPNを使用
- 自動接続をオフ
まとめ:位置情報と上手に付き合うための5つのルール
Google位置情報サービスを安全かつ便利に使うポイント:
1. 理解して使う
- 何に使われているか把握する
- 設定方法を知っておく
2. 必要な時だけオン
- アプリごとに細かく設定
- 使わない時はオフ
3. 定期的に履歴を確認・削除
- 自動削除を設定
- 不要なデータは消去
4. 子供の設定は慎重に
- ファミリーリンクを適切に活用
- プライバシーと安全のバランス
5. 便利機能は積極的に活用
- ナビ、リマインダー、思い出の記録
- プライバシー設定をした上で便利に使う
最後に:
位置情報は「怖いから全部オフ」にするのではなく、理解して適切に管理することが大切です。この記事で紹介した設定を実践すれば、プライバシーを守りながら、生活を便利にする機能を享受できます。
まずは、自分のスマホの位置情報設定を確認することから始めてみてください。きっと、知らないうちにオンになっているアプリがあるはずです。
適切に設定して、安心・安全・便利なデジタルライフを送りましょう!
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