Google Pixelを使っていて、「アプリの動きが遅い」「動作がカクカクする」「ストレージがいっぱい」と感じたことはありませんか?
そんなときに試してほしいのが「キャッシュクリア」です。キャッシュを削除することで、動作が改善したり、ストレージの空き容量を確保できたりすることがあります。
この記事では、Google Pixelでキャッシュをクリアする方法を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。Pixel 6、7、8、9など、すべてのシリーズに対応した内容になっています。
キャッシュとは

まず、「キャッシュ」について簡単に説明します。
キャッシュの仕組み
キャッシュとは、アプリやシステムが一時的にデータを保存しておく場所のことです。
例:
ブラウザアプリ(Chrome)でウェブサイトを見たとき、画像やテキストなどのデータが一時的に保存されます。次に同じサイトを開くときは、保存されたデータを使うため、読み込みが速くなります。
キャッシュの役割
メリット:
- アプリの起動が速くなる
- ウェブページの読み込みが速くなる
- データ通信量を節約できる
- スムーズな操作感を実現
なぜキャッシュが溜まるのか
アプリを使い続けると、キャッシュデータがどんどん蓄積されていきます。
特にキャッシュが溜まりやすいアプリ:
- ブラウザ(Chrome、Firefox):ウェブページの画像や動画
- SNS(Instagram、Twitter、TikTok、Facebook):投稿の画像や動画
- 動画アプリ(YouTube、Netflix):サムネイルや一時データ
- 音楽アプリ(Spotify、YouTube Music):アルバムアート
- ゲームアプリ:ゲームデータや画像
- 地図アプリ(Google Maps):地図データ
キャッシュクリアのメリット
キャッシュを削除すると、以下のような効果が期待できます。
1. アプリの動作が改善する
キャッシュが溜まりすぎると、アプリの動作が不安定になることがあります。
改善される症状:
- アプリの起動が遅い
- アプリがフリーズする
- アプリが突然終了する
- 画面の表示がおかしい
2. ストレージの空き容量が増える
キャッシュデータは意外と大きな容量を占めることがあります。
削除できる容量の目安:
- ブラウザアプリ:500MB〜2GB
- SNSアプリ(1つあたり):100MB〜500MB
- 動画アプリ:300MB〜1GB
合計すると、数GBの空き容量を確保できることもあります。
3. バグやエラーが解消する
キャッシュデータが破損していると、アプリがクラッシュしたりエラーが発生したりします。
解消される可能性のある問題:
- ログインできない
- 画像が表示されない
- 動画が再生されない
- 最新情報が表示されない
キャッシュクリアの注意点
キャッシュを削除する前に、知っておくべきことがあります。
キャッシュとデータの違い
キャッシュを削除:
- 一時データのみを削除
- ログイン状態は保持される
- アプリの設定は残る
- 次回起動時に再度キャッシュが作成される
データを消去(ストレージを消去):
- すべてのアプリデータを完全削除
- ログアウトされる
- アプリの設定がリセットされる
- 初めてインストールした状態に戻る
重要:
間違えて「データを消去」を選ぶと、ログイン情報が失われます。必ず「キャッシュを削除」を選んでください。
キャッシュクリア後に起きること
一時的なデメリット:
- 次回起動時に読み込みが遅くなる
- キャッシュが再構築されるまで時間がかかる
- 数回使えば元の速度に戻る
- 一部のアプリで再ログインが必要
- ほとんどのアプリは不要
- まれに再ログインを求められることがある
- ウェブサイトの読み込みが遅くなる
- Chromeなどのブラウザでキャッシュを削除した場合
- よく見るサイトを数回開けば改善
頻繁にクリアしすぎない
キャッシュは必要なデータなので、頻繁に削除する必要はありません。
推奨頻度:
- アプリに問題がある時のみ
- ストレージが不足している時のみ
- 定期的な削除は不要
個別アプリのキャッシュをクリアする方法
最も基本的な方法です。問題のあるアプリのキャッシュを個別に削除します。
手順
1. 設定アプリを開く
ホーム画面またはアプリドロワーから「設定」アプリを開きます。
2. 「アプリ」をタップ
設定画面で「アプリ」を選択します。
(機種やAndroidバージョンによっては「アプリと通知」と表示されることもあります)
3. 「すべてのアプリを表示」をタップ
インストールされているすべてのアプリが表示されます。
4. キャッシュを削除したいアプリを選択
一覧からアプリを探してタップします。
例:
- Chrome
- YouTube
- TikTok
5. 「ストレージとキャッシュ」をタップ
アプリの詳細画面で「ストレージとキャッシュ」を選択します。
6. キャッシュの使用状況を確認
現在のキャッシュサイズが表示されます。
7. 「キャッシュを削除」をタップ
ボタンをタップすると、キャッシュが削除されます。
8. 完了を確認
「キャッシュを削除」ボタンがグレーアウトすれば、削除完了です。
キャッシュの容量が0Bまたは数十KB程度になっているはずです。
注意:間違えて「ストレージを消去」を押さない
「キャッシュを削除」のすぐ下に「ストレージを消去」というボタンがあります。
絶対に押さないでください!
これを押すと、アプリのすべてのデータが削除され、ログアウトされてしまいます。
Files by Googleでキャッシュをまとめて削除

「Files by Google」アプリを使えば、不要なキャッシュを簡単に見つけて削除できます。
Files by Googleとは
Googleが提供する公式ファイル管理アプリで、ほとんどのPixelにプリインストールされています。
主な機能:
- ジャンクファイルの自動検出
- 不要なキャッシュの削除
- 重複ファイルの検出
- ストレージの空き容量確認
手順
1. Files by Googleアプリを開く
アプリドロワーから「Files」または「Files by Google」を開きます。
2. 「クリーン」タブをタップ
画面下部の「クリーン」タブを選択します。
3. 削除候補を確認
自動的に以下のような削除候補が表示されます。
- ジャンクファイル
- 重複ファイル
- 不要な大きなファイル
- ダウンロードしたファイル
- 使っていないアプリ
4. 「ジャンクファイルを削除」をタップ
不要なキャッシュやテンポラリファイルがまとめて表示されます。
5. 削除するファイルを選択
削除したいファイルにチェックを入れます。
全て選択する場合は「すべて選択」をタップ。
6. 「解放」または「削除」をタップ
選択したファイルが削除され、ストレージが解放されます。
注意点
Files by Googleは「不要と判断されたキャッシュ」のみを削除します。
すべてのアプリのキャッシュを完全に削除するわけではありません。特定のアプリのキャッシュを確実に削除したい場合は、個別削除の方法を使ってください。
Chromeのキャッシュをクリアする方法
ブラウザのキャッシュは特に溜まりやすいので、個別に解説します。
Chrome アプリから直接削除
1. Chrome アプリを開く
2. 右上の「︙」(メニュー)をタップ
3. 「設定」を選択
4. 「プライバシーとセキュリティ」をタップ
5. 「閲覧履歴データの削除」をタップ
6. 削除するデータの種類を選択
以下から選択できます。
- 閲覧履歴:訪問したウェブサイトの履歴
- Cookie とサイトデータ:ログイン情報やサイト設定
- キャッシュされた画像とファイル:ウェブページの一時ファイル
キャッシュを削除したい場合は、「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れます。
7. 期間を選択
削除する期間を選びます。
- 過去1時間
- 過去24時間
- 過去7日間
- 過去4週間
- 全期間(すべて削除したい場合)
8. 「データを削除」をタップ
確認画面が表示されるので、もう一度「データを削除」をタップします。
注意:Cookie を削除するとログアウトされる
「Cookie とサイトデータ」を削除すると、ウェブサイトからログアウトされます。
キャッシュだけを削除したい場合は、「キャッシュされた画像とファイル」のみにチェックを入れてください。
システムキャッシュは削除できない(Android 12以降)
以前のAndroidでは、「すべてのアプリのキャッシュを一括削除」する機能がありました。
しかし、Android 12以降では、この機能が廃止されました。
なぜ一括削除ができなくなったのか
Googleの判断:
- パフォーマンスへの悪影響
- すべてのキャッシュを削除すると、すべてのアプリが遅くなる
- 再起動後の読み込み時間が大幅に増加
- 必要なデータの削除
- 本来は必要なキャッシュまで削除されてしまう
- ユーザー体験の低下
- 効果が限定的
- 実際に問題を解決するのは特定のアプリのキャッシュ削除
- 一括削除は非効率
代替方法
一括削除はできませんが、以下の方法で同様の効果が得られます。
1. Files by Googleを使う
不要なキャッシュを自動検出して削除できます。
2. 個別にアプリのキャッシュを削除
問題のあるアプリのみを対象に削除します。
3. スマートフォンを再起動する
一時的なシステムキャッシュはリフレッシュされます。
リカバリーモードでキャッシュパーティションをワイプ(上級者向け)
通常の方法で解決しない場合の最終手段です。
注意事項
この方法は上級者向けです。
- 個人データは削除されませんが、リスクがあります
- 手順を間違えると、スマートフォンが起動しなくなる可能性があります
- 自己責任で実行してください
手順
1. Pixelの電源を切る
電源ボタンと音量大ボタンを長押ししてメニューを表示し、「電源を切る」をタップします。
2. リカバリーモードで起動
電源ボタンと音量小ボタンを同時に長押しします。
3. ブートローダーメニューが表示される
「Start」と表示された画面が出ます。
4. 「Recovery mode」を選択
音量ボタンで「Recovery mode」にカーソルを合わせ、電源ボタンで決定します。
5. Androidロゴと「No command」が表示される
電源ボタンを長押ししながら、音量大ボタンを1回押します。
6. リカバリーメニューが表示される
7. 「Wipe cache partition」を選択
音量ボタンで「Wipe cache partition」にカーソルを合わせ、電源ボタンで決定します。
8. 完了を待つ
キャッシュパーティションが削除されます。
9. 「Reboot system now」を選択
スマートフォンが再起動します。
警告
この方法は通常のキャッシュ削除では解決しない、深刻な問題がある場合のみ使用してください。
キャッシュクリア後にやるべきこと
キャッシュを削除した後は、いくつか確認事項があります。
1. アプリを起動して動作確認
キャッシュを削除したアプリを開いて、正常に動作するか確認します。
確認ポイント:
- アプリが起動するか
- ログイン状態が保持されているか
- 動作が改善したか
2. 必要に応じて再ログイン
まれに、再ログインを求められることがあります。
ユーザー名とパスワードを入力してログインしてください。
3. よく使うサイトを数回開く
ブラウザのキャッシュを削除した場合、よく使うサイトを数回開くことで、キャッシュが再構築され、読み込み速度が戻ります。
キャッシュ以外でストレージを増やす方法

キャッシュを削除してもストレージが足りない場合は、他の方法を試してください。
1. 不要なアプリをアンインストール
使っていないアプリを削除します。
手順:
- 設定 → アプリ → すべてのアプリを表示
- 削除したいアプリをタップ
- 「アンインストール」をタップ
2. 写真・動画をクラウドに移動
Googleフォトを使って、写真や動画をクラウドに保存します。
手順:
- Googleフォトアプリを開く
- 設定 → バックアップ をオンにする
- バックアップ完了後、設定 → 「空き容量を増やす」をタップ
3. ダウンロードファイルを削除
不要なダウンロードファイルを削除します。
手順:
- Files by Googleアプリを開く
- 「参照」タブ → 「ダウンロード」
- 不要なファイルを選択して削除
4. オフライン保存した音楽・動画を削除
Spotify、YouTube Music、Netflixなどでオフライン保存したコンテンツを削除します。
手順:
各アプリの設定から「ダウンロード済み」または「オフライン保存」を確認し、不要なコンテンツを削除します。
よくある質問と回答
Q1. キャッシュを削除すると個人データも消える?
A. いいえ、消えません。
キャッシュ削除は一時データのみを削除します。以下は削除されません。
- 写真や動画
- 連絡先
- メッセージ
- アプリ内のデータ(ほとんどの場合)
- ログイン情報(ほとんどの場合)
Q2. キャッシュ削除とストレージ消去の違いは?
A. 以下のように異なります。
キャッシュ削除:
- 一時データのみ削除
- ログイン状態保持
- 設定は残る
ストレージ消去:
- すべてのデータ削除
- ログアウトされる
- アプリが初期状態に戻る
Q3. どのくらいの頻度でキャッシュを削除すべき?
A. 基本的には、問題がある時だけで十分です。
削除を検討するタイミング:
- アプリの動作が遅い・不安定
- アプリがクラッシュする
- ストレージが不足している
- ウェブサイトの表示がおかしい
定期的(毎週・毎月)に削除する必要はありません。
Q4. キャッシュを削除しても改善しない場合は?
A. 以下を試してください。
- スマートフォンを再起動
- アプリを最新版に更新
- システムアップデートを確認
- アプリのデータを消去(ログイン情報は失われます)
- アプリを再インストール
それでも解決しない場合は、スマートフォン本体の問題かもしれません。
Q5. すべてのアプリのキャッシュを一度に削除できる?
A. Android 12以降ではできません。
以前のAndroidバージョンでは可能でしたが、現在は廃止されています。
代替方法:
- Files by Googleで不要なキャッシュを削除
- 個別にアプリのキャッシュを削除
Q6. キャッシュ削除でどのくらいの容量が空く?
A. アプリや使用状況によって大きく異なります。
目安:
- ブラウザ:500MB〜2GB
- SNSアプリ(各):100MB〜500MB
- 動画アプリ:300MB〜1GB
- 合計:数百MB〜数GB
長期間キャッシュを削除していない場合、数GBの空き容量が確保できることもあります。
Q7. キャッシュ削除は電池持ちに影響する?
A. 直接的な影響はほとんどありません。
ただし、キャッシュ削除後はアプリがデータを再取得するため、一時的にバッテリー消費が増えることがあります。数回使えば通常に戻ります。
まとめ:適切なタイミングでキャッシュクリア
Google Pixelのキャッシュクリアについて解説してきました。
キャッシュとは:
- アプリが一時的に保存するデータ
- 動作を速くするための仕組み
- 溜まりすぎると逆に動作が遅くなる
キャッシュクリアの効果:
- アプリの動作改善
- ストレージ空き容量の確保
- バグやエラーの解消
基本的な削除方法:
- 設定 → アプリ → すべてのアプリを表示
- アプリを選択 → ストレージとキャッシュ
- 「キャッシュを削除」をタップ
便利な方法:
- Files by Googleで不要なキャッシュをまとめて削除
- Chromeアプリから直接削除
重要な注意点:
- 「キャッシュ削除」と「ストレージ消去」は別物
- ストレージ消去はログアウトされる
- 頻繁に削除する必要はない
- 問題がある時だけ削除すればOK
Android 12以降:
- 一括削除機能は廃止
- 個別削除またはFiles by Googleを使用
キャッシュクリアは、Pixelを快適に使うための基本テクニックです。
アプリの動作が遅い、ストレージが不足している、という時に試してみてください。ほとんどの場合、簡単に問題が解決します。
ただし、やりすぎは禁物です。必要なときだけ、適切に削除するのがポイントです!


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