Google Pixelで撮影した写真を見たとき、「あれ?写真が動いてる!」と驚いた経験はありませんか?
これはPixelのカメラに搭載されている「モーション機能」によるもので、静止画だけでは表現できない動きや臨場感を記録できる便利な機能なんです。
この記事では、Pixelカメラの「モーションフォト(トップショット)」と「モーションモード(アクションパン・長時間露光)」について、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。使い方から無効化する方法まで、すべて網羅しています。
Pixelカメラのモーション機能とは

Google Pixelのカメラには、大きく分けて2つのモーション機能があります。
1. モーションフォト(トップショット)
シャッターを押した瞬間の前後約3秒間(合計約6秒)を短い動画として記録する機能です。
特徴:
- すべてのPixelシリーズで利用可能
- デフォルトでオンになっている
- iPhoneの「Live Photos(ライブフォト)」と同様の機能
- 音声は記録されない(動画部分は無音)
- ファイルサイズは通常の静止画より数MB大きくなる
2. モーションモード
Pixel 6以降のモデルに搭載された、より高度な動きの表現ができるモードです。
2つのサブモード:
アクションパン:
動いている被写体にフォーカスしつつ、背景を流すような効果を加えます。まるでプロのカメラマンが「流し撮り」したような写真が簡単に撮れます。
長時間露光:
動いているものをブラー(ぼかし)にして、背景を鮮明に保ちます。滝の水が絹のように滑らかに流れる写真や、車のライトが光の線になる写真が撮影できます。
モーションフォト(トップショット)とは
まずは、すべてのPixelで使える基本機能「モーションフォト」について詳しく見ていきましょう。
モーションフォトの仕組み
モーションフォトは、シャッターボタンを押した瞬間だけでなく、その前後も含めて記録します。
記録される内容:
- シャッター前:約1.5秒
- シャッター後:約1.5秒
- 合計:約3秒間の動画
この動画部分は、Googleフォトなどの対応アプリで写真を開くと自動的に再生されます。
トップショット機能
モーションフォトと連動して動作するのが「トップショット」機能です。
トップショットでできること:
- ベストショットの自動選択
- AIが表情、目の開閉、ブレ具合を分析
- 最も良い瞬間を自動的に提案してくれる
- 集合写真の失敗を防ぐ
- 誰かが目をつぶってしまっても大丈夫
- 前後のフレームから最適な瞬間を選べる
- 決定的瞬間を逃さない
- シャッターを押すタイミングが多少ずれても
- 前後の記録から最高の一瞬を見つけられる
モーションフォトのメリット
良い点:
- 決定的瞬間を逃しにくい
- 撮影後に最良のショットを選べる
- 動きのある場面の雰囲気を記録できる
- 子どもやペットなど、動き回る被写体に最適
注意点:
- ファイルサイズが大きくなる(通常の写真より2〜5MB増加)
- ストレージを多く消費する
- 一部のSNSでは動画部分が再生されない
モーションフォトの使い方
モーションフォトをオンにする方法
デフォルトでオンになっていますが、確認・変更する方法を紹介します。
手順:
- カメラアプリを開く
- 画面上部の「モーション」アイコンをタップ
- 小さな四角形に「A」や「On」「Off」と表示されているアイコン
- 以下から選択:
- 自動:カメラが必要に応じて自動的に判断
- オン:常にモーションフォトで撮影
- オフ:モーションフォトを無効化
Pixel 9以前のモデル:
- カメラアプリを開く
- 画面左下の設定アイコン(歯車マーク)をタップ
- 「トップショット」を探す
- 「自動」「オン」「オフ」から選択
ベストショットを選ぶ方法
撮影後、モーションフォトからベストショットを選べます。
手順:
- Googleフォトアプリで写真を開く
- 写真を長押しまたはタップして動画を再生
- 画面下部に表示される小さなサムネイルをスワイプ
- 好きなフレームを選択
- 「コピーを保存」をタップ
選んだフレームが新しい静止画として保存されます。
モーションフォトを動画として保存する方法
3秒間の動きを動画やGIFアニメとして保存できます。
動画として保存:
- Googleフォトで該当の写真を開く
- 画面上部の「モーション」アイコンをタップして動きを再生
- 画面下部または右上のメニュー(…)をタップ
- 「エクスポート」→「動画」を選択
- 「エクスポート」をタップ
GIFアニメとして保存:
- 同様に写真を開く
- メニューから「エクスポート」→「GIF」を選択
- 「エクスポート」をタップ
モーションフォトを無効にする方法
容量を節約したい場合や、静止画だけが欲しい場合は無効にできます。
撮影前に無効にする方法
手順1:カメラアプリで設定
- カメラアプリを開く
- 画面上部の「モーション」アイコンをタップ
- 「オフ」を選択
これで今後の撮影は通常の静止画になります。
手順2:設定から完全に無効化
- カメラアプリを開く
- 画面左下の設定アイコン(歯車)をタップ
- 「トップショット」を探す
- 「オフ」を選択
撮影済みの写真を静止画に変換
すでに撮影したモーションフォトを静止画にする方法です。
手順:
- Googleフォトで該当の写真を開く
- 「モーション」アイコンをタップして動画を再生
- 静止画にしたい瞬間で画面をタップして一時停止
- 画面下部の「静止画像を保存」をタップ
元のモーションフォトは残り、選んだ瞬間の静止画が別に保存されます。
モーションモードとは(Pixel 6以降)
Pixel 6、7、8、9シリーズに搭載された、よりクリエイティブな撮影モードです。
対応機種
モーションモードが使える機種:
- Pixel 6 / 6 Pro
- Pixel 7 / 7 Pro
- Pixel 8 / 8 Pro
- Pixel 9 / 9 Pro / 9 Pro XL / 9 Pro Fold
- Pixel Fold
使えない機種:
- Pixel 6a、7a、8a(Aシリーズ)
- Pixel 5a以前のモデル
アクションパンとは
動いている被写体にピントを合わせたまま、背景に流れるような動きをつける機能です。
効果:
- 被写体:クッキリ鮮明
- 背景:流れるようにブラー
- まるでプロの「流し撮り」のような仕上がり
向いている被写体:
- 走っている車やバイク
- 走っている人
- 自転車
- スケートボード
- 動物(ただし結果にばらつきあり)
撮影のコツ:
- 被写体は大きく、フレームに占める割合を多くする
- 背景と被写体のコントラストがはっきりしていると良い
- 被写体を1秒以上ファインダーに入れてからシャッターを押す
- スマートフォンは固定して動かさない(流し撮りは不要)
長時間露光とは
動いているものをブラー(ぼかし)にして、動きの軌跡を表現する機能です。
効果:
- 動いているもの:ブラーで軌跡として表現
- 静止しているもの:クッキリ鮮明
向いている被写体:
- 夜の車のライト(光の線になる)
- 滝や川の流れ(絹のように滑らか)
- 観覧車
- 雲の動き
- 人の流れ(人が幽霊のように)
撮影のコツ:
- スマートフォンをできるだけ動かさない
- 可能なら壁や手すりに固定する
- 三脚を使うとさらに良い(必須ではない)
- 撮影には数秒かかるので待つ
- シャッターボタン周りのリングが完成するまで動かさない
モーションモードの使い方
アクションパンで撮影する方法
手順:
- カメラアプリを開く
- 画面下部のモードカルーセルを左にスワイプ
- 「モーション」モードを選択
- 画面上部のトグルで「アクションパン」を選択
- 動いている被写体をファインダーに捉える
- 被写体が1秒以上ファインダー内にいることを確認
- シャッターボタンをタップ
撮影後:
カメラは自動的に2枚の写真を作成します。
- 通常の静止画
- アクションパン効果付きの写真
両方保存されるので、後から選べます。
長時間露光で撮影する方法
手順:
- カメラアプリを開く
- モードカルーセルから「モーション」を選択
- 画面上部のトグルで「長時間露光」を選択
- 構図を決める
- スマートフォンをしっかり固定
- シャッターボタンをタップ
- シャッターボタン周りのリングが完成するまで待つ(数秒)
- 完成したら自動的に保存される
撮影時間の目安:
- 明るい場所:2〜4秒
- 暗い場所:3〜6秒
- 動きの速さによって自動調整される
注意点:
Pixelの長時間露光は、本格的なカメラのように数分間シャッターを開けることはできません。数秒程度の露光時間です。
モーションモードの撮影テクニック
アクションパン撮影のポイント
成功率を上げるコツ:
- 被写体選び
- はっきりとした輪郭の被写体を選ぶ
- 背景と色が似ている被写体は避ける
- 単一の被写体に絞る(複数だと失敗しやすい)
- 撮影方法
- シャッターボタンをタップではなく長押ししてみる
- 被写体をタップしてフォーカスをロックしてから撮影
- 被写体の動きが予測可能な場所で撮る
- 環境
- 明るい場所で撮影
- 被写体が明確な軌道で動いている状況
- 背景がごちゃごちゃしていない場所
うまくいかない例:
- 複数の被写体が異なる方向に動いている
- 被写体が小さすぎる
- 被写体と背景の色が似ている
- 動きが遅すぎる、または速すぎる
長時間露光撮影のポイント
より良い結果を得るコツ:
- 固定方法
- 手すりや壁に寄りかかる
- ミニ三脚を使用(100均のものでもOK)
- 両手でしっかりホールド
- 被写体選び
- 明確な動きのあるもの
- 光るもの(夜景の車、イルミネーション)
- 連続的な動き(水の流れ、雲)
- 撮影タイミング
- 動きが一定のタイミングを狙う
- 複数回撮影して最良のものを選ぶ
おすすめ撮影シーン:
- 夜の交差点(車のライトが流れる)
- 滝や川(水が滑らかに)
- 遊園地の観覧車やメリーゴーランド
- 花火(軌跡が残る)
- 混雑した駅や交差点(人の流れ)
よくある質問と回答
Q1. モーションフォトとモーションモードの違いは?
A. 以下のように異なります。
モーションフォト:
- すべてのPixelで使える
- 自動的に前後3秒を記録
- ベストショット選択が目的
モーションモード:
- Pixel 6以降のみ(Aシリーズ除く)
- 意図的に動きの効果を加える
- クリエイティブな表現が目的
Q2. モーションフォトは容量をどのくらい消費する?
A. 通常の静止画と比べて、1枚あたり2〜5MB程度大きくなります。
- 通常の静止画:3〜5MB
- モーションフォト:5〜10MB
頻繁に撮影する場合は、定期的にストレージを確認しましょう。
Q3. アクションパンで流し撮りをする必要はある?
A. いいえ、必要ありません。
Pixelを固定したまま普通に撮影してください。カメラを動かして流し撮りをすると、逆に被写体がブレてしまいます。
Q4. 長時間露光で三脚は必須?
A. 必須ではありませんが、あると確実です。
Pixelの手ぶれ補正は優秀なので、手持ちでもある程度撮影できます。ただし、より良い結果を得たい場合は、ミニ三脚(1000円程度)の使用をおすすめします。
Q5. モーションモードはPixel 6aで使える?
A. 公式には使えません。
Pixel 6aを含むAシリーズ(6a、7a、8a)では、モーションモードは搭載されていません。
※一部の上級者向け方法(ルート化など)で有効化できる場合もありますが、保証対象外となるため推奨されません。
Q6. モーションフォトを後から完全に削除できる?
A. はい、できます。
Googleフォトで該当の写真を開き、メニューから「モーションを削除」を選択すると、静止画のみになります。ファイルサイズも小さくなります。
Q7. SNSにアップするとモーション部分は再生される?
A. アプリによって異なります。
- 再生される:Google フォト、Instagram(ストーリーズ)
- 再生されない:Twitter/X、Facebook(通常投稿)、LINE
静止画としてアップしたい場合は、事前にモーションをオフにして撮影するか、モーション部分を削除してからアップロードしてください。
まとめ:Pixelカメラのモーション機能を使いこなそう
Google Pixelのカメラモーション機能について解説してきました。
モーションフォト(トップショット):
- シャッター前後3秒を記録
- ベストショットを自動選択
- すべてのPixelで利用可能
- オン/オフ切り替え可能
- 動画やGIFとしてエクスポート可能
モーションモード(Pixel 6以降):
- アクションパン:被写体にフォーカスして背景を流す
- 長時間露光:動きをブラーにして軌跡を表現
- Pixel 6、7、8、9シリーズで利用可能(Aシリーズ除く)
使い分けのポイント:
- モーションフォトをオン:子どもやペットなど動く被写体を撮影
- モーションフォトをオフ:風景や静物、容量を節約したいとき
- アクションパン:車や走っている人など、スピード感を出したいとき
- 長時間露光:滝や夜景で、幻想的な雰囲気を出したいとき
モーション機能を理解して使いこなせば、Pixelカメラの魅力が何倍にも広がります。
まずはモーションフォトのオン/オフから試してみて、Pixel 6以降をお持ちの方はモーションモードでクリエイティブな撮影にもチャレンジしてみてください!

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