Googleカレンダーで予定を追加・編集しようとしたとき、「設定を保存できませんでした」というエラーメッセージが表示されることがあります。
英語では「Could not save settings」「Failed to save」などと表示されます。せっかく入力した内容が保存されないと、焦ってしまいますよね。
でも安心してください。このエラーは、ほとんどの場合すぐに解決できます。原因と対処法をわかりやすく解説していきます。
エラーが発生する主な原因

原因1:インターネット接続の問題
Googleカレンダーはオンラインサービスなので、ネット接続が不安定だと保存できません。
- Wi-Fiが途切れている
- モバイルデータの電波が弱い
- 通信速度が遅すぎる
原因2:ブラウザのキャッシュやCookie
ブラウザに溜まった古いデータが邪魔をしていることがあります。
キャッシュ(一時保存データ)やCookie(サイトの情報を記録する小さなファイル)が原因で、正常に通信できなくなるんです。
原因3:ブラウザの拡張機能
広告ブロッカーやセキュリティ系の拡張機能が、Googleカレンダーの動作を妨げることがあります。
原因4:Googleアカウントの同期エラー
複数のデバイス(パソコン、スマホ、タブレット)でカレンダーを使っていると、同期がうまくいかないことがあります。
原因5:予定の内容に問題がある
- タイトルが長すぎる(1000文字以上)
- 説明欄に特殊な文字や記号が含まれている
- 添付ファイルのサイズが大きすぎる
原因6:カレンダーの権限不足
他の人が作ったカレンダーや、会社の共有カレンダーでは、編集権限がないと保存できません。
基本的な解決方法
方法1:ページを再読み込み
一番簡単な対処法は、ブラウザを更新することです。
- Windowsの場合:F5キーまたはCtrl + R
- Macの場合:Command + R
再読み込み後、もう一度予定を入力して保存してみましょう。
方法2:インターネット接続を確認
ネット環境をチェックしてください。
確認方法
- 他のウェブサイトが開けるか試す
- Wi-Fiのアイコンに「!」マークが出ていないか確認
- モバイルデータに切り替えて試す
ルーターの再起動
- ルーターの電源を切る
- 10秒待つ
- 電源を入れ直す
- 接続が安定したら再度保存を試す
方法3:別のブラウザで試す
今使っているブラウザに問題がある可能性があります。
- Chromeを使っているなら、EdgeやFirefoxで開く
- Safariがダメなら、Chromeで試す
別のブラウザで保存できれば、元のブラウザに原因があるとわかります。
方法4:シークレットモードで開く
シークレットモード(プライベートブラウジング)なら、拡張機能やキャッシュの影響を受けません。
Chromeの場合
- Ctrl + Shift + N(Windows)
- Command + Shift + N(Mac)
Safariの場合
- Command + Shift + N
シークレットモードで保存できたら、通常モードの設定に問題があります。
パソコンでの詳しい解決手順
キャッシュとCookieをクリア
Chromeの場合
- 右上の「︙」(3点メニュー)をクリック
- 「設定」を選択
- 「プライバシーとセキュリティ」をクリック
- 「閲覧履歴データの削除」を選択
- 「Cookieと他のサイトデータ」「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
- 期間を「全期間」に設定
- 「データを削除」をクリック
Edgeの場合
- 右上の「…」をクリック
- 「設定」→「プライバシー、検索、サービス」
- 「閲覧データをクリア」の「クリアするデータの選択」
- Cookieとキャッシュにチェックを入れて削除
Safariの場合
- 「Safari」メニュー→「環境設定」
- 「プライバシー」タブ→「Webサイトデータを管理」
- 「すべてを削除」をクリック
拡張機能を無効化
Chromeの場合
- アドレスバーに「chrome://extensions/」と入力
- すべての拡張機能をオフにする
- Googleカレンダーを開き直す
- 保存できたら、拡張機能を1つずつオンにして原因を特定
特に、広告ブロッカーやプライバシー保護系の拡張機能が原因になりやすいです。
ブラウザを最新版にアップデート
古いバージョンのブラウザは、エラーが出やすくなります。
更新確認方法(Chrome)
- 右上の「︙」→「ヘルプ」→「Google Chromeについて」
- 自動的に更新チェックが始まる
- 更新があればインストール
スマホでの解決方法
Googleカレンダーアプリの場合
アプリを再起動
- アプリを完全に終了(バックグラウンドからも削除)
- もう一度アプリを開く
キャッシュをクリア(Android)
- 設定→「アプリ」を開く
- 「Googleカレンダー」を選択
- 「ストレージ」→「キャッシュを削除」
アプリを最新版にアップデート
- Google PlayストアまたはApp Storeを開く
- 「Googleカレンダー」を検索
- 「更新」ボタンがあればタップ
アプリを再インストール(最終手段)
- アプリをアンインストール
- ストアから再度インストール
- Googleアカウントでログイン
アンインストールしてもカレンダーのデータは消えないので安心してください。
ブラウザ版で試す
スマホのブラウザ(ChromeやSafariなど)でGoogleカレンダーのウェブ版を開いて試してみましょう。
- ブラウザを開く
- 「calendar.google.com」にアクセス
- デスクトップ版サイトを表示(必要に応じて)
- 予定を保存
Googleアカウント関連の確認
同期設定を確認
Androidの場合
- 設定→「パスワードとアカウント」
- Googleアカウントを選択
- 「アカウントの同期」をタップ
- 「カレンダー」がオンになっているか確認
- オフになっていたらオンにする
iPhoneの場合
- 設定→「カレンダー」
- 「アカウント」→Googleアカウントを選択
- 「カレンダー」がオンになっているか確認
別のGoogleアカウントでログイン
複数のGoogleアカウントを使っている場合、間違ったアカウントでログインしている可能性があります。
右上のプロフィールアイコンから、正しいアカウントに切り替えましょう。
ストレージ容量を確認
Googleの無料プランは15GBまでです。容量がいっぱいになると、新しいデータを保存できません。
- 「google.com/settings/storage」にアクセス
- 使用状況を確認
- 容量が足りない場合は、不要なファイルを削除
予定の入力内容を見直す
タイトルや説明を短くする
極端に長い文章を入力していませんか?
- タイトルは100文字以内を目安に
- 説明欄も適度な長さに
特殊文字を削除
絵文字や特殊な記号が原因のこともあります。一度すべて削除して、シンプルな文字だけで保存してみましょう。
添付ファイルを外す
大きなファイルを添付している場合、一度外して保存できるか試してみてください。
保存できたら、ファイルはGoogleドライブにアップロードして、リンクを貼る方法がおすすめです。
カレンダーの権限を確認
共有カレンダーの編集権限
他の人のカレンダーや、会社の共有カレンダーでは、「閲覧のみ」の権限かもしれません。
権限の確認方法
- 左側のカレンダー一覧で該当カレンダーの「︙」をクリック
- 「設定と共有」を選択
- 「特定のユーザーとの共有」セクションを確認
- 自分の権限が「予定の変更」以上になっているか確認
権限が足りない場合は、カレンダーの所有者に「編集権限」を依頼しましょう。
よくある質問
Q. エラーが出たとき、入力した内容は消えてしまう?
A. ほとんどの場合、ブラウザの「戻る」ボタンや、予定の編集画面を再度開くと、入力内容が残っています。ただし念のため、長い文章は別の場所(メモ帳など)にコピーしておくと安心です。
Q. 特定の予定だけ保存できないのはなぜ?
A. その予定の内容や設定に問題がある可能性があります。一度すべての項目をリセットして、最小限の情報(タイトルと日時のみ)で保存してから、少しずつ情報を追加してみてください。
Q. パソコンでは保存できるのにスマホではできない
A. アプリのバージョンが古いか、スマホの同期設定に問題がある可能性があります。アプリを最新版にアップデートして、同期設定を確認してください。
Q. 繰り返しの予定だけエラーが出る
A. 繰り返しパターンが複雑すぎる可能性があります。シンプルなパターン(毎週、毎月など)に変更してみてください。
トラブルシューティング
それでも解決しない場合
デバイスを再起動
パソコンやスマホを再起動すると、一時的な不具合が解消されることがあります。
別のデバイスで試す
スマホがダメならパソコン、パソコンがダメならスマホで試してみましょう。
Googleのステータスを確認
Googleのサービス自体に障害が起きている可能性もあります。
「Google Workspace ステータス ダッシュボード」で、カレンダーのサービス状況を確認できます。
Googleサポートに問い合わせ
上記をすべて試してもダメなら、Googleサポートに連絡しましょう。
- Googleカレンダーのヘルプセンターにアクセス
- 「お問い合わせ」を選択
- 問題の詳細を説明
予防策
定期的なメンテナンス
月に1回程度、以下を実行すると予防になります。
- ブラウザのキャッシュをクリア
- ブラウザを最新版にアップデート
- 使わない拡張機能を削除
安定したネット環境を使う
重要な予定を入力するときは、安定したWi-Fi環境で行いましょう。
こまめに保存
長い説明文を書くときは、途中で一度保存してから続きを書くと安心です。
バックアップを取る
Googleカレンダーのエクスポート機能で、定期的にバックアップを取っておくのもおすすめです。
- 設定→「インポート / エクスポート」
- 「エクスポート」をクリック
まとめ:落ち着いて対処しよう
「設定を保存できませんでした」エラーは、以下の方法で解決できることがほとんどです。
- ページを再読み込み
- ネット接続を確認
- キャッシュとCookieをクリア
- 別のブラウザやシークレットモードで試す
- アプリを再起動・アップデート
それでもダメなら、予定の内力内容や権限を見直してみましょう。
エラーが出ても慌てず、順番に対処法を試していけば必ず解決できます。大切な予定を確実に保存して、快適にGoogleカレンダーを使ってくださいね。

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