「Googleフィード」という言葉を聞いたことはありますか?
Androidスマホを使っている方なら、ホーム画面を左にスワイプした時に表示されるニュースの一覧を見たことがあるかもしれません。
実は、この機能こそが元々「Googleフィード」と呼ばれていたものなんです。
ただし、現在は名前が変わってGoogle Discover(グーグルディスカバー)という名称になっています。
今回は、Googleフィードとは何だったのか、そして現在のGoogle Discoverとはどう違うのかを、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
Googleフィードの歴史:誕生から名称変更まで

Googleフィードの誕生
Googleフィード(Google Feed)は、2016年12月に登場しました。
それまでGoogleには「Google Now(グーグルナウ)」という機能がありましたが、Googleフィードはその進化版として開発されたんです。
Google Nowとは?
スマホに天気予報やカレンダーの予定、フライト情報などをカード形式で表示してくれる機能でした。必要な情報を先回りして提供してくれる、便利なアシスタント的な役割を果たしていました。
Googleフィードは、このGoogle Nowの機能を引き継ぎながら、さらに「あなたが興味を持ちそうなニュースや記事」を自動で表示してくれるようになったのです。
Google Discoverへの名称変更
2018年9月、GoogleフィードはGoogle Discover(グーグルディスカバー)という名前に変わりました。
「Feed(フィード)」という言葉だけでは、この機能の本質が伝わりにくかったため、「Discover(発見する)」という名前に変更したのです。
つまり、「あなたにとって新しい発見がある情報を提供する」という意味が込められています。
現在の正式名称はGoogle Discover
今では「Googleフィード」という呼び方はほとんど使われておらず、「Google Discover」が正式名称です。ただし、古い記事や一部のユーザーは今でも「Googleフィード」と呼ぶことがあります。
Google Discover(旧Googleフィード)とは何か?
Google Discoverは、あなたの興味や関心に合わせて、自動的におすすめのニュースや記事、動画などを表示してくれる機能です。
従来の検索との違い
普通のGoogle検索では、あなたが「キーワード」を入力して、その結果を見ますよね。
でも、Google Discoverは違います。
あなたが何も検索しなくても、Googleが「この人はこんな情報に興味があるだろう」と予測して、自動的に情報を表示してくれるんです。
例えば
- 普段からサッカーに関する検索をしている人には、サッカーの試合結果やニュース
- 料理のレシピをよく調べる人には、新しいレシピや料理のコツ
- ガジェットに興味がある人には、最新のスマホやパソコンの情報
このように、一人ひとりに合わせた情報が自動的に届くのがGoogle Discoverの特徴です。
どんな仕組みで動いているの?
Google Discoverは、あなたの以下のような行動を分析して、おすすめの情報を表示しています。
- 検索履歴:どんなキーワードで検索しているか
- 閲覧履歴:どんなウェブサイトを見ているか
- YouTube視聴履歴:どんな動画を見ているか
- 位置情報:どこにいることが多いか
- Googleアプリの利用状況:どんなアプリを使っているか
これらの情報をGoogleのAI(人工知能)が分析して、「この人にはこの情報が役立つだろう」と判断して表示しているんです。
使えば使うほど、あなたの好みを学習して、より的確な情報を提供してくれるようになります。
Google Discoverはどこで見られるの?
Google Discoverは、主に3つの場所で利用できます。
1. Androidスマホのホーム画面
多くのAndroidスマートフォンでは、ホーム画面を左にスワイプするとGoogle Discoverが表示されます。
ただし、機種やメーカーによって異なる場合があります。
- Google Pixelシリーズ:標準で左スワイプで表示
- Samsung Galaxy:Google DiscoverまたはSamsung Freeを選択可能
- OPPO:スマートアシスタントとして表示されることも
2. Googleアプリ
GoogleアプリをiPhoneやAndroidで開くと、検索バーの下にGoogle Discoverが表示されます。
これが最も確実にGoogle Discoverを見る方法です。
3. Google Chrome(モバイル版)
スマホのGoogle Chromeで新しいタブを開くと、Google Discoverが表示されます。
ただし、この機能は環境によって表示されない場合もあります。
Google Discoverに表示される情報
Google Discoverには、以下のような情報が表示されます。
主なコンテンツ
ニュース記事
世の中の最新ニュースや、あなたが興味のある分野の記事が表示されます。
スポーツ情報
好きなチームの試合結果、順位表、選手の移籍情報などが表示されます。
天気予報
現在地や登録した場所の天気情報が表示されます。
動画コンテンツ
YouTubeやその他の動画サイトから、あなたが興味を持ちそうな動画が表示されます。
趣味に関する記事
料理、写真、DIY、ガーデニングなど、あなたの趣味に関連する情報が表示されます。
金融情報
設定すれば、株価や為替レート、経済ニュースなども表示できます。
トレンド情報
あなたの地域や世界で話題になっている情報も表示されます。
表示される情報の特徴
パーソナライズされている
あなた専用にカスタマイズされた情報なので、他の人とは表示される内容が違います。
常に更新される
新しい情報が次々と追加されるので、いつ見ても新鮮な情報が手に入ります。
多様な視点
同じトピックでも、複数のメディアから様々な視点の記事が表示されることがあります。
Googleフィード(Google Discover)の使い方
Google Discoverをより便利に使うための方法を紹介します。
興味のあるトピックをフォローする
好きなスポーツチームや有名人、趣味のトピックをフォローすると、関連する情報が優先的に表示されます。
フォローする方法
- Googleで好きなチームやアーティストを検索
- 検索結果に表示される「フォロー」ボタンをタップ
これだけで、そのトピックに関する最新情報がDiscoverに表示されやすくなります。
興味のない記事を非表示にする
表示される記事の中には、興味がないものもあるでしょう。
非表示にする方法
- 興味のない記事の右上にある「…」(三点リーダー)をタップ
- 「興味がない」または「このトピックに興味がない」を選択
これで、似たような記事が表示されにくくなります。
記事に「いいね」する
気に入った記事には「♡」(ハートマーク)をタップして高評価をつけることができます。
これにより、Googleがあなたの好みをより正確に理解して、似たような記事を表示してくれるようになります。
特定のサイトをブロックする
「このサイトの記事は二度と見たくない」という場合は、サイトごとブロックできます。
ブロックする方法
- 記事の右上にある「…」をタップ
- 「〇〇からの記事を表示しない」を選択
フィードをカスタマイズする
Google Discoverの設定画面から、より詳細なカスタマイズが可能です。
カスタマイズ方法
- Googleアプリを開く
- 右上のプロフィールアイコンをタップ
- 「設定」→「全般」を選択
- 「興味」のセクションで好きなカテゴリを選択
Googleフィードと他のニュースアプリとの違い

Google Discover(旧Googleフィード)は、他のニュースアプリとどう違うのでしょうか?
SNSのタイムラインとの違い
FacebookやTwitter(X)のタイムライン
友達やフォローしている人が投稿した内容が表示されます。つまり、人を軸にした情報の流れです。
Google Discover
あなたの興味や関心に基づいて、トピックを軸に情報が表示されます。友達がシェアしなくても、あなたが興味を持ちそうな記事が自動的に届きます。
ニュースアプリとの違い
一般的なニュースアプリ(Yahoo!ニュース、SmartNewsなど)
幅広いカテゴリのニュースを網羅的に表示します。自分でカテゴリを選ぶことはできますが、基本的には多くの人に共通する情報が中心です。
Google Discover
あなた個人の検索履歴や閲覧履歴に基づいて、より細かくパーソナライズされた情報が表示されます。
RSSフィードとの違い
RSSフィード
自分で選んだウェブサイトの更新情報を自動的に受け取る仕組みです。どのサイトを登録するかは自分で決める必要があります。
Google Discover
自分で設定しなくても、Googleが自動的にあなたに合った情報を見つけて表示してくれます。
「フィード」という言葉の意味
ここで、「フィード」という言葉の意味を確認しておきましょう。
IT用語としての「フィード」
フィード(feed)とは、英語で「餌を与える」「供給する」という意味です。
IT用語としては、情報が次々と流れてくる形式のことを指します。
具体的には:
スクロールできる情報の流れ
画面を上下にスクロールすると、次々と新しい情報が表示される形式です。
カード形式で表示
各記事やコンテンツが、デザインの似たブロック(カード)として並んでいます。
自動更新される
常に最新の情報が追加されていきます。
フィードの具体例
私たちが日常的に使っているサービスにも、フィード形式のものがたくさんあります。
- Twitterのタイムライン:ツイートが時系列で流れる
- Instagramのフィード:写真や動画が次々と表示される
- Facebookのニュースフィード:友達の投稿や広告が流れる
- YouTubeのホーム:おすすめ動画がカード形式で並ぶ
- TikTokの「おすすめ」:動画が次々と表示される
これらはすべて「フィード」形式の情報表示方法です。
Googleフィードを無効にする方法
「朝からニュースは見たくない」「誤操作で開いてしまうのが面倒」という方は、Google Discoverを無効にすることができます。
基本的な無効化方法
手順
- ホーム画面の何もないところを長押し
- 「ホームの設定」または「設定」をタップ
- 「スワイプでGoogleアプリにアクセス」または「Google Discoverを表示」をオフに切り替え
これで、ホーム画面を左にスワイプしても、Google Discoverは表示されなくなります。
Googleアプリ内でも無効にする方法
Googleアプリを開いた時にもDiscoverを表示したくない場合は、以下の手順で無効化できます。
手順
- Googleアプリを開く
- 右上のプロフィールアイコンをタップ
- 「設定」→「全般」を選択
- 「Discover」をオフに切り替え
よくある質問(FAQ)
Q1. GoogleフィードとGoogle Discoverは同じものですか?
はい、基本的に同じものです。Googleフィードは旧名称で、2018年9月にGoogle Discoverに名称変更されました。現在の正式名称はGoogle Discoverです。
Q2. Google Nowとはどう違うのですか?
Google Nowは、主に予定や天気などの「個人的な情報」をカード形式で表示する機能でした。Google Discover(旧Googleフィード)は、Google Nowの機能を引き継ぎながら、さらにニュースや記事などの「発見型の情報」も表示するようになりました。
Q3. 無効にしても、Google検索は使えますか?
はい、問題なく使えます。Google Discoverを無効にしても、通常のGoogle検索やGoogleアプリの他の機能には影響ありません。
Q4. iPhoneでも使えますか?
はい、iPhoneでもGoogleアプリをインストールすれば、Google Discoverが使えます。ただし、Androidのようにホーム画面を左にスワイプして表示する機能はありません。Googleアプリを開く必要があります。
Q5. 表示される記事は、誰かに見られていますか?
いいえ、あなただけが見ることができます。ただし、Googleはあなたの興味を分析するために、検索履歴などを利用しています。
Q6. データ通信量(ギガ)はどのくらい消費しますか?
記事の画像や動画を読み込むため、それなりにデータ通信量を消費します。Wi-Fi環境での利用がおすすめです。モバイルデータ通信を節約したい場合は、Google Discoverを無効にするのも一つの方法です。
Q7. 表示される記事の言語を変更できますか?
はい、Googleアプリの設定から言語を変更できます。ただし、基本的にはあなたのGoogleアカウントの言語設定に従います。
Q8. ニュース以外の情報も表示されますか?
はい、ニュース以外にも、ブログ記事、動画、商品情報、レシピ、スポーツの結果など、様々な種類の情報が表示されます。
まとめ:Googleフィードは今やGoogle Discover
Googleフィード(Google Feed)は、2016年に登場したGoogleの情報配信機能で、現在はGoogle Discoverという名前に変わっています。
Googleフィードの歴史
- 2016年12月:Googleフィードとして登場
- 2018年9月:Google Discoverに名称変更
- 現在:Google Discoverが正式名称
主な特徴
- あなたの興味に合わせた情報を自動表示
- 検索しなくても情報が届く
- 使えば使うほど精度が上がる
- ニュース、動画、ブログなど多様な情報源
利用できる場所
- Androidスマホのホーム画面(左スワイプ)
- Googleアプリ
- Google Chrome(モバイル版)
便利な使い方
- トピックをフォローして関連情報を優先表示
- 興味のない記事を非表示にできる
- 気に入った記事に「いいね」して好みを学習させる
- 特定のサイトをブロックできる
無効化も可能
不要な場合は、ホーム画面の設定から簡単にオフにできます。
Google Discoverは、あなたが知りたい情報を先回りして提供してくれる便利な機能です。
上手に使えば、毎日の情報収集がとても楽になります。
一方で、「朝からニュースは見たくない」という場合は、簡単に無効化できるので、自分のライフスタイルに合わせて設定を調整してみてください。
あなたのスマホライフが、もっと快適になりますように!

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